自然なる力と邪悪なる力、相容れない力を操るバランス感覚。
それこそが操虫棍の極意。
目次
概要
- MH4より登場する、黒龍ミラボレアスの素材から作られる操虫棍。
ミラボレアスの角をそのまま使ったかのような武骨なデザインで、棍の両端は柄の片側を覆うようにして繋がっている。
刃の部分が非常に大きく、納刀時はボーンロッドと同じく先端が折りたたまれる。
虫笛部分はコンパクトで、刺々しい菱形の部分の中央には黒龍の眼が配置されている。
この眼が虫笛の役割を果たしており、猟虫に指示を出す際はここが光る。
また、カメラの関係で見づらいが、印弾を撃つ瞬間には眼が閉じるギミックがある。
操虫の度に禍々しく光る黒龍の眼は不気味の一言。
性能
MH4
- 初期段階の黒龍棍の性能は攻撃力465、龍340、防御+10、猟虫は打撃属性のマルドローン。
斬れ味も素で緑しかなく、匠でも白10と黒龍武器とは到底思えぬなまくらである。
黒龍棍改に強化しても白ゲージこそ平均的な長さになるものの、
その他のパラメーターはいまいちパッとしない数値であり、
この時点ではライバルであるTHEチェイサーが一枚上手をいっている。
- しかし、最終形態となる黒龍棍【天命】の性能は非常に優秀。
- 最終強化した操虫棍としては平均的な攻撃力558
- 言わずもがな全操虫棍中最高の龍属性480
- 黒龍近接武器共通の象徴、斬れ味レベル+1により紫ゲージ
- 取り回しが良いスロット2
- 操虫棍では貴重な防御力+18
平均的な攻撃力を上位に食い込めるレベルにまで引き上げ、ただでさえ高い属性値を更に強化する。
属性値は手数武器としては文句無しの高さであるため、
龍属性弱点のモンスターに対しては無類の強さを誇る武器と言えるだろう。- 気になるのは斬れ味ゲージの短さ。
素のゲージは青までの上、斬れ味レベル+1で現れる白と紫は両方合わせて30しかない。
操虫棍は赤エキスによって大幅に手数が増加し、
またジャンプ攻撃で硬い部位にも攻撃を当てることも多い上に、素の青ゲージも長くないため、
気が付くとあっという間に緑ゲージまで落ちているという事態も頻繁に起こる。
斬れ味ゲージの短さ以外には目立った弱点もない。
またその斬れ味に関しても、幸い今作は真打と業物の両立が容易である。
龍属性棍としては実質トップの実力者であるため、余裕があれば是非作製したい。
- なお、ライバルはTHEチェイサーであるが、
あちらは攻撃力とスロット数こそ同じものの会心率25%、属性値370と物理重視である。
THEチェイサーの白ゲージと黒龍棍【天命】の白ゲージ以上の長さが全く同じであることから、
火力についてはこちらが勝っている。
あちらは青ゲージが長めであるが、こちらの青ゲージが極端に短いわけではないので
匠なしでの運用といった極端な場合を除き、ほとんどの場合においてこちらが上回ると思って良い。
そして紫ゲージの補正の強力さゆえに「匠なしでの運用」などする必要性は皆無である以上、
最終的な龍属性操虫棍にはこの黒龍棍が選ばれることが多い
(作成時期から考えても匠装備を用意するのは当然であるといえる)。
- ちなみに、紫ゲージ込みでも白ゲージのヤマタには攻撃力で負けてしまう。
あちらは匠で白ゲージ60と凄まじい戦闘継続能力を誇り、
強力な爆破属性まで宿しているため、龍属性が多少効く程度の相手では分が悪い。
龍属性を第1弱点としているモンスターであれば
圧倒的な属性値を持つ此方の方が有利な場合が多いので、この辺りは使い分けていきたいところ。
- また要求される素材はかなり親切で、最終強化までに使う黒龍素材は
角、鱗、甲殻といった基本的な素材のみ、宝玉系のレア素材も一切不要。
代わりに猟虫の強化素材は要求されるが、上記の長所の前には些細な問題である。
ただ、黒龍の角の要求数は計5本と少し多く、生産段階の黒龍棍でいきなり4本も必要。
それでも本体剥ぎ取りで入手できる素材なので、2~3体も討伐すれば集まるだろう。- また、この武器は最初の段階からレア7であり、しかも3段階目までの強化である。
つまり、他の武器をメインに使っているハンターであっても
最終段階の天命を作成するだけで勲章の操虫の褒章が取れてしまう。 - ただ、最大の問題は必要な金額。最終強化までにはなんと412500zもの大金を要求される。
