GO!バ〇ク王!
MHP3より登場したへビィボウガン。雷狼竜ジンオウガの素材で作製できる。
読みは「おうがほう【やまいかずち】」。
目次
概要
- タイヤさえあれば完全にバイクな見た目のヘビィボウガン。
シールドをつけると横からマフラーが生え、
パワーバレルは正面にカウルのようなものが取り付けられる。
- 一見すると単なるジンオウガのヘビィボウガンだが、
諸々の理由でシリーズで他に類を見ない伝説のネタ武器として超が付くほど有名となってしまっている。
以下、このヘビィボウガンが辿った末路経緯も併せて武器性能を紹介する。
性能
MHP3
- ジンオウガの武器と言えばこの項目のとおり、
高性能・高汎用性・良ビジュアルの三拍子が揃った武器であり、
この武器もその「王牙」の名を持つ武器である。
故にこの武器もへビィガンナー垂涎の強武器…と誰しもが期待していたことだろう。
ところがこの武器は「MHP3屈指のガッカリ武器」だった。
- 性能を具体的に見てみよう。
- まず攻撃力はブースト・パワーバレル込みで257。
へビィ内では上の下といったレベルである。
期待値で見ればこの銃を上回る銃もあるものの、上位クエを攻略するには十分な威力。
会心率も10%と、ささやかながらついているのも嬉しい。
装填速度は「普通」、反動も「中」、ブレは「無し」である。
反動は中だが、通常弾なら何の問題もない。
いずれも非常に安定した性能と言ってよく、ここまでは不安要素が全く無い。
- それでは各種物理弾の装填数を見ていこう(カッコ内はスキル必須)。
弾種 LV1 LV2 LV3 通常弾 5 7 (7) 貫通弾 3 3 (4) 散弾 2 3 (4) 拡散弾 (1) (1) (1) 徹甲榴弾 (1) (1) (1)
通常弾に関しては、LV1とLV2は多くの通常ガンの装填数を下回っている。
そしてLV3が何とまさかの非対応。
LV3は威力的にも弾数的にも主力になる弾であるため、非対応なのは痛すぎる。
スキルで追加したところで「7」。多くの通常ガンが「10」以上なのを考えるとあまりにも少ない。
貫通弾や散弾もそれ主体では厳しすぎる装填数であり、
反動軽減の手間も考えると適性は無いといっていい。 - 一方でその他の攻撃用弾種に関しては以下の通り。
弾種 LV1 LV2 麻痺弾 2 1 電撃弾 5 斬裂弾 4
しゃがみ撃ちで状態異常を誘発できるのは美味しく、電撃弾による攻撃も強力。
物理肉質が硬く雷属性が通りやすい部位を持つモンスターもそれなりにいるため、
サポートとしてはこれ以上なく優秀な性能。それだけに主力弾が使えないのが哀しい…。
装填数さえ何とかなれば…という声が後を絶たない。
かといってスキルで補える範囲でもなく、調整が難しいのも言わずもがな。- ここまで残念な性能になってしまったのは、
実は「カプコンがライトボウガンの装填数と間違えて設定してしまったから」だという説がある。
現にジンオウガの上位ライトボウガン「王牙弩【野雷】」はLV2通常弾が「9」、LV3が「12」という数値。
これだけ見ても【山雷】を上回っていることが分かるが、より具体的に言えば、
LV2通常弾は「妃竜砲【神撃】」、LV3は「崩砲バセカムルバス」と同等で、
どちらも何と全ボウガントップタイである。
全へビィ中で通常弾運用に優れた名銃とされるこの二丁と同じというのは
ライトとしてはオーバースペックにも程がある数値であり、不自然と言ってしまっても過言ではない*1。
もし【山雷】がこの装填数なら通常ガンとしては一線級の、
それでいてほかの通常ガンと見事に差別化できる水準だっただろう。
ちなみに肝心の【野雷】は電撃弾をW属性速射によって運用するのが主であり、
【山雷】が喉から手が出るほど欲しかった優秀すぎる装填数は殆ど生かされていない。
【山雷】は泣いていい。
- まず攻撃力はブースト・パワーバレル込みで257。
- 更に他のジンオウ武器にはスロットが1つ空いているのだが、山雷だけは何故か1つも空いておらず、
欠点のフォローが一層難しいものになってしまっている。
何故かヘビィだけ不遇なことに落胆したガンナーは少なくないだろう。
- ここまで酷評してきたが、必ずしも無用の長物という訳では無い。
電撃弾をしゃがめる銃がこれ以外に2種類しかないため、属性面での一応の棲み分けはできている。
また、斬裂弾の装填数が飛び抜けて多く、麻痺弾の運用にも長けているため、
尻尾に関しては剣士並にスムーズな切断が可能。
装填数の関係でDPSは低めだが、LV2通常弾の単発威力と装填速度自体は申し分ない。
この辺りは「王牙」の名にかけた流石の意地といったところか。言い換えればこれしかない気が…。- この特性から時期的にカチ合うリオレウス希少種・リオレイア希少種・イビルジョーに対して強く、
とくに希少種夫婦には電撃弾による部位破壊、通常弾による弱点狙撃を行え、相性はこの上なくよい。
そのため対希少種専用と割り切って生産するへビィガンナーも決して少なくなく、
不遇ながらも状況によっては大いに活躍できる一品ではあった。
…そう、バイクの真の転落はここから始まったのである…。
- この特性から時期的にカチ合うリオレウス希少種・リオレイア希少種・イビルジョーに対して強く、
MH3G
- MH3Gでも登場するが、前述の通常弾の装填数には全く改善されなかった。
それどころか【山雷】はLV2通常弾の装填数が「6」に減っている。
G級の「真・王牙砲【天機】」に強化して、やっと前作の【山雷】とどっこいなのである。
加えてMH3GではLV3通常弾が水中で多段ヒットしやすくなり、
更にリミカしてなければどのヘビィでもしゃがめる為、
装填できない事がMHP3以上にデメリットとなってしまっている。
そして相変わらずスロットも0とやはり致命的。- ライトボウガンの方も、王牙弩としては通常弾の装填数が減らされている。
しかしながら、最終強化の冥弩エンプロクスになるとあろうことかLV2通常弾の装填数が「10」に増える。
LV3も変わらず「12」と非常に優秀。この差は本当に何なのだろうか…。
- ライトボウガンの方も、王牙弩としては通常弾の装填数が減らされている。
- …ここまで暗い話をしてきたが明るい話も無いわけではない。
弾種 LV1 LV2 LV3 通常弾 5 7 (7) 貫通弾 3 3 (4) 散弾 3 4 5 電撃弾 5 麻痺弾 2 1 - 斬裂弾 4
さらに最終強化するとLV3散弾が散弾追加なしで解放される。
散弾が有効な相手がMH3Gでは多いことも追い風だろう。
この点については純粋な強化であり、喜ばしいことである。
- しかしながら上記のような強化点こそあれ、そもそもの装填数のスペックはイマイチのまま。
強力な重砲の多いMH3Gではそれが露骨に響いてしまい、MHP3とは比較にならないほど空気になってしまっている。- 強化点であった散弾運用だが、それに関しては比類なき強さを誇るバケモノが存在する。
