初代モンスターハンターから登場しているギミックつきの大剣。
類似ギミックを持った大剣もこの項で紹介する。
目次
概要
- バスターソードから派生する鉱石系大剣の強化形の一つ。
刀身はマカライト鋼製で一見すると先端にしか刃の無い鉄の板だが、
抜刀して持ち手の部分を引っ張ると同時に何枚もの金属製の鉤爪が顕になる。- 刃が複数ある意匠から、銘は刃の複数形「blades」ともとれるが、
一部では「炎刃型大剣」と称されることもあり、燃えるという意味の「blaze」のようだ。
言葉の響きを合わせたダブルミーニングなのかもしれない。
収納する刀身の方には、刃の血泥を取り除き
できるだけ斬れ味を保てるよう研磨する機能がある。 - 刃が複数ある意匠から、銘は刃の複数形「blades」ともとれるが、
- より上質な鉱石で打ち直し、破壊力の向上を図ったものは「アッパーブレイズ」、
鉤爪を鉱石系の素材から火竜の爪に換装し、火竜の甲殻で補強したものは「タクティクス」と呼ばれて区別される。- 初代ではブレイズブレイドからアッパーブレイズかタクティクスに分化していたが、
MHP2とMHP2Gのアッパーブレイズは
ブレイズブレイドとは別の強化ツリーで作成する方式となっている。
- 初代ではブレイズブレイドからアッパーブレイズかタクティクスに分化していたが、
性能
MH/MHG/MHP
- マカライト鉱石を大量に使う。ブレイズブレイドで5個、ブレイズブレイド改で10個も要求される。
初代は農場なんて物がない上にマカライトが出る確率も低めで、確保が大変であった。
タクティクスまで強化するのに火竜の翼爪と雌火竜の翼爪がやたら大量に(各20個)必要で、
鬼人薬グレートまで要求される。
そしてそこまでリオ夫妻を狩っているのであれば、
既にレッドウィング、ジークムントやジークリンデが出来ていると思われる。
…といってアッパーブレイズで妥協するとなると性能が心もとない上に、
こちらはこちらで更に大量のマカライト(ブレイズブレイド改から計21個)を要求される。
更にMHGとMHPでは、Gクラスが存在するが、初代から強化先は増えず、性能も変わらない。
龍刀【火焔】など、強豪大剣の中に埋もれ行く存在となった。
MH2
- ストラテジーというタクティクスの上位武器が登場した。
しかし、タクティクスへの強化に鋼龍の爪が必要になり、素材収集がさらに面倒くさくなった。
そしてMHP2G時点でもブレイズブレイド本流の強化はここで打ち止めである。- ちなみにMH2では「ブレイズブレイド→アッパーブレイズ→タクティクス」と一本道。
MHP2(G)
- ゲームを初めて間もなく、適当に鉱石などを集めていると、
恐らく最初に生産リストに並ぶであろう「斬れ味緑ゲージ」の大剣。
本作がシリーズデビューという人は、
576という他の生産大剣とは別次元の攻撃力と見たことのない色のゲージに驚くだろう。
素材は大地の結晶、氷結晶、鉄鉱石がそれぞれ15個ずつと、
数量に目を瞑れば集めやすいものばかりなので、根気があれば作ってみるのもよい。
バスターソードを使っているなら強化で派生させることもできるため、素材数は若干少なくなる。
ブレイズブレイド改になると大型モンスター武器並みの攻撃力768に長い緑ゲージ、僅かながら防御+もあり、
下位はこれ一本あれば十分と言えるほどの性能を持つ。
- ブレイズブレイドとアッパーブレイズが別の系統になっており、
MHP2Gではアッパー系にのみG級武器「マスターブレイズ」が登場した。
これはG★2の素材で作られる武器ながら、
物理攻撃力ならG★3のガオレンズトゥーカに並ぶ1440という逸品。
しかしながらデフォルトでは青ゲージ、匠込みでも白ゲージ止まりで、
G★2の限界を考えさせられてしまう。
- ウカム後に作成できるG武器にはブレイズブレイドGとタクティクスGが登場。
ブレイズブレイドGは攻撃力1344とマスターブレイズに劣るが、匠があればかなり長い紫ゲージがつく。
必要な素材もメランジェ鉱石5個以外は難しいものはないため、
称号目当ての「とりあえず」で作成してみてもいいかもしれない。
タクティクスGはスロットが2個あるが攻撃力1296、匠でも紫30が限度で、
要求素材も勇気の証S、火竜の重殻×10、剛翼爪×10、翼爪×25と面倒である。
MH3
- バスターソードからの強化でしか入手できない。
ブレイズブレイド改からはウラガンキンの大剣であるブラスウォルかアッパーブレイズに強化できる。
