黒蝕竜の瘴気が凝りし重弩。
その禍口が吐出す黒き呪詛は、
獲物を内から蝕み喰い荒らす。
(トリガーofハザード)
七色の光射す天廻龍の重弩。
天空より放たれる福音の調べは
翼を得て地の果てを照らす。
(THEディザスター)
ゴア・マガラ素材のヘビィボウガン。
MH4では唯一マガラ武器がない武器種であったが、4Gにて満を持して登場した。
目次
概要
- ゴア武器の見た目はグラビモスハウルのような、典型的な体躯または頭殻を模すタイプで、
ゴア・マガラの頭部をやや鋭角的にデフォルメした銃口が特徴。
一方シャガル武器は角の部分が翼になり、紫光箇所が水晶のような質感に変化している。- ちなみに角が翼に変化するという変化は穿龍棍にも取り入れられている。
- オプションパーツによる外見の変化にも特徴がある。
銃本体の先端部、及び銃床部には閉じた瞼のような意匠があるが、
その内部には眼球のようなものが埋まっており
パワーバレルを取付けると銃床側、シールドでは先端部がそれぞれ開いて露出する仕組みとなっている。
THEディザスターやフェイスorバトライルも同様の仕組みだが、眼球は紅玉のようなものに置き換わる。
また、開いた側の周囲のパーツにも牙や棘がつくなど、若干の変化がある。
トリガーofハザード
MH4G
- どういうわけかMH4では唯一マガラ武器がない武器種であったが、4Gにて満を持して登場した。
引き継ぎを考慮してか、マガラ武器の中では唯一上位からの生産となっている。
「of」が付く段階はトリガーofハザードのみであり、強化するといきなりTHEディザスターとなる。- このため、順当に上位クエストを進めた場合ではゴア武器の見た目で運用できる期間はかなり短めとなっている。
MHX
- MHXにもマガラヘビィとしてトリガーofハザードが登場。
他の武器種と並んで下位武器として作製できるようになった。
今作ではゴア・マガラ武器とシャガルマガラ武器、それぞれに最終強化が用意されている。
- まずは下位ゴア・マガラ素材を用いてトリガーofハザードが作成可能。
その最終強化「トリガーofデマイズ」の性能を見ると、
攻撃力210に会心率20%空きスロット1つ、リロード普通に反動中、ブレも無しと中々。
しゃがみ対応弾もLV2通常弾、LV2貫通弾、LV1散弾と物理弾3種を揃えている。
ただLV2通常弾の装填数が6発とやや少なく、LV2貫通弾は3発としゃがみ専用。
立ち撃ちでの運用に若干ながら不満が残るのが残念なところか。- とにかくブシドースタイルでしゃがみまくっての運用が基本となるだろうが、
残念ながら後述のTHEフェイスが優秀すぎるため、こちらの方は若干影が薄い。
- とにかくブシドースタイルでしゃがみまくっての運用が基本となるだろうが、
MHXX
- 本作でもマガラ系統は続投。
さらに渾沌に呻くゴア・マガラが復活し3種類のマガラヘビィが再び出揃った。
3種類とも個別のレア素材を使い、獰猛化黒蝕竜厚鱗を使うため強化難度は高い。
- 究極強化でトリガーofオールに名称が変化。
会心率は20%と変わらず、攻撃力は330まで上昇。
さらにスロットが2に増加しLV2麻痺弾に対応するようになった。
ブレイヴスタイルで需要の高い斬裂弾もしっかりと使えるため、
スロットを活かせば火力では劣るものの使いやすさで差別化ができるようになっている。- ブレイヴスタイルの登場によるしゃがみ運用の価値の劇的向上により、
下位~上位攻略用のヘビィとしてのトリガーofハザードの評価も前作より上がっている。
生産時点から通常弾と貫通弾のしゃがみ撃ちを備え、少ないながらも斬裂弾を備えているため、
反動軽減+1さえ発動させてしまえば快適なしゃがめよ運用が約束されている。
逆鱗が必要だが、イベントクエストを利用すればHR4で即LV2に強化できるのも頼もしい。
- ブレイヴスタイルの登場によるしゃがみ運用の価値の劇的向上により、
MHR:S
常闇に漂う漆黒の重弩。
放たれる黒き呪詛は世界を巡り
数多の生命を奈落へ誘う。
(トリガーofオール)
- MHR:Sでゴア・マガラとシャガルマガラが復活。