しかもG級に上がってちょっと頑張れば、おあつらえ向きの防具もセットで作れてしまう。
見た目上は撃てる弾やしゃがめる弾で差別化できているかもしれないが、
散弾はおろか通常弾の装填数でも明らかに負けている。 - 当然、冥砲エンヴァトーレとは絶対に比べてはいけない。
攻撃力、通常弾運用、装填速度、反動、スロット数…と、
ヘビィにとって重要な要素のほとんどで負けている。
ブレに関してはあちらの「右側:大」も一概にデメリットとは言い切れないので、
明確な利点がLV1麻痺弾のしゃがみと作成可能時期のみ、という惨敗ぶり。
更に強化されたはずの散弾についても散弾追加を付けると散弾運用でも負けてしまうのも非常に痛い。
- 強化点であった散弾運用だが、それに関しては比類なき強さを誇るバケモノが存在する。
- ラギア希少種の武器はジンオウ武器から派生する場合が多いため、
王牙砲にもエンヴァトーレへの橋渡しという名の踏み台という役割があるかと思われたが、
今作のエンヴァトーレはネオラギアブリッツからの強化か一発生産で、ジンオウ武器とは別派生。
しかも強化の場合は最終段階で雷狼竜の天玉を要求されるため、
真・王牙砲【天機】とどちらを優先するかという選択をする事になる。
しかし、攻略用と見ても、- 最終強化前の白雷砲ブリッツドールの時点で【天機】よりやや優秀
- そもそも各強化段階を比較してもほとんどラギアブリッツ系統の方が優秀
- ラギアクルスは村下位から出るので序盤から長く使える
- それ以前にラギアブリッツですら微妙な扱いなので王牙砲に至っては出る幕がない
パッケージを飾ったこともあるモンスターの武器としては、あんまりな仕打ちではなかろうか。
海に囲まれたモガの村やタンジア港では、バイクの改良は少々無茶振りが過ぎたか。
- なお、王牙砲自体は殆ど強化もされずご覧の有様だったわけだが、
他のジンオウ武器の中にはMHP3時代に比べ属性値が低下していたりするものもあるので、
あからさまな弱体化がなかったぶん「ジンオウ武器の中では相対的に強くなった」と言えるかもしれない。
「それでも一番弱いだろ」は禁句- しかし、MHP3では最終強化に碧玉を使わないこともできたが(下記参照)、MH3Gでは天玉を必ず使用する。
強いて言えば、天玉集めにお誂え向きな高難度クエストが存在するため、
「エンヴァトーレに比べれば」作成難易度は低いといえるだろう。ただしそれすらもペッコ砲にボロ負けしている
- しかし、MHP3では最終強化に碧玉を使わないこともできたが(下記参照)、MH3Gでは天玉を必ず使用する。
- 更なるダメ押しと言わんばかりに、本作では王牙砲を担いで
武具屋でヘビィのプレビューを見るだけでゲームが止まるというフリーズバグが存在する。
ここまで来るともはや呪いである。
改良するどころかリコール案件になってしまった。
- その果てにつけられたあだ名が
廃バイク、バ〇ク王。
史上最弱のヘビィとして、伝説級のネタ武器として、
多くのハンターからネタにされ、愛され、そしてスクラップになるのだった…。
しかし、バイクの転落はこれでは終わらない…
狼牙砲【逆獄】
- ジンオウガ亜種の登場によりこの銃も狼牙武器に派生する。
もちろん見た目はダークカラーになったバイク。
しかし、結論から言えば【天機】での散々な評価を覆すことは出来なかった。- 攻撃力399(パワーバレル込438)、会心率0%、反動【中】装填速度【やや速い】ブレ【無し】
基礎性能は細かい変化こそある(後述)が、概ね【天機】を踏襲している。 - 装填弾種は以下の通り。
弾種 LV1 LV2 LV3 通常弾 5 7 (7) 貫通弾 3 3 (4) 散弾 3 4 5 電撃弾 3 滅龍弾 3 麻痺弾 2 1 - 減気弾 2 - - 斬裂弾 4
しかし蓋を開けてみれば、新たにLV1減気弾、滅龍弾が追加され、
電撃弾の装填数が減っただけで、他の弾の装填数・種類は全て【天機】と同じであった。
要するに、言うほど使えるかと言われたら微妙ということである。- しゃがみ撃ち対応弾は電撃弾、滅龍弾、斬裂弾の3種類。
このうち滅龍弾は初期装填数が3発なので、しゃがんで撃つ意味が殆どない。 - 他の性能を見てみると、装填速度が天機の「普通」から「やや速い」になった。
しかし「やや速い」で最速装填できる弾はまともに扱えないため実質死にステータスである。
せめて反動が「やや小」になってくれたのならば随分とマシな性能だっただろうに…。 - 念願のスロットを1つ得たが、正直オマケ同然である。
- 攻撃力399(パワーバレル込438)、会心率0%、反動【中】装填速度【やや速い】ブレ【無し】
- もちろん獄狼竜の天玉を使うので、作成難易度もべらぼうに高い。
一発生産しようものなら双方の天玉を1つずつ寄越せとのたまわれる。
- 後述するが、通常種のライド系は一瀬Dが携わるMHX(X)及びMHRiseで度々復活を遂げては
プレイヤー達に衝撃を与え続けて来ているのだが、
いずれの作品でもジンオウガ亜種を含めた亜種モンスターが一切登場していない事から
ジンオウガ亜種のバイク系ヘビィボウガンはMH3Gを最後にリストラされたままになるという憂き目に遭っている。
MHRiseの続編となるサンブレイクでは一瀬氏がディレクターを離れ、
更にジンオウガ亜種の復活も果たされなかったため黒バイクはバ○ク王からの生還を果たせず仕舞いとなった。合掌。
MH4(G)
- 伝説のネタ武器としての人気が決定づけられた作品である。
- MH4の「斬撃の武器知識書I」の表紙にジンオウガ素材のボウガンらしき武器が写っている。
ライトかヘビィかははっきりしないものの、デザインが一新され、
バレルにはジンオウガの頭部を模したパーツが見受けられる。
ヘビィであるとすればバイクの面影は微塵も感じられない仕上がりであり、ハンターたちを大いに賑わせた。
- そしてついに発売されたMH4。前述の考察は現実のものとなる。
王砲ライド派生系は見事にリストラに遭い、王砲ライゴウ派生系が
新たにジンオウガのヘビィボウガンとして登場。
こちらは、非常に高い攻撃力とLV2麻痺・LV1貫通しゃがみの両立、
滅龍弾まで装填可能、レールガンを彷彿させるパワーバレル装着時のロマンあふれるデザインと、
主力として十分すぎるほどに高性能なヘビィボウガンであり、このバイクの汚名を見事に返上している。
言うなれば、敢えてバイク型に拘らず一から再設計することで性能アップを実現した形であり、
もし我らの団の加工担当の考案だとすれば、当時からすれば紛うことなき英断だったことは想像に難くない。
- しかし、前述の通りバイクの方は発掘武器まで含めて完全にリストラされたのである。
転落ここに極まれり。
こうしてバイクは未来永劫、伝説のネタ武器として埋葬され後世に語り継がれていく……はずだった。
MHX
- ベルナ村での狩猟が解禁され、プレイヤー達が王砲ライドの
スクラップ置き場墓の前で手を合わせていた時、
事件は起こった。