ブラスウォルの方はウラガンキンの武器の宿命で斬れ味が悪いので、
アッパーブレイズの方にした方も多いのではないだろうか。- ちなみにグレンウォルと同じく、首になったディフェンダーの立ち位置である
「防御力を上げる無属性大剣」を継承する武器である。
- ちなみにグレンウォルと同じく、首になったディフェンダーの立ち位置である
MHP3
- ブレイズブレイドからブレイズブレイド改かヒドゥンブレイズへ強化できる。
ブレイズブレイド改からはMH3の時と同じようにブラスウォルかカブレライトソードに派生する。
MH3G
- ブレイズブレイド改からアッパーブレイズとクロームレイザーに分かれる形となっている。
MH3GではアッパーブレイズはG級でマスターブレイズになる。
MHP2Gと違い攻撃力は1200と微妙だが、覚醒させる事で属性値410で、
匠を付ければキッチリ紫も20付く3G最強の氷大剣へと変貌する。- しかしながらこれはあくまで氷属性の大剣の中での話。似通った性能の武器と比較してみると
武器名 攻撃力 武器倍率 斬れ味 属性 スロット 輝剣リオレウス 1248 260 紫20 火520 1 水刃剣ガノトトス 1248 260 紫30 水450 2 雷皎剣ラギアクルス 1248 260 紫20 雷400 2 狼牙大剣【辺獄】 1248 260 紫40 龍480 2 破岩大剣ディオホコリ 1248 260 紫20 爆破480 1 マスターブレイズ 1200 250 紫20 氷410
(覚醒)2
最強の氷属性大剣というのは、比較対象があまりに残念すぎるという点も大きく、
氷が通りやすい相手は爆破も通る事が多いため、ディオホコリが完成すると
匠覚醒(+集中・抜刀技)装備の難易度もあって担がれる事は少ない。
片手剣といい、ガンランスといい、今作の氷属性武器は氷だけに冷遇気味である。
- しかしながらこれはあくまで氷属性の大剣の中での話。似通った性能の武器と比較してみると
- 一方、クロームレイザーはG級でクロームデスレイザーになる。こちらも攻撃力が1152と微妙。
しかしこちらも覚醒で毒が何と750も付く。匠でも紫が付かないという欠点はあるのだが、
攻撃力と属性値を高い次元で両立した毒大剣はクロームデスレイザーしか無い。
MH4(G)
- 今作でも続投。プロモーションムービーで登場するハンターがブレイズブレイドと思しき大剣を担いでいたため、
かなり早い段階から登場が発表されていたことになる。 - 今作にもマスターブレイズは続投しているが、どういうわけか覚醒させると前作とは真逆の火属性が付く。
確かに名前と形状はブレイズ(炎)だが。
覚醒火属性、防御+30、スロ3ということで、袂を分かったはずのガンキン大剣と性能がダダ被りしてしまっており、
相手は元来の高攻撃力に加え、匠でこちらと同量の白ゲージまで手にするという躍進を遂げたため、
作成のしやすさと匠発動時の青ゲージの長さ以外に勝る部分が見つからないという事態に…。
- MH4Gになると、新たな強化先としてエクセルブレイズとグランドブレイズが追加される。
エクセルブレイズは採取素材だけで生産可能になっており、
そこそこの攻撃力にG級序盤では頼もしいスロ3と防御+35を備えるため、G級入門用の大剣としてはなかなか有用。
MHX
- これまではベースに甘んじることの多かったブレイズブレイドだが、
強化方式が変わった本作ではそのまま最終強化に達することができるようになった。
その関係で派生先のアッパーブレイズ、ヒドゥンブレイズ、タクティクスも全て揃い踏みしている。
- 作製難度が低く完成時期も早いという特徴がある一方で最終性能は然程高くなく、
最終的には他武器の下位互換に甘んじるという良くも悪くも従来通りの性能になっている。- 一方でタクティクス系列はスロ3を備えており、
スロ3の大剣の中では最も大剣と噛み合った性能であるのでこちらは健闘しているといえる。 - ヒドゥンブレイズ系列 は、詳しくは個別記事に譲るが、
長らくナルガ武器らしい低攻撃力高会心が大剣の要求と噛み合っていないがために影が薄かったが、
本作では最強格の1本として数えられるようになった。
- 一方でタクティクス系列はスロ3を備えており、
- タクティクスには新たな説明文が追加されており、
かつて、その一振りで戦争の命運が決まるとされた名剣と伝えられていたそうだ。
プレイヤーからすればそんな大層な性能には見えないが…
