武器/フルフルボウ

Last-modified: 2023-11-05 (日) 06:50:37

フルフルの素材から作られた、全く捻りの無い銘の弓。

目次

概要

  • 他のフルフル武器と同様、非常に好みの分かれるデザインの弓。
    フルフルの頭部をモチーフとしており、収納時は口が思いっきり裂けたフルフルの首に見える。
    そして展開するとその口がグパァッと開き、フレームを形成するのである。
    見方によっては使用者がフルフルに食われそうになっている。ハンターもよく平然と構えているものだ…。
    しかし、この形状を取っているのには理由がある。
    フレーム同士を噛み合わせることによって電位差を増幅させ、
    番えた矢を一時的に帯電させるという機構を持っているのである。
    その高度且つ独特な機構を実現させるための工夫が、この不気味なデザインには秘められているのだ。
    …職人や工房の趣向による部分もあるのかもしれないが
    • 先端部分の漏斗のようなパーツが聴診器を彷彿とさせるため、
      注射器のようなライトボウガンやナースのようなオトモ装備と合わせて「医療器具がモチーフの一つでは?」
      と言われることもある。
      もっとも、先端以外に聴診器を思わせる要素はほとんどなく、「言われてみればそう見えなくもない」レベルでもあるが。
      どちらかというと、単にフルフルの尻尾の吸盤を模した可能性もある。

性能

MHP2G

  • MHP2GではG級武器の一つとして登場。
    フルフルボウIIまでしか強化できないが、MHP2Gにおいては最も高い雷属性値を持つ。
    溜めの特性はMHFのフルフルボウVに似ているが、全体的により高レベルになっている。
    事実上のフルフルボウVIIと言えるかもしれない。
    さらに強撃ビンだけでなく、接撃ビン、麻痺ビン、睡眠ビン、ペイントビンにも対応、
    より臨機応変な戦い方が可能となっている。
    ただしスロットは一つなので、汎用性は一長一短とも言える。

MH4(G)

  • MH4でも堂々登場。
    基本性能はMHP2G時代から変わりなく、高い雷属性値を持つ拡散弓である。
    強撃、麻痺、睡眠と多彩な攻めが可能なのは相変わらず。
    また今回は亜種素材を用いた真っ赤な弓も登場。
    その名も血飛沫(ちしぶき)ライトニング
    響きだけなら天開きヒュペリオン、月穿ちセレーネにも似ているのだが、
    このネーミングは弓の伝統になったのだろうか?
    まぁ、見た目は真っ赤になって余計グロテスクなのだが。
  • MH4Gでは上記の血飛沫ライトニングからさらに2段階の強化が追加された。
    最終強化はその名も血深泥(ちみどろ)スプラティカ
    …なんというか、MH4Gでもブッチギリで不穏かつホラーな銘である。
    性能を見てみると攻撃力は300とやや低めながらも、雷300と高めの属性値を持つ。
    溜め3は高属性値と相性の良い拡散5に伸びるため、
    見た目と名前のグロテスクさに目を瞑れば非常に頼りになる一本だろう。
    特に弓自体との相性が良く、弾肉質が固く、雷属性に非常に弱いジンオウガ亜種にはめっぽう強い。
    龍属性やられさえ対策を打てば、たちどころに倒せてしまうスペックを持っている。

MHX

  • もちろん続投。
    一発生産ができる他、パワーハンターボウLV2→六花晶弓からの派生強化でも入手可能。
  • 最終強化の「フルネイルカイル」の性能はというと
     
    攻撃力雷属性値会心率スロット対応ビン強化ビン曲射
    180240%なしLV2強撃・LV1&LV2属性強化・接撃・ペイント・麻痺・睡眠麻痺集中
     
    溜め1溜め2溜め3(溜め4)
    拡散LV2連射LV3拡散LV4(連射LV4)
     
    と、低攻撃力高属性値の雷拡散弓として仕上がる。
  • 雷拡散弓は他にラギア弓があるが、
    それ以前に無属性武器として見ても強力な拡散弓のシャガル弓
    高威力で万能な例のテオ弓の2張が強すぎるため、
    MHXにおいてはこの2張以外はいらないという状況になってしまっている。
  • また、THEデザイアの強化前、ビジョンofロストは生産時点からすでに拡散3を持っているため、
    フルネイルカイルはつなぎにすらならないという悲しい結果に。