どうしたことか、MHXにおいて
もう一生その姿を拝むことはないだろうと思われていた伝説のバイクが、再び姿を現しやがったのだ。
今回はユクモ村は勿論、ジンオウガがあまり見られない他の村でもライドを作ってもらえる。
なお、MH4で新生したはずの王砲ライゴウは何故か入れ替わるようにリストラされた。
レールガン型はまだ我らの団独自の技術だったのだろうか。- 今作では王砲ライドは直接生産できず、
なんと先輩ラギアクルスのヘビィであるラギアブリッツからの派生である。
ユクモ村に続いてモガ村の加工屋もまだバイク型の再起を諦めてはいなかったようだ。
その為にユクモ村に滞在中なのか。
- 今作では王砲ライドは直接生産できず、
- 何よりも気になる性能だが、
攻撃力、反動、装填速度、会心率、ブレ、スロット数など、基本的な武器性能はP3からほぼ据え置き。
この辺りはP3当時から高く評価されていた部分であり、今作でも特に問題はない。
そして肝心の装填数であるが…- まず通常弾の装填数がLV1は「7」、LV2は「8」となんとささやかながら増加している。
しかし代償であると言わんばかりにLV2貫通弾の装填数が「4」から「3」にさりげなく減らされてしまった。- なお、ラギアブリッツの生産には海竜の尻尾、強化にはその過程で潜口竜の爪を複数要求される。
どちらもやや面倒な素材であり下位での生産難度は少し高め。
- なお、ラギアブリッツの生産には海竜の尻尾、強化にはその過程で潜口竜の爪を複数要求される。
- まず通常弾の装填数がLV1は「7」、LV2は「8」となんとささやかながら増加している。
- MHXからの新要素である武器内蔵弾はLV1・LV2斬裂弾、LV2電撃弾、硬化弾の4種。
LV2電撃弾が撃てるのは評価点だろう。
また、今作では多くの通常ガンのLV2通常弾の装填数が8前後に落とされているため、
過去作の属性弾メインの運用ではなく通常弾メインの運用も可能となった。
しゃがみ撃ち対応弾はLV1電撃弾とLV1斬裂弾。
- やはり多少のテコ入れ調整は受けてもバイクはバイクであり
思い入れの深いファンには偏愛されたが、思い入れの無いヘビィ使いからの評価は冷たい。
それでも、MHXのバイクにはMHXだからこその特談の大きな長所がある。
MHXの持ち味は過去作品の印象的な要素の追体験が大きな売り所だが、
バグの心配をせず、思う存分にあのバイクを撃ちまくれると言うだけで
過去作から思い入れの深いファンにとっては、それで充分の改良点であると言えよう。- 厳密には後述にある通り、MH4でリストラされてMHXで復活する前に別シリーズで再登場しているが
3DSシリーズの直結として見ればMH3GからMHXへと直通で復活したと説明して遜色は無い。
- 厳密には後述にある通り、MH4でリストラされてMHXで復活する前に別シリーズで再登場しているが
金狼牙砲【山雷】
- 上記の通りの仕様変更にプレイヤーたちはささやかな強化から生じた複雑な思いを託し、
二つ名個体の威信に期待しつつ「金狼砲ライド」を作成し、強化を続ける。
そして迎えた最終強化「金狼牙砲【山雷】」。
果たしてその性能は…- 通常種ヘビィよりさらに高くなった攻撃力220
- 会心率も5%増加
- 一部の弾の装填数が増加
- しゃがみ対応弾はLV1電撃弾のみ
- 二つ名武器特有の狩技ゲージが溜まり易い効果。
検証が進んだことにより、実際にはLV2通常弾の扱いに長けた中々侮れない性能であることが発覚。
通常ガンとしてはトップクラスの期待値があるうえに電撃弾の扱いにも優れ、
装填数の増加のおかげでスキル「装填数UP」をつければLV1貫通弾の運用も可能となる。
初登場の時から今まで公式の設定ミス疑惑まで浮上するほど、
LV3通常弾が撃てない点を残念がられ酷評されてきた点を差し引いても酷い性能だった王牙砲【山雷】であったが、
初登場から実に5年という長い歳月の末に
一級品のLV2通常弾ヘビィとして、名実共に真なる覚醒を遂げたのであった。
もっともLV2通常弾のみの運用だとシャガルヘビィの方が優れているので、電撃弾も絡めて使いたい。
逆にその辺を考慮しないと相変わらず電竜砲などの下位互換となってしまうので注意。
- なお、性能の変遷ばかり取り上げられやすいが、製作難易度は極めて高い。
素材元は言うまでもなく二つ名持ちの金雷公ジンオウガ。
金バイクが見たいからと生半可な腕と装備で挑めばたちまち返り討ちにされるのは必至である。
さらに最終強化まではそれと各雷狼竜素材に加えて、金雷公との10連戦をこなさなくてはならない。
勿論、それだけの苦労を重ねて作成する価値があるだけの性能は備えているが、
他の金雷公装備もまた、勝るとも劣らぬ魅力的な性能揃いなのも事実。
今まで以上にヘビィとジンオウガ、そしてライド一派への愛が試される銃なのは間違いない。
- ちなみに、前作まではそこそこのイケメンだったライトボウガンの方は、
MHXではバイクや二つ名武器同様…と言うより、
むしろ過去のシュライアーさんを連想させるなんとも言い表し難い微妙な性能となってしまっている。
そのシュライアーさんも今作では息を吹き返している辺り言葉にならない
MHXX
- G級ジンオウガ素材を用いて究極強化を施すことにより、
真・王牙砲【天機】の銘が復活。
初登場した3Gでは酷い性能とバグで散々な評価だったこともあり、
期待と不安の眼差しを向けられることとなった王牙砲。
しかし、本作のバイクは一味違った。
- 基本性能
- 攻撃力330
- スロット:1
- 会心率:10%
- リロード:普通
- 反動:中
- ブレ:なし
- しゃがみ撃ち:LV1電撃弾、LV1麻痺弾、LV1斬裂弾
- 武器内蔵弾:LV1斬裂弾、LV2斬裂弾、LV2電撃弾、硬化弾
- 装填数
LV1 LV2 LV3 通常弾 9 9 10 貫通弾 6 5 0(3) 散弾 5 5 0(4) 麻痺弾 3 2 電撃弾 7 5 斬裂弾 4 3
- 最も重大な仕様変更として、なんとLV3通常弾に対応するようになった。
これがバイクの約6年3カ月という長い歴史の中で
史上初の快挙であることは言うまでもない。
しかも装填数は10と多く、LV1、LV2も合わせて通常弾をメインにすれば、
電撃弾を打ち切った後でも安定して戦うことができる。MH3Gでこの装填数だったら大活躍できてたかもしれないのに… - 最終的な火力も攻撃力330に会心率10%と、
歴代シリーズで特にインフレが凄まじい本作のヘビィの中でも上々な水準。
全体的な装填数も増加したうえ、しゃがみ撃ちにLV1麻痺弾が追加された。
主力級の実力を手に入れた今なら汚名返上も夢ではない。
こうして王牙砲は前作やMHP3における状況次第で大いに活躍できる使い勝手はそのままに活躍の場を更に広げ、
ネタ抜きでも十分に評価される銃となるはずだったのだ。
- というのも、今作ではMH4系列で登場していた
レールガン王牙砲【震雷】が復活。
前作の最終強化系である山雷(LV3)から派生強化で入手するという仕様上、
