武器/ブロスホーン

Last-modified: 2023-11-01 (水) 15:23:03

無印から存在するディアブロスから作られたランス。
本項では二つ名持ちモンスターである鏖魔ディアブロスの武器も扱う。

目次

概要

  • その名の通り、ディアブロスの象徴であるねじれた角を加工した大槍である。
    攻撃力特化、控えめの斬れ味という特徴を持つ。

性能

無印

  • 生産にはオンラインモードが必須。
    ブロスホーン→ブロスホーン改→角槍ディアブロスと派生するが、
    最終段階でも緑ゲージがごくわずかしか出ないという残念性能。
    防御+3という雀の涙のようなボーナスを除くとアンドレイヤーの下位互換である。
    ただし、ハードランクのディアブロスが狩れるなら作成難易度は低い。

MHG・MHP

  • 角槍ディアブロスの斬れ味ゲージが改善され、短いながらも実用レベルの緑ゲージが出るようになった。
    生産時点では相変わらず黄色ゲージしか無いが、匠でわずかに緑が出る。
    さらに物理特化のブラックテンペストと、水属性のホワイトディザスターに派生可能に。
    いずれも最強クラスのランスとなっている。
  • MHPでは直接生産の他に、クリムゾンホーンからクリムゾンブロスまたはグラシアルブロスを経て、
    ブロスホーンへと派生できるようになった。やはり斬れ味は悲惨なので派生直後は注意。
    MHG→MHPでのリファインで多数行われた、オンラインとオフラインの武器系統統合の一つである。

MH2/MHF

  • MH2やMHFではブロスホーンとしてそのまま生産。
    ブロスホーンからは と、4種類の派生先に分かれる。
  • 角槍ディアブロスはその後、亜種素材のブラックテンペストへと強化可能。
    斬れ味レベル+1で青ゲージとよくないが、攻撃力は460とかなり高め。
  • MHFではMH2でブラックテンペスト止まりだったブロスホーンを、
    さらにブラックテンペスト改、凄腕でブラックサイクロンへと強化可能。
    ブラックサイクロンでは遂に斬れ味が他の武器と同様に白ゲージとなり、
    攻撃力529に加え、会心率10%、スロット2、そして防御+17のオマケなどかなりの強化を遂げた。
    • ちなみに、MHFではさらに別の「長滅激槍ディアブロス」というランスも登場。
      こちらはブラックサイクロンとほぼ同様の攻撃面に加え、リーチ長となっている。

MHP2(G)

  • -5%の会心を持つものの、高い攻撃力と下位では十分な長い緑ゲージをもつ。
    さらに、レア素材である上質なねじれた角1つと角竜の背甲を5個用いて角槍ディアブロスへと強化可能。
    会心率は-10%に下がり、匠なしでの斬れ味も変わらないが、攻撃力が大幅に向上した。
  • 上位・G級では亜種素材を用いてブラックテンペスト
    そして皆が待ち望んだG級槍レイジングテンペストへと強化できる。
    詳細はリンク先を参照。

MH3

  • 本作ではボルボロスランスのラギッドランスから派生する。
    上位武器へと変更されたせいかブロスホーンの時点でレア素材の上質なねじれた角を二つも要求される。
    そして、角槍ディアブロスへは堅牢なねじれた角を2つ、角竜の堅甲を3つ、角竜の骨髄を3つ必要とする。
    これらは全てレア素材であるため、作成難易度は群を抜いて高い。
  • 性能は全ランス中1位の攻撃力を持つが会心率が-30%と低いうえ、匠で出る白ゲージも短い。
    MH3では紫ゲージが出るアトロシスタワー煌黒槍アルトラスが存在する為、活躍は難しかった。
    ちなみに、なぜか覚醒で水属性が付加される。

MHP3

  • 本作では骨装備であるロングタスクから派生または直接生産で入手する。
    ブロスボーンの時点では180(ブーストで195)、十分な緑ゲージと十分な性能。
    その後ブロスホーン改を経由し、通常種武器の角槍ディアブロスと亜種武器のブラックテンペストに派生する。
    どちらも素でそこそこの青ゲージを持つが、やはり匠で出る白ゲージが10と短い。
    また、それぞれ通常種および亜種の角素材と背甲を使用するという共通点を持つ。
  • 角槍ディアブロスは攻撃力230(ブースト245)、会心率-15%でスロットはなし。
    ブラックテンペストは攻撃力240(ブースト255)、会心率-30%で1スロット。
    会心込みでブラックテンペストが上回り、スロットも持つのでそちらを作れば十分。
    ただし今作では高攻撃力・良斬れ味の山衝ハルムベルク王牙槍【若雷】があるため、やや立場が悪い。