MHXX

  • シャガル弓やテオ弓が弱体化を喰らって凋落したことで、他の弓にも注目が集まり始めた。
    その中でこの弓の最終系「ティラ・フルラルク」の性能はというと
     
    攻撃力雷属性値会心率スロット対応ビン強化ビン曲射
    260260%なしLV2強撃・LV1&LV2属性強化・接撃・ペイント・麻痺・睡眠麻痺集中
     
    溜め1溜め2溜め3(溜め4)
    拡散LV2連射LV4拡散LV4(連射LV4)
     
    と、低攻撃力高属性値の雷拡散弓なのはそのまま。
    やはり使い道は……と思いきや今作の敵には拡散が相性がいい敵に雷弱点が多い。
    さらにそういった敵は物理肉質が固く属性肉質がやわらかいため、この弓の出番もあるだろう。
    特にアトラル・ネセトに乗り込んで戦う場合はこの弓一択といえるぐらいである。
    下で脚撃ってればいいのは内緒
  • 欠点は属性値が伸び悩むことと、素材に含まれるラージャンの角。
    天鱗を使うエクスボルトアローよりはマシだが、この関係上究極強化はG4までお預けである。
    あっちは究極強化前にラージャンの爪を要求されるので、G3時点ではこちらがほぼ上位互換となれるのだが…。

MHRise

  • フルフル復活に伴いこの弓も復活。全段階拡散矢を撃つ雷属性拡散弓となった。
  • フルフルの登場時期が早いので作成・強化もかなり早く、
    雷属性が効くモンスターにはベリオロスやマガイマガド、リオレウスなどもいるため
    里クエスト攻略段階であれば十分活躍できる。
  • 上位においても霜降りが手に入れば早期に強化可能。
    最終強化のフルネイルカイルの性能だが、
    • かなり低い攻撃力150
    • やや高い雷属性24
    • 会心率0%
    • スロットLv2
    • 回復型
    • 対応ビンは、強撃ビン、麻痺ビン強化、睡眠ビン
    • 拡散2-拡散3-拡散4(-拡散4)
    • 百竜スキルは攻撃力強化IV(+10)、属性強化【雷】II(+6)、雷やられ特効
  • やけに低い攻撃力が目につくが、今作の矢のレベル補正の都合上
    プケプケやリオ夫婦、ティガレックスなど弾属性と雷属性がよく通る弱点に全弾叩き込む腕前があれば、
    飛雷弓【羽々矢】といい勝負をするくらいのダメージを叩き出す。
    麻痺ビン強化や睡眠ビンで、行動を阻害してから強撃ビンや接撃ビンに変えて撃ちまくる手段も取れる。
  • 最終的に百竜弓に譲ることになるだろうが、入手時期が凄まじく早い割に長く活躍してくれる優秀な拡散弓。
    Ver3.0から百竜武器の見た目が変更できるようになったため、雷拡散弓のガワをこれにしてもう一度担ぐのも一興。
  • 闘技大会03で弓を選ぶとカガチシリーズ一式にこの弓の強化途中のフルフルボウIIで出撃することになる。
    が、問題なのはフルフルボウIIの溜め3が拡散3だということ。
    このページにも書いてあるが、今作では矢のLv3とLv4のモーション値の差がかなり大きく、
    さらに相手のナルガクルガの弾肉質が硬いことも合わさって、
    射撃するよりも接撃ビンを装着して近接攻撃した方が強い」という罠になっている。
    入れ替え技が身躱し矢斬りに変更されているのが幸いか。

