武器/バベル

Last-modified: 2024-02-29 (木) 10:43:15

無印から登場する歴史あるランスの一つ。

目次

概要

  • ランス使いにはシリーズおなじみの鋼鉄の無属性ランス。
    最初期に入手できるアイアンランスを強化していくと完成する。
    金色に輝く槍身と城壁のように分厚い盾が圧倒的な存在感を放つ。
    その重厚な見た目の通り、攻撃力、防御力ともに優秀。
  • MH2系列では、バベルを強化すると撃竜槍【阿】となる作品と、
    撃竜槍【阿】を強化していくとバベルになる作品がある。
    • MH3系列では、途中に「~改」と言う強化段階が追加されていくものの、
      一貫してセインランスからの派生に成っている。
  • バベルの前身として「パラディンランス」という武器がある。
    形状はほぼ同じでマカライト鋼由来の青味を帯びた金属が特徴。
    強化でランパートと銘を変えたのち、バベルに派生する。作品によってはナイトランス系統を挟むことも。
    MHP2GではランパートがG武器にもなっている。

性能

  • シリーズにもよるが、下位の後半から上位の後半辺りで製作可能となる。
    見た目はかなり強そうに見える。重厚な盾のおかげか、装備すれば防御力も上がる。
    しかしそれ以外の性能は飛び抜けて強力と言うわけではない。
    むしろ同時期に製作可能なランスと比べると見劣りしてしまう部分も少なくない。
    しかし製作難度が低い事や、新米の頃から使い込んできた愛着などから使われる事もある。

無印

  • 攻撃力413 防御+3 そして長い緑ゲージ。
    アイアンランスから派生し9段階という長い強化を経てバベルになる。
    その強化には鉄鉱石、大地の結晶、マカライト鉱石など鉱石系素材が大量に必要で制作には骨が折れる。
    アイアンランス改から派生するボーンジャベリン系が作りやすく優秀なため、影が薄い。
    オフラインで作れる無属性武器の中ではアンドレイヤーオーガーランスに次いで高い。

MHP

  • 本作では集会所の採取ツアーが最初から火山まで解放されているため、
    火山で鉱石を採掘し、あとはランポスの皮やゲネポスの鱗を手に入れればパラディンランス改までは強化可能。
    だがこの段階では攻撃力も高くなく、斬れ味も短い緑と微妙な性能。
  • バベルまで強化すれば攻撃力は414まで伸び、緑ゲージも長くなる。
    だが要求素材は鉄鉱石120個にマカライト鉱石42個、大地の結晶30個を要求される。
    とても片手間で作れるようなシロモノではない。
    おまけにバベルからの撃竜槍系、ランパートからの鋼殻鉄騎槍系に派生強化できるのだが、
    そのどちらにもさらに鉱石が要求される。

MH3

  • 以前はこれが最終形態だったが、シリーズによってはさらに強力な武器への強化も可能。
    形はほぼそのまま性能を向上させたロストバベルやエルダーバベル、
    デザインから一新し、属性を付加させるなどの強化を施された、
    サダルスードスパークプラグなどが存在する。

MH4

  • ストーリーに深く関わるNPC、筆頭ランサーの装備として登場している
    (見た目に差異が無いため、正確にはバベルなのか強化形であるエルダーバベルなのかは不明)。
    もちろんプレイヤーも生産できる。安定性は相変わらず。
    更に発掘武器にもバベルがある。最強のバベルを目指すも自分好みのバベルを探すのもOK。
    果てしない性能を求め挑戦し続ける様は、後述の伝説の通りでもある…。

MHX(X)