究極強化先としてバイクこと真・王牙砲【天機】とレールガンことガオウ・クオバルデの二択を迫られるのである。ここで二丁の性能を比較してみよう。
武器名 攻撃力 会心率 スロット しゃがみ撃ち 武器内蔵弾 真・王牙砲【天機】 330 10% 〇―― LV1電撃弾
LV1麻痺弾
LV1斬裂弾LV1斬裂弾
硬化弾LV2斬裂弾
LV2電撃弾ガオウ・クオバルデ 340 20% 〇〇― LV1貫通弾
LV2電撃弾
LV2麻痺弾鬼人硬化弾 …見ての通り、ガオウ・クオバルデに殆どの面で劣ってしまっている。
一応立ち撃ちの弾数などでは天機が勝る部分もあるが、いずれも1~2発程度の差しかないため、
素の攻撃力と会心率に10ずつも差をつけられた以上、火力でクオバルデに勝つのはまず不可能。- そもそもブレイヴスタイルによる物理弾のボルテージショットが猛威を振るう本作の環境自体が、
LV2斬裂弾とLV1貫通弾しゃがみを両立させたクオバルデと抜群に相性が良く、
クオバルデはコルム=ダオラや『砲』バフが復活したアグナバリストに並び立つ名砲として評価され、
物理弾をしゃがめない天機を軽々と吹き飛ばしていった。
ちなみに『銃』のまま強化を進め『砲』へと転身したブロウブレイズは性能が見直され普通のヘビィになった。
クオバルデが斬裂弾や電撃弾を主力にすることは殆どなく、
存在意義を丸ごと喰われているわけではないのだが、
裏を返せばこの武器の上位互換としての価値以上に強い運用法があるということなので…。
- そもそもブレイヴスタイルによる物理弾のボルテージショットが猛威を振るう本作の環境自体が、
- これらの不運が積み重なった結果、人気でクオバルデにボロ負けするに留まらず、
生産された王砲ライドが一度も担がれることなく震雷へと一直線に派生強化される事態が相次ぎ、
実戦級のスペックを手に入れたのにバ〇ク王送りにされるという、
モンハン史上最強のネタ武器として新たなる伝説を樹立する結果に終わってしまった。
開発側もネタに悪ノリしてしまったのだろうか
過去作のように性能が何をどう足掻いても使えないからバ○ク王送り、という訳ではないのだが、
よりによって派生先の方が優秀というハンデはあまりにも大きく、
ネタヘビィとして定着してしまった風評はもはや覆らないのだろう。
仮に王砲ライドがライゴウに勝ったとしても、レールガンより強いバイクとしてネタになっていただろう。
とは言え、斬裂弾に優れていて尚且つ麻痺弾を撃てる個性を持っているので、
狩技「射突型裂孔弾」と組み合わせて尻尾斬りの出番はあるかもしれない。ともかく使い道はできたのだ。
なお射突型裂孔弾は単発威力が高いので、睡眠弾とLV1斬裂弾を撃てる鈞天の方が相性が良いのは秘密。- 一応、「同一系統の素材で色や形の違う派生がある」パターンの強化はXシリーズでは多く、*2
派生させたほうが最終的に強力な武器として完成を見ることがほとんどである*3。
見た目の変化が大きすぎる故に見落としがちだが、震雷と山雷もこのパターンに当てはまってはいる。
時系列的にも後発モデルの方が改良されている構図は寧ろ当たり前なので、
今回は山雷が不甲斐ないというよりは、ジンオウヘビィの可能性を新たに切り拓いた震雷の功績を讃えるべきだろう。
それでもバイク型の限界を意識せずにはいられないエピソードだが…。
- ちなみにライトの方は派生前は斬裂弾特化ボウガン、
派生後はLV2貫通電撃弾が主軸の雷特化ボウガンと性能が被ることなく差別化されている。
こちらも対応弾や武器内蔵弾で差別化できていればよかったのだが…。
- 一応、「同一系統の素材で色や形の違う派生がある」パターンの強化はXシリーズでは多く、*2
- 立つ瀬も浮かぶ瀬も無い伝説のバイクではあるが、
「クオバルデは見た目がバイクじゃ無いから物足りない」と拘るヘビィガンナーも居るワケで、
ならば伝説のバイクでどこまで戦えるのかと言う話に立ち戻った場合、
よほどの最高難度は無理があるにせよ平均的な難易度ならG級でも充分に戦えると言う点は
バイク愛好家の間ではクオバルデより劣る性能は認めた上で、バイク型のまま強くなっただけでも十分嬉しいという声もある。
斯くして「実用運用のクオバルデ」「ロマン運用の王牙砲(バイク)」と言う形で
愛好家から真に愛される銘ヘビィとしての面目は保った。- マルチで担ぐには他メンバーの理解が何よりも不可欠となるため
見ず知らずの人と同行する場合には、ロマンは我慢して実用性のクオバルデを選ぶ事を推奨する。
また、G級でも充分に戦えるとは言えクオバルデの下位互換である事実は否めないため
バイク愛を誇示する前に、今一度、自分の技量と知識をしっかりと見極めること。
- マルチで担ぐには他メンバーの理解が何よりも不可欠となるため
極・金狼牙砲【猛】
- 一方金雷公のゴールデンバイクの方はLV3貫通弾が装填可能になり、
さらにLV2電撃弾のしゃがみ撃ちが可能に。
最終的な攻撃力は330の会心率20%とこちらもガオウには敵わないものの、
雷属性を弱点とする大型相手なら十分使える性能ではある。 - しかし、ここで出てくるのがライゼクスヘビィの究極強化電竜大砲【閃撃】である。
両者の性能を比較すると…
こちらも電竜大砲【閃撃】に大体の面で劣ってしまっている。武器名 攻撃力 会心率 スロット 武器内蔵弾 極・金狼牙砲【猛】 330 20% ――― LV2斬裂弾
硬化弾LV2電撃弾 電竜大砲【閃撃】 330 20% 〇〇― LV1斬裂弾
LV1貫通電撃弾
LV2貫通電撃弾
こいつも震雷モデルにチェンジすればいいのに - 硬化弾や他の弾丸の立ち撃ち性能、しゃがめるLV2電撃弾の装填数や狩技ゲージボーナス等、
勝っている部分もないわけではないが、貫通電撃弾と貫通弾の装填数、
及び本作の装備環境上かなり重視されている武器スロの有無を考えれば、些末な利点に過ぎない。
それに何より製作難易度の差が非常に大きいのが両者の絶対的な壁になっているだろう。
金狼牙砲に関して言うなら制作には金雷公ジンオウガの完全制覇が必要なのは言うまでもない。 - LV2通常弾の装填数は閃撃やガオウ・クオバルデより2発多いため、
LV2通常弾と電撃弾を運用していく立ち回りであれば別に悪くはないのだが、
その場合はLV2通常弾とLV1電撃弾がしゃがめるミラアンセスホールマが壁となってしまう。
そもそも上述したように本作では物理弾をしゃがめないヘビィボウガンの評が低下傾向にあり、
発売直後の評としては、バ○ク王送りと言わざるを得ない。
電竜大砲は属性弾しゃがみでブイブイ云わせてから貫通弾立ち撃ちに移行しても十分強力なのに・・・
- いっそのことしゃがめないストライカーやレンキンで行くのも手。
絶対回避2種に任意の狩技が入れられる上に狩技ボーナスもあるので意外に侮れない。
二つ名ライゼクスの青電竜大砲【襲撃】には攻撃力で勝り、上述のホールマは右方向にブレ大があるため、
一応差別化できなくもない。