それに伴いマガラヘビィも復活している。
今作でもゴア・マガラ武器とシャガルマガラ武器、それぞれに最終強化が用意されている。
- 一発生産でトリガーofハザードを入手でき、
最終的にトリガーofデマイズをすっ飛ばしてトリガーofオールとなる。その性能は- かなり優秀な攻撃力360
- それを更に押し上げる会心率20%
- ブレなし、反動「中」、リロード「普通」と素直な性能
- 特殊弾は機関竜弾
- 装飾品スロットは無し
- 百竜装飾品スロットはLv2。特効系を積めるのはありがたい
- 物理弾は通常弾9/9/7、貫通弾3/2/0、散弾3/3/0、放散弾3/3/0
- 徹甲榴弾は非対応。拡散弾は2/0/0
- 竜撃弾は1発装填
- 属性弾は滅龍弾が3発装填
- サポート用の弾はLV1減気弾・回復弾に対応
- 状態異常弾はLV1麻痺弾のみ対応。残念ながらLV2麻痺弾は没収された
- LV1拡散弾・竜撃弾以外のすべての弾が移動射撃対応。LV2貫通弾・散弾・放散弾以外は移動リロードにも対応
- スロットとLV2麻痺弾こそ没収されたものの、最強クラスの通常ヘビィとして完成した。
MHRiseでは徹甲榴弾と斬裂弾の陰に隠れてしまった通常弾だったが、
今作ではその2種の弱体化やマスターランク追加によるモンスターの体力増加などにより
通常弾運用のヘビィボウガンにも追い風が吹いている。
- ライバルとしては真・王牙砲【天機】や月華妃竜砲【煌撃】が挙げられる。
- 王牙砲は攻撃力と会心率こそこちらに劣るものの、LV3通常弾の装填数が1発多いこと、スロットがあること、
LV2麻痺弾と電撃弾が撃てること*1でこちらを上回る。
こちらの方が物理性能は上なので、この点を活かしていきたい。 - 月華妃竜砲は会心率こそこちらに劣るものの、LV3通常弾の装填数が1発多いこと、スロットがあること、
麻痺弾やらLV3散弾やらが撃てることでこちらを上回る。
こちらは会心率の高さやLV3通常弾の移動リロードが可能な点で勝負したい。
- 王牙砲は攻撃力と会心率こそこちらに劣るものの、LV3通常弾の装填数が1発多いこと、スロットがあること、
MHF
- MHF-Zアップデートにて、遷悠武器としてゴア武器が実装。
更に2017年4月より、シャガル武器も実装される事が判明している。
気になる説明文は、無くても問題ない部分が削除された事で違和感のない文に落ち着いている。
- 少し遅れたMHF-Z11/21アップデートで実装され、12/21に解禁された。
- 武器名はHR帯が「トリガーofハザード」で、G級は「トリガーofペリル」となっている。
トリガーofハザードは攻撃力426(+加工レベル強化による60上昇分あり)の会心率30%、
トリガーofペリルは攻撃力738の会心率40%と、どちらも高い攻撃性能を持つ。
両者共通の性能は「弾速:遅い、反動:中、リロード:速い」の3点である。- ペリルの銘はメインシリーズでは見られない、MHFオリジナルの銘となる。
MHXXが発売される前は、トリガーofペリルがゴア武器第3段階目強化の銘になるのではという予測もあったが、*2
結局3段階目…もとい究極強化後の銘は、ペリルではなく「トリガーofオール」となった。
- ペリルの銘はメインシリーズでは見られない、MHFオリジナルの銘となる。
- システム上、及びジンオウガとジンオウガ亜種のボウガンの前例より、
ゴア武器とシャガル武器はそれぞれ独立し、欲しい場合はその都度独自で生産することになる。
よって、ゴアヘビィのパワーバレルとシールドの、凝ったギミックを心行くまで堪能することができる。
- 対応弾種はライトボウガンと同じで、LV1、LV3物理弾が一通り使用可能、装填数も多いが、
LV2物理弾は全て非対応という尖った性能になっている。
また、MHFのゴア武器は闇属性を発現する、という点に対応して氷結弾、滅龍弾も扱える点も同じである。
LV2弾が扱えないのは痛いが、幸い相手によって切り替えれば十分戦っていける水準は確保されていると言える。
その高い会心率に着目した装備構成にすることで、その潜在能力を引き出す事が出来るだろう。