MH3G

  • 本作ではリノプロス武器のリノハスターより派生するか直接生産で作成可能。
    強化だと上質なねじれた角がひとつで済むが、その代わり角竜の堅甲を余分に1つ使用する。
    そして、ディアブロスのレア素材多数と迅竜の鋭牙を使い角槍ディアブロスへ強化可能。
    性能は、攻撃力は高いものの上位武器でありながら緑ゲージと少々使いづらい。
    なお、覚醒が実質G級専用スキルとなったからか、覚醒には非対応となった。
  • ここからはG級通常種素材を用いて通常種ランスの最高峰である角王槍グレオスホーンへの強化と、
    亜種素材を用い、ブラックテンペストから亜種ランスの究極形たるレイジングテンペストへの派生とを選択可能
    (ブラックテンペストについてはリンク先も参照)。
    角王槍の性能は高攻撃力・無属性・マイナス会心・青ゲージ。
    パッと見ではもう片方の最終形であるレイジングテンペストと大同小異のようにも見えるが、
    ここで試しに性能を比較してみよう。
    武器名攻撃力会心属性斬れ味スロット
    角王槍グレオスホーン667-20%-青140(青190)○--
    レイジングテンペスト644-20%(爆破460)青20(白20紫30)○○-
    見ての通り、覚醒非対応、さらには斬れ味ゲージ+1を発動しても白ゲージすら現れない
    おまけに差別化のチャンスだったスロット数さえレイジングテンペストに敗北と、徹底的なまでの残念仕様である。
    こんな性能でさも当然だと言わんばかりに大地を穿つ剛角を要求してくるのも
    その場違いっぷりに拍車をかけていると言えよう。
    というか、ここまで性能差が開いていると最早なぜ強化先を分けたのかが謎である。
    • 一応、裏を返せば匠も覚醒も要らないということである。
      現に667の攻撃力はMH3Gのランスではトップタイであり、余計な小細工は無用と言わんばかり。
      しかし同じく攻撃力トップのネロ=アトロシスは、
      • 素で斬れ味、匠で短めだが出現
      • これより遥かにマシな会心率-5%
      • スロットは1で同値
      • 覚醒にも一応対応(龍150)
      と、青まで含めた斬れ味の長さ以外では完全にグレオスホーンを喰ってしまっている。
      匠抜きで考えても、青まで含めれば十分な長さを持つ上に素で白まで持っており、
      また、会心の関係で同じ斬れ味青でもネロの方が期待値が高くなる。
      製作難易度に関しても、例の魔物の血は要求されない為、
      G級で超強化を施されたディアブロスの角を狩るのとそこまで差はないだろう。
      一応むこうはレア素材を2種類も要求されるが、こっちもこっちで大地を穿つ剛角が必要。
      どうしてこうなった……
  • ちなみに攻撃力667の青ゲージは、当時の水準でいえば攻撃力552の紫ゲージよりちょっと強い程度である。
    白以上の斬れ味補正がいかに重要であるかがわかるだろう。

MH4

  • ディアブロスはリストラされたものの、素材交換により角槍ディアブロスが作成可能である。
    ヴェノムスクウィードからの強化か、直接生産で作る。派生元が毎回違うのはなぜなのだろうか?
  • 攻撃力はイジスと同じでランストップタイの529、会心率は-10%と高い水準となっているが、
    斬れ味は素では長いとなっている。
    しかし、匠をつけることで短いながらも・白ゲージが得られる。
    つまり、本作最強クラスの大剣と名高いクラッグクリフのランスバージョンだと言える。
    • ただランスは大剣に比べ斬れ味消費が多く、青10・白10ではあっという間に緑にまで下がってしまう。
      はじかれた際の隙も大きい為、この欠点は致命的である。
  • MH4Gではグレオスホーンに強化された後、ツリーの一本化されたブラックテンペストへと強化される。

MHXX

  • ディアブロスとともに復活。究極強化で角王槍グレオスホーンとなる。
    その性能は、
    • 攻撃力350
    • 会心率-30%
    • 斬れ味は素で白40、匠で紫40と優秀
    • スロット1
    と過去のレイジングテンペストにも似た性能で、はっきり言って過去作とは違う。
    が、同じ攻撃力350のラインで見てもダイオーガーが匠で紫50、会心率0%と辛いところ。
    ワンランク下げれば属性持ちのレッドプロミネンス豪雷震槍ドーリス
    防御ボーナス付きの真龍騎槍ゲイボルギアなど、会心率0%で良好な斬れ味でさらにライバルが現れる。
    痛恨会心を使って差別化したいところだが、
    痛恨会心グレオスホーン<見切り1ダイオーガーなので正直厳しいところ。