MHR:S

  • マスターランクの実装に伴い、この弓にも強化先が追加された。
    MRのフルフルを倒すことでフルネイルカイル改、
    城塞高地でセントリア鉱石を入手することでティラ・フルラルクへの強化が解禁され、
    クリア後に傀異化した血を入手することで最終強化形の「ティラ・フルラルク改」へと強化出来る。
    その性能だが、
    • 平均的な攻撃力330、会心率0%
    • 高い雷属性42
    • 拡散Lv3-拡散Lv3-拡散Lv4(-拡散Lv5)
    • Lv3スロットが1つ、百竜スロットもLv3
    • 対応ビンは変わらず、強撃ビン、麻痺ビン強化、睡眠ビン
    上位の序盤で強化が終わってしまうため攻撃力が低く、
    最終装備としてはほとんど使われなかった弓がマスターランクにて一変。
    標準的な攻撃力を手に入れただけではなく、
    属性値と矢レベルも順当に強化され、優れた性能を持つ雷拡散弓となった。
  • 雷属性42という弓の中では高めの属性値が特徴的。
    今作は雷が弱点かつ張り付きやすいモンスターも多いため、この弓を担ぐ機会も多いだろう。
  • 百竜スロットLv3による汎用性の高さも強みのひとつ。
    各種特効や鋼龍の魂で物理面を強化できるのはもちろん、もともとの属性値の高さも相まって、
    弱点特効【属性】で属性ダメージを伸ばすのも有効。
    • 弾肉質が渋く雷属性が通りやすいナルガクルガに対しては、
      弱点特効【属性】を発動させたこの弓が特に効果的。
  • それだけの性能を持ちつつ、しっかり強撃ビンが装填可能な点も見逃せない。
    属性は違えど似た性能の弓であるクラリチェエテノルク改が強撃ビンを装填できないことを考えると、
    このスペックで強撃ビンが使えることは長所であるといえる。
    他にも麻痺ビン強化により、傀異化モンスターなどであっても安定して拘束できる点も嬉しい。
  • この雷拡散弓として隙の無いスペックから冗談交じりに唯一の欠点は見た目だけだとも言われていた。
    …が、ver.12で武器の重ね着が実装され、その欠点すらも克服したとネタにされた。
    逆に他の弓をすべてフルフルボウにすることもできるようになった。

MHF

  • MHFでは非常に珍しい派生をする弓である。
    原型となるのがフルフルボウI、その強化先がフルフルボウIIもしくはフルフルボウIIIとなっており、
    フルフルボウIIはフルフルボウIVを経てフルフルボウVIへ、フルフルボウIIIはフルフルボウVへと強化される。
    そう、この武器は原形を保ったまま、全く別の最終形態へと強化されるのである。
    フルフルボウVIは強化に手間が掛かるものの、最終的な攻撃力はVよりも上、
    フルフルボウVはVIと比べて属性値で劣るが、最終強化できるまでが早く、スロットが二つあるのが利点。
    最もよく使われる溜め3及び4の特性も異なり、有効なスキルや戦法、相手などがそれぞれで異なる。
    因みに使用できるビンはどちらも強撃ビンのみ。
  • SP武器として「ダークフルボウSP」も存在する。見る者を震え上がらせる異形の弓。
    カラーリングはフルフルボウとは正反対の黒に変化している。属性は同じく雷属性。

余談

  • MH4における上位強化の「ライトニング」は「稲妻」を意味する。
    雷を操るフルフルらしい武器銘である(「血飛沫」さえ見なければ…)。
    ちなみに、同じフルフル武器である片手剣インドラ*1も、
    サンダーベイン」→「ライトニングベイン」→「インドラ」と強化される。
    ここで気になる「サンダー(Thunder)」と「ライトニング(Lightning)」の使い分けであるが、
    「サンダー」は雷の発する「雷鳴」(=音)であり、「ライトニング」は雷の発する「稲妻」(=光)である。
    日本語ではまとめて「雷」で通るが、英語ではこのように使い分けがされているのだ。
  • MH4GにおけるG級武器のほうは、「血深泥」からして「スプラティカ」の語源が
    スプラッタ」であることは明らかである。
    「スプラッタ」の意味は「液体などが飛び散ること」であり、
    転じて人が殺害される時にが飛び散るなどの猟奇的な描写をするような映画を「スプラッタ映画」と呼ぶ。
    スプラッタ映画の代名詞といえばかのホッケーマスクのジェイソン氏で有名な『13日の金曜日』である。
    間違いなくモンハン史上屈指のおぞましさを誇る武器銘である。
    武器の性質上、血を飛び散らせるより雷で焼け焦げさせるほうが向いている武器ではあるが
    • モンハンはそういった描写とは無縁…と思いきや、MHFに登場するバルラガルから吸血攻撃を受けた際に、
      血飛沫のスプラッタ画面いっぱいに広がっていくという演出が存在する。

関連項目

モンスター/フルフル
モンスター/フルフル/派生作品
モンスター/フルフル亜種
武器/フルフル武器


*1 厳密にはゲリョスとフルフルのハイブリッド武器