武器/ライトネルグレイブ

Last-modified: 2024-03-22 (金) 22:14:03

ライゼクスの素材を使って
作られた剣斧。放電性能を
生かした攻撃が可能。
(ライトネルグレイブ/ハイ=ライジャード)

MHXのメインモンスターの一角、電竜ライゼクスの素材で作られたスラッシュアックス。
本項では二つ名持ちモンスターである青電主ライゼクスの武器も扱う。

目次

概要

  • ライゼクスの武器らしく、シャープな外見と隙間から見える緑色の明滅ギミックが特徴。
    迸る電光は梟雄の証明であり、これを構える持ち主は、煉獄を崩す逆賊と化するという。
    斧の刃は素材主の特徴的な頭を模しており、電荷状態の際に見られる緑色のラインも入っている。
    また、軸の部分には菱形の装飾が備わっており、モンハン界の武器としては少々ファンタジックな印象を受ける。
  • 例によってリオレウスのリオフラムグレイブに倣ったネーミングである。
    • ちなみにライトネルの「トネル」とは、仏語で雷のこと。
      それっぽい響きだが「ライトニング」や「トルネード」のもじりではない。
  • また、MHXにおけるスラッシュアックスの公式CGグラフィックにもこの武器が起用されている
    (なお防具はゼクスシリーズ一式)。
    体験版にも同様の組み合わせが使われているのだが…(後述)

性能

MHX

  • 他のメインモンスター武器同様他の武器からの派生がなく、
    ライトネルグレイブから5回の強化を得てライエムドグレイブに名前を変える。
    肝心の性能は、
    • やや控え目な攻撃力180
    • それを補う会心率20%
    • 無難な雷属性28
    • 素で微量の白ゲージを持ち、匠で延長される
    • スロット1
    ここまで見ると決して悪い性能ではない。
    しかし、残念ながらこの武器は強属性ビンである。
    剣モードの維持が楽になった今作ではビンの格差が顕著化しており、
    物理火力では完全に遅れをとる結果となった。
    割り切って属性に特化するにしても属性値もそこまで高いわけでもなく、
    その場合は属性値が35もある雷震剣斧ヴォルトに敗北してしまう。
    斬れ味は雷属性剣斧の中では最優秀ではあるが、
    物理も属性も中途半端なせいで使い所がない残念性能と化してしまっている。
    • もしもこれが強撃ビンだったら、
      優秀な斬れ味によって王牙剣斧【裂雷】とタメを張ることができた筈である。
    • 同じ新顔である鬼神角斧【雷火豊】はこれと似たような性能なのに強撃ビン持ちである。
      あれを見てるとかなり空しくなる。
    • 強属性ビンが纏う青緑色の光は、ライゼクスが纏う緑色の電気に似ており、見た目の親和性は非常に高い。
      強撃ビンを装着されなかった理由は、このあたりを優先した結果なのかもしれない。
      それならもっと属性値高くしてくれという話になるが

MHXX

  • しっかりG級強化先が追加され、ハイ=ライエムロードに究極強化できるようになった。
    その性能は
    • やはり控えめな攻撃力290
    • 変わらぬ会心率20%
    • 中々の属性値35
    • 強属性ビンでそれを伸ばす
    • 素で紫10を持ち、匠で延長できる
    • スロット1
    と、上位の特性そのままにG級相当に強化されたと言える。
    本作ではブレイヴスタイルの登場により強撃ビンとそれ以外の火力差が緩和され、この武器の立場も向上…
    しなかった。
  • 何故なら攻撃力300、属性値52、斬れ味+2で紫40強撃ビン持ちの武器
    ミラアンセスフォースの復活により、この武器の立場が完全に失われたためである。
    この武器は斬れ味とスロットであちらに優ってはいるが、
    剣モードではあちらの青ゲージにすら負ける程の差があるため、
    結局素でも十分な白ゲージを持つあちらに対して勝ち目はない。
    そして、雷公宝斧キリンというとんでもない伏兵がミラアンセスのすぐ真後ろに控えている。
    この二振りは追いつけ追い越せの関係で、スキル次第でいくらでも拮抗し合う羨ましい性能差を有しており、
    この時点で切腹を言い渡されているような極限の状態である。
    やはりゼクス剣斧に栄光は訪れなかったのか…
    そもそもブレイヴスタイルで改善したのは状態異常ビンだけだし…