THEディザスター
MH4G
- 上記の通り、トリガーofハザードから1段階強化するとすぐにシャガル武器となる。
性能としては滅龍弾対応、そこそこの会心率持ち、といわゆるマガラ武器の基本は押さえている。
しゃがみ撃ち対応弾はLV2の物理弾3種*3と滅龍弾だが、
通常弾以外はもともとの装填数が少ないため、実質的には通常特化銃としての運用が推奨される。
- 上位天廻龍素材を用いて強化されるTHEディザスターは、攻撃力300に会心率30%となかなかのスペック。
また、スロットが1つ空いており、スロット3だが攻撃力が心許ないバイティングブラストと、
高い攻撃力を誇るがスロットのない衝重砲のちょうど中間にあたる武器だと言えよう。
引き継ぎ組には縁のない話ではあるが、HR解放までの繋ぎとしては優秀な武器のはずである。
- G級最終強化のTHEデリュージュになっても基本的な対応弾はそのまま。
攻撃力は405、会心率は相変わらず30%であり、それ以外の性能も据え置きとなっている。
また、発売当初こそ素材入手や作成時期に難があったが、
イベントクエストがある程度充実している現在ではG3で作成できるようになった。- しかし今作のヘビィは個性的かつ強力な面子が揃っており、彼らを抑えて活躍するのは難しい。
会心率と護符爪を含めた期待値では約459.6とあまり高くないのだ。
一応G3でならそこそこの数値であり装填数・装填速度・ブレにも癖がないためそれなりの活躍はできるが、
ゴグマジオス撃破後になると戦局は更に厳しくなってしまう。
前述の通りこの武器は基本的に通常弾で戦う事になるが、
そうなると通常銃のエースである絶衝重砲【怒王】が立ち塞がる。
扱い易さや通常弾の装填数では大差なく、それでいて期待値では武器倍率換算で31もの差があり、
半ばTHEデリュージュの上位互換となっている。
一応彼方は最後までスロット0だが、この火力差の前では無意味。
また、ミラアンセスレイヴもかなりの強敵であり、
此方は絶衝重砲とほぼ互角の火力を持ちながらLV2通常弾の装填数が1発多いのが特徴。
それだけでなく絶衝重砲には無いスロットも1つ空いており、
更には属性弾や状態異常弾まで装填できるなど至れり尽せりである。
唯一、彼方にはブレ大があるため扱いは難しいが、上記のスペックを考慮すれば大した差にはならない。
MH4には存在しなかった念願のマガラヘビィであるだけに実に惜しい。 - しかし今作のヘビィは個性的かつ強力な面子が揃っており、彼らを抑えて活躍するのは難しい。
MHX
- トリガーofハザードLV2から上位シャガルマガラ素材を用いてTHEディザスターに派生できる。
最終強化「THEフェイス」は、攻撃力220に会心率30%、そして空きスロット1つ。
リロードは普通で、反動中、ブレは無い。
しゃがみ撃ちはLV2通常弾、LV2貫通弾、LV2散弾、LV1滅龍弾の4種。
さらにLV2通常弾が8発装填とかなり多く、立ちでもしゃがみでも通常弾が非常に強い。- LV2貫通弾しゃがみを扱うには反動軽減+1もしくはアクセルシャワーが必要になるが、
今作で多い獰猛化モンスター大連続狩猟などでは意外とこれも役立つため、バカにできない特性。
一流の通常弾ヘビィでありながら、貫通弾しゃがみで汎用性を高めることもできる。
武器内蔵弾には5発と少ないながら連爆榴弾も備えており、開幕に1回スタンを取る程度は造作もない。
取り回し自体は最低の弾だが、通常弾しゃがみ撃ちによる追撃が強力なので狙う価値は高い。
前作ではライバルの活躍を指を咥えながら見守っていたが、今作では取り回しやすさをそのままに
攻撃力が相対的に上がっているため、全ヘビィで一二を争う名銃となっている。
- ちなみに武器内蔵弾にLV2滅龍弾を備え、さらにLV1滅龍弾も2発装填できるため、
「ヘビィの中では」滅龍弾の扱いに優れる。
もっとも反動の負担がとんでもないため、基本的に撃つ必要は無いが…。
- LV2貫通弾しゃがみを扱うには反動軽減+1もしくはアクセルシャワーが必要になるが、