  • もちろん登場。更に今回は、武器強化システムの一新により
    ランパートが最終強化形としてエルダーバベルと肩を並べることに。
    エルダーバベルとランパートで比較すると
    攻撃力、スロット数、の白ゲージの長さで前者が勝り、
    防御力補正、素の青ゲージの長さ、強化難易度、最終強化時期の早さで後者が勝る。
    特に強化難易度や時期に関しては、エルダーバベルの方に金火竜や金獅子の素材が要求されるのに対して、
    ランパートは上位セルレギオス素材が手に入る時点で最終強化が可能。
    攻略用のランパート、解放後のエルダーバベルと使い分けるのがベターか。
    もちろん解放後でも強敵相手にはランパートの防御力+34にお世話になることもあるだろう。
    • XXではタワー、ロストバベルと双方究極強化が登場。
  • タワーの方は
    • 無属性にしては少し物足りない攻撃力320
    • 素で50と長い白ゲージ。匠で更に延びるうえに、+2で紫30まで現れる。
      G級攻略段階ではかなり優秀で一番の長所。
    • 地味にありがたい、スロット1と防御力+38
    G4バルファルクについでのテツカブラと戦う必要はあるが、
    サブタゲで翼破壊指定されているクエがあり、繰り返せば倒せずとも作成可能。
    手軽に作れる割に充分な性能を持つ為G級攻略用ランスとして頼れる一本。
    • G級最序盤の段階でも採取・採掘をするだけで攻撃力240・斬れ味白30・スロット1と手堅い性能。
      まずはこちらでG級前半を凌げる。この時点での防御力+36は魅力的。
  • ロストバベルの方は
    • 攻撃力330
    • 素で白40、匠+2で紫40
    • スロット2と防御力+30
    といった感じで性能的にタワーの上位互換となるのだが、作成に激ラーと金火竜素材を要求される。
    槍の2スロ組の中では優秀な方ではあるのだが、
    例のごとくカマキリ槍というほぼ完全上位互換の存在が立ちはだかる。

MHW(:I)

  • 本作では打って変わって、闘技大会のコインから生産が可能。
    が、性能評価はあまり高くない。匠で白が出ないことや覚醒必須の火属性が原因である。
    そのせいで火属性ランスなら同等の性能で白が出せるブループロミネンスの方が良いし、
    無属性で使うにしても亡滅の腕爆鱗槍バゼルミニアドの方が強いのが現実。
    一応防御ボーナスやLv3スロットなど運用性に関しては良いのだが、
    コイン武器にはバインドキューブ天上天下無双刀といった優秀な面々もいる。
    余程思い入れがあるとかレア素材に悩んでるとかでもない限り見向きもされないだろう。
    • 正統派な見た目のランスが少ない今作で、
      昔から変わらない「まさにランス」なデザインのこの武器は密かに人気を集めている。
      当然、突き詰めるならば火力は亡滅の腕には遠く及ばないが、
      それでも使いたいなら匠で青ゲージを伸ばし、無属性強化で攻撃力を伸ばして使うと良い。
      覚醒運用に関しては、今作は属性武器が弱めの調整がされている上に
      火属性自体効く相手が少ないので、匠やガード性能を圧迫させてまで発動させる程でもない。
  • MHW:Iではロストバベルに強化できるが、ストーリークリア後となる。
    さらに無属性ではネスルメンカール、火属性ではシルバープロミネンス斬竜槍グラナトが立ち塞がり、
    見た目以上の採用理由はこれといって存在しないのが現実である。
    幸い現在では武器の重ね着が実装されているのでこちらで対応したい。

MHRise

Ver.1.0~

  • MHRiseでも当然のように続投。
    X以前のようにアイアンランスからミレニアム、パラディンランスを経由してたどり着く。
    今作ではなんとランパートバベルは別派生になった。
    銀のランパート金のバベルを選べるというニクい演出だろうか。
    • 性能差はランパートの方が斬れ味が良く、バベルの方にはお決まりの防御力ボーナスとスロット3がある。
      単体での実用性は製作難度も低いランパートの方が若干勝るが、スロットLv3×1の価値は非常に高い。
    • もっとも上位クリア後ともなれば他の優秀なランスより見劣りするのは相変わらず。
      見た目の好みだけで選んで全く問題ない。
      どちからと言えば最終強化のバベルではなく、そこに至るまでのパラディンランスなどが攻略で非常に優秀。
      特にパラディンランスは上位序盤の段階から攻撃力190と斬れ味青という良性能が売り。
  • なお、過去作でのランパートは護拳部分や城壁のような切り欠きの有無などでバベルとデザイン差が見られていたが、
    本作では単純に金か銀かの色違いになっている。今作から復活した斬破刀討伐隊武器のように、
    既存の武器モデルを流用して実装したようだ。
    これを手抜きと取るか、リソースを割けない中でも実装してもらえた事を喜ぶべきかは
    プレイヤーの次第といったところか。