更に猟虫の育成費用も考えると、一本仕上げる場合は莫大な金が吹っ飛ぶことになるだろう。
作製に当たっては銀行の利用をオススメする。
- また、この武器は最初の段階からレア7であり、しかも3段階目までの強化である。
MH4G
- G級黒龍の素材を使うことで更に強化できる。
その名は「真・黒龍棍【天帝】」、【天命】からは何も挟まずに強化可能である。
そしてやはり気になる性能は、- G級操虫棍ではそこそこの攻撃力837
- 手数にマッチした凄まじい龍属性値520
- 素では相変わらず青止まりだが、匠で出る紫ゲージは30に
- 心強さを増した防御力ボーナス+40
- スロットは増えて3つ
もともと高かった龍属性値に関しては文句のつけようが無く、物理性能も大きく強化、
更にはスロットや防御力といったサブ要素においても非常に優秀である。
文句無しに優秀なのだが、斬れ味だけは非常に難点が多い。
紫ゲージこそ最低運用ラインの30であるが、その下は白20、更には青も20しかなく、
そのため匠に加え業物や砥石使用高速化といった斬れ味補助スキルがほぼ必須になってしまう。
スキルでフォローをしても1エリアで何回も研がなければならないため、
トリプルアップを主体とする戦い方ではいざという時に時間を浪費してしまいがち。
それ抜きにしても実際の効率では数値ほどの威力を出せないことが多い。
味方が麻痺や罠を多用するプレイスタイルの場合も「罠にかかったモンスターを尻目に研ぐ」
という場面が頻発するため極めて相性が悪い。
そういう場合は継戦能力に優れた他の武器に持ち替えるか、
拘束が近い時は斬れ味が落ちる前に研いでおくなどの対策を講じておくといいだろう。
- 斬れ味に難こそあるものの、龍属性棍の中では最強といっても過言ではない性能である。
渾沌ゴア・マガラのグリーフorワンダーは龍属性武器と言うよりは狂竜化・極限状態用の武器であり、
ディアブロス亜種のアヌビスは覚醒が必要で属性値も低いため龍属性武器として運用されることはない。
前作から鎬を削っていたシャガルマガラのTHEミラクルは、残念ながら攻撃性能では天帝の下位互換である。
もっとも天帝よりも桁違いに長い白ゲージがあり継戦能力が高いので、
白ゲージで妥協できるならTHEミラクルの方が遥かに快適だろう。
- 作成には猟虫によって変化する素材2種と黒龍の邪眼と古龍の大宝玉を2個ずつ要求される。
G級古龍装備には大量に要求される上、物欲センサーにも引っかかりやすい素材である。
この武器に限った事ではないが、作成は慎重に検討しよう。
勿論、完成すれば古龍キラーとして非常に頼りになるので、
操虫棍メインのハンターならば作っておきたい一振りであることに間違いない。
MHX
- MHXではミラボレアスは登場していないが、他の武器種同様に黒い塊などを使ってブラックロッドが生産できる。
デザインは黒龍棍と同じで、最終強化でクロノロッドとなる。
LV4で発光する上粘液を要求されるため、作成はラスボス撃破後まで待たされる。
- クロノロッドは高めの龍属性値と非常に長い緑ゲージを持つ鈍器向けの性能。猟虫は打撃属性のマルドローン。
匠+2で白ゲージが20だけだが出るので、そちらを活かす運用もありだが、
今作は匠スキルの負担がかなり重いのが難点。
- 鈍器運用の場合、匠無しという点では煌黒龍棍アルイノと競合する。
属性値や斬れ味の長さで差別化は可能か。
MHXX
- MHXXではミラボレアスが復活し、ブラックロッド以外に真・黒龍棍【天意】が生産できるようになっている。
なおこちらはMH4Gでの【天帝】のデザインになっている*1。
- ただし本作の龍属性操虫棍はとてつもない激戦区となっている。
特にアルバトリオンの神滅龍棍アル・イニアや、バルファルクの赫醒棍レヴィアナあたりが手強い。- アル・イニアは攻撃力290、属性値33と数字の火力では彼らに及ばないが、
スロットが2つあり、スキル無しで紫60という斬れ味を有する。 - レヴィアナは攻撃力280で紫ゲージが無いことから物理性能では大きく劣るが、
属性値45であり、スキル無しで白250という驚異的な持続力を誇る。
スロットはこちらも2つである。
操虫棍は手数が多いため、斬れ味ゲージの長さが重要なのも彼らにとって追い風となっている。