- これらの性能を見ると、前作で最強を争った通常銃二丁のそれぞれの良いところ取りしていると言えなくもない。
高い会心率を持ち、ブレが無い点は絶衝重砲、
スロットを持ち、反動軽減こそ必要だが貫通弾をしゃがめる点はレイヴ譲りである。- 性能以外の面を見ると、最終強化に必要な獰猛化黒蝕竜鱗を除けば、
村上位のシャガルマガラを狩っているだけで素材が揃ってしまうのも魅力。
村故のステータスの低さ、充実の支給品に加えて、その動きは4Gの上位個体そのもの。
前作までで狩り慣れたプレイヤーにはまさにボーナスステージのようなものである。
ついでに重鎧玉や、このボウガンとも相性のよいアークSシリーズの素材までも集まってしまう。
- 性能以外の面を見ると、最終強化に必要な獰猛化黒蝕竜鱗を除けば、
- 素の会心率が30%だが、隼刃の羽飾りによる見切り+2(20%)と弱点特効(50%)を組み合わせることで、
弱点狙撃時の会心発動率を過不足なく100%にすることができる。
ここにさらに通常弾強化、超会心と組み合わせることで、非常に高い火力を発揮することが可能。
運用には通常弾強化or痛撃4・スロット3のお守りと、敵の肉質を把握し、的確に撃ち抜く技術が必要だが、
プレイヤー間ではこの構築は今作の通常特化ヘビィの理想形のひとつとなっているようだ。- お守りは少し前まで通常弾強化5・スロット3が必要だったが、
グリードRシリーズが作成可能になり、緩和された。
- ただしこのスキル構成の場合、軸となるのはシルバーソルシリーズなので、
特に水と雷の耐性に関してはかなり悲惨なことになる。
更にグリードRも使う場合はもっと酷くなるわけで…
通常弾と弱点特効のどちらも有効な雷や水属性のモンスターは意外と限られているが、
フルフルやジンオウガを相手取る時は特に慎重に立ち回りたい。
- お守りは少し前まで通常弾強化5・スロット3が必要だったが、
MHXX
- 究極強化でTHEデリュージュに名称が変化。
攻撃力340に会心率30%とこちらでもトップクラスの火力を誇る。
しかし前作ではリードしていたアカム砲がブレイヴスタイルに適応して逆襲を仕掛けてきている。
あちらは同攻撃力に会心率40%で、LV2通常弾だけでなくLV3通常弾のしゃがみに対応している。
しゃがみ撃ちorブレイヴスタイルのみに着目するならあちらに軍配が上がるだろう。
とはいえこちらも武器スロ1つでスキル構成に差が出てくる場合や、
立ち撃ち性能を始めとして散弾をしゃがみたい場合などこちらの強みもあるため
スキル環境やプレイスタイルでの使い分けは十分可能だろう。
- 上述のように、立ち撃ちでの通常弾運用でも非常に強力かつ装填数やリロード速度がアカム砲よりも上なので、
立ち撃ち通常弾ヘビィとしてMHXXで最高クラスの高性能となっている。
高い会心率がMHXXで重要な超会心と相性が良いのも評価点である。
その為、しゃがみ撃ちをあまり使わないプレイスタイルでも作っておいて損は無い一丁と言えるだろう。
MHR:S
加護をもたらす金色の重弩。
最果てに見える彩光は、この世
から闇を葬る天廻龍の後光。
(THEデリュージュ)
- トリガーofハザードからの派生でTHEディザスターを入手でき、
最終的にTHEフェイスをすっ飛ばしてTHEデリュージュとなる。
「光の化身」とも表現できるシャガルマガラの武器であること、
そしてグラフィックの品質の向上故か、銃身の白色グラデーション部分が淡く発光するようになった。
- 気になるであろう、その性能は
- やや控え目の攻撃力330
- 相変わらずぶっ飛んでる会心率40%
- ブレなし、反動「やや小」、リロード「普通」と素直な性能
- 特殊弾は狙撃竜弾
- 無いよりはマシのLv1スロット×1
- 百竜装飾品スロットはLv3。特効系を積めるのはありがたい
- 物理弾は通常弾6/6/0、貫通弾0/7/6、散弾0/4/0、放散弾0/4/0
- 徹甲榴弾・拡散弾・竜撃弾は非対応
- 斬裂弾は1発装填
- 属性弾は貫通滅龍弾が3発装填。普通の滅龍弾は非対応
- サポート用の弾はLV1減気弾のみ対応
- 状態異常弾はLV1毒弾、LV2睡眠弾が対応
