MH3で初登場したギギネブラの素材で作ったボウガン。
MHP3以降はライトボウガンに分類。
MH3にのみバレルパーツとして登場していた「ブラッディマウス」も紹介する。
目次
概要
- 毒怪竜ギギネブラから得られる不気味な素材を駆使して作成された禍々しきボウガン。
柔軟性に長けるギギネブラの外皮でフレームを覆い、さらにそれを直接弓に巻き付けて弦代わりとしている。
弾丸を装填すると皮が引き絞られるため、
その度にギギネブラが獲物を捕食する際に発するような締め付け音を立てる。
素材の特性のおかげか、毒弾の扱いに非常に長けるのが武器としての大きな特徴である。
イモータルバンドは、亡者の宿る弾丸が獲物に喰らいつき、その肉と魂を削るという。
イモータルジェイルの説明文では、不死者の魂が宿ると言われる忌弩であり、
無慈悲に放たれた弾丸は生者を彼岸へと誘うという。- ロングバレルはT字の割とシンプルなデザインだが、
サイレンサーを装着するとデフォルメされたギギネブラの顔が出現する。
丁度口の部分が銃口になっているため毒弾を速射する姿はギギネブラさながら。
- ロングバレルはT字の割とシンプルなデザインだが、
- MHP3とMH3Gでは電怪竜ギギネブラ亜種の素材の派生も存在する。
外見は通常種武器をそのまんま赤くしたようなデザインだが、カラーリングの配置的に、
どことなくアグナコトルを髣髴とさせる。
電怪竜の皮で亡者を封じたと言われており、放つ麻痺弾には亡者の呪詛が宿るという。
性能
MH3
- パーツはフレームとストックが存在する。
フレームは華奢に見えてかなり重く、これを選択した時点でライトボウガンは諦めなくてはならない…
のだが、実際ライトの重量は29以下のため、ほぼすべてのフレームはライトにならない。
そのためライトボウガン、ロアルスリングのフレーム以外はライトにすることが不可能である。
言ってしまえばこれを選択したならほぼ重量70付近になるということである。
そしてストックも重く、この二つで重量は60に達する。
ギギネブラらしく毒弾の装填数が多く、毒をメインとした戦法が得意。滅龍弾にも対応している。
しかしよくフルフルに似ていると言われるギギネブラだが、電撃弾は対応していない。
バレルは同じくギギネブラの素材で作られたブラッディマウスが似合う。
と言うかポイズンギフトとブラッディマウスで一式と言うことが定着している。
- 中折れ式を除いたフレームの中では攻撃力が二番目に高く、重い。
その他の性能も対応した弾の数も優秀な為これを愛用しているガンナーは意外と多い。
ストックはLV2竜撃弾に対応かつ2発装填可能、さらに反動軽減小と
ストックの中で竜撃弾に特化している。
逆に言うとそれ以外での目的で使われる事は少ないのである。
そのためストックを使っているガンナーはジエン・モーラン以外で全然見かけない。
MHP3
通常種武器
- 一つ一つのパーツがあんなに重たかったにもかかわらず
MHP3にて一体化されたポイズンギフトは何故かライトボウガンになってしまった。
あの重量は一体どこに消えたのであろうか?- 一応、速射時の反動で重量を再現しているようで、反動『大』だが毒弾が速射対象になっている。
ポイズンギフト改に強化するとLV1だけでなくLV2毒弾の速射も可能となる。
元々の毒弾の装填数も多く、猛毒で以てモンスターを沈めていく様はまさにギギネブラの権化。
ポイズンギフト改の後はポイズンレガシー、さらにイモータルバンドへと強化できる。 - 毒弾は速射でも威力・状態異常値ともに減衰しないという特徴を持つ。
特にLV2は蓄積値50もさることながら、
威力15(クリティカル距離で当たったLV3通常弾と同じ)と物理ダメージも馬鹿にならない。
- 一応、速射時の反動で重量を再現しているようで、反動『大』だが毒弾が速射対象になっている。
- 最終強化であるイモータルバンドの性能だが、これがネブラ武器にしては妙なことになっている。
- 低くない攻撃力220(ブーストで235ロングバレル装着時は249)に会心率-10%
- 装填速度:速い、反動:やや小、ブレ:右/小と異常に軽い取り回し
- あると嬉しいスロット1
更に驚くべきは通常弾の装填内容である。
何と、LV2で9発、LV3で12発も撃ててしまうのだ。
