暴君と名高い王の杖を模した武器。その炯眼を見た者は悉く地に臥し、許しを請う。
(デスポート)
無数の恐怖を生み、味をしめたその眼光は禍々しく一層炯炯としている。デスポート最終型。
(禍棍ガラモルス)
MHXで初登場した操虫棍。
禍々しい布をキー素材として生まれる所謂デスギア武器の一つ。
目次
概要
- デスギア武器の例に漏れず、禍々しい見た目。
全体的にボロボロの布が巻かれており、
剣先はペストマスクのような感じの鳥のガイコツにディアブロスみたいな角をくっつけたデザインとなっている。- 武器説明文に「暴君と名高い王の杖を模した~」とあるので、もしかしたらイメージされているのかもしれない。
- 納刀時はこの頭骨が畳まれて杖のようになっているが、抜刀すると展開して槍のようになる。
また、Rボタンを押すと眼窩の中に赤い光が灯る。
- 剣先にばかり目が行きがちだが、虫笛の部分は玉を握った手のような形になっており、
こちらもなかなか不気味である。
- 生産画面ではよく分からないが、担いでみるとえらくデカイ。
納刀時は刃が折り畳まれているため、抜刀すると更にデカイ。
- 更に猟虫のアクションでは、何かの鳴き声のような不気味な音がする。
ギミック面でもとにかく不気味さを追求したものとなっている。
性能
MHX
- 生産時の性能はというと
- 攻撃力100
- 龍18
- 斬れ味はそこそこの緑
- 会心率0%
- スロット1
- 防御力+10
- 猟虫は打撃属性のマルドローン
ならば貴重な龍属性で勝負をしよう、となると、
同期にデスポートのほぼ上位互換な性能の「エイムofトリック」があるため、そっちを担ぐ人の方が多いだろう。
どっちも次の強化までが長いから、他のを担ぐ人の方が更に多いが。
- LV4で最終強化となり、「禍棍ガラモルス」となる。
- 控えめな攻撃力180
- 龍25
- まぁまぁの緑と短い青、斬れ味+2でほんの僅かに白が出る
- 会心率は変わらず0%
- スロットも同じく1
- 防御力ボーナスも+10のまま
- 猟虫も変わらずマルドローン系統(打撃属性)
斬れ味がいいわけでもなく、鈍器運用をするにしてもこれやあれに比べて攻撃力が低すぎる。
せっかくの防御力ボーナスも全く成長せず、更に上の存在がいる。
だからと言って笑えるほど酷い性能というわけでもない。
なんとも中途半端な仕上がりになってしまった。
同期のエイムofトリックも同時期にエイムofイリューズに最終強化が可能で、
やはりこちらのほぼ上位互換な性能なのであった…
もはや言うまでもないが、「煌黒龍棍アルイノ」には絶対勝てない。
MHXX
- MHXXでは更にG級強化が可能になっており、究極強化する事で災禍棍ダルクモルスとなる。
その性能は、- 少しマシになった攻撃力300
- 龍属性31
- 斬れ味は素で白30、匠+2で紫20
- スロット2
- 会心率0%
- 防御力ボーナス+20
- 猟虫は打撃属性
紫ゲージの補正が弱体化され、性能的には他の龍属性棍との差はやや縮まったが、
本作で見事共演を果たした双璧の黒龍達には、やっぱり勝てない。
また、究極強化にはG★4から登場するバルファルク素材の赫い龍液が要求されるため、
製作難度も全然優しくない。攻略用のつなぎになるなら、まだよかったのだが…。
MHRise
- Worldでリストラされてから久しぶりの復活。
今作でも禍々しい布を使用する事で生産可能で、禍棍ガラモルスまで強化できる。
その性能は- 上位武器としてかなり優秀な攻撃力210
- 十分使える龍属性24
- 素で長い緑、匠はレベル2から青が出る
- 高い攻撃力を邪魔しない会心率0%
- 本作では需要がとても高いレベル2スロット×2
- とても嬉しい防御力ボーナス+20
- 隙のない猟虫Lv7
- 攻撃力強化III
- 属性強化【龍】II
- 竜種特効
操虫棍使いなら見覚えがあるかもしれない。そう、ヨツミワドウ武器のハッソウ飛ビと非常に似通った性能である。
しかしあちらが比較的汎用性の低い水属性を持っているのに対して、
こちらは第一弱点とまで行かないが通るモンスターが多い龍属性。
属性値も攻撃力210にしては高い24で、これはver2.0時点の今作の龍属性操虫棍で最も高い*1。
百竜強化には汎用性の高い攻撃力強化IIIや、相手は限られるが火力が1.05倍になる竜種特効まで持ち、
高い攻撃力を活かせる上スロット数でも猟虫レベルでも隙がない。
しかも防御力ボーナスまであるため完全にハッソウ飛ビを食ってしまっている。
今作で人気の鈍器+心眼でストレスなく扱える優秀な操虫棍だと言えるだろう。
