MHF-G3で登場した、喰血竜バルラガルの剛種ライトボウガン。
生物の血に飢えし魔性の軽弩である。
同ボウガンの天嵐、覇種、G級覇種、烈種、始種武器もここで扱う。
目次
バル・オッジ
- 剛種バルラガルの素材で作成する。
気になるスペックは以下の通り。
攻撃力(LV1⇒LV5) | 装填速度 | 反動 | 会心率 | スロット数 | 超速射 |
---|---|---|---|---|---|
282⇒342 | やや速い | やや小 | 0% | 3 | 貫通弾Lv1(4発)・水冷弾(3発) |
- 他に毒麻痺弾Lv1・Lv2が装填できる。
地味に貫通超速射ライトボウガンでは初めて毒・麻痺両方の状態異常弾を撃つことが可能。
装填速度はやや速いなので貫通装填だけなら装填速度スキルは要らない。
反動はやや小だが、超速射を撃つ関係上反動軽減+2にすることが多いのであまり影響はないだろう。
- 攻撃力はかつて勇名を馳せた天狼砲【北斗】よりやや低い。
剛種武器ではニゲル=フルグルやネインシーンと言った
強力な貫通超速射ライトボウガンがゴロゴロ転がっているので、
1弾あたりの火力はそれらに劣り、更に弾速も速いので突き抜けやすい。
- この武器の真価は貫通弾Lv1のデフォルト装填数が史上初の「4」であること。
つまり装填数UPスキルを付けると、5発の貫通弾Lv1超速射が可能になるのである。- 1リロードあたりの発射弾数は、
最大4発装填のフルグル・ネインシーン:18発
バル・オルネ:25発
となる。1リロード辺り1.38倍の発射弾数を誇ることになる。
欠点の影響をもろにうけるということである。
反動軽減+3で反動は抑制できるが、発動は(この時点では)中々難しい。
幸い麻痺弾は撃てるので、麻痺弾等で拘束しつつ確実に全弾当てるような立ち回りが求められる。 - 1リロードあたりの発射弾数は、
- またドドン・カノン以来となる水冷弾超速射に対応したライトボウガンでもある。
G8にて水冷弾が実用可能な性能までテコ入れされたため、装填数UPスキルが必要だがこれも実用的と言える。
- 剛種武器は一般的には後発のものが作りやすさやコストパフォーマンスの面で優れる傾向にあるが、
ことボウガンに関してはどの時代のものも大差はない。
とは言え剛種本体の強さやレア素材要求を考えると、
北斗・フルグル・ネインシーンとこの武器では雲泥の差でこちらが有利であると言える。
この武器の直接のライバルはディオレックスの軽銃ディルアニンバスだが、
ディオレックスは剛種モンスターの中でも屈指の手強さであるため手が出しにくい。
- そういう意味での最大のライバルは、似たような作成難度であるティタ・バーラだろうか。
先方は装填数UPと装填速度+1が必須になるという欠点があるが、
バル・オッジに比べ攻撃力が少し高く、更に通常弾超速射にも対応している。
麻痺弾Lv2を運用するかどうか、必要スキル数、武器スロット数(先方は1)で決めるとよいだろう。
ちなみに復帰区が使用できるのであれば、この武器の作成はかなり容易となっている。
そういった要素も総合的に判断しておくとよい。
バル・オルネ
- 天嵐武器として強化されたもの。
ボウガンということで相変わらず別生産なので注意。
- 性能的には、攻撃力+12のみと微上昇に留まっている。
やはり貫通5発超速射という一歩間違えればバランスブレイカーになりかねない性質ゆえか。
- 素材はHC素材「毒怪鳥の石頭」を使用するのでちょっと手を出しにくいかもしれない。
逆に言うとネックになるのはこれだけなので、入手さえできれば生産は難しくない。
スキル発動の柔軟性に優れるため、天嵐防具(覇種防具)で強化すれば対覇種戦での選択肢になるだろう。- というのも、超速射で対覇種を想定したスキルを組む場合、ライトボウガン秘伝はもちろん、
覇種防具ですらもスキル枠が足りなくなることが多い。
バル・オルネは貫通超速射のデフォルト装填数が4なので、貫通撃ちに特化する場合は
装填数UPスキルを切っても他の貫通超速射ガン+装填数UPスキルと同等の状態になる。