そして電竜大砲とガオウには狩技ボーナスで差別化できる。
しゃがみ撃ちから直接絶対回避に派生できないのはご存知の通りだが、
裏を返せば立ち撃ちから無理なく派生できるということでもある。
ギリギリまで撃ち込んで絶対回避で逃げる、なんてことができるのが強み。 - ただし、しゃがみなどの攻撃性能が上回られているので、欲張るならトコトン欲張らないと火力はどうしても落ちる。
そのため、使いこなしてダメージを出すにはやはり腕と愛が必要となる。
絶対回避を安定して連発できるため、隙の少ないモンスターに安定して担げるという強みもある。
また、他の武器使いからヘビィに転職したばかりの人、特に重量級武器を使ったことのない人にもオススメ。
- クオバルデまでの途中段階である山雷なら活躍の場はあるものの、
完全に分岐してしまう天機、そして作製難易度が桁違いな金狼牙砲については
作製時期や難易度での差別化が難しいのが痛いところであろう。
少なくとも純粋な攻略が目的であれば、素直に震雷や閃撃を作成した方が良いのは間違いない。- 一応フォローすると、MHXXにおける天機および極・金狼牙砲についても、
MHP2GでいうところのG武器感覚で運用できるレベルの水準は押さえており、
武器自体はいたってまともな性能である。
しゃがみ撃ちがやや貧弱な点を除けば致命的な欠点がある訳ではなく、
過度なネタ武器や地雷装備にされるほどではない…というのは、
ここまで読んだハンター諸氏なら理解していただけると思う。
とはいえ、作成時期もそこまで変わらない上位互換品がある以上、
オンラインでは地雷と行かずとも否定的に見られる可能性は否定できない。
一応知り合い以外の人と組む際は注意しておいたほうが良いだろう。
- 一応フォローすると、MHXXにおける天機および極・金狼牙砲についても、
MHW:I
- MHWには素材元が参戦しなかったが、MHW:Iの発売直前になってジンオウガの参戦が発表された。
いざジンオウガを狩猟して強化ツリーを見てみると、そこには王砲ライゴウの文字が。
大型アップデート第2弾で参戦した亜種のヘビィボウガンもレールガンベースのものであり、
なんとこの武器は再びリストラとなってしまうのであった。
- ちなみに王牙砲【震雷】及び、狼牙砲【獣獄】は強力な散弾ヘビィとして名を馳せていた。
毎回微妙性能だったこちらとは大違いである
MHRise
- Worldベースで作られたMHRiseでは王砲ライドの参戦は絶望的と諦めていたハンター達が、
王砲ライドのスクラップ置き場墓の前で再び手を合わせていたその時、
またもや事件は起こった。
どうしたことか、MHRiseにおいて
今度こそ一生その姿を拝むことはないだろうと思われていた伝説のバイクが、三たび姿を現したのだ。- ただ、ライド系は現状(MH3Gを除く)一瀬氏がディレクターとして携わったPシリーズやクロスシリーズで参戦を果たす、
という法則性を維持していたので、一部では「(一瀬氏がディレクターとなる)MHRiseで再び復活を果たすのではないか」と
噂・期待視・不安視されていたらしい。 - なおジンオウガ自身のグラフィックもアイスボーンのそれから従来のものへと原点回帰を遂げており、
ライド系のみならず前作でリストラされた各ジンオウ武器も復活を果たしている。
- ただ、ライド系は現状(MH3Gを除く)一瀬氏がディレクターとして携わったPシリーズやクロスシリーズで参戦を果たす、
- 生産時の性能は
今作もいつも通りと言うべきかLV2までの通常・貫通・放散弾に対応し、
斬裂弾と電撃弾と麻痺弾が撃てると言ったところ。
MHW以降はLV3通常弾がLV2通常弾のほぼ完全上位互換となっており、
LV3通常弾が撃てないヘビィは通常ヘビィとしては致命的。
ただし今作では強力な機関竜弾に対応できている他、斬裂弾や竜撃弾も
溜め撃ちによって非常に高いダメージを叩き出すことが可能。
これらの弾を駆使すれば一応なんとか戦えはするが、イマイチ決定打に欠ける微妙な性能となってしまっている。
LV3通常弾非対応という1点を惜しみながらハンター達が集会所最後のクエストを終えた時、
またしても事件が起きることとなる。 - 集会所最後のクエストの攻略後、王牙砲【山雷】が解禁。
王砲ライゴウを偲びつつプレイヤーがその性能を確認してみると、
そこにはLV3通常弾7発装填の文字が。
全ヘビィ中第3位の装填数であり、さらに稀少な歩き撃ちにまで対応している。
そのため、ライドの唯一にして最大の欠点である
装填弾種の貧弱さと装填数の少なさが完全に解消されたことに。
10年以上散々ネタにされ続けたあのバイクが、最強クラスの通常ヘビィとして驚愕の大出世を成し遂げるなど
一体誰が予想しただろうか。もうGO!バ〇ク王!とは絶対に言わせない
元ガンナーの加工職人、ユクモ村に近い文化、バイクみたいなオオカミと仲良しな住人…と、
今回の拠点はこのヘビィを若干こじつけ臭いがどことなく連想しやすい環境であり、
カムラの里で息を吹き返すのはある意味必然だったのかもしれない。
アップデート前こそ通常弾ヘビィのライバルはいたとはいえ、
MHRiseの事実上の最終アップデートとなったVer.3.9.1時点では、通常弾ヘビィ中では最強と言っても差し支えない。- 通常弾と機関竜弾ばかりに目が行きがちだが、電撃弾と貫通電撃弾の扱いもそれなりにこなせる。
Ver.2.0時点では4属性弾のうち電撃弾のみ抜きん出た属性特化ヘビィが存在しなかった為
基礎スペックの高いバイクが使用されることがあった。
Ver.3.0ではナルハタタヒメのヘビィボウガンの最終強化である神源ノ雷放チが登場したことで、
電撃弾特化ヘビィとしてはその座を明け渡すこととなった。
ただし、あちらは物理弾の運用が絶望的な為、良くも悪くも電撃弾に完全特化した運用をすることになる。
こちらにも継戦能力やモンスターの状態による弱点変化への対応のしやすさという利点があるのでうまく使い分けよう。 - ジンオウ武器に共通の特徴として百竜スキルの水棲系特効をつけることができる。
適用されるモンスターを相手取る際には極めて強力な効果を発揮するが、
通常ヘビィとしての汎用性を落とすことになるため採用は悩ましい。
迷ったら2台持ちもアリである。もちろん新車で。
- 通常弾と機関竜弾ばかりに目が行きがちだが、電撃弾と貫通電撃弾の扱いもそれなりにこなせる。
- Ver.3.0までは移動撃ち可能な弾種は発射間隔が長く、移動撃ち不可に比べて射撃レートが低かったが、
実はこれは不具合であり、
Ver.3.1アップデートにて「歩き反動小」「歩き反動中」「歩き単発自動」「竜撃弾」における
発射間隔が長い不具合が修正された。
- では最強クラスの通常ヘビィとして多くのハンターに担がれていたのかというと、残念ながらそんなことはなかった。
MHRiseの上級モンスターは極端に弾肉質が渋かったり当時の物理弾のモーション値がそこまで高くなかったため、