MHR:S

を爪を研磨し、至福の瞬間
待ち侘びる。君臨せし空の
王者を引き摺り降ろさんが為
(ハイ=ライエムロード)

  • MHR:Sで電竜だけに電撃復活を果たしたライゼクスであるが、当然ながら本武器も復活。
    ただし、マスターランク(G級)からということもあってハイ=ライジャードという名前になっている。
    同じ雷属性スラアクであるパワーボルシュレッド改からの派生限定となっているが、
    この武器は鉱石と小型モンスター素材だけで一発生産できるので準備自体は簡単だろう。
  • 余談の項にもあるが、体験版でこれと思わしきスラアクを使うことができ、
    その時はまた無属性の強撃ビンとなっていた。
    果たして製品版でどうなっているのか、ライゼクスを狩猟し工房に向かったハンターが見たものは……
    • 同ランクでは平均的な攻撃力300
    • 信頼と実績の会心率20%
    • MRという環境では思ったよりも低い雷23
    • やや物足りないLv1スロットが1つ
    • 実用性の高い、が後々手痛く響く百竜装飾品スロットLv2
    • デフォルトで白ゲージ
    • まさかの強撃ビン
    そんな訳で、ここにきてまさかのビン変更が行われる事になった。
    MHX時代にやってくれと思った古参剣斧使いも少なくはないだろう
    とはいえ、MHW以降は強属性ビンのエフェクトが青緑から黄緑に変わったため、
    それならそれでより見た目の親和性が抜群になっていた、というジレンマを抱えてしまっている…。
    やはり最後は重ね着がものを言うのか
  • 強撃ビンはMHRiseでは1.15倍の補正しかないため他ビンを根本的に突き放す火力はなく、
    しかも覚醒速度が最遅のため強力な高出力化に非常に手間がかかる。
    強属性ビンのままであれば覚醒速度は申し分なく、今度こそ明確な個性として活きてくると予想されていたのだが。
    こんなところでも反逆の意思を示すライゼクスであった。
    とは言え、強撃ビン=残念扱いだったRise時代*1とは違い、本作には一発で高出力化になれる属性充填カウンターがある。
    しかも狙ったかのようにライゼクス戦の直前に解禁されるのだ。
    かなり癖が強い技なので、誰でもお手軽に強撃ビンを強化できていたMHX時代とは全く異なるとは言え、
    プレイヤーの操作技術と環境次第では強撃ビンでも十分な活躍が見込めるだろう。
    • そして、強撃ビンになったことで競合相手は他の強撃ビン剣斧となっている。
      ほぼ同タイミングで作れるライバルとしては王牙剣斧【裂雷】改が挙げられるだろう。
      攻撃力310、雷属性値44、Lv1スロット×2と属性値や拡張性では譲るが、
      会心率があるのでこちらも負けてはいない。
      あちらは【裂雷】からの派生にせよ直接生産にせよレア素材が避けて通れないのだが、
      こちらは派生だけならレア素材を必要とせず、前述のように派生元の作成難度も低いのは利点。
      パワーボルシュレッド改も電刃ボルシュレッドとなるが、
      属性値でやや劣るものの物理面ではこちらが完勝する。
  • その後MR5にてテオ・テスカトルの剛爪と電竜の天鱗、
    その他ライゼクス素材を投じることでハイ=ライジャード改となる。
    攻撃力が310、雷属性が25になることで王牙剣斧【裂雷】改には物理性能で完勝するようになった。
    ただし、その直前にとんでもない業物になった金剛角斧カンナリ改が姿を現す。
    不幸中の幸いというべきかこちらが強撃ビンになったことで物理ではまだ優勢であり、
    属性充填カウンターを上手く決めて行けば十分拮抗できるだろう。
    また、匠1で紫ゲージが発生するようになったのも追い風である。