つまり、スキル枠を削って対覇種スキルを充実できる(もしくは攻撃スキルを削らなくて済む)のである。
しかもこの武器はスロ3なのでスキル構築も非常にしやすい。
現在ではジャストショット構成の方が対覇種向けスキルを構築しやすくなっているが、
超速射で挑みたい場合に役立つだろう。
- というのも、超速射で対覇種を想定したスキルを組む場合、ライトボウガン秘伝はもちろん、
バル・ヴェーチェ
- バル・オッジの覇種武器。
攻撃力は306と他の覇種武器に比べるとちょっと心もとない。
- 覇種素材はアルガノス&ゴルガノスの素材であるためそこそこ手は届きやすいが、
如何せんバル・オルネとの性能差が微弱すぎるのが難点である。
ここからG級覇種武器以降に強化できるわけではなく、再び喰血竜討伐の証なども使うため、
今となっては作成が躊躇われるものとなっている。
バル・グラース
- バル・オッジのG級覇種武器。
攻撃力は318と微上昇に留まっている。
スロット、弾特性はバル・ヴェーチェと同じなので相変わらず使いやすい。
- ボウガンは一発生産故か、G級HC素材を合計4個も使用する設定となっているため非常に作りにくい。
この武器は当然の如くバルラガルのG級HC素材を使用する。
攻撃性が大きく上昇しているわけでもないので、無理に生産する必要性は今の所ない。
バル・クレイン
- 烈種ゼルレウス素材を用いて作成された烈種武器。
大まかなスペックは- 今まで低かった攻撃力は474と大幅な強化を受けた。
- ゼルレウス素材を用いた事によって付与スキルとして一閃+1を獲得。
- バル・グラースまでが持っていたスロット3、反動、リロード性能、弾種をそのまま引き継いでいる。
と、烈種武器に相応しい強化を受けている。
- 烈種武器のライトボウガンは先天性超速射という重要な要素が存在するため、
近接武器の烈種武器と同列には論じられない部分がある。
詳細は超速射の記事を参照してほしいが、
バル・クレインは貫通超速射では素でG級武器Lv50(の超速射後付)と互角である。
当然ここに烈種防具の補正を乗せることができる。
- また超速射の難点の一つである、
「超速射を安定して使用できるようにするためのスキルが多くスキル枠を消費しやすい」ことについては
この武器の場合、装填数UP・装填速度及び複合スキルの装着を使用しなくても実用的であるという利点がある。
付与スキルの一閃+1も、このスキル構築のしやすさを活かして会心率を強化すれば、
より一層大きな恩恵を見込めるようになるだろう。
- 以上のように、大幅な強化を受けたバル・クレインであるが、
欠点を述べると弾速も速いままなので貫通弾が抜けやすいという点がある。
また、同じ貫通超速射という土俵の上では素でG級武器Lv50と互角ではあるものの、
それは後天超速射ペナルティの存在があってこその話であるため、
機動力・火力・弾持ちを高次元で両立した速射+速射スキルや、
高火力かつ機動力も(超速射よりは)高いジャストショットを使えるG級武器Lv50と比較すると、
烈種防具5部位で火力面がどうにかこれらに拮抗できるという状態に陥り、
当然機動力が削がれるというデメリットが目立つ状態になってしまう。
上記の後天性超速射ペナルティが正確に把握されていなかったという当時の実情もあり、
バル・クレインを初めとした烈種武器超速射が主たる選択肢に上がることは残念ながら無かった。
バル・キクノス
- MHF-G7アップデート下の2015年5月20日より実装された始種武器。
ライトボウガンの始種武器第一号で、始種グレアドモスの素材で強化できる。
- これまでライトボウガンは超速射の性能を勘案してかあまり強烈な性能向上がされていたとは言えなかった。
しかしG6.1終盤にて、G級武器や天廊武器に装着する後天性の超速射について、
貫通弾や属性弾のペナルティが従来考えられていたより遥かに深刻だったことが判明し、
超速射自体扱い辛い割に火力も期待できないという評が下されていた。
- そのような風潮を予想していたのか居なかったのかは不明だが、
