武器/火砕斬

Last-modified: 2023-11-01 (水) 14:33:35

MHP2Gで初登場した、溶岩竜ヴォルガノスの素材を用いた大剣。
それより先んじてMHFにはアースパルスという名の同デザインのヴォルガノス大剣が登場していたが、
そちらとは強化後も含めて名前が大きく異なる。

目次

概要・性能

  • ヴォルガノスの甲殻をそのまま切り出したかのような、黒い刀身を持つ大剣。
    中心付近には溶岩をイメージしたと思われる、赤い部分がアクセントのように明滅している。
  • ヴォルガノス武器の多分に漏れず、
    シリーズ通して高めの攻撃力と若干の会心率、そして低めの火属性値という性能を持つ。

MHP2G

  • 鉱石系大剣「ディシジョン」を経て、「火砕斬」に派生。
    さらに火砕斬からG★3で入手可能な黒鎧竜天殻を使用して「火砕断」に強化可能。
    なお、強化前の火砕斬は直接生産も可能で、
    ディシジョンからの派生はこの火砕斬と、太刀の「炎斬【溶】」のどちらかを選べる。
  • 火砕斬の性能は攻撃力1200・会心率10%・火属性200・スロット1で、
    G級クエストを攻略していく上で、他に有用な火属性大剣が見当たらないため、
    必然的にこの大剣が選択されることとなるだろう。
    唯一のネックは斬れ味レベル+1を発動させても白ゲージまでしか伸びない点か。
  • 最終強化となる火砕断では攻撃力1344・会心率20%・火属性220・紫ゲージ(匠)・スロット1と、
    ほぼ火属性大剣では最強クラスと言ってもいい立ち位置にある。
    ライバルには強力な火属性を持つテスカ・デル・ソルが存在するが、
    こちらは圧倒的攻撃力と会心率により、物理火力において大きく上回る。
    そもそも無属性大剣としての運用も十分可能。
    会心率が正であるため、角王剣アーティラートのような弱点も無い。
    • 強化の際に大きな壁となるのはもちろん黒鎧竜の天殻
      現在ではイベントクエストに(極めて高難易度ではあるが)救済クエストも存在する。
      なお、通常のG★3で黒鎧竜の天殻入手を狙うのであれば、
      黒のカタクラフト』よりも『火山の黒き鎧』のほうが出やすいし、
      何よりも連戦するには後者のほうが精神的によっぽど良い。
  • 絶対零度』クリア後に開放となるG武器にも火属性大剣は3本あるが、
    いずれも上記2本の争いに堂々と加われるような性能とまではいかず、
    どちらかというと製作難易度や、その伝統的な見た目で好まれる傾向にある(特に炎剣/煌剣リオレウスG)。

MHX

  • 久方ぶりにコンシューマーシリーズにヴォルガノスが復活し、
    それに合わせて火砕斬、そして火砕断も再登場。
    今作ではG級が無く、ヴォルガノスの登場が上位からなので両者共に上位武器となった。
    ハルバードLV3からの派生強化によって火砕斬LV1を作成し、その後LV3にて火砕断へ進化する。
    火砕断への強化には、例によって獰猛化溶岩竜素材が必要になる。
  • 最終形態である火砕断の性能は、
    攻撃力200、会心率15%、火属性24、斬れ味は青ゲージで匠+2で白ゲージが10出て、そしてスロット1。
    一見すると普通というか、まぁどれも低すぎる数値ではないように見える。
  • ところが、今作のメインモンスターの一角であるディノバルドの大剣、斬竜剣アーレーに勝てているところがほぼ無い。
    流石メインモンスターの武器は強力である。
    しかしただでさえアーレーにも遅れをとっているにもかかわらず、火属性大剣にはもう一つきつい相手がいる。
    その相手がなんと序盤で作成できるイャンクック武器である。
    性能を比べてみるとなんとザンシュトウ【軍鶏】、斬竜剣アーレー共に会心率以外で勝っている点が無い。
    しかも大剣の伝家の宝刀である抜刀術【技】が発動していれば、その勝ち筋もほぼ潰れてしまう。
    トドメに匠スキルを用いた場合、火砕断は斬れ味レベル+2までスキルを高めないと白ゲージがでないのに対し、
    ザンシュトウ、アーレーの二つとも斬れ味レベル+1でも白ゲージが出る。
    斬れ味レベル+2まで行くと、火砕斬は白ゲージが10に対して、
    この二つは白ゲージ40と大剣には十分すぎるほどの長さを手に入れるため、ますます勝ち目が無くなる。
    メインモンスターであるディノバルドは兎も角まさかイャンクックに完敗を喫するとは、
    ヴォルガノスも想像だにしていなかっただろう。過去の性能はどこに...
    • どうしても第一線で使いたいのであれば、それなりに高い会心率を活かすべく、
      抜刀術【技】の採用率が低いエリアルスタイルでの運用に限られることになるだろうか。
      とはいえ、それでも決定的に勝ってるとは言い難いが……。