- 斬裂弾以外のすべての弾が移動射撃対応。LV3貫通弾・LV1減気弾以外は移動リロードにも対応
- 過去作品では貫通弾のしゃがみ撃ちに対応こそすれど通常弾に特化した武器だったのに対し、
今作ではゴア・マガラ武器との差別化のためか貫通弾ヘビィとしての参戦となる。
- ライバルはナルガヘビィの無明砲【正命】、ナルガ希少種ヘビィの斗宿重弩【七殺】、
メル・ゼナヘビィの欲動のトーデス辺りが挙げられる。
これらは会心率こそこちらに劣るものの、いずれもこちらより攻撃力が高く、
更にこちらには無いLV3貫通弾の移動リロードがある。
これらとの差別化点は特効系の百竜装飾品を付けられる点が挙げられる。*4- ヤツカダキのように特効の効かないモンスターや、連続狩猟の際には
鋼龍の魂が採用できるのも長所。
素の会心40%も手伝って、傀異錬成で会心率+5として見切りLv7と組み合わせればそれだけで会心率100%となり、
弱点特効に頼らずともあらゆる部位に会心ダメージを押し付けることが可能である。
発動条件も無いに等しく、複数の部位を攻撃する貫通弾の性質ともよく噛み合っている。
- ヤツカダキのように特効の効かないモンスターや、連続狩猟の際には
MHF
- 後となる、2017年4月19日アップデートにてシャガルマガラも遷悠種として登場するため、
シャガルマガラ武器のヘビィボウガンの登場が公式プレビューサイトで明らかになり、
同アップデートで実装された。
- メインシリーズ側にもG級段階があるため、武器名は完全に同じで、
HR帯が「THEディザスター」、G級が最終段階である「THEデリュージュ」である。
THEディザスターは攻撃力438、THEデリュージュは攻撃力762で、
共通性能と会心率はゴア武器と同じである。
- ライトボウガンと同様対応弾種も優れており、
徹甲榴弾、拡散弾が使用不可能になった代わりに、
通常弾、貫通弾は全LV、散弾はLV2、3、
そしてシャガルマガラ武器が光属性を発現するのに対応して内包属性である火炎弾、電撃弾、
これら全てが高装填数で使用可能という高スペックに仕上がっている。
属性弾を除いて、ゴアヘビィの完全上位互換とも言える性能に仕上がっている…ように見えた。
- 一方、THEディザスターは200、THEデリュージュは400もの防御マイナス補正を受けてしまう。
G級では言わずがな、HR帯も剛種の強さが再調整され、
覇種も撃退で済むことで防御力が機能する環境になっており、
そこに無視できないほどのマイナス補正を受けてしまうのは非常に痛い。
ゴア武器と同様の方向性で潜在能力を引き出せるものの、
新たに防御マイナス問題も考えなくてはならなくなっている。
結果的には、扱い方に工夫を要するヘビィボウガンに仕上がったと言えるだろう。
フェイスorバトライル
MH4G
- ゴア・マガラの特殊個体である渾沌に呻くゴア・マガラの素材で作られる。
強化系統は独立しており、一発生産で作成することになる。
名は「フェイスorバトライル」。
- 基本性能としては攻撃力465に会心率-30/20%、スロット2。
こちらはLV3の物理弾3種がしゃがみ撃ちに対応しているが、
滅龍弾が非対応になったどころか、装填すらできなくなった。
反動が素でやや小と、貫通弾が裸でも運用可能なのが特徴。
ただし装填数は全レベル4発ずつしかなく、リミカしても変動しない。G級武器としては少なめである。
装填速度も遅めなため、装填数や装填速度のスキルを組み合わせなければ運用しづらいが、
装填速度+3、装填数UPに加え弱点特効と大量のスロットのつくウカム装備と合うかもしれない。
一方でブレが片方大なため、ネコの暴れ撃ちがデメリットなしで発動できるのは大きな利点。
この武器群固有の狂撃化時のトンデモ会心と暴れ撃ちが合わさった時の破壊力はかなりのもの。
今作の貫通ヘビィは激戦区だが、この能力を活かしきれば活躍の目は十分にある。
また、レア素材の背反する双逆鱗があればすぐに調達できる手軽さもある。
スロット2の方も構成には中々便利で更にレア度が9なので極限強化の難易度が低いのもメリットになる。