鈍器心眼でどうあがいても勝てない百竜刃棍は泣いていい
- 最終強化にはアンジャナフの大鼻骨が必要だが、
競合対象となりうるリエルウノノワールはヤツカダキの素材が必要なので、
龍属性操虫棍では最も早く完成するのも強み。
- Ver3.0においてはあかしまの神棍が神淵ノ風翔リとなって長い斬れ味青、
空棲系特効を以て巻き返しを図ってきている。
また、奇しき赫耀のバルファルクの操虫棍である龍天棍シュミカーメンが、
長い斬れ味白と百竜強化込みのこちらを超える龍属性38を携えて強襲。
更に百竜刃棍【千姿万態】が登場し、匠系スキルの発動難易度が低下したことから、
強化らしい強化が無かったガラモルスに逆風が吹き荒れた………かに見えた。- だが、個別に性能を見ていくと、神淵ノ風翔リは空棲系特効によってかなりの物理性能を手に入れたが、
属性値と猟虫レベル、スロットにおいては引き続きガラモルスが優勢なので差別化は容易。
シュミカーメンは物理性能と猟虫レベルがかなり見劣りし、百竜強化もガラモルスと丸被りであり、
アーメンと言いたくなるようなかなり相手を選ぶ極端な属性特化型に仕上がっている。
龍属性操虫棍において匠の恩恵が強いのは+2から白が出るリエルウノノワールだけ*2だが、
あちらの白では鈍器をつけたガラモルスに期待値が追い付けないのである。
最後まで猟虫Lvが据え置きだった【千姿万態】は忘れていい
鈍器こそ必須とはいえ最も完成が早く、最もバランスの取れた龍属性操虫棍であるため、
引き続き作って損は無い暴君…もとい名操虫棍として君臨している。 - だが、個別に性能を見ていくと、神淵ノ風翔リは空棲系特効によってかなりの物理性能を手に入れたが、
MHR:S
突き破った刃が奪い取りし魂を
凝縮した黒闇の操虫棍。凶事を
操る闇の力を得た。
(災禍棍ダルクモルス)
- 拡張版のサンブレイクでは、禍々しい冥布などを使い「禍棍ガラモルス改」となり、
傀異化した血を使いXXと同じく「災禍棍ダルクモルス」の銘を手に入れる。
性能は- やや控えめの攻撃力320
- 安定の会心率0%
- 高水準の龍属性43
- 斬れ味は白40に改善され、匠2から紫も出る
- スロットと防御ボーナスは据え置き
- 猟虫Lv13
- 百竜装飾品スロットは最高のLv3
相変わらず高属性値・スロット・防御ボーナスと完備しており、とりあえず作って損はない優等生である。
百竜スロットもLv3のため、特効系は勿論【属性】で持ち前の属性値を更に高める芸当も可能。
- 今回の龍属性棍は最終的に8本も並ぶのだが、高属性値となるとやはり赫絶の躍翼アルテアがライバル。
物理性能と猟虫レベルを鍛え直した上、差は小さいながらトップの龍属性値50を振りまわす強豪に育った。
特に上位時代と逆に攻撃力で20も上回られている点と、凄まじく長い白ゲージの存在は無視できない。
もっとも斬れ味紫が出ない、スロット拡張なしでは弱点特効【属性】が乗らないなど難点もあちらにはあるので、
運用面では相互にトレードオフしている関係と言えるだろう。
- そして、もう1本の高属性ライバルはTHEミラクル。
会心率35%の高会心型で、こちらを20下回る攻撃の低さを超会心や会心撃【属性】で補う変わり者。
素紫かつ紫40と斬れ味もダルクモルスを上回るが、代償としてTHEミラクルは通常スロットなし、
百竜もLv1とスロット回りに多大な制約があり、その点ではダルクモルスに大幅な有利がある。
また、ミラクルは紫をできる限り維持しないと立場が非常に危うくなる武器でもあるため、
業物や達人芸を中心にスキルビルドする必要があり、結果ダルクモルスとは違う武器になる可能性も高い。
余談
- デスポート(Despot)とは、英語で「独裁者」「暴君」という意味である。
(性能的に)支配される側だろと言われかねない時代もあったが、
MHRiseではその名の通り、鈍器操虫棍の座を席巻している。- 製作・強化素材に禍々しい布や闇布を使うが、
闇布の方は「砂漠に消えた国の王の遺骸を包んでいた」との謂れが存在している。
この武器の名称からして、その王は暴君として知られていた存在なのかもしれない。
- 製作・強化素材に禍々しい布や闇布を使うが、
- 禍棍ガラモルスの名前はスペイン語のgarra(鉤爪)とラテン語のmors(死)を合わせて生まれたものだろうか。
ダルクモルスは英語のdark(闇)をもじった読み方かもしれない。
関連項目
武器/デスギア武器
武器/ティガ武器 - MHF-GのG級武器は「デスポート」の名を冠する
アイテム/禍々しい布 - キー素材