政に長け、世に安定を齎した姫
が遺した雅なる鎚。邪念に
塗れた現世を打ち払う狐鎚。
(狐鎚ツキヲイザナイ)
宵月の導きにより雅びなる鎚は
妄執を払う現世の光となる。
狐鎚ツキヲイザナイ強化/最終型。
(おきつなみ撓鎚の華石)
愛し君が世に迷わぬよう、我、
光明の鎚高く掲げ、照らさん。
願わくは生々世々に灯れ。
(おきつなみ撓山光明鎚)
泡狐竜タマミツネの素材から作られるハンマー。
本項では、MHXXで登場した二つ名持ちモンスターの天眼タマミツネの武器,
およびMHR:Sで登場した焔狐竜タマミツネ希少種の武器についても解説する。
目次
概要
- 柄の先に提灯のようなものが付いており、ぼんぼりのような見ためをしている。
溜めるとぼんやりと発光するギミックがある。
性能
MHX
- 生産段階での性能は
- 攻撃力130
- 水属性24
- 会心率0%
- 長めの緑ゲージ
- スロット1
- 最終強化するとおきつなみ撓鎚の華石となる。
その性能は、- 平均的な攻撃力200
- 高めの水属性36
- 会心率10%
- 素で青40、斬れ味+1で白25が出現
- スロット1
実は水属性ハンマーのほとんどは、斬れ味+1でも白ゲージが出ないか、5のみ出現という微妙な斬れ味なのである。
斬れ味+2ならほぼ全てが白ゲージを出すが、スキル自由度はこちらが高い。
イカリハンマーは白15が出現するが、攻撃力が論外である。
MHXX
- 究極強化でおきつなみ撓山光明鎚と銘を改める。その性能は
- ハンマーとしては平均的な攻撃力310
- 水ハンマー第3位の水属性42
- 据え置きの会心率10%
- 素で白40、匠で出るゲージは全て紫という優秀な斬れ味
- スロットは1つ増え2に
斬れ味も優秀でスロットも多いという非常にバランスの良い性能になった。
MHRise
- 復活。最終強化おきつなみ撓鎚の華石の性能は
- 平均的な攻撃力200
- 水属性は悪くない31
- かなり強力な会心率20%
- 斬れ味も青50、匠Lv1から白と優れている
- スロットはLv1*1
水属性ハンマーは他に2つあるがどちらも物理面で完敗しているので相手にならない。- …が、残念ながらこのハンマーの性能を以てしても今作最強のハンマー、
夜行鎚【常闇】には勝てていないのが現状である。
あちらは属性こそないが、今作で重視されているLv2スロット持ちである上に
会心率も高いためより超会心との相性がよい。
そして、今作はモンスターの肉質が軒並み柔らかく、この武器の属性値も強い差別化ポイントとなり辛い。
……というより、よく見ると水属性弱点が実はあまり多くないのが厳しいかもしれない。
さらに、今作は匠が非常に重く、あちらの白ゲージ20に追い付くのすら一苦労。
常闇に吹く追い風があまりにも強すぎるため、中々厳しい立ち位置となってしまった。 - とはいえ、カタログスペックが極めて高いのは事実で、
上位時点で実現できる範囲だと攻撃4・弱特超会心3、その他力の解放*2に加え、
匠2以上で水が多少通る相手ならば常闇を抜ける。
そして、水の通りが0%だとしても仮にこの攻撃が7まで上げられれば計算上は常闇を抜くことが出来る。
問題はお守り、スキル的な条件がまだ厳しく、特に攻撃を7まで上げるのはいかなる護石でも不可能なことと、
常闇側はスロットが優れるため、僅かに期待値で劣ったとしてもKO術等の搦め手もついでに加えられるので
結果的に時短しやすい、ということだろう。
MHR:S
- MR★4でタマミツネが登場。狩猟することでおきつなみ撓鎚の華石改への強化
or一発生産が可能に。さらに、古龍の浄血と天鱗を用いておきつなみ撓山光明鎚へ強化、
傀異化した爪と鱗を使うことで、最終強化であるおきつなみ撓山光明鎚改となる。
性能は- 少々低めの攻撃力310
- 会心率は変わらず20%
- 水属性38
- 斬れ味は素で紫10、匠や傀異錬成で延長可能
- スロットも変化なしのLv1×1、百竜装飾品スロットはLv2
- 水属性のハンマーは少ない*3が、その中でも
撓山光明鎚改はバランス寄りの性能となっている。
そのため、競合するのはローレライ改か。向こうは匠2で紫が出現、会心率は0%となっているが、
他の要素はこちらを上回っており、製作可能となる時期が早く、制作難易度も低め。
スキル自由度が上がった本作とはいえ会心率20%となるとそこそこ負担が大きいため、
そちらで差別化していこう。- 後のアップデートでは、Ver.15でのアマツマガツチの復活に伴って
再登場した凶鏡【妖雲】も強力なライバルに。
【妖雲】は攻撃力も属性値も非常に高いうえにこちらも素で紫ゲージ持ちと、かなり手強い存在だが、
こちらは大きなプラス会心率による会心関連スキルの負荷の少なさで差別化したい。