  • MR解放までは強化が打ち止めとなるが、
    解放後に傀異化素材を使うことで遂にハイ=ライエムロードとなる。
    攻撃力320、雷属性28と順当に強化され、ついにデフォルトで紫ゲージが発生するようになった。
    雷属性の強撃ビン剣斧はここまで張り合ってきたジンオウガ剣斧の真・王牙剣斧【断天】、
    怒涛の強化を受けた電刃ボルシュレッド改、そして激昂ラージャンの「鬼神角斧【雷火豊】」の三本だが、
    素の性能では電刃ボルシュレッド改が一強と言えるぐらいの差がついてしまっている。
    その最大の理由は百竜スロット。上記の中では電刃ボルシュレッド改しかLv3ではなく、
    ハイ=ライエムロードは素では百竜スキル「ビン変形強化」を搭載できないのだ。
    • ビン変形強化は強撃ビンの場合、剣への変形攻撃時の物理補正が上がり、
      斧への変形攻撃時は強撃ビンの補正がまるっと乗るという効果がある。
      (その他の効果についてはこちらを参照のこと)
      そのため主力の変形コンボが大きく強化され、種族特効系の百竜スキルを上回る効果が期待できてしまう。
      他ビンならまだしも強撃ビンはこの影響が非常に重く、
      Ver.11までは最終的な選択肢に挙げるのは厳しい状態であった。
    • ちなみに、攻略途上に関してはそもそも百竜スロットLv3の強撃ビンで実用に耐える武器が少ないので、
      この点はさほど気にしなくてもよい。
  • Ver.11にて追加された傀異錬成によって、百竜スロットLv3も搭載可能に。
    そのスロットでボルシュレッドは攻撃力360に至るのが辛いところだが、
    巧撃などで攻撃力を大きく引き上げた状態であれば、なんと会心率分期待値で上回ることも可能に。
    もちろん、超会心構成との相性も言うまでもない。
    紫の短さ、スロットの少なさ、控えめな属性値と弱点も多いが、会心型としてライバルに並び立つに至った。
    • 真・王牙剣斧【断天】も同じく錬成で百竜スロットLv3にすることができるようになっている。
      前者は相変わらず非常によく似た性能で、会心率の有無、属性値の高低、
      そしてスロット数の違いでどちらを使うか決められるといった具合になっている。
      超会心を軸にするならハイ=ライエムロードだろう。
      鬼神角斧【雷火豊】は長い紫ゲージに攻撃力330、Lv2スロットが2というとんでもない大業物だが、
      百竜スロットが1なのでLv3にすることができず、Ver.12時点では対抗馬として考える必要はさほどない。
  • なお、属性充填カウンターのおかげで強撃ビン剣斧が使いやすくはなったものの、
    MHXの時のような圧倒的な物理性能UPは最早望めなくなっている。
    雷属性の強属性ビン剣斧はいずれも高性能であり、
    高出力化を手早く行い維持していかないとダメージ面で劣る可能性は十分出てくる。
    前述の通り属性充填カウンター自体の癖が強いので、上級者向けの運用ということになるが、
    総じてどうにもならなかったMHX(X)時代に比べれば十二分に活躍の余地があると言えるだろう。
    • エンドコンテンツである傀異クエストではモンスターの体力激増に伴い、
      特に雷属性は属性値と肉質で相性の良し悪しが顕著に出やすくなっている。
      ティガレックスやプケプケのような総じて肉質の柔らかい傀異個体であればこちらの高い物理火力を活かせるが、
      ショウグンギザミやナルガクルガなど狙う必要のある部位が全体的に硬く雷がよく通る相手だと、
      雷属性強属性ビン剣斧の方が圧倒的な火力を発揮する。相手によっての使い分けも検討した方がよい。

