MHXにて初登場となった、ラングロトラの素材をベースとしたランス。
目次
概要
- 曲線的なラングロトラの素材を敢えて一直線に加工した槍。
繰り出される突きは的確に獲物の急所を捉え、同時に強力な麻痺毒を注ぎ込む。
盾は何かの顔のような意匠となっており、睨み付けるように対象を威嚇する。
また、槍は蛇腹甲を使った伸縮式になっており、抜納刀で複数の箇所が伸び縮みする。
- ラングロトラの素材をベースとした麻痺属性のランス。
しかし、これまでのシリーズにおいてラングロトラの武器はどれも高性能とは言い難く、
今作で登場した同期がこれまた(悪い意味で)強烈な個性の持ち主であった。
そんな彼らの武器だけあって、正直あまり期待が持てなかったというハンターも多かっただろう。
しかしその実態は…。
性能
MHX
- ボーンクロウランスLV1からの派生強化によってラングストロークLV1は作成される。
しかしその性能はというと…- ボーンクロウランスより低くなってしまった攻撃力90
- おまけ程度に追加された緑ゲージの斬れ味
- 会心率0%、スロット1は良くも悪くも変化無し
- 同時期に作成可能なランスの中では最高の麻痺属性18
- 派生強化の影響でボーンクロウランスの防御力上昇ボーナスを喪失
それなりに高い麻痺属性と僅かながらの緑ゲージ斬れ味を獲得したのはまぁ良いとして、
それ以外の点はほぼ強化前のボーンクロウランスとほとんど変わっていない。下手をすればそれ以下である。
特に序盤でこそありがたい防御力ボーナスが削ぎ落とされてしまったのは痛い。
やはりラングロ武器はラングロ武器なのか…そう落胆したランス使いも多かっただろう。
…この段階では。
- ラングロトラがベースな事が幸いしたのか、素材集めは比較的楽に進む。
そして強化していくと、意外にも堅実な成長ぶりを見せてくれる。
やがてLV5にて最終形態に到達、銘を「ラングスイープ」に改める。
とは言え所詮はラングロ武器、大した実力でもないんだろうな。
そう思っていたハンターの前に現れたのは…- 今作の麻痺属性ランス2位の攻撃力180に会心率0%
- 今作の麻痺属性ランス最大の麻痺属性30
- 今作の麻痺属性ランストップのスロット2
- デフォルトで短めの青ゲージ、斬れ味レベル+2があればちゃんと白ゲージに到達する斬れ味
斬れ味や会心率が低めの傾向があるラングロ武器のジンクスを取っ払い、属性値も充分に実用範囲。
麻痺属性ランスとして見ると冗談抜きで今作トップレベルの戦闘力を誇る業物である。
確かにまだ斬れ味が少々心許なく、攻撃力も高いわけではないが、スキルや狩技で充分にフォローは可能。
多少狩猟が長引くかもしれないが、その気になれば単独でも充分に戦えるだろう。
この性能故にキャロムボールはあんな事になったのだろうか
- 完成時期は獰猛化狩猟の証IIと、獰猛な麻痺毒液が必要になるのであまり早くはない。
MHXX
- 当然のように続投し、新たに伸槍ラングハスラーの名を手に入れた。
- 今作の麻痺属性ランスワースト2位の攻撃力270と会心率0%
- しっかり伸びて今作でも麻痺属性ランス最大を維持した麻痺属性36
- トライデントや痺れる旨さのゴルゴンに抜かれてしまったスロット2
- デフォルトは多少伸びただけの青ゲージだが、
斬れ味レベル+2があれば白ゲージだけではなく紫ゲージまで出る斬れ味
- ライバルは麻痺属性値で一段劣るが、
攻撃力でやや勝り素紫というフォローが不要な斬れ味を持つダークチェイナー。
火力面では敵わないので、全ランスで最高の麻痺属性値をサポート主体の立ち回りで生かしたいところ。
- スロットによる拡張性という点ではトップではなくなってしまったが、
比較対象はどちらも物理性能か属性値が悲惨なのでスロットの多い麻痺ランスとしての立場は相変わらず保てている。
- 完成時期は勇気の証XXが必要になるのでG★4。
何故か最終強化前のLV7の段階で獰猛な強麻痺毒液が必要になるので、
限界突破できるG★2ではともかく、G★3~完成までは攻略用の装備としては期待できない。
MHRise
- MHRiseでラングロトラの復活と共にこの武器も復活。最終強化でラングストロークになる。
MHXの頃のような優秀な性能が期待されるところだが…- 状態異常武器としても低い攻撃力160
- 優秀な麻痺属性27
- スロットもLv2×1・Lv1×1と優秀
- 斬れ味は素で青20、匠+5でようやく白ゲージ
- 百竜強化は攻撃力強化IV、防御力強化II、鈍刃の一撃
一応匠の発動が厳しい本作環境において、素の青ゲージが伸びた事とLv2スロットを持っていることは評価できるのだが…。
- ちなみに上位段階ではラングロトラを倒すだけで全ての素材が揃うため、最終強化時期は★6と早め。
そのせいで攻撃力がこんな低さになってしまったのかもしれないが…。
MHR:S
- MR帯で伸槍ラングハスラーの名が復活。
最終強化系は伸槍ラングハスラー改となる。その性能は- 上位の倍に増えた攻撃力320
- こちらはほとんど伸びなかった麻痺属性30
- スロットはLv2×1・Lv1×1と据え置き
- 斬れ味は素で白20で、匠でも紫は出ない
- 百竜スロットはLv1
紫ゲージが出なかったり、百竜スロットがLv1止まりだったりと火力を伸ばすのは難しいものの、
拘束性能においては相変わらず全ランスでもトップクラス。
- 競合する麻痺ランスは一振り増えたが、【変幻自在】が実質的なリストラを食らってしまったため前作同様に二振り。
痺槍マイセティズムは素青ゲージだが攻撃力370というぶっ飛んだ火力を手に入れてしまい、
ネタとしても突き抜けきった性能になってしまったため、実質的には運用互換と言える関係にある。
本作で追加されたダークスクウィードは、
ラングハスラーから素の斬れ味と引き換えに属性値とスロットを投げ捨てた性能なので、
弾かれにくさなどを生かしたまともな麻痺ランスを使うならこれ一択だろう。
…何故かデジャヴを感じたあなたは間違っていない。
- アップデート第一弾からは傀異錬成の登場により、百竜スロットをLv2にする事が可能になった。
これによりマイセティズムを火力で追い上げることも現実的に視野に入ることになった。- だが、Ver.14.0において傀異錬成の段階に応じて基本性能が強化されるという仕様が追加され、
この恩恵を最大限に受けてダークスクウィードが息を吹き返すというまさかの事態が起こった。
とはいえあちらのお粗末すぎる麻痺属性値は据え置きであり、
ラングハスラーは火力寄り構成こそ厳しくなったものの、拘束力(=属性値)を軸に据えるなら盤石の立場を維持している。
- だが、Ver.14.0において傀異錬成の段階に応じて基本性能が強化されるという仕様が追加され、
余談
- ハスラーとは「詐欺的な手段で金銭的利益を得るプレイヤー」または
「初心者や酔っ払いを装い、相手を油断させて大金を巻き上げるプレイヤー」を指すビリヤードの用語。
日本ではビリヤードプレイヤー全体を指すことが多い。
ある意味ラングロ武器らしい初期段階の微妙な性能からの大躍進を遂げた事からのネーミングだろうか。