これはヘビィも含めた同作の全ボウガンの中でも、“両方が”トップに立つ数字である。
他にこれと同じ通常弾の装填内容を誇るボウガンは、看板モンスターの武器である王牙弩【野雷】と、
物理特化を売りにするアヴァランチャーに崩弩エイヌカムルバスの三丁しかない。
これらの武器と肩を並べて通常弾が撃てるなど、素材元らしくないストレートな物理性能である。- 一方で、他の物理弾の運用は心もとなく、加えて徹甲榴弾や拡散弾も装填できない。
仮にスキルで追加したとしても、どれも装填数UPなしでは扱い辛いと言わざるを得ない為、
どちらかと言うと、攻撃面では通常弾のみで戦うことを前提としている節がある。
- 属性弾はギギネブラが凍土に暮らしている為か、氷結弾が撃てる。
速射はできないが、装填数が4発と実用的なので、相手によっては持ち込んでおくと良いだろう。
- 速射の対応弾は前述の通り毒弾のみだが、実は他のサポート弾も悪くない。
具体的にはLV1の麻痺弾が2発、減気弾が3発、LV2の減気弾が2発である。
これらの他にも回復弾や硬化弾が撃てる為、攻守に渡ってチームをサポートできるだろう。
また、サポ弾を無反動で撃つ為に必要な、スキルの負担が少なめである点も見過ごせない。
亜種武器
- 下位のポイズンギフト改から分岐する形でブラッディバインドに派生する。
全体的に通常種武器であるイモータルバンドよりも取り回しの面で劣化が見受けられ、
一見すると使いにくそうな印象である。
- 最終強化のクリムゾンシーカーの主な性能としては以下の通りで、
- 攻撃力210(ブーストで225 ロングバレル込みだと239)に会心率-10%
- 装填速度:やや速い、反動:中、ブレ:左/小
- スロット1
装填内容の面で見ても、物理弾の運用ではほぼ通常種武器の劣化である。
ただこれは、単純にイモータルバンドの通常弾の装填内容がおかしいだけかも知れない…。
- 物理で勝てないのであれば、やはり他の弾や速射の違いで差別化を計りたい。
そう思って速射対応弾の種類を覗いてみると、そこにはやはり電怪竜武器らしく、
燦然と輝く電撃弾速射…の文字がない!
あろうことかこのボウガンは、電撃弾の速射に対応していないのである。
では何に対応しているのかと言うと、正解はLV1麻痺弾である。他に対応弾種はない。
ギギネブラ亜種の電撃には麻痺効果が付与されているため、違和感はないのだが。- 仮に電撃弾速射に対応していたとしても、
その時は看板モンスターの武器である王牙弩が立ち塞がるのだが…。
- 仮に電撃弾速射に対応していたとしても、
- 一方で、麻痺弾運用においては右に出るものはいないと言うほど優秀である。
LV1麻痺弾を4発、LV2を3発装填できる上、LV1は前述の通り速射対応。
もはや麻痺に耐性のあるモンスターでさえ、ムリヤリ拘束することが可能なのがこの武器の強みである。
- 幸いなことにMHP3では麻痺弾の速射ができるボウガンがコレか茶釜しかない。
なので攻撃力や通常弾の装填内容などから、
PTの人数が少なかったり、ソロで使用する場合にはこちらの方が優秀である。
また、通常種武器同様に他のサポ弾も豊富に撃てるほか、速射には対応していないが、
電撃弾の装填数が5とトップタイの数値を示している。
狩場では状況に合わせて的確に撃つべき弾を変えて行くことで、
高い汎用性を実感できるボウガンだと言えるだろう。- ただそれ故にデフォルトではサポ弾が撃ち辛い反動【中】が痛い…。
せめて通常種武器と同じレベルの取り回し性能を持っていてくれたなら…。
- ただそれ故にデフォルトではサポ弾が撃ち辛い反動【中】が痛い…。
MH3G
通常種武器
- 上位まではLV2毒弾の速射がないがその代わりかポイズンギフトからLV1散弾が速射できるようになり、
序盤でも扱いやすい性能になっている。
扱える弾は基本的に通常弾と毒弾のみで掃除用にLV1散弾の速射が使えると言った方がわかりやすい。
- G級の素材を使ってイモータルジェイルまで強化するとLV2毒弾の速射に対応し、通常弾の装填数も6/9/12になる。
最終強化のイモータルプリズンでは弾の装填数や速射対応弾に変化はなく攻撃力のみが上昇する。
亜種武器
- 前作に引き続き参戦。
上位のポイズンレガシーからブラッディバインドに派生しての強化となる。
今回はG級強化先である『グリーフスペクター』が用意されている。