MHXX

  • 前作ではパッとしなかった火砕断だが、今作では新たに火砕断絶刃という銘を冠した。その性能は
    • 控えめな攻撃力310だが、会心率20%でそれをフォロー
    • 全然伸びなかった火属性28
    • 斬れ味は素で白20、匠+2で紫20
    • 火大剣唯一で、文句無しのスロット3
  • と、まさかのスロット特化型に生まれ変わった。さらに特筆すべきポイントとして、
    『そこそこの攻撃力・そこそこの会心率・そこそこの属性値・素でも匠でも実用域のそこそこの斬れ味』と、
    スロット以外は抜きんでた点こそないものの目立った欠点が無く、
    本作の大剣の中でも屈指のバランスの取れた基本性能を有している。
    • この武器以外にスロットの多い火属性大剣としては、
      本作でも最強クラスの火属性大剣として君臨するスロット2のザンシュトウ【金鶏】が上がるが、
      あちらは素で白10、匠+2で紫30という斬れ味の都合上匠+2が要求されることが多い。
      それに対してこちらは素でも白20と十分実用域なので、スキルの自由度ではこちらが大幅に勝る。
    • また、【金鶏】と火砕断絶刃以外の火属性大剣はどれもスロットが0か1しか無い事もあり、
      火砕断絶刃は氷ハンマーにおけるノルド=ガイアルクのような独自の立ち位置を確保している。
      具体的にはスタイルが何であっても性能が満遍なく生きるため、匠も、集中も、火力も、快適性も、
      その全てが使い手次第で表情を変える。どう扱ってもいいし、何に持っていってもいい
      属性武器でありながらアトラル武器並みに懐が深い。
    • ちなみに、スロット3かつ攻撃力・属性値・会心率・斬れ味の全てにおいてそこそこ以上の性能を有する大剣は、
      他属性を含めても爆発属性のヴォルガヴァーチしかない。
      しかもあちらは匠で紫が出なかったり、会心率で見劣りしていたりと属性の汎用性を除けばこちらの下位互換に近い。
      全くの偶然だが、素材元のモンスターに名前が似ている。
  • ただ、覇竜の極大牙を求められる都合上、完成時期はイベクエを使わないとHR60以上と遅いのが悩み。

MHWorld

  • 今作では「ラヴァブレイズ」としてヴォルガノス素材の大剣が登場。
    ブレイズブレイドにヴォルガノスの素材を使って補強した形になっている。
    そもそもヴォルガノス武器自体が大剣、双剣、ライトボウガンしか登場していないという憂き目にあっているので、
    形はどうあれ登場できたことを喜ぶべきかもしれない。
  • ただ、性能的にはLv2のスロットが2つ空いていることくらいしか他の火属性大剣に勝てない。
    何かの防護スキルが欲しいとかでどうしてもスロットが必要などといった場合でなければ、
    基本的にこちらの出番はないだろう。そもそも無属性大剣が強すぎてどれも出番は少ないが