MHXX
- ブレイズブレイドのまま究極強化すると「ブレイドオブラース」となる。
武器銘にラースとあるが、飢え渇き生態を蹂躙したり、憤怒のあまりに世界を滅ぼそうとしたりはしない…はず
攻撃力340とスロット2は良いのだが、素で青ゲージの斬れ味が難点。
斬れ味レベル+2で白20+紫30が出るため、
攻略段階や匠スキル未発動状態で使用するのであれば下記のエクセルブレイズが優秀。
- アッパーブレイズ系統は究極強化で「エクセルブレイズ」となる。
攻撃力340とスロット1に加えて、素で白30、斬れ味レベル+2で紫30の斬れ味を
持っているのが特徴。素材も緩く、勇気の証XXと獰猛な重尖爪が入手できるなら
簡単に究極強化できる。- 究極強化一歩手前の「マスターブレイズ」LV4も優秀。
獰猛な重爪・ノヴァクリスタル・鋭利な爪・G級鉱石素材で作成でき、攻撃力280と素で白ゲージ10を持つ。
大剣の手数ならば10であっても業物+絶対回避【臨戦】で維持が可能。
また匠+2を発動させれば、G★2の時点で紫30の斬れ味を手にできる。
作成難度から見れば大変強力な武器であると言えるだろう。
- 究極強化一歩手前の「マスターブレイズ」LV4も優秀。
- 最後に、タクティクス系統の究極強化「ドクトリン」。
スロット3が売りだが、攻撃力は320とやや低めで匠+2でないと充分な紫(30)が出ない。
火竜の天鱗などG級火竜夫妻の素材を数多く要求されるのもネック。
MHWorld
- 今作では普通のブレイズブレイドというものが登場しない。
しかし見た目はほぼ普通のブレイズブレイドに酷似した氷属性のフロストブレイズを皮切りに、
毒属性のダチュラブレイズ、火属性のラヴァブレイズ、麻痺属性のマラドハディードなど、
いくつかバリエーションが増えた。
これらはベースのブレイズブレイドにパーツを追加したものであるため、
類似品と言うよりは正当なブレイズブレイドのバリエーションだろう。
さらにVer.3.00からはガイラブレイズというものも登場。
なんとバリエーションだけなら全シリーズ中最多という事態になった。
- 工房のベルトコンベアには純正のブレイズブレイドの部品が流れていたり、
工房内や闘技場のキャンプにブレイズブレイドが設置されているため、
設定上は新大陸でも流通している…のかもしれない。
しかし2020年10月1日で最終アップデートを迎えたため、残念ながらブレイズブレイドの登場は果たせなかった。- また、マスターランクにおいては武器の重ね着という武器の見た目を変更するシステムが実装され、
通常の鉄製ブレイズブレイドと、金色・ガイラ・皇金武器のブレイズブレイドの見た目が使用可能に。
パーツの方も自由に選択できるため火竜パーツを取り付けてタクティクスを再現したり、
オリジナルのブレイズブレイドを作ることも出来たりする。
- また、マスターランクにおいては武器の重ね着という武器の見た目を変更するシステムが実装され、
防衛隊炎刃型大剣
- MHW:I以降、MHWorld部分のスピード攻略を推奨する高性能武器として、
MHW:Iで2019年12月のアップデートから新たに追加された武器。
名前の通りブレイズブレイド型であり、
少々赤茶っぽい色味からアッパーブレイズ系統っぽさもある見た目になっている。
- この武器は、新米ハンター応援企画の一環で製作に必要な素材は鉄鉱石一つ。
鉄鉱石一個で作れるにもかかわらず、- 攻撃力624
- 爆破属性240
- 緑90
- 強化は5段階あり、ストーリーの進行で強化が可能。
最終強化はネルギガンテ討伐後にもかかわらず- 攻撃力1056
- 爆破属性390
- 白50
当然マスターランク序盤で担いでいても何ら問題がないくらい強い。- ただし、上述にもあるが最終強化がこの性能であり、マスターランクの強化先が存在しないと
MHWを今から始めても、MHW:Iに早く追いつくために追加された武器である。
MHF
- タクティクスからストラテジー、そしてストラテジー改へと
強化可能となった本家のブレイズブレイドのほかに、
SP武器版として褐色に近い色の「ブロンズブレイズSP」も存在する。
属性はブレイズブレイドと同様、無属性。
名工によって作られた至高の大剣。最高峰の使い勝手。
また、それとは別に緑色の氷&睡眠の双属性SP武器「ギガントクローSP」もある。
鉤爪と刀身の模様が緑色に変化しており、刀身自体も僅かに青みが掛かった色に変化している。