バル・キクノスはその攻撃力が729(加工レベル5時)となっている。
これはバル・クレインから見ると武器倍率+212であり、
素でG級武器Lv50を大幅に超え、超絶などという言葉が生ぬるいほどの恐るべき強化を受けた。
- MHF-G9現在、貫通超速射を使うという前提であれば、
バル・キクノスはG級進化武器Lv100を含めた全てのライトボウガンの中で最強となる。
G級進化武器はバル・キクノスより攻撃力が高いが、
後天超速射ペナルティで武器倍率換算で100近い差が付いてしまうためである。
無論、他の貫通超速射始種ライトが出れば話は別だが。
- またこの武器は武器スロ3があり、一閃+2を自動発動するという効果も有している。
その為装備構築はやりやすく、一閃+2を活かした専用装備の設計もできる。
- これによってようやく「脚を止めなければ瞬間火力が発揮できない」
超速射の弱点に見合うリターンが得られるようになった。
この一見極端すぎるとも取られる設定であるが、
これは始種防具の「クリティカル距離ダメージ強化」がG級武器や天廊武器にも適用されること、
そして超速射は近年の最前線環境では必ずしも有効に機能しえないシチュエーションが多いための調整だろう。
事実超速射の火力を100%発揮出来るモンスターはG級最前線環境では限定されており*1、
G8でのジャストショット強化などもあり、バル・キクノス一強になってしまったという声は現在では聞かれない。
- ちなみに上記の「後天性超速射」の問題が明るみに出たことで、
秘伝防具(大秘伝)で超速射を運用するのは火力上難しいという結論が出ていたが、
バル・キクノスの存在で再び秘伝防具で超速射を運用させることが可能となった。
だがこの武器は、逆にライトボウガンの秘伝防具一強を終わらせてしまった。- 始種防具の「始種武器を強化する特性」は烈種防具より強化されており、
同じ「スキル枠10」という条件で鑑みると、
火事場しない場合は大秘伝と非秘伝始種5部位構成の火力差は2%未満という極めて微弱なものとなる。*2
スキル面では始種5部位の方が強力なものが組める傾向にあるため、この差は容易にひっくり返る。
つまり、秘伝珠なしでも大秘伝に拮抗・凌駕できる構成が組めてしまうということである。
当然ここに秘伝珠を投入する事でその差は歴然としたものになり、
当時の基準でも大秘伝が火力上最強とはなりえなくなってしまった。
- 始種防具の「始種武器を強化する特性」は烈種防具より強化されており、
- 超速射のデメリットを除くと、この武器そのものの難点は変わらなかった速い弾速にある。
有効射程は長いが集弾性に優れないという難点があり、貫通弾Lv1とは少々相性が悪い。
水冷弾を用いる場合も、3hit目が突き抜けやすいので注意が必要である。
余談
- 貫通超速射デフォルト4発装填の銃はこの武器が初めてであるが、
天嵐武器テオ=バラージの実装時にも「貫通4発装填ガンが来るか!?」と話題になった。
(剛種武器テオ=バレッタの貫通Lv1(非超速射)装填数が4発であったため)
実際にはそうならなかったのだが、当時ライトボウガン秘伝は白しかなかったため、
装填数UPスキルと他のスキルの共存が難しく(特に対ラヴィエンテ)、
「装填数UPを切ることで他のスキルと共存できるかもしれない」と期待されていたのである。
- なお、MHF-G2で実装された「超速射対応シジル」によって、一部のG級武器で
5発以上の貫通超速射に対応させることができる。ただし威力は0.75倍に落ちてしまい、
当初はこのペナルティが0.9倍と考えられていたのだが、発現しやすいレシピがなく、
ランダム発現に期待するしかなかった
(G3.2以前の超速射追加レシピはLV2通常弾が確定発現するようになっている)という入手性の悪さもあった。
- G3アップデート当初、天嵐のバル・オルネはバグで太刀の鬼斬破系統と同じSEになってしまっていた。
銃を扱う毎に、太刀を振る音が鳴るのは非常にシュールであったが、現在は修正されている。