肉質無視や斬属性でダメージ計算を行う徹甲榴弾や斬裂弾が当時のボウガンの主力とされており、
ハンター達はこぞって金獅子砲やセッドを担いでおり、公式の使用率ランキングでは残念ながら圏外となっていたのある。
決して産廃ではなかったものの環境に愛されなかった結果、結局はマイナーな武器止まりという結末に終わったわけだ。
折角一流の性能になれたと思ったのに……
- ちなみに、ほんの一瞬だがMHRiseのTVCMにも映っており、一部では発売前から参戦の情報は知れ渡っていた。
MHR:S
無双の雷鳴を打ち出す弩。
その弾痕は落雷を呼び、
王者の力を誇示し続ける。
(真・王牙砲【天機】)
- サンブレイクではXXと同じく真・王牙砲【天機】の銘に。
Riseで見事汚名返上を果たしたものの、
MHXで評価を持ち直してからのMHXXでの失墜を覚えているハンターも多く、
サンブレイクでも最強クラスの通常ヘビィとして狩場で大暴れするのか、
それともバ○ク王へ逆戻りになってしまうのか…と、多くのヘビィ使いたちが戦々恐々しながら見守っていた。
気になるその性能は- 並程度の攻撃力350
- 会心率10%
- ブレなし、反動「中」、リロード「普通」と素直な性能
- 特殊弾は機関竜弾
- スロットはLv2が1つ
- 百竜スロットはレベル2
- LV3通常弾は1発増えて8発装填可能に
- 従来通りの移動射撃に加えて、バイクらしく移動リロードも解禁される。
- と、順当に強化された性能。
MHRiseでは徹甲榴弾と斬裂弾の陰に隠れてしまった通常弾だったが、
今作ではその2種の弱体化、マスターランク追加によるモンスターの体力増加などにより通常弾にも追い風が吹いている。
更に百竜スロットがレベル2であるため、各種特効系百竜スキルを相手に合わせて選択できるようにもなった。
総じて正統な強ヘビィとして気兼ねなく担げる銃であり、
かつてのネタバイクの面影は見た目以外完全に払拭できたと言えるだろう。- ちなみにXXで共演したレールガンの方は復活しなかった。
- ライバルとしては、ヘビィボウガンに限ればRiseからいた天道重弩オオナナホシ、
復活したトリガーofオール、新登場の冥淵重弩プトスアステ、
そしてまさかの俊足重弩ケルビが挙げられる。- 特に俊足重弩ケルビは攻撃力・各種通常弾の装填数、特殊弾がバイクと同じで
リロードの速さ、レベル3スロットの存在、百竜スロットの質でバイクを上回っており、
通常弾運用をする上では厄介極まりない相手である。
移動リロードが可能であることや、元々の会心率が10%あること、
LV2麻痺弾と竜撃弾、電撃弾が撃てること*4などが差別化点となる。 - トリガーofオールもバイク同様にLV3通常弾の移動射撃、移動リロードが可能で、
しかも攻撃力360、会心率20%と物理性能では敵わない相手である。
Lv3通常弾の装填数が1発多いこと、スロットがあること、
LV2麻痺弾と電撃弾が撃てることなどが差別化点となる。 - 更に、アップデートで追加されたリオレイア希少種の月華妃竜砲【煌撃】も強敵。
攻撃力360に会心率10%、スロットも3-1-1と拡張性が高く、回復弾などによるサポートまで行える。
こちらはあちらが装填できない電撃弾や斬裂弾や竜撃弾、通常弾の移動リロード対応、
LV2麻痺弾の装填数が多いという点で差別化したい。 - ちなみにRiseでのライバルだったテオ砲は攻撃力は本武器と同じで
LV3通常弾の装填数は変わらず、ブレ右大・スロット無しはそのままだったりする。
ライトボウガンの冥淵軽弩カラザが難敵。
詳しくは該当ページを参照してほしいが、極めて高い攻撃性能を持っており、
ライトでありながらヘビィと同等以上の火力を発揮している。
手数の多さや有効射程の広さ、麻痺弾による拘束、機関竜弾・斬裂弾・竜撃弾による部位破壊など、
バイクにしかできないことによる差別化は可能。
適正射撃法による単発火力が注目されるため一見すると完全にカラザが優れているとの評価もあるが、
連射速度等の関係でその実DPS上は大きな差があるわけではなく、
立ち回りや各入れ替え技次第で覆し得るので一概には言えない。- カラザがあまりにもヘビィ然としているため忘れがちだが、
そもそも通常弾ヘビィと適正射撃法ライトでは武器種からして異なるため、
実際の使用感はかなり異なり、同じ土俵で競えるものではない。
要するにどういうことかと言うと
好きな方をかつごう。
何なら両方作って使い分けてもいい。
- 特に俊足重弩ケルビは攻撃力・各種通常弾の装填数、特殊弾がバイクと同じで
- また、本作では
どういう訳か新たなバイク仲間が現れた。
そちらは有利な相手が極端に限られるが、有利な相手にはとことん凶悪というポテンシャル。
バ〇ク王送りどころかやり込みガンナーの愛車としてフル活用されている。
幸いこちらとは全く競合しないので、シチュエーションに合わせて愛車を乗り変えるのも一興だろう。
- Ver.12において武器の重ね着実装が決定。
これにより、他のヘビィボウガンの見た目をバイクにしたり、
逆にバイクの見た目を他のヘビィボウガンにすることが可能となった。
もしも本バイクに思い入れがあるのであれば、上記のライバル達(当然武器種が異なるカラザは除く)や
新バイクの見た目を本バイクにして狩場を駆け回るのも乙だろう。 - Ver.13ではこの砲の主力である通常弾との相性がいいクラウチングショットが強化された。
LV3通常弾の立ち撃ちに関わるステータスは元々優秀なので
クラウチングショットの冷却中やモンスターが暴れている時は歩き撃ちで繋ぎ、
チャンス時にクラウチングショットを叩き込む運用に適しているだろう。
いざとなれば麻痺弾で強引にしゃがむチャンスを作り出すこともできる。
- なお、今作ではボウガンによる周回では貫通属性弾をスキルで大幅強化でき、
通常弾メインの戦法は強化されてきたとはいえ残念ながらやや需要は乏しめ。
だが、周回対象となるモンスターの中には頭部の肉質が45どころか70もあり、
属性の効果も薄く小さいので貫通弾も相性が悪いと通常弾を撃ち込むのに最適な相手が存在する。
その相手はというと…ジンオウガである。
上記の条件だと散弾がライバルになるが、ジンオウガはチャージなどの距離を離す行動が多く、
散弾ヘビィによるインファイトが苦手なら通常弾をメインとする価値はあるだろう。
MHF
- MHXでの
まさかの復活より少し前、なんと王砲ライドは別の舞台で復活を果たすこととなった。
MHF-G8でジンオウガが参戦するに伴い当然ジンオウ武器が追加されることになったのだが、
2015/7/3に公開されたプレビューサイトではなんと「王砲ライド」の文字があったのである。
新武器カテゴリー「遷悠武器」「G級遷悠武器」での登場となる。
- メインシリーズとMHFとでは環境が大きく異なるとは言え、
弾種がメインシリーズと同じではMHFでも使い物になるとは言えない。
だが安心して欲しい。彼はやってくれた。