巨人の爪の様な形状は、一薙ぎで辺り一面を吹き飛ばす。
類似品
- 飛び出す刃というギミックから、いくつかの亜流武器や似た武器がゲームに登場している。
蛇剣系
- ドスランポスの鋭利な爪を用いて作られた大剣で、公式に「ブレイズブレイドの亜流」と紹介されている。
- 用いているパーツは爪だが、装飾は蛇の頭を模したものになっている。
地方によっては目の部分にライトクリスタルを用いる。
- 用いているパーツは爪だが、装飾は蛇の頭を模したものになっている。
- ギアノスの素材を用いた氷属性の「白蛇」系とランポスの素材を用いた無属性の「大蛇」系に分かれ、
大蛇からはさらにガブラス素材を用いた毒属性の「毒蛾」系に変化する。
パっと見「アレ?」と思うかもしれないが、毒牙ではなく毒『蛾』。間違いではない。
ティガノアギト系
- 鉤爪ではなく2本ずつ並んだティガレックスの牙が飛び出す構造になっている大剣。
- 下位や上位のうちは破格の攻撃力と斬れ味レベルを誇るが会心率-30%が痛い。
抜刀術が発動出来れば化ける可能性はある。
- 下位や上位のうちは破格の攻撃力と斬れ味レベルを誇るが会心率-30%が痛い。
ヒドゥンブレイズ系
- 公式に「樹海素材で作ったブレイズブレイド」と紹介されているが、
本家のように爪が飛び出すのではなく、ナルガクルガの刃翼が大きく展開する構造であり、
素材研究の結果、本家とは異なる設計思想になったようである。- 会心率の圧倒的な高さと、初期から白ゲージや紫ゲージが開放された斬れ味が売りであるが、
その反面基本攻撃力は押さえ気味で、上記のティガ系とは逆である。
- 会心率の圧倒的な高さと、初期から白ゲージや紫ゲージが開放された斬れ味が売りであるが、
- ちなみに地味だが武器を振った時の風斬り音が微妙に違う。
余談
- MHGのオープニングでレウス防具のハンターが得物としているのもこのアッパーブレイズである。
工房での生産工程から刃のギミックの仕組みまで映像化されている。
- ノベル版では第一弾でジーグが使用している。…が、ここで衝撃の事実が明かされている。
- なんとハンターはこの大剣を研ぐ際、あの細かい刃一つずつを全て砥石で手入れしているらしい。
常識的に考えれば当たり前の話ではあるのだが、
そう考えるとこの大剣を研ぐ手間は他の武器の比ではなかろう。
そしてそんな手間のかかる作業を一瞬で終了させる高速化、恐るべし。
- なんとハンターはこの大剣を研ぐ際、あの細かい刃一つずつを全て砥石で手入れしているらしい。
- MHP2Gのパッケージには同作品のメインモンスターであるナルガクルガと、
レウス装備のハンターが対峙するシーンが描かれており、
そのハンターの得物がアッパーブレイズ(またはマスターブレイズ)となっている。
巨大なこの剣を構えたハンターと、目から赤い残光を引いて飛び回るナルガクルガ。
両者は互いに自分の獲物を睨み付ける。
この非常に熱いシーンに惚れて、この大剣を造りたいと思ったハンターは数知れない。
しかし前述の通り、アッパーブレイズにたどり着くまでには少々複雑な強化の過程をたどらねばならないため
(下位のブレイズブレイドから強化する場合は一度クロームレイザーを経なければならない)、
それが分からずに諦めてしまったり、間違えてタクティクスに強化してしまったハンターも数知れず。
- タクティクス(tactics)は「個々の戦術、戦法」、ステラテジー(strategy)は「複数人での戦略、作戦計画」。
ドクトリン(doctrine)は軍事における「(戦闘)教義」と言った意味*1。
こう見ると中々ミリタリーチックな言葉がチョイスされているようだ。- 別系統にはアッパー(Upper)「上の方、上部の」やエクセル(excel)「勝る、上回る、それまで以上」など、
上昇志向な言葉が使われている。
- 別系統にはアッパー(Upper)「上の方、上部の」やエクセル(excel)「勝る、上回る、それまで以上」など、
- 初代からMHXXまで皆勤賞であり、MHWorldでもフロストブレイズなどの登場で実質続投状態であったが、
MHRiseではヒドゥンブレイズや蛇剣などの派生系のみの登場となり、残念ながら皆勤が途絶えてしまった。
関連項目
武器/ブルームブレイド
武器/ガイラブレイズ
武器/火砕斬 - ワールド系列ではブレイズブレイドベースの見た目になる
武器/灼炎のブレイザー - 同上
武器/ヒドゥンブレイズ - 同上