ゼフィログレイブ

MHXX

  • 二つ名持ちモンスター、青電主ライゼクスの登場により武器も追加された。
    外見は通常種と同じだが全体的に青みが掛かり、明滅する光が青電荷状態を思わせる蛍光ブルーに変化している。
    また、細かな違いとして、なぜか斧刃が通常種よりも一回り小さくなっている。
  • 二つ名持ちモンスターの武器は、通常種とは異なるビンを持つことも多い。
    青電主を降し、いざ加工屋でゼフィログレイブの性能を確認してみると…そこには無情な強属性ビンの文字が。
    それでもめげずに強化を進め、途中でゼフィログレイブアズを経由した末に
    究極強化まで持って行くと、ジルヴォルトグレイブと銘を変える。その性能は…
    • さらに低下した攻撃力280
    • それを帳消しにする会心率40%
    • あまりに低すぎる雷属性19
    • それにもかかわらず強属性ビン
    • 素で紫20を持ち、匠で延長できる優秀な斬れ味
    • 二つ名武器なのでスロットは無いが狩技ゲージ蓄積ボーナス
    …ご覧の有様である。
    物理はともかく、通常種よりも属性値がガタ落ちしたせいで強属性ビンは完全に腐り、斬れ味しか能のない武器に。
    こんなものに天鱗2枚も使うのはかなり酔狂な行為だと言わざるを得ない。
    加えて素材元である青電主が強敵なので…
    通常種武器ともども、強撃ビンでさえあれば素紫で雷属性界隈に殴り込めた性能なのが切ない。
  • 一応、通常種の2倍もある高会心率を活かせば、として使えないこともない。
    見切り+3と連撃で会心率が100%に届くため、弱点特効が有効でない相手にはそれなりに有効。
    そこに超会心を積んでさらに火力を補強すれば、雷属性版ナルガのような立ち位置にはなれる。
    匠で伸びる素紫が20あるおかげで、斬れ味+1か業物があれば斬れ味も十分維持可能。
    斧と相性の良いブレイヴスタイルやテンペストアクスが登場したのも追い風であり、
    同スタイルでは剣→斧への強変形斬り時に、まるでこの武器のためだけに用意されたかのような
    青電荷状態を彷彿とさせる水色の雷のようなエフェクトを纏うため親和性は抜群で、とても見栄えするだろう。
    いっそのことビンも青白いエフェクトの減気ビンなら完璧だった
    • もっとも、この時点で相当以上の火力が出るイクセで十分だが…
      殻に当たるとキツい鎧裂相手に斧で行くときがもっとも輝く…かもしれない。
      まぁ、強撃ビンにしろ強属性ビンにしろ先述のこいつらには勝てないだろうが

余談

  • MHXの体験版においてスラッシュアックスを選択した場合、
    全身ゼクス装備でこの武器を持った男性ハンターでの出撃となるのだが、
    体験版のこの武器は「無属性の強撃ビン」となっている。
    • これは体験版内での武器間の格差を失くすための仕様であり、他の武器種も全て無属性で斬れ味も一定、
      更に(ステータスを見ることができないので確定ではないが、恐らく)攻撃力も一定の物となっている。
      狩猟笛の音色が違ったり、ボウガンの装填数周りの数値が実物と異なっているのもこの為である。
  • そして時は経ち2022年、MHR:Sの体験版でスラッシュアックスを選択すると、
    またしても全身ゼクス装備の、今度は女性ハンターでこの武器を持って出撃することになる。
    (MHX,MHXXの体験版ではゼクスの女性ハンターはランスのポジションだった)
    そしてまたしてもこの武器は「無属性の強撃ビン」となっている。
    他の武器種も全て無属性であったり、セルレギオス武器の特殊効果が無いなどの仕様があるため、
    前回と同じく武器間の差をなるべく均すための設定である可能性が高いと考えられていた。
    そして蓋を開けてみれば何とビンだけは体験版と変わっていなかった。
    そしてセルレギオス武器の特殊効果は製品版でも消えていた
  • 記事冒頭の説明文だが、実はチャージアックスのものと(武器種以外は)全く同じである。
    リオレウスのスラアクチャアクも通常種、希少種武器の初期段階で
    説明文が一致しており、本武器もそれに倣ったのだろう。
    肝心の文も「発火性能を生かした攻撃が可能。」に対して「放電性能を生かした攻撃が可能。」
    という身も蓋もなさすぎるところまでオマージュする徹底ぶりである。

関連項目

モンスター/ライゼクス
モンスター/青電主ライゼクス
武器/ゼクス武器
武器/焔斧リオブレイアード - オマージュした火竜武器


*1 あくまで覚醒し辛いことが原因で、火力は充分であった。