MHW:I

  • マスターランクにおいては火砕剣となる。ベースがバスターソード型になった。
    強化過程からすれば何故か先祖返りではあるが
    今作では龍結晶の地にも様々なモンスターが登場し、その分ヴォルガノスの出現率が下がっている。
    もし強化したいのならヴォルガノスの痕跡をしっかり集めて、さっさとフリークエストを出してしまおう。
  • 特筆すべきは属性値。最初の強化でなんと一気に630。300も増加している。
    また、スロットの方もLv2スロットの1つが武器では貴重なLv4スロットに強化される。
    スキル面において他の火属性大剣に対して有利といえるだろう。
  • 最終強化はM★4で完成する「火砕剣II」となる。その性能を見ていくと
    • 高くはない攻撃力1200、会心率0%
    • 斬れ味は素では青、匠で大半が白
    • 火属性値は2番手の660
    • 便利なスロットLv4とLv2
    • レア度10とパーツ強化対応で可能性を秘める
    と、スロットと属性に特化した性能となっている。
    攻略段階では蛮炎大剣ロギンヘレヴディノブレイズIIがライバルになる。
    前者は攻撃力と属性値共に上だが-30%の会心率が足を引っ張るため期待値に差はない。
    後者は属性値で劣り攻撃力も同値だが、斬れ味が優秀である。ただし天鱗が必要なのが難点。
    この辺りはどれを選んでもあまり大きな問題は出ないだろう。
  • ストーリークリア後、MR70からは輝剣リオレウスが火属性大剣全ての壁になる。
    火砕剣の場合は属性値の高さを生かしたりスロットでスキル構成において優位を取ることで、
    なんとか差別化することは出来るだろう。
    • ロギンヘレヴと違いマイナス会心がないので、(真・)会心撃【属性】での運用も視野に入る。
      カスタム強化とパーツ強化を全て会心に振れば30%は確保した上で属性強化も1つ入れられる。
      あとは見切りや弱点特効などで補強し、火属性強化も加えれば盤石の火属性特化が可能。
      大剣という武器種である以上属性特化は若干ロマンの域でもあるが、
      今作では大半のアクションで属性補正が上がっているため、実用性自体はある。
  • 実は上記のスロット特性に加え、カスタム強化でLv4スロットを付与できるため、
    全武器中トップタイのスロットに達する武器である。
    この為、基本的にはスロット数がものを言う採取装備等には最適と言える。
    • ちなみにもう一つは同じヴォルガノス武器の火砕双刃。
      小型を追い払う用途がメインになる採取用としては、
      抜刀して即火力が出せて攻撃範囲も広いこちらの方が向いてはいるか。
    • Ver.12.01ではゼノ・ジーヴァ武器赤龍武器が追加。
      ゼノ・ジーヴァ武器は元々、赤龍武器は覚醒能力でLv4スロットを付与することでLv4スロットが2つになり、
      カスタム強化でLv2スロットを付与することで同様のスロット構成になる。
    • 一見カスタム強化の手間が多いこちらはこれらの追加により強みを失ったように見えるが、
      上記二つはレア度12なので、Lv2スロットを開ける為にはカスタム枠を最大まで拡張する必要がある。
      この時点で貴重な大霊脈玉を3つも使用する為コストが高い。
      更に赤龍武器はLv4スロットを付与するコストもかかる。
      火砕剣は大霊脈玉を要求されない2回のカスタム枠拡張でLv4スロット付与が可能なので、
      こちらの方が圧倒的にローコストである。
      そのため、採取装備としての価値は未だ失われていない。

余談

  • 名称の由来はおそらく火山の噴火現象の一つである「火砕流」からか。
    火砕流とは、噴火に伴って発生した無数の岩石片や溶岩などが火山ガスや空気と混ざり、
    高速で山肌を下ってくるという現象。
    凄まじい高温*1を伴って流れ下り、甚大な被害を与えるため、火山において特に警戒すべき災害の1つとされている。
    • 日本における事例としては、1991年6月3日の長崎県・雲仙岳におけるものが有名だろう。
      マグマの噴火に伴う火砕流や火砕サージ(火山ガスを含む熱風)により、死者・行方不明者は40名を超えた。
      犠牲者の中には報道関係者が多く含まれるほか、地質学者も数名いた。
      これは当時、火砕流は写真としては多く記録されていたが
      映像としての記録は少なく、断片的かつ小規模なものばかりであり
      貴重な映像の撮影が期待できるとあって報道・学術の観点から魅力的に映ってしまったからであろう。
      事実、世界で初めて大規模な火砕流が鮮明かつ継続的に記録された映像として認知されると共に
      火砕流という言葉を世に知らしめる事例となった。

関連項目

モンスター/ヴォルガノス
武器/ヴォルガノス武器
武器/アースパルス - MHFに登場した方のヴォルガノス大剣。デザインなどは同一。


*1 1000℃を越えることもある。身近なものでは銅の融点(1085℃)や亜鉛の沸点(907℃)に近い