- 基本的な性能は前作から引き継いでいる部分が多く、
相変わらず麻痺弾の運用に関しては右に出るものがいない。
しかし残念なことに、今作でも素の反動は【中】である。
なのでLV2の麻痺弾を無反動で撃つ為には、前作同様反動軽減+3にサイレンサーを付けなくてはならない。
一方で今作からはリミッター解除と言う機能が登場しており、
仮にこのボウガンをリミッター解除した場合、LV1麻痺弾の装填数は5発になる。
何と言うか、此処まで来るともはや麻痺の化け物である。
装填数UPまでつけた日には、この銃を前に(別の意味で)黄色い悲鳴をあげないモンスターはいない。- なお麻痺弾の速射はG級のデッドチェイサーからであり、
上位のクリムゾンシーカーまでは電撃弾とLV1散弾の速射のみとなる。
- なお麻痺弾の速射はG級のデッドチェイサーからであり、
- そして今回は、初登場時には無かった電撃弾速射に対応することとなった。
しかもデフォルトの装填数は1発増えて6になり、電怪竜らしく、
強烈な電撃をガンガン撃つことが可能となっている。
イモータルバンド同様にLV1散弾も速射対応になり、お掃除用に同弾種を持ち込むのも良いかも知れない。
- 全体的に見るとMHP3時代よりも強化されており、
前作以上に火力もサポートも両立した優秀なボウガンだと言える。
あえて欠点を挙げるとすればブレの存在とデフォルトの反動、
そして3Gがオンラインプレイに非対応なので、なかなか使いどころがないことか。- 後にオンラインに対応したHDverが発売した為、
需要の面では以前よりも価値が増したと思われる。
- 後にオンラインに対応したHDverが発売した為、
- 色々と褒めては来たが、3Gでは白雷砲エクレールやガオウ・バルゾルデといった、
高火力かつ電撃弾と麻痺弾速射が可能なライトボウガンも増えている。
加えて速射スキルがあれば、麻痺はLV1速射分だけでも十分な場合が多く、
サポガンと割り切って支援中心に立ち回るなら『グリーフスペクター』の方が扱い易いが、
より高い火力との両立が必要な場合は『エクレール』などに軍配が上がる。
なるべくそれぞれの利点欠点を見極めて運用していきたい。
サポガンなら徹甲榴弾速射で一人で麻痺と気絶、固い部位の破壊までこなす神ヶ島で十分なんて言ってはいけない
MHXR
- MHXRでは通常種と亜種の武器が登場する。通常種は氷属性、亜種は雷属性となっている。
加えて特殊種であるギギネブラ劇毒種のものも実装されている。属性は水属性。
- 劇毒種のイモータルギャロウズ(☆5)は、
黄色がかったオレンジ色と青色のまだら模様のカラーリングとなり、より不気味な物となった。
常に毒煙のエフェクトが発されている。
余談
- ポイズンとは英語で「毒」であるがその後ろに付いている「ギフト」(gift)という単語。
英語でギフトと言えば「贈り物」、転じて「天賦の才」という意味だが、
語源は古代ゲルマン語から来ており、こちらでは「不吉な贈り物」、「毒に変わる進物」を意味していた。
転じてドイツ語では「毒」そのものを意味している。
この武器の銘がどれを意図して付けられたのかはわからないが、
「毒の贈り物」であれ「毒々」であれ「毒の才能」であれ意味の通るネーミングとなっており、
上記の語源も含めて中々洒落の効いた武器名と言える。
- 亜種のG級武器である『グリーフスペクター』とは、直訳すると『叫びの亡霊』や『嘆く幻影』となる。
このあたりのイメージは流石はネブラ武器と言ったところか。
- MH3Gで通常種武器は上位後半からイモータル○○という銘になるが、
『バンド』→『ジェイル』→『プリズン』と(締めるための)帯や檻、監獄といった動きを封じるイメージの銘が多い。
通常種武器が得意なのは毒であって拘束ではないのだが、なぜこちらにこのような銘を持ってきたのかは謎である。
まぁ確かにギギネブラの拘束攻撃は色々な意味で衝撃的なのだが…- なお亜種武器はブラッディバインドと縛ることから始まるが
クリムゾンシーカーやデッドチェイサーと捜索者や追跡者のように、
捕まえるイメージになっている、最初に縛ったのに逃げられてしまったのだろうか…?
とはいえ最終的にはしっかりと絶望に追い込んでいるようだ
- なお亜種武器はブラッディバインドと縛ることから始まるが