MHRise

  • 前作MHWorldではディア槍無しと言う憂き目にあっていたが、ようやく復活。
    最終強化で角槍ディアブロスになり、
    • 攻撃力250
    • 会心率-30%
    • 斬れ味青50、匠3から白ゲージと言う性能になる。
  • 攻撃力250という武器倍率はランス内最高値。
    ランス以外では一部クセの強い武器で250や260という数値はあるものの、
    斬れ味にも優れる武器は他の全武器を見渡しても稀。
    さらに百竜強化システム『痛恨の一撃』により会心率-30%を実質-7.5%相当まで軽減できる事や、
    スキル「攻撃」の仕様変更なども追い風となり、発売時点の環境では最強のランスとして君臨している。
    他武器ではナルガ武器が猛威をふるっておりランスにも当然ナルガ槍が実装されているものの、
    それを圧倒的な武器倍率に物を言わせて期待値で大きく上回る強さを見せつけている。
    • ランスという武器そのものが鉄蟲糸技『流転突き』などの新要素によって爆発的に物理火力が上がっており、
      無属性で高倍率の本武器は非常に良く環境に噛み合ったと言える。
    • 百竜強化『痛恨の一撃』はいわゆる裏会心だが、防具スキルではなくお手軽に付けられる為か弱体化。
      非常に手軽にマイナス会心をほぼ克服できるものの、会心率0%以上の期待値にはならない。
      タイムアタックなど極限まで攻撃力を求めるようなプレイングにおいては『会心強化』が選ばれ、
      マイナス会心は弱点特効などにより通常のやり方で克服される場合も多い。
      • ただ、現時点では弱点特効が装飾品で付けられない仕様上、ガード性能を切り捨てて火力特化させる構成になりやすい。
        難易度は上がるものの本作で強化されたカウンター突きやジャストガードで受けたり、流転突きで回避したりと、
        ガード性能無しでの運用もハードルは大きく下がっているので相手によっては試す価値あり。
  • 青50の後の緑ゲージも非常に長い。
    心眼スキルの仕様変更と鈍器使いの続投も合わさって攻撃+鈍器+心眼構成が流行した。
  • アップデート第一弾Ver.2.0の装飾品追加により大幅にスキル自由度がアップ。
    ガード性能を削らずに弱点特効などが積めるようになり、
    痛恨の一撃ではなく単純に会心率を上げてマイナス会心を克服する事で更に威力を増した。
    また、匠と剛刃研磨も積みやすくなり砥石高速化と合わせて白ゲージでの運用も可能。
  • Ver.3.0.0でティガスティンガーに最終強化『轟槍【独虎】』が追加され、ついに期待値最強の座を譲る。
    相手方の性能は
    • 攻撃力230
    • 斬れ味白20青60
    • 会心率-15%
    最大火力では白ゲージ補正で大きく溝を開けられるのは見て分かる通り。
    また青部分では勝てるものの実は同一スキル、同一モーション50回分の総ダメージでも負けてしまう。
    アップデートにより剛刃研磨などの斬れ味スキルのハードルが下がったのも向かい風。
    僅差ではあるものの、同じスキルで運用してすらティガ槍の方が強いのではなかなか辛い立場になった。

MHR:S

  • MR派生で、角王槍グレオスホーンを経て最終強化で角王槍グレオスホーン改となる。
    • 攻撃力370
    • 会心率-30%
    • 斬れ味白30、匠3から紫ゲージ
    • 百竜装飾品スロットLv2
  • 攻撃力370は相変わらず最高値ではあるが、今作ではまさかの伏兵の出現によって単独首位ではない。
  • 物理至上主義だった前作とは一転し、
    今作ではモーション値における属性の比重の増加など属性方面での大幅な見直しが入っている。
    高い属性を持ちながら物理性能もこちらに肉薄する武器が増えたこともあって、
    この武器が物理一本で食っていくにはいささか厳しい環境となった。
    前作で鎬を削ったティガ槍は落ちやすい斬れ味によって研磨術【鋭】という新たな活路を得たのに対し、
    適性で劣るこちらは時代に取り残されてしまった感が否めない。
    差別化を図るにはやはり痛恨会心を活かしたいところだが、
    会心率に触れずに火力を上げる手段は限られているため、スキルの構想力が問われる。
    火力スキルの大半と相性が良くないことを逆手に取り、
    いっそのこと補助スキル中心の構成にしてしまうのも一興か。

