武器/テオ=ヴェルメリオSP

Last-modified: 2023-11-16 (木) 10:43:54

MHFに登場するヘビィボウガンで、テオ・テスカトル素材のSP武器
「灼熱を纏う漆黒の巨砲」と呼ばれ、その火力は万物を灰塵に帰す。

目次

概要・性能

  • その外見はさながら「漆黒の"テオ=アーティレリ"」と表現できる重砲。
    テオ=テスカトルの燃えるような赤はもうどこにもないが、
    武器の形状はそのままであるため、一目でテスカトのヘビィボウガンであることはわかる。
    漆のような黒に染まっているが、禍々しいものではなく、
    むしろ多くの人が高貴な印象を受けるであろう美しい黒である。
  • 基本スペックは以下の通り。
    • 素の状態で攻撃力396に会心率15%とかなりの高火力であるうえ、
      HR100以上のクエストではSP武器の特殊補正によって攻撃力408、会心率35%
    • 装填速度は普通、反動もと平均、弾速は遅い
    • 通常弾は全LV、貫通弾はLV2のみ3発、散弾はLV3のみ4発装填できる
    • テスカト武器属なので火炎弾はもちろん6発装填対応
    • 状態異常弾では毒弾をLV1/2で1/3発装填可能
    一通りの性能はこのような感じで、火力自体は高めだが、
    何かが飛びぬけているような特徴的なものでもない。
    しかし、このテオ=ヴェルメリオSPは一時代を築き上げた一丁なのである。
  • このテオ=ヴェルメリオSPが最も多く活用された場面は、
    古龍種の汎用素材が大量に得られる救済クエスト、『暴君のなわばり』。
    このクエストの舞台は峡谷だが、登場するモンスターはラージャン
    …であるものの、無論ラージャンを狩るだけの単体クエストなどという生易しい内容ではない
    このクエスト、ラージャン変種が3頭も出現するのである。
    ガチ戦で正面突破を試みたところでとんでもない難易度であるのは火を見るより明らか。
    ということで、恒例のハメ技が用いられた。
    • ちなみに、のちにMHF最後の週に配信されたパロディクエストでは、
      3頭のラージャン変種激個体が雪山で暴れ狂うというキチガイを超えたカオスさにアレンジされている。
  • そのハメ技というのは主に2パターンの方法があり、
    そのうちの一つがヘビィボウガンの散弾を崖の上からラージャンに向けてばら撒くというもの。
    このクエストが配信された当時、散弾LV3の扱いで高火力を誇っていたのは
    剛種武器の「真冥雷重砲【天鷹】」や、このテオ=ヴェルメリオSPであった。
    いずれも装填速度+1や反動軽減+1、散弾強化などのスキルが必須だが、
    テオ=ヴェルメリオSPに装填数UPが必要なのに対し、真冥雷重砲【天鷹】には餓狼+2が要る。
    餓狼+2を発動させる必要がないテオ=ヴェルメリオSPは、
    メゼポルタの工房でまたたく間に大量生産され、峡谷へと駆り出されていったのである。
    • テオ=ヴェルメリオSPのもうひとつの利点は、散弾がLV3しか装填できないことである。
      実際問題、他のパーティーメンバーがどの散弾を撃っているかは、
      外見では全く判別することができない。
      しかし、このテオ=ヴェルメリオSPはそもそも散弾LV3を装填する以外にないことから、
      こっそりLV2散弾などを使ったりする詐欺の防止としても大いに貢献したのだった。
  • ちなみにこの「テオSPか天鷹か」の討論はかなり長期に渡り続けられた。
    必須スキルが重視されたのは当然の如く報酬素材入手率を上げる運気スキルを付けるためである。
    当時は覇種防具や超絶のピアスなどというものはなく、
    餓狼+2が装填数UPに比べて遥かにつけ辛いスキルであることは自明の理であった。
    つまり、「テオSPは火力不足ではないのか?」とする天鷹派と、
    「火力的には問題ない」とするテオSP派で割れたのである。
    その後、有志の調査によって、テオSPの散弾Lv3の適正距離が他のヘビィよりも僅かに近く、
    Hit率が高いためダメージが出やすいことが判明。*1
    スキルや入手難易度も相まって一気にテオSPがデファクトスタンダードになった。
    当時の有志達の凄まじい情熱にはただただ敬服する限りである。
  • テオ=ヴェルメリオSPの生産には、古龍剛種の「古龍種の特濃血」が必要となるほか、
    上位テオ・テスカトルの「炎王龍の尖角」も必要になる。
    炎王龍の尖角は上位テオ・テスカトルの角破壊37%で手に入れる以外に方法がなかったため、
    欲しいときになかなか手に入らない、お約束のストッパー素材として機能した。
    なお当時は「炎王龍の尻尾」も要求されていたが、2017年3月のアップデート以降は不要になった。
  • こののち、ルコディオラの実装で性能が上位互換となる「ニゲル=テネブラ」が登場するが、
    そもそも『暴君のなわばり』自体が配信されなかったことで立場に別段の変化はなかった。
    しかし、それからさらに月日がたったフォワード.3での
    凶悪の破壊性能を持つ「怒髪砲【紅桜】SP」の台頭によって、遂に完全退役へ追い込まれてしまった。
  • ちなみに、この武器の解説文である「万物を灰塵に帰す」という文句は、
    覇種テオ・テスカトルのキャッチコピーにそっくりそのまま流用されている。

ナナ=アルコイリスSP

  • テオ=アーティレリに対するナナ=アズールカノンと同様に、
    SP武器にも色違いでナナ・テスカトリのものと設定されている物が存在する。
    それがこのナナ=アルコイリスSPで、こちらは純白の武器となっている。
    元武器がテオの赤に対してナナは青のカラーリングだった点を考えると、
    SP武器も漆黒のテオに対して純白のナナと対になっているとはいえる。
  • 性能はこちらもナナ=アズールカノンの基本性能を引き継いでいる。
    • 攻撃力は396、会心率がないかわりに防御力+30。HR100以上のクエストでは
      テオ=ヴェルメリオSP同様にSP武器の特殊補正が乗るため攻撃力408、会心率20%
    • 装填速度・反動・弾速はテオと同様の普通・中・遅い。
    • 通常弾は全LV、貫通弾はLV1のみ3発、散弾はLV2のみ4発装填となっている。
    • 属性弾はテオ同様火炎弾6発装填。
    • 状態異常弾が毒ではなく睡眠、強化弾が鬼人弾ではなく硬化弾となっている。
  • こちらは性能面ではぱっとしたところがないが、必要素材がある意味ネタと言えなくもない。
    色を決めるセンショク草・白だけが常識的であると言える。
    • 必要な汎用素材は草食種の重殻
    • その他に使う素材が宝石券とギルドコイン(2016年3月のアップデート以降ギルドコインは不要になった)。
    と、ナナ・テスカトリはおろか古龍の素材を一切使用しない。
  • 「灼熱を纏う白き巨砲」と呼ばれ、その火力は万物を蒸発させる。
    草食種の汎用素材で作られるばかりか古龍種の素材を一切使わない武器なのに、
    どこからそんな高熱が生み出されるのだろうか。

関連項目

モンスター/テオ・テスカトル/派生作品
武器/テスカト武器
武器/SP武器
武器/テオ=アーティレリ - 元ネタの武器


*1 弾速が遅いことから位置的に集弾効率が良かったため。なお、当時は弾速という言葉は使われていなかった。