ただし黒龍棍や天帝は瞬発力で彼らを上回っている。
プレイスタイルによってどちらが重視されるかは変わってくるだろう。 - アル・イニアは攻撃力290、属性値33と数字の火力では彼らに及ばないが、
黒龍棍
- MHXから登場していたクロノロッドの強化先である「黒龍棍」は、
- 属性武器としては高い攻撃力330・会心率0%
- 十分高い龍属性値40
- 素では青30しかないが斬れ味レベル+2で白20紫30
- スロット0
純粋な攻撃性能では他の龍属性操虫棍を凌駕する事が多い。
ただし斬れ味ゲージの構成に癖があるため、
何かしらの対策を講じなければすぐに緑ゲージに落ちてしまう。
装備構成を熟考した上で使うのがベターである。
龍が弱点のモンスターは雷や火などにも弱いことが多く、
その場合同攻撃力でこちらより斬れ味の良いミラアンセスロードやヘルダヴァが脅威となりうる。
ヘルダヴァにはスロットで負けるが属性値で勝っているためまだ五分五分だが問題はミラアンセスロード。
斬れ味と属性値共に上を取られるため雷と龍の効きが同じくらいの相手だとまず向こうが担がれる。
アカムトルムや黒炎王など若干龍のほうが通りが良いモンスターでも
属性値の差で埋められたりするためやはり劣勢側に立たされてしまう。
従ってこの武器が最も輝けるのはシャガルマガラやオストガロアなどの龍と火が弱点で龍のほうが効くモンスターとなる。
とはいえ、スキルによって変わってくることも多いため結局のところは好みで選んでも問題ない範囲なのだが。
真・黒龍棍【天帝】
- G級から生産できる真・黒龍棍【天意】の究極強化は「真・黒龍棍【天帝】」となり、
- 属性武器としては平均クラスの攻撃力310
- 龍属性操虫棍では最も高い属性値48
- 素では青30白10の貧弱な斬れ味だが、斬れ味レベル+2で紫20
- MH4Gから半減した防御力+20
- 龍属性操虫棍唯一のスロット3
属性値の高さは健在であり、オオナズチやクシャルダオラ、素材主であるミラボレアスなど
肉質が硬いモンスターとの相性は抜群である。
攻撃性能は黒龍棍が上回ることが多いが、武器スロットの活かし方次第で逆転することもある。
どちらを選ぶかはその人次第だろう。
短い斬れ味は臨戦や猟虫で補わなければ厳しいか。
MHW:I
- Ver.15.01にてミラボレアスが実装されたため、本武器も追加実装された。
今作では黒龍棍を生産し、真・黒龍棍へ強化する。
真・黒龍棍の性能は- 本作最高の物理攻撃力1101 (武器倍率換算で355)
- 龍属性120、龍封力大
- 会心率-30%
- 斬れ味は素で紫30、さらに匠で延長可能
- スロット最多のLv4×2
- 猟虫ボーナスは安心と信頼の猟虫強化【気・力】発動
- レア度は12
直前まで最強と謳われた砕光の黒曜杵や攻撃力特化の赤龍武器をも凌駕する性能を引っ提げた。
今作で攻撃表記が4桁に達するのは本武器と攻撃力特化の赤龍(1008)のみ。
黒龍派生の中では厳しめの会心率-30%が痛いが、スキルで多少ケアした僅か25%の会心率の時点で
会心率100%の黒曜杵の期待値を超える破格の攻撃力を持ち、
その会心率も武器同様のイカれ具合を見せたEXドラゴンシリーズのおかげで盛りやすいため苦にならない。 - 双剣や片手剣と同様に手数が重視される本武器種で、
属性値が最低レベルなのは本来なら痛手だが、この武器はその属性ダメージの低さを圧倒的な物理で強引にカバーしている。
そこにエキスで火力を強化すればそれはもうえげつないDPSを発揮し、手数故に龍封力も効果を発揮しやすい。
ライトボウガンを除いた他武器種でも言えるが、
殆どのモンスターに担いで行っても最適解となりうる、黒龍の名を冠するに相応しい凄まじい性能の一本に仕上がっている。
- 特殊ギミックとして、猟虫粉塵の種類に応じて目玉の色が変化する(爆破なら赤、毒なら紫等)他、
目玉がキョロキョロ動くようになった。
また印弾照準の際には、見極めようとするように目を細め、
猟虫強化を行うと目玉がギラギラと白色に輝き始める等、他のミラ武器より表情豊かである。
やっぱまだ生きてるのでは?
関連項目
武器/ミラ系武器
モンスター/ミラボレアス
武器/焔魔滅龍棍 - 紅龍武器
武器/ミラアンセスロード - 祖龍武器