Ver.2.0~

  • ランパートと鎬を削っていたバベルだが、Ver.2.0にしてランパートを差し置いてエルダーバベルへの強化を果たす
    置いてきぼりにされたランパートは泣いていい
    その性能は以下の通り。
    • 平均レベルの攻撃力200、会心率は0%
    • あって嬉しい防御力+20
    • 匠Lv1から白ゲージが出現
    • 装飾品の追加によってより価値が上がったLv3スロット×1
    • 百竜強化攻撃力強化IV、防御力強化III、竜種特効、引き継ぎを含めれば鉄蟲糸技強化と豪華なラインナップ
      と、攻略用の鉱石武器からは頭ひとつ抜けた性能にまで成長を遂げたのである。
  • 無属性のランスと言えばかの角槍ディアブロスという強敵がいるが、こちらは各種スキルや百竜強化による拡張性、
    自由度がウリ。スロットのお陰で匠や攻めの守勢弱点特効等のレベルをひとつ上げる事も出来る。
    匠で白ゲージを出す運用の場合スキルコストがあちらよりも軽く、無属性ランスの中でも隠れた名槍。
    鉄蟲糸技強化を引き継げる事から、流転突きをメインとした運用と極めて相性が良い。
    • 尚、竜種特効は特効対象に対して物理ダメージ1.05倍、攻撃力強化IVも210となる為1.05倍だが、
      他の要素で武器倍率を上げる場合乗算である竜種特効の方が効力が高くなる。
      鉄蟲糸技強化はそもそも倍率が1.1倍の為比較にならない

Ver.3.0~

  • 本武器の性能そのものに変化はないが、斬れ味白での運用として強力なライバル、轟槍【独虎】が追加された。
    あちらはこちらを大きく上回る攻撃力230に素で白20の斬れ味を持つ強敵。
    更に百竜強化枠がフリーの為こちらの鉄蟲糸技強化込みの期待値を超える。
    こちらの利点であるLv3スロットは匠を積む場合帳消しになってしまう。
    差別化するとすれば会心率で上回ることか。フォロー自体は容易とはいえあちらは-15%。
    スキルだけで会心率を盛るにも限度があり*1、こちらはより安定した会心の発生を見込める。
    • ちなみにバベルにしろランパートにしろ、百竜鎗の外装変更で使用可能になった。
      あちらの性能は良好なので、特にランパートの見た目を使いたい場合は検討したい。

MHR:S

  • MRではランパートはタワー、バベルはロストバベルという銘を得る。
  • まず、ランパートの最終強化であるタワー改の性能は
    • 高めな攻撃力350
    • 素で長めの青、匠では白が伸びるのみ
    • 会心率は0%
    • スロットは最低限のLv1が3個
    • 百竜装飾品は優秀なLv3
    • 防御力ボーナスは無し
    次にバベルの最終強化であるロストバベル改の性能は
    • 平均的な攻撃力330
    • 素で短めな
    • 会心率は0%
    • スロットは優秀なLv3が1個
    • 百竜装飾品はLv2
    • MRでは嬉しい防御力ボーナス+30
  • 今作ではバベルの方が斬れ味が良く、タワーの方が攻撃力が高いという逆の構図となっている。
    匠無しの比較においてもタワーの白ゲージよりもバベルの紫+白の方が長く、
    バベルはLv3スロットで匠が追加できる可能性があるなど、やはりRiseと同じくバベルの優秀さが光る。
    タワーは百竜装飾品と攻撃力の高さで差別化したい。
  • と、ここまではこの2本で比較した際のお話。
    MHR:Sには他にも非常に優秀な無属性ランスが存在している。
    • まず、初期武器であるカムラノ傑鎗
      ロストバベルと並ぶ攻撃力330と素で長めの白という優秀な斬れ味を持ち、
      スロット数もLv4とLv2がそれぞれ1つの優等生。
    • 次に、復活したセルレギオスの叛槍アルメンカル
      こちらはカムラノ傑鎗からスロットを減らしたような性能だが、
      会心率10%を持っており超会心編成との相性が良い。
      斬れ味修復機能が剥奪されたとはいえこちらも優秀な性能を持っている。
      ちなみに初期武器仲間のボーンランスはコイツに吸収されてしまった
    • 最後に、新人であるガランゴルムの巨塊槍ゴルコトス。タワー改を超える攻撃力360を持ちながら会心率は0%。
      斬れ味は非常に長い青と少し心もとないが、スロットがLv4、Lv2、Lv1をそれぞれ持っており拡張性も高い。
    これらの装備はかなり厳しい相手となるが、
    手が出せないほど完敗している訳では無いため愛があれば使っていけるレベル。
    タワー改は高い攻撃力と白ゲージの両立、バベルはスロットと防御力ボーナスを活かして立ち回ろう。