- なお、ここまでの評価はリミカ貫通銃として運用した場合のものである。
しゃがみ撃ちに特化した運用であれば銃のステータスを弄る必要がなく、純粋に火力だけを特盛にできる。
狂撃化中はグラビドギカカノンなど足下にも及ばない異常な火力の貫通弾を叩き込む、最強の貫通しゃがみ砲と化す。
無強化で会心・護符爪込みの攻撃力を計算すると通常で475.3、狂撃状態で566.7となり、
パワーバレルと極限強化攻撃を付けると通常で549.9、狂撃状態で655.65にも上昇する。
迂闊な被弾の許されないガンナーにとって、自ら狂撃状態を狙えるのはマガラ化や極限モンスターの
狂竜ゾーンのみだが、貫通弾ならばほぼ任意のタイミングで狂撃化できるので積極的に利用可能。
また、おあつらえ向きにLV2麻痺弾が撃てるため、しゃがみチャンスも自力で作り出せる。
体躯の大きいシャガルマガラならば弾導強化スキルのおかげでLV3貫通弾のフルヒットも狙いやすいため、
対シャガルマガラではこの戦法によって爆発的な瞬間火力を生み出すことが可能。
条件がやや厳しく堅実性に欠けるため、浪漫、ないし一発芸に近い運用式ではあるが、
使いこなせば高レベルのギルクエでも十分な活躍が見込めるだろう。
MHXX
- 渾沌マガラと共にこの銃も復活。
基礎スペックはほぼ変わらないが、しゃがみ対応弾は各種LV2弾に変更された。
反動やや小にスロット2つも健在であり、しゃがみ銃としてはかなりの高スペックである。
究極強化はジェネシスorデマイズで、攻撃力340に会心率-30/20%。
ブレは右/大だが暴れ撃ち前提で考えればむしろ使いやすいため、
通常弾と貫通弾の両方を使う運用がメインとなるこの武器ではむしろメリットと言ってしまっていいだろう。
そのままの期待値ではバスターランシエルダに劣るが、
今作は狩技の狂竜身で能動的に性能向上を狙える。
狂撃化中は会心率65%にもなるため、スキルによる簡単な補助で会心率100%の状況を生み出せる。
もちろん超会心とのシナジーは抜群であり、爆発力は他のヘビィの追随を許さない。
弾材料の被らないLV2通常弾とLV2貫通弾がどちらもしゃがめるため、継戦能力も高く、
LV2斬裂弾にも対応しているため、ブレイヴ状態への移行や狂竜症の克服が速やかに行えるのも強み。
両レベル麻痺弾に対応しているのも嬉しい。
- 狂竜身に狩技枠を一つ使ってしまう上、立ち上がりまでに少し時間はかかるものの、一度発動してしまえば、
ボルテージショットの圧倒的手数によって効果時間内に再発動のゲージを溜めることは困難では無い。
また、この関係で完全調合を使っての最大数生産が使えないため長期戦が見込まれる場合は、
スキルの最大数生産を付けるという選択肢も出てくる。
- 素の火力が十分なため、狂竜身を使わない運用もあり。
新スキルの痛恨会心によってマイナス会心をカバーしても良い。
ただしマイナス会心を打ち消すことはできず最大会心率も70%であるため、
この運用の場合超会心などを使った会心寄りの運用はあまり向かない。
- 裏会心運用は安定するが最大値が低い、狂竜身運用は高火力だが効果時間の関係上安定しにくい、
狂竜身無しの超会心運用はスキル枠の都合マイナス会心を放置せざるを得ない…と
会心率一つとってもスキルを悩ませる銃となっている。
また独特の会心率だけでなく通常弾運用にも貫通弾運用にも優れている点、
LV2貫通弾のしゃがみ適性とブレイヴゲージを溜めるのに有用なLV2斬裂弾を扱える点など
中々器用なこの銃は独自の地位を築いており、密かに人気を博している。
使用率は今ひとつなのでスキルを考えるのが楽しいだけなのかもしれない
MHR:S
使い手に呼応して会心率が変化
する重弩。狂竜ウイルスを克服
した時、真の威力を発揮する。
(ジェネシスorデマイズ)
- Ver.13にて渾沌に呻くゴア・マガラの復活に伴いジェネシスorデマイズとして復活。
一発生産かトリガーofハザードからの派生での生産となる。
その性能は- 十分に高い攻撃力360
- 特有の会心は-35%/15%に変更
- 装飾品スロットは3-1-1、百竜装飾品スロットはLv2と及第点