MHF版王砲ライドの性能は、- 天嵐武器に匹敵する攻撃力432
- MHP3・MH3G同様、会心率10%
- 通常弾の装填数はLV1から順に9/9/12
- 貫通弾・散弾のLV1と2の装填数が6/6(LV3は撃てない)
- 電撃弾6発装填、麻痺弾もLV1・LV2が使用可能
- リロードは普通、反動は中
- 射程は減るが貫通弾系の集弾率が上がる弾速「遅い」
もうバ○ク王に行こうなんて言わせない!という気迫が感じられるものとなっている。
ちなみに王砲ライドは5段階レベルアップ強化が可能なので、
実際の攻撃力はパワーバレル込みで520となる。
へビィバレルの存在を考えても天嵐武器クラスの性能は確保できており、
非G級においては十分な活躍が可能だろう。
- G級遷悠ジンオウガの素材を用いることで、真・王牙砲【天機】を生産することができる。
攻撃力738はG級ヘビィボウガンの中では突出してはいないが、会心率も20%に強化され、期待値は非常に高い。
ここから上の火力の武器は通常弾特化や属性弾特化、何一つまともに撃てない等癖の強いものばかりで、
特に貫通弾の運用においてはLV3を使わない限り最高峰の性能を有する。
元が元なだけにあまりの破格っぷりに涙が出る…かも。
電撃弾撃ちに限れば、更に高威力でLV1貫通弾も一応使用可能なラダールスコールが存在する為、
物理弾を主軸に据えた運用の方が特性を活かせるだろう。
また圧縮リロードを使用する場合は反動軽減+3が必要、LV3貫通弾が使用できない等の弱点もあり、
万能とまでは言えない。
- 以上の通り、ネタ武器とは一変して堅実な性能になったMHF版王牙砲であるが、
逆にネタ性も極限まで削り取られてしまったため、
悲しいかな(?)現在では殆ど話題に上がらなくなってしまっている。
とは言え単純性能では一線級の戦力を持つため、メインシリーズでの彼の扱いに憤慨していた方は、
MHFで大暴れさせてあげるのも一興ではないだろうか。
...と言っていたら2019年にサービス終了してしまったので、
Riseで大出世するまでバイクは再び冬の時代を味わっていたのである。
- ちなみに実装当初は
「真・王牙砲【天機】には加工レベルが存在しないはずなのに加工レベルがあり、
しかも何も無い項目を強化できてしまう」
「生産時に必要なGzと同額以上のゼニーを所有していないと、真・王牙砲【天機】を生産できない」
という不具合が発生していた(どちらも王砲ライドでは発生していない)。
「またジンオウガのヘビィボウガンでバグ発生か」と思う人もいるだろうが、
ライトボウガンでも同様のバグが発生していたので安心してほしい。
- またMHFのボウガン生産システムの関係上、王牙砲【山雷】そのものは存在しない。
性能面では申し分ないものの、オチが付いてしまうことになった。
MHXR
- モンスターハンターエクスプロアにおいては、雷属性最強のヘビィボウガンとなっていた時期があった。
その当時、王砲ライドは「一閃【紫電】」という高威力を誇る武技が唯一使用可能であり、
更にヘビィの元々の強さに加え、モンスターの弱点属性を突かずとも大ダメージを期待できるこの武技のおかげで
ナンニデモ=ライドと言ってもいい位に汎用性が高く、バランスブレイカーであるとの声もあった。
マルチプレイでは、これとネオラギアブリッツ*5の混成PTが人気だった。
- 更にアップデートによって王牙砲【山雷】へと進化が可能になり、武技は据え置きで素の攻撃力が上昇。
しかし、進化させる事によって得られるメリットはそれだけではなく、
なんと装備しただけで耳栓が発動するようになった。
流石に高級耳栓ではなくとも汎用性の高いスキルであるため、
ナンニデモ=ライドな状況にますます拍車がかかってしまった。- 2016年8月現在では、王砲ライド系以外でも一閃【紫電】が使えるジンオウガ亜種の太刀が登場し、
更にアップデートにおける武器バランスの調整により
ヘビィボウガンが太刀に火力で勝る事が非常に厳しい状況になったため、現在の人気は下火傾向にある。
- ジンオウガ不死種のヘビィボウガン「オウロウガ・カノン」も存在する。
こちらは白を基調とした不死種カラーのバイク。
シルエットに変化は無いが緑色の雷のエフェクトが付いているのが特徴的。
武技の「本猟発揮【轟】」は「15秒間だけ通常射撃の威力が7倍になる。」というもの。
基本的に溜め撃ちメインのヘビィとは相性が悪く、ヘイトを稼ぎやすく効果時間も短いため需要は皆無。- ちなみに似たような武技を持つ武器にスイカモチーフのヘビィがあるが、
そちらは通常射撃強化のスキルとアクションスピード上昇効果を兼ね備えている。
夏休みイベント限定の代物だが、募集される程度には使われている。
- ちなみに似たような武技を持つ武器にスイカモチーフのヘビィがあるが、
- 2016年8月現在では、王砲ライド系以外でも一閃【紫電】が使えるジンオウガ亜種の太刀が登場し、
- 本作のボウガンは「弾種」という概念が存在せず、
ヘビィボウガンに関しては装填数という概念も存在しない。
つまり王牙砲【山雷】のMH3Gまでの大問題だった弾種と装填数のしょぼさが、
本作においては何ら影響するものではなかったことも、本武器にとっては大きな救いとなっている。
評価の変遷
- 上記のように、最も酷評されたMH3G以降は浮き沈みを繰り返している。
今までが今までだったために残念武器という先入観があったことや、
当wikiを含むネット上でネタ武器として地位を確立してしまったことなどから、不当な評価をされがちである。
武器性能に問題がないと見るや無関係の武器や戦法まで引っ張り出して比較対象にし、
意地でもバ○ク王送りにしたがる珍走団みたいに悪質なユーザーも一定数いるようだ。
愛のあるイジりを心掛けてほしい限りである。
- MHXでこの武器が復活を遂げた際、ネタ性を求める熱烈なファン(?)らはこの高性能に戸惑ったようだ。
ただし、ライゴウ関係の事件やそもそもの見た目がバイクなど、性能以外のネタ要素は相変わらずであり、
古参のヘビィガンナー達にはマスコットめいた特別な愛され方*6をされ続けている。- その後、MHXXで復活し
てしまったクオバルデや、
MHXでも目の上のたんこぶだった閃撃がほぼ上位互換として登場してしまったため、
下位互換にならざるを得ない天機の評価は再び厳しいものとなってしまった。 - MHRise・MHR:Sでは通常ガン最強格という形で汚名返上は果たしたものの、
両作共に環境の逆風により使用率はあまり芳しいものではない。
かつての残念ヘビィ仲間のブラキ砲のようにただただ影の薄い武器となってしまった…
- その後、MHXXで復活し
- ざっくり傾向をまとめると
- 作りたては基本的に弱い
- 完成させると一級~最強クラスに成長することもある
- レールガン(ライゴウ系)が出ると弱いかリストラ
カムラとエルガドでの大幅改修を受けたことで、バイクのツーリングもひとまず安泰となるか…?