マサクルホーン

MHXX

  • 鏖魔ディアブロスの素材を用いた、新たな系列。
    鏖魔独特の青みがかった甲殻と赤いラインが特徴的。
    マサクルホーンダムを経て、鏖槍ツァオツァオが完成する。
  • そのスペックは…
    • あまりに高い攻撃力370
    • 会心率はやはり-30%
    • 斬れ味は匠で紫30と若干短くなった
    • 二つ名武器特有のスロット無し、狩技ゲージが溜まりやすい効果
    期待通り、まさに火力特化の権化であり、紫持ちでは攻撃力トップ。
    痛恨会心でも連撃の心得でも何でも、会心率をどうにか補ってやれば、
    物理火力で並び立つランスはそうそういない。
    まさに、立ち塞がる強敵を皆殺しにできる性能を持ったランスである。
    • マイナス会心を打ち消してなおかつ匠で紫を出すと、
      同じく匠込みのダイオーガーを上回る期待値を発揮する*1
    • 狩技が溜まりやすいため、ガードレイジも使えるタイミングが早まる。
      特にストライカーランスでの恩恵が強く、
      ガードレイジ込みの突進フィニッシュをお見舞いするとえげつない威力になる。
      というか、弱点にヒットさせると基本的に怯みをとれるほど。
    デフォルトでの攻撃力があまりにも高い上に紫を得る事が出来、
    そして二つ名武器の特性である狩技ゲージが溜まりやすくなる効果も付くこのランスの立ち位置は独自のもの。
    • 狩技ブーストの効果で狩技の回転率もバカにできない。これはダイオーガーには真似できない芸当である。
      というかランスの狩技は必要ゲージ大、特大のものが少ないおかげで割と連発できる点も見逃せない。
      無論、SP狩技をセットすれば必要ゲージが大に増えるものの、このランスの前ではなんて事は無いのも魅力。
  • 匠+臨戦構成で同じ二つ名武器でライバルとなるのが銀嶺の怒守度王の全力突
    単純な物理火力だけなら会心率の分で向こうに軍配が上がる。
    こちらは紫ゲージが欲しい状況などで住み分けると良い。

余談

  • 二つ名武器の究極強化の「ツァオツァオ」という風変りな銘の由来は、
    三国志でおなじみの曹操のこと。間違ってもこいつの仲間ではない。
    • 鏖魔武器には暴君の名が付くのだが、
      「曹操が暴君?」と首を傾げたくなる人もいるだろう*2
      しかし、ご当地である中国では極悪人扱いである*3*4
      中国では儒教の大事な教えの中に「孝行」があり、親や先祖を他国以上に大事にする*5ので
      自分の先祖に誇りを持っており歴史的有名人の子孫は「自分は○○の末裔だ」と声を上げることが多いが
      曹操の子孫たちは差別や迫害を恐れて頑なに子孫だと言わなかった程である。
      近年の再評価のおかげで子孫が名乗り出てきてはいるが、民衆の間ではそれほどまでに曹操は嫌われていた。
      • それとは対照的に日本では曹操は柔軟な頭と素晴らしい行動力を持つ傑物と言われている。
        これは「吉川英治版三国志」がオリジナルの三国志と同様に、曹操寄りに書いているところが大きい。

関連項目

モンスター/ディアブロス
モンスター/鏖魔ディアブロス
武器/ディアブロス武器
武器/レイジングテンペスト - 亜種素材を使ったランス
武器/クリムゾンホーン - 色違いのモノブロスランス
武器/長滅激槍ディアブロス


*1 ただしダイオーガーにはマイナス会心が存在しないため、会心系スキルを盛られた途端に立場が揺らぐ点には注意。
*2 オリジナルの「三国志」をもとに作られた「三国志演義」やその漫画、及びゲームで(良くも悪くも)人間味の溢れる人物として描写される曹操を目にするのが原因だろう。
*3 父親を含む一族を殺された報復戦で、侵攻先の徐州で川が堰き止められたと記録される程の虐殺を行った事、儒学の創設者である孔子の末裔である孔融を処刑した事が非常に大きい。
*4 三國志演義では劉備が主人公で曹操がライバル、悪役として描かれている。三国志を扱った芝居の戦シーンでは劉備が勝つと喜び曹操が勝つと罵声や泣く人がいるという。
*5 極端な例だが、子は親の為に死ねと言われる程である