- ブレなし、反動「中」リロード「やや遅い」
- 特殊弾は機関竜弾
- 物理弾は通常弾は8/8/8、貫通弾は5/4/5、散弾は4/4/4
放散弾は非対応 - 徹甲榴弾は2/2/2、拡散弾は2/2/0、竜撃弾は非対応
- 属性弾は滅龍弾が3発、貫通滅龍弾が3発
- 状態異常弾とサポート弾は麻痺弾と回復弾がLv1とLv2に対応
いずれも2発装填 - 物理弾は全て移動射撃が可能だが、移動リロードはLv3が全て非対応
反対に徹甲榴弾Lv3と麻痺弾Lv2は移動リロードのみ対応
- 概ね過去作の特徴を引き継いだ物理型で、渾沌ゴア武器特有の会心率も顕在。
狂竜症を克服することで過去作同様50%の高い会心率を発揮できるが、
本作には狂竜症【蝕】でスキルによる自発的に発症が可能となり、
そちらの補正によって70%または75%という脅威の会心率を発揮できる。
見切りや渾身を合わせれば容易に100%となり、弱点特効に頼らずあらゆる部位に確定会心をぶつけられる。
更に本武器は優れたヒット数とモーション値で克服が容易な貫通弾や、
入れ替え技で攻撃と回復を両立できる機関竜弾を搭載しており、
発症のリスクを抑えやすいのもメリットである。
特に初回発症なら、相手次第では貫通弾のクラウチングショットのフルヒット前に克服できる。
その代わりか素の会心は-35%/15%で反動も「中」と、過去作に比べて厳しくなっている。
狂竜症を克服しなければ後述のライバルに劣る性能となってしまうため、狂竜症【蝕】の併用は半ば必須と言える。
- 他には過去作にあったブレも無くなっているため、ブレ抑制を用いればブレ無しで暴れ撃ちを発動できる。
また、滅龍弾と貫通滅龍弾も過去作の傾向を覆すかのように3発装填となっているが、
反動とリロードが厳しいためサブ弾としての運用が限度となる。
攻撃面以外では、引き続き全レベル扱える徹甲榴弾と麻痺弾によって拘束能力が高いのも長所と言える。
- どの弾丸で運用する場合でも他のライバルと比較すると、
「狂竜症【蝕】を前提とした火力は優れるが、反動とリロードと装填数は劣りやすい」
といった性能差になる。- 通常弾特化する場合のライバルは、同じ攻撃力で会心率を保有する金レイアの月華妃竜砲【煌撃】や
通常個体のトリガーofオールあたりか。
これらも弱点特効を活用すれば会心率100%に到達しやすく、
単純火力であれば狂竜症の克服が不要なこれらに追いつかれてしまう。
しかし、本作のモンスターは全体的に弾肉質が渋いために
部位破壊や傀異核を狙うと弱点特効が機能しづらい環境なので、
あらゆる部位に高いダメージを発揮させられる点を活かしたい。
徹甲榴弾と麻痺弾の扱いにも最も優れているのも差別化ポイントである。 - 貫通弾特化する場合のライバルは、会心率を保有する無明砲【正命】 やTHEデリュージュ、
同じ攻撃力の斗宿重弩【七殺】や欲動のトーデスに鎧怨鬼筒セッドガンドとなる。
いずれも狂竜症の克服が前提ならこちらが攻撃力と会心率で優っており、
貫通弾は弱点特効が効かない部位にも命中しやすいため、単純火力なら本武器が最も高くなる。
通常弾の比較と同様、徹甲榴弾と麻痺弾の扱いも最も優れている。
ただし、装填数は上述のライバル全てに劣る5発と少なめで、通常の射撃だけでは期待値で追いつかれやすい。
最大限に火力を発揮するにはクラウチングショットでの運用が中心となる。 - 一方で散弾特化は装填数4発が足を引っ張り、同じ攻撃力以上で装填数がより多いボウガンにはどうしても劣りがち。
散弾はクラウチングショットとの相性も悪いため、拘束能力を考慮しても散弾特化は厳しいと言わざるを得ない。
ヒット数は貫通弾に次いで優れてるので、通常弾運用の場合に体格の小さいモンスター
相手での狂竜症の克服用としてなら使えなくはないか。
- 通常弾特化する場合のライバルは、同じ攻撃力で会心率を保有する金レイアの月華妃竜砲【煌撃】や
- 運用する上での欠点は、やはり狂竜症【蝕】が必須となる点である。
- 狂竜症【蝕】はLv3で克服中の時間が伸びるためLv3での採用が望ましいが、