余談

  • 性能面では競合しないため余談に追記するが、同じく無印から存在する腐れ縁のライバルとして
    奇しくも共に高層建築物をモチーフとしたマテンロウが存在する。
    やはりスロット2を持つ銘槍の一つであるが、さびた塊からの入手となるため
    入手難度は別の意味で地味に高い。
  • この武器の名前はある伝説に登場する塔の名前であるという。
    つまり、MH世界にも「バベルの塔」の伝説が存在するのかもしれない。
    • バベルの塔とは、旧約聖書に登場する世界一の高さと硬度を誇るはずだった巨塔である。
      一般的には神の領域への挑戦として建設されていたが、完成する事無く塔は倒壊する
      (一説にはその塔の建設自体に怒った神が破壊したとされる)。
      それによって神は二度とこのような塔の建設が出来ないように「言語」を創り、
      人々の意思疎通と結束を制限したとされる。
      また、実現不可能な天に届く塔を建設しようとして、崩れてしまったと云われることにちなんで、
      空想的で実現不可能な計画を比喩的に「バベルの塔」と言うことがある。
      • MHFに存在するバベルの雷属性版SP武器「ジッグラトSP」の説明文では

        オーソドックスな形状の鉄槍。内に秘めるは塔を撃つ神の雷。SP武器:LV~

        と、現実世界でのバベルの塔を思わせるものになっている。
        カラーリングは正反対の銀を基調としており、模様の色は青に変化している。
        また「ジッグラト(Ziggurat)」とは、古代メソポタミア文明において煉瓦を用いて建設された聖塔を指し、
        旧約聖書における「バベルの塔」は、バビロンに存在するジッグラトが伝説化されたものとされる。
        また、ジッグラト自体は一つだけではなく、
        代表的なものではチョガ・ザンビール遺跡ウル遺跡等、複数存在している。
    • 一方、この武器は伝説の塔へ挑んだ、とある黄金の騎士が携えたとされている。
      人を護り、神に仇なすために手にしたという。
      尤も神に挑むならもっと相応しい武器があったりする代償がでかすぎて元も子もないか。
      これに関して相応しいかどうかの問題は完全に個人的観点だろう。
  • イラストレーションズでは、武器のデザインに対するスタッフの思いがこのバベルを例に語られている。
    ちなみに、これを作った当時は開発チームの方々に「ダサい」と言われたとか。
  • MH3では没データとして、この武器の色違いに「ネガ・バビロン」というものが存在した。
    攻撃力が391と低めな上、それをさらに悪化させる会心率-10%と物理性能が最悪だが、
    斬れ味が匠で紫ゲージ30、さらにスロットが2個、そして麻痺属性がなんと880と異常な数値である。
    とはいえ物理性能の貧弱さから、仮に入手可能だったとしてもサポート目的以外では使われることは少なかっただろう。

関連項目

武器/鉱石武器
武器/アイアンランス
武器/ヴァルハラ - 同じく鉱石素材メインで作られたランス
武器/竜騎槍ゲイボルグ - 同じく鉱石素材メインで作られたランス、スロットはないが攻撃力は高い
武器/マテンロウ - 鉱石掘りのついでに拾えるかも知れない、建造物ランス仲間


*1 弱点を狙えることを前提としても弱点特効3で50%、見切り7で40%と常用出来る会心率上昇は90%、後はオトモや味方狩猟笛の旋律、少々状況を選ぶ条件付きスキルなどに依存する