余談
- メインモンスターのへビィは残念なものが多い、と一時期言われることが多かったが、
そのジンクスを確立してしまったのはこの武器である、と言える。
MHP2Gまではメインモンスターのへビィは残念どころか、中々に優秀なものが多かったためである
(なおMH3では「へビィボウガン」というカテゴリが存在しない)。
また、MHXで評価が改められ、MHR(:S)にて見事遅咲きの汚名返上を成し遂げた現在でも
性能の酷い(或いは酷くなった)ヘビィボウガンを指して「バイク」と呼称する風潮は止まない。
ヘビィボウガン業界にとんでもない影響を残した武器であることは間違いないだろう。
- MHP3では下位武器である「王砲ライド」から強化すれば碧玉を使わなくて済む。
その代わり逆鱗が3枚必要だが、碧玉集めしていれば余る素材に過ぎない。
- デザインについては、王砲ライドの名前通り、「雷弩」と「ride」を掛けてこのようなものとなったのだろう。
当時はそんな駄洒落はいいから性能をなんとかしてくれ…と思ったガンナーが多かったようだが。- なお、「トライアンフ ストリートトリプル」というバイクに似ており
この車種が元ネタである可能性が高い。スタッフの誰かの愛車だろうか?
今更だが、なんでバイクから銃弾を出そうなんて考えたのだろう?
まあ、お土産や猫そのものよりマシか。
- なお、「トライアンフ ストリートトリプル」というバイクに似ており
- MH3Gでは、オウガ系統のヘビィを装備した状態で工房の生産画面を開き、
ナルガ系統及びハプル系統のヘビィのプレビューを表示するだけでいとも簡単にフリーズする
というバグが発見された。
奇しくも、両者共にかなり優秀なヘビィである。
バイクだけに意地でも乗り換えさせまいというライドの悪あがき想いなのか...
- 【山雷】とは、日本書紀に登場する八雷神の1柱である。
黄泉国において伊耶那美神の手にいた神であると言われている。
この神は古事記には登場せず、代わりに土雷と若雷が右手と左手を担当している。
八雷神それぞれが雷の諸要素を表すとする説もあり、
山雷神は土雷神と同様に雷が山や大地に封じられる様子を神格化したものと言われている。
軽弩も土雷神同様と考えられているのでキャラが被りまくっている。
- 【天機】は生まれ持った才能という意味を持つ言葉である。
初登場のMH3Gでは残念ながら才能の欠片もないガッカリ武器になってしまったものの、
MHXXにおける雌伏の時を経て、MHR:Sにてその銘を冠するに相応しい性能を手に入れた。
また中国では「天キ」(キは機種依存文字、正しくは王偏に幾)と呼ばれている星があるが、日本では禄存と呼ばれている。
(天機という銘での)初登場作品も同じなのは何かの因縁なのかもしれない。
あちらは全片手剣の中でもトップクラスに優秀な武器だが…。
- 【逆獄】はライトの反獄と合わせ反逆者、つまりは裏切者となり、
ダンテの「神曲」に登場する地獄の第九圏、「裏切者の地獄」が元になっていると思われる。
否、この残念性能が3Gで強化されるかもというハンターに対する裏切りか。
別名「コキュートス」(嘆きの川)と呼ばれている氷の地獄であり、
最も重い罪とされる裏切りを行った者が永遠に氷漬けにされているという。
さらに、ここでは円状に四つ区切られており、
それぞれの裏切りに基づいて氷漬けになる場所が決まるのだ。- 第一の円 カイーナ
- 肉親に対する裏切者が氷漬けになる場所。旧約聖書の『創世記』で弟アベルを殺したカインに由来する。
- 第二の円 アンテノーラ
- 祖国に対する裏切者が氷漬けになる場所。トロイア戦争でトロイアを裏切ったとされるアンテーノールに由来する。
- 第三の円 トロメーア
- 客人に対する裏切者が氷漬けになる場所。旧約聖書外典『マカバイ記』に登場する、
シモン・マカバイとその息子たちを祝宴に招いて殺害した
エリコの長官アブボスの子プトレマイオスの名に由来すると思われる。 - 第四の円 ジュデッカ
- 主人に対する裏切者が氷漬けになる場所。イエス・キリストを裏切ったイスカリオテのユダに由来する。
- モンスターハンター10周年を記念して、2014年に日本への上陸が決定したDucatiのオートバイ、
「Monster 1200」のモンスターハンター仕様が登場することが決定。
ギターになった大剣の存在から、今度はこのバイクが本当にバイクに昇華するのでは…。
という希望も虚しく、デザインはこれやジンオウガではなくLiolæusである。
流石にモンハンの象徴としてはあちらのほうが相応しいかもしれないが…。
ちなみに詳細はこちら。お値段は税込181万円。 - ちなみにバ○ク王ではなく、武器屋に売った場合の売値は2000z(MHX、LV1の場合)。
なお、店売りの新品ヘビィはどれも2550zである。
そして今更な補足だが、バ○ク王が扱うのは「中古の二輪車」であって決してポンコツヘビィ専門店ではない。
関連項目
モンスター/ジンオウガ
モンスター/ジンオウガ亜種
モンスター/金雷公ジンオウガ
モンスター/ジンオウガ/派生作品
武器/ジンオウ武器
武器/王牙砲【震雷】 - MH4出身のレールガンの方の王牙砲。バイクとの性能比較でよく話題になる。
武器/冷たき月の駆動砲 - MHR:S出身のヘビィボウガン。なんと新型のバイクである。
武器/極雷砲【不破】 - MHFに登場するヘビィボウガン。バイクがまともに見えるほどの悲惨な性能を有している。
モンハン用語/ネタ武器 - MHP3、MH3G、MHXXでの彼の位置付け。
武器/仮面ライダー武器 - バイクに乗る有名なヒーローの武器。