他に必要スキルの多いボウガンでは重い負担となる。
その上で会心率100%にするための見切りや渾身、更に超会心も搭載となると、
装備の自由度はかなり狭い。
上述の通り狂竜症【蝕】無しでも同等の火力を出せるライバルは多いため、
Lv3を採用できるかどうかで使用するかを決めるのも良いだろう。
Ver.13からは狂竜症【蝕】を低確率だが傀異錬成で付与できるため、本格的な運用を目指すなら根気よく錬成したいところ。
上手く錬成できればLv3にしつつ、貫通弾と相性の良い剛心や粉塵纏の両立も狙える。 - また、克服前のマイナス会心が定期的に発生するのも問題点である。
高い龍属性を持つ他の渾沌ゴア武器とは違って物理型なのでマイナス会心による火力低下が直結し、
発症時間を抑えて克服中に攻めの手を稼ぐ立ち回りは他以上に重要となる。
発症を重ねると克服に必要な攻撃量も増えるため、長期戦も避けたいところ。
拘束手段も克服中の攻めの手を確保するためにもできるだけ克服前に使うようにし、
特に麻痺弾は狂竜症【蝕】の補正で状態異常値を底上げできる点でも克服前の使用が望ましい。
- 狂竜症【蝕】はLv3で克服中の時間が伸びるためLv3での採用が望ましいが、
- 大きすぎるマイナス会心を逆手にとり、痛恨の一撃を採用する手もある。
痛恨の一撃はマイナス会心の期待値を0に近づける程しかないがフォローとしては十分であり、
克服に手間取ったりどうしても狂竜症【蝕】 Lv3の採用が難しいならば採用を検討しても良い。
各種特効が効かないヤツカダキなどを相手にする場合も有用である。
なお、マイナス会心を痛恨の一撃だけでフォローして狂竜症【蝕】を切り捨てる構成は、
狂竜症【蝕】の欠点こそは無視できるが上述のライバルに火力が追い付かれてしまい、
あえて本武器を採用するメリットには至らないため非推奨である。
余談
- ハザード(災害)、デマイズ(消滅)、ディザスター(天災)、デリュージュ(大洪水)、ペリル(危険)と、
この系統の武器名には「災害」に関係したキーワードが多用されている。
狂竜ウイルスによる生態系の崩壊という恐るべき生物災害のトリガー(引き金)とでも言うべき存在である、
マガラ種らしいネーミングと言えよう。- オールについては「全ての」という意味で災害とは微妙に結びつかないが、
そもそもゴア・マガラの存在そのものが狂竜化や極限状態と言ったMH4シリーズのストーリーにおける
「全ての始まりとなる引き金」であることから、むしろネーミングとしては相応しいものである。
- オールについては「全ての」という意味で災害とは微妙に結びつかないが、
- 「THEフェイス」に関しては、これはマガラ種の頭を模した銃であるためのfaceと、
誓約、信頼などを意味するfaithをかけたダブルミーニングであると思われる。
ちなみに大型掲示板のヘビィボウガンスレで「顔」という略称を見かけた場合、本武器を指す。
渾沌武器のバトライルは背信、裏切りを表すbetrayal。例に漏れずフェイスの対義語となっている。
- 渾沌武器に使われているジェネシスとは旧約聖書の第一書である創世記のこと。
そこから転じて、「物事の起源や誕生」を意味する英単語としても使われている。
デマイズの「消滅」と併せるに、「誕生か消滅か」、「始まりか終わりか」と言った意味合いと言える。
- THEディザスターという銘はMH4当時、煌黒弓アルティアと同じノリのガセとして大型掲示板などで散見されていた。
嘘から出た真というものか、製作スタッフが知ってて作ったのかは知る由もない。
- MH4G公式サイト初期のデザイン集にイラストが載っていたため、存在自体は発売前から広く知れ渡っていた。
- ハザードなトリガーという名称だが、某変身ヒーローのヤベーイ強化アイテムとは無関係。
もちろんトリガーofエボルなんて派生も存在しない。偶然とはいえゴア・マガラ由来の黒は被っているが……。
なお、MHXRにおける件の変身ヒーローシリーズの武具は当人の前後の作品のものだったので、
幸か不幸かトリガーofハザードとの揃い踏みは実現していない。エボルトォォォォ!!!!