- 後のアップデートでは、Ver.15でのアマツマガツチの復活に伴って
- Ver.11で追加された傀異錬成によって、武器防具ともに更なる強化が可能になった。
全ての強化要素が出揃ったVer.15では、傀異スロットを最大まで拡張することで
攻撃力+25、属性+30、斬れ味+20がノーリスクで追加される。
これによりローレライ改は素紫を獲得し、凶鏡【妖雲】も紫ゲージが増加するものの、
こちらの紫も増加する上スキル自由度が上がったため、
維持はそれほど困難ではない。
破邪之鎚ウカノミタマ
古の退魔師は己が鎚に御霊を
籠めた。打ち候え。焔を纏う
白魂が大地の穢れを払い除く。
MHR:S
- Ver.12では、なんとタマミツネ希少種が登場。
外見は通常種のものをスミレ色にしたものとなっている。
一発生産か、おきつなみ撓山光明鎚からの派生で作成可能。
前者では焔狐竜の、後者では泡狐竜の天鱗が必要となる。
性能は- 通常種と同じ攻撃力310
- 少し下がった会心率10%
- 火属性21、火ではワースト1位で属性全体でも
冥淵巨鎚アネモスと並んでワースト2位 - 斬れ味は素で紫60という膨大な紫ゲージ、匠や傀異錬成で延長可能
- スロットは大幅に増加したLv2×3、ただし百竜装飾品スロットはLv1と弱体化
- お世辞にも攻撃性能が優れているとは言えないが、斬れ味とスロットが
大きな強みとなっており、系統としては【鬼神鎚【金鬼】が近い。
どちらも属性値が低い(向こうに至ってはワースト1位の18である)ため、
イロヅキムシの利用などで使い分けていこう。
- Ver.16で追加された刻銀の破鎚はスロットLv4×3という、
ウカノミタマすら遙かに凌駕する拡張性を持っている。
ただ、傀異錬成で強化することによりこちらの属性値も最低で51まで伸びて属性武器として充分扱える数値となるため、
完全に御株を奪われたというわけではない。
天眼鎚・孤城落月
MHXX
- また、本作では新たに二つ名モンスター、天眼タマミツネが登場。生産段階では天眼鎚・孤城落月という銘を冠し、
強化していくことでたまかぎる磐座磅魄鎚となる。その性能は- 通常種と同等の攻撃力310
- 通常種より一段落ちた水属性35
- 通常種を越える会心率20%
- 素で白30、匠で出るゲージは紫40と微妙に劣化した斬れ味
- 二つ名武器なのでスロット0だが狩技ゲージが溜まりやすい
二つ名武器とは何だったのかと言いたくなるぐらいパッとしない性能。
当然ながら通常種武器より作りづらいうえ、性能差は誤差レベルなので苦労してまで作る必要があるかというと…。- 通常種武器と天眼武器の攻撃力が横並びになっている武器種は太刀やランス、
操虫棍などいくつかあるものの、それらの武器種と違って評価が芳しくない原因は、
ハンマーの固有狩技が今一つ評価が高くない点が挙げられる。
また、ハンマーは通常種武器のスロットが2つと多く*4、
他の武器種以上に性能を上げる余地があるのも逆風と言える。 - そして、
誤差レベルとはいえ通常種槌より優れている物理方面での運用では、
同じ二つ名水属性ハンマーのウィルギガントリペルが立ちはだかる。
あちらは斬れ味が素青で、会心率・属性の両面でこちらより多少劣るが堂々の攻撃力340を誇り、
最大の欠点の斬れ味も匠で白40紫10と実用レベルになる。
そして、最大の問題として匠のみ発動した期待値では
たまかぎる磐座磅魄鎚の紫ゲージよりウィルギガントリペルの白ゲージの方が期待値が大きい。
単純な物理火力では攻撃力30差が重く圧し掛かる上、
属性を伸ばす方針だと属性値とスロットに優れる通常種槌やローレライの下位互換になりかねないので、
無理にでもこの武器を使うなら素の斬れ味でもそれなりには戦える点を生かして、
匠を切って会心率を盛りに盛って使う運用だろうか。
余談
- 「ツキヲイザナイ」というのは
江戸幕府三代将軍・徳川家光の乳母として有名な春日局が辞世の句として詠んだ歌、
『西に入る 月を誘い 法をへて 今日ぞ火宅を 逃れけるかな』
(西の方へ没していく美しい月を心にとどめ、仏の道に入って(または仏の教えに従って)ついに今日
煩悩の多いこの世から逃れることができた)
からとられていると思われる。
- 希少種武器の「ウカノミタマ」は伏見稲荷大社の主祭神「宇迦之御魂」から来ていると思われる。
イザナギとイザナミから生まれた神の一人で、穀物の神として知られている。
日本書紀等の文献にも性別はハッキリ書かれたことはないが、五穀豊穣のイメージから
何となく女神=女性であると見做されてきたという経緯がある。
タマミツネが登場した当初、ゲーム内に登場するのはオスであるという公式発表があるまでは、
モンハン部の4コマでも雅な外見から何となくメスっぽい描写をされていたという妙な繋がりがあったりする。