砂原や砂漠に生息する大型海竜種、ハプルボッカの素材から作られた武器群。
目次
概要・性能
- MHP3の新モンスターを素材とした、対飛竜戦用の武器として
ハンターズギルドが総力を挙げて開発したという武器群。
- 生産、強化の際にレア素材が要求されることがなく、作成難易度が低いのが利点。
しかしその代償か、性能はそれなりで一線級には及ばないことが大半である。
また、水属性を宿す武器が多く、無属性の場合でも覚醒を発動させると水属性となる。
- 上記の通り性能面では今ひとつだが、ミリタリー風の渋い外見のものが多く
その外見に魅せられて愛用しているハンターも一部に存在する。実に通好みの武器である。
- ハプル武器の特徴として、かなり独特なネーミングがあげられる。
それぞれまとめてみると以下の様になる。まるで軍用兵器のような(後述)、実にミリタリーな銘である。武器種 生産時 1段階目 2段階目*1 G級武器 モチーフ 大剣 41式対飛竜大剣 改 レマルゴルダート レマルゴルゴーン アーミーナイフ 双剣 51式武装棍棒 改 撲双剣ボッカボッカ 剛撲双剣ハプルボッカ 手榴弾 ハンマー 42式破甲鎚 フラグハマーMK2 スーパーフラグハマー 手榴弾 狩猟笛 63式軍楽口風琴 ハプルニクス 軍奏ハプルハモニカ トランシーバー ランス 43式強襲槍 強襲槍ヴェルファー 強襲破槍ハウルドクー ロケットランチャー,地雷 ガンランス 62式突撃銃槍 ソルダートアサルト マーシャルウォースト 銃剣 チャージアックス 31式飛竜鎮圧用盾斧 リアクティブボーダー コンポジットボーダー 銃剣,機動隊の盾 ヘビィボウガン 46式潜伏重砲I II→III 潜砲ハープール 潜壕砲モーテハプル グレネードランチャー 潜砲ボカ=ハープール*2 潜壕砲モーテハプル*3 潜堀砲モーテハプラ 潜淵砲モーテハプスト 弓 64式連装弓I II→III スコルピオダート アサルトスコルピオ*4 マシンガン アイルー ハプルネコ銃槌 アサルトライフル
同じくミリタリーな外見のおかげで違和感は無い。
MHP3
- 対飛竜用の武器と言うだけあって攻撃力はなかなか優秀。
更に装備すると防御力が上がる武器も多く、攻防を両立した優秀な武器に見える。
- しかしよりによって双剣が無属性だったり、
ガンランスの砲撃LVが同時期に製作できるものより控えめだったり、
弓は溜めてもレベルが上がらないと言う曲者性能だったりと、
何か一歩足りない感があるという困った特徴を持っている物が多い。
しかも水属性武器はMH3以降はかなり種類が増えており、非常にライバルが多い。
生産可能になる時期が比較的早いが、最前線で使い続けていくには創意工夫と深い愛情が必要。
スロットは比較的多いので、汎用性は高めである。
MH3G
- ほとんどがMH3Gにも続投……したものの、
G級武器に関してはほとんどが斬れ味レベル+1を発動させても斬れ味が紫にならない。
物によってはG級になると他の系統に移行してしまう物まであり、全体的に不遇な扱いを受けていると言える。
MH4(G)
- ハプルボッカは登場せず素材交換で一部の素材だけ登場しているが、
それで作れるのはハプル・ハプルXの防具一式のみで、武器は一切作成できない。
- ただし、発掘武器として大剣の「41式対飛竜大剣」のみ登場している。
MHX(X)
- 4系列では一部を除きオミットされていたが、MHXにてハプルボッカ本人と共に復活。
そして新たにハンマー、ランス、チャージアックスの3種が追加された。
今回のモチーフもやはり手榴弾やロケットランチャー、機動隊の盾など、ミリタリーテイスト満載である。 - 性能としては、覚醒がオミットされたためかデフォルトで水属性を持つようになった。
剣士武器は全体として高めの攻撃力、平均的な水属性、短めの斬れ味という傾向。
過去シリーズでは二軍ポジションに収まることが多かったが、今作では十分第一線で活躍できる性能のものが多く
随分と待遇が良くなったと言っていいだろう。 - 隻眼イャンガルルガはニャンターのレベル上げによく利用されるが、
その際の武器として、ブーメラン特化+打撃(=スタン)+隻眼の弱点属性の水属性である猛ハプル銃鎚の人気が高い。
- G級でも立ち位置は特に変わりない。
HR解放前に究極強化できるため、水属性が有効なラスボスに使うのにも十分な性能になっている。
ヘビィボウガンのみG級で派生が分かれるようになっている。
余談
- 「○○式」と言う数字を冠している名前を見て、「間の数字はどうしたの?」と思う人も多いだろうが、
現実世界でこの手の命名が行われる場合、数字はその兵器が制式採用された年代を表すものなので、
次の型式が登場するまでに1年以上の間が空けば数字が飛んだり、
西暦下二桁の繰り上がりで旧型よりも数字が小さくなるのは珍しくない。
例えば、日本の陸上自衛隊で採用されている戦車は74式(1974年)→90式(1990年)→10式(2010年)
と数字が飛んでいるし、小さくもなっている。- 日本で最も有名な「○○式」を冠する兵器というと零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦だろうか。
これは皇紀2600年に由来しており、下二桁がちょうどゼロだったから。
一年ずれていれば、他の旧日本軍機の呼称のように「一式戦」などと呼ばれていたかもしれない。
- 日本で最も有名な「○○式」を冠する兵器というと零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦だろうか。
- モンハン世界においてもこの手の命名規則が年代を表すものなのかは不明だが、
もしそうであった場合、開発時期に20年以上の差がある武器が同時代に使われている事になる。
64式連装弓が開発・採用された時点では41式対飛竜大剣は既に23年前の産物であるが、
古龍素材を用いた伝説級の武器ならともかく、一般のモンスターの素材で作られた武器で
20年以上も使われ続けるという事は、相当に優れた武器だと広く認められていると思われる。- 現実世界でも下手に最先端の武器よりも信頼性に優れた旧い型式の武器を使うという例はある。
例えば世界で最も有名な自動小銃の一つ「AK-47」は1940年代にソ連で作られた銃であるが、
60年が経った今でもその信頼性と生産性から正規品・非正規のコピー品問わず世界中で使われている。
またアメリカで作られた「ブローニングM2機関銃」に至っては80年間現役という凄まじい実績を誇っており、
日本の自衛隊を含む世界中の軍隊で使われ続けている。
41式対飛竜大剣もそういった伝説的兵器のように、20年の時を超えてなお使われ続けている武器なのだろう。
ハンマーと並んでシンプルな武器種である鉄塊大剣。
ある意味もう極まってしまっているのかも知れない。
- 現実世界でも下手に最先端の武器よりも信頼性に優れた旧い型式の武器を使うという例はある。
- しかし、この考え方で行くとMHXで矛盾が生じてしまっている。
なんと最新鋭武器であるチャージアックスが31式と最も古く制式採用されたことになるのである。
64式連装弓の33年前という極めて古い時代からチャージアックスが使われていたことになるが……。
風化した武器としても出てくるぐらいだし今更かもしれないが。- むしろ、前述の自衛隊戦車のように64式連装弓の67年後に開発された、とも考えられなくもない。
これはこれで、年数経過が矛盾しそうな感じではあるが、年号の違いという可能性もある。
実際、日本では旧軍は紀元前660年を元年とする皇紀、自衛隊は西暦の下二桁が頭につくので
以下の例が存在する。
97式狙撃銃(旧軍)と64式狙撃銃(自衛隊)の採用年は皇紀と西暦のズレにより、
パッと見では67年差だが、実際は1937年(皇紀2597年)と1964年(皇紀2624年)で27年差となる。
このようにモンハン世界でも基準としている年号が変化することで、大きな差が生じたのかもしれない。 - モンハン世界の1年が現実と同じ365日なかどうかすら定かでないので、
年代の間を元に長い短いを論じる事が不可能ではある。
また、ハプル武器の数字は年式ではなく別の意味があるという身も蓋もない話な可能性もあるが…*5。
- むしろ、前述の自衛隊戦車のように64式連装弓の67年後に開発された、とも考えられなくもない。
- ちなみにこの「○○式」という表現、現実世界の場合は
例えば「74式戦車」なら「ななよんしきせんしゃ」というように「じゅう」は飛ばして読む場合が多いのだが、
MH世界にはそのような読み方や法則は無いらしく、歴代の公式ガイドブックなどでは
例えば「41式対飛竜大剣」なら「よんじゅういちしきたいひりゅうたいけん」で統一されている。
- 対飛竜戦を想定して作られたと言われているが、
性能の方は対飛竜用に特化してるかと言われるとなかなか首を縦に振れないことでも有名。
なぜなら、ハプルボッカの司る水属性を苦手とする飛竜種が少ないからだ。
試しに例を挙げてみても、MHP3では電怪竜や黒轟竜、金銀火竜程度である。
かなりの強敵として認知されている希少種夫妻に対して優位に立ち回れるのは評価点だろう。
しかしながら他に水属性が有効な飛竜種はほとんどおらず、
大概龍属性か雷属性、次いで火属性武器があれば事足りる。
一番担いでいきたい鎧竜とその幼体(岩竜)とことごとく登場作品が被らないのが惜しいところ。- ではこの武器群が実際に何を相手に用いられるかというと、ズバリ獣竜種だろう。
水属性が効く相手としてはウラガンキンを筆頭に、ブラキディオスにディノバルド、
第2弱点まで含めればボルボロスにあのイビルジョーと、
強豪揃いの獣竜種に対して軒並み弱点を突ける。
もちろん獣竜種に限らず火山に出現する相手には水属性が効く相手が多く、
かつハプルボッカが火山に赴くことになる終盤の一歩手前で狩猟が解禁され、
それに伴ってこの武器群も生産できることが多いため、彼らに対する解答としてはかなり優秀。*6
それでも対飛竜と銘打たれているにもかかわらず専らこういった相手にばかり担がれるのは、
やはり不憫な気がしないでもないが…。 - 最初に延べたように、この武器群は希少素材を必要とせず、早い段階で生産が可能になる。
個人のオーダーではなく組織的に開発される「優れた武器」とは、
最高峰の性能を見せつけるだけが条件という訳でもなく、
「生産容易で配備しやすい」、「クセがなく少ない訓練で扱える」などの要素も重視される。
ハプル武器はこれらの方面まで含めた「対飛竜武器」なのかもしれない。
あるいは、大体の飛竜にもある程度通用する水属性による汎用性が評価されたためかもしれない。
あの飛竜には効果覿面だがこの飛竜にはさっぱり...よりはあの飛竜にもこの飛竜にもそれなりに効く、
の方が多様な武器を揃えるより少ないコストで使いまわせる分組織的には助かるものである。 - 後にMHXXでグラビモスとバサルモスが復活し、水属性の需要が増したことで活躍の場が増えた。
さらに水属性を弱点とする鏖魔や青電主といった強力な二つ名飛竜が登場し、
ようやく対飛竜戦を想定しての採用も真面目に検討できるレベルになったと言えるだろう。
- ではこの武器群が実際に何を相手に用いられるかというと、ズバリ獣竜種だろう。