武器/属性派生武器

Last-modified: 2024-04-11 (木) 09:32:55

鉱石骨系武器をベースとし、特殊なコーティング等の加工を行い属性を付与させた武器群。

目次

概要

  • MHWorldから登場した、鉱石武器ないし骨武器の派生形となる武器群。
  • 初期武器および序盤の採取や小型モンスター狩りで調達できるような鉱石・骨武器は基本的に無属性だが、
    それらに様々な素材を投入した強化を行うことで種々の属性を宿すことに成功している。
    World系列とそれ以降の作品で武器デザインに関する事情は異なれど、
    属性派生武器に分類される武器群はその多くが、
    鉱石・骨武器から直接の「派生」であると見て分かりやすいデザインになっている。

MHWorld

○属性を付与した鉄/骨製の【武器名】。
加工屋の新技術により、特殊な
コーティングで属性を帯びている。

○属性を付与した鉄/骨製の【武器名】。
属性と威力の両方を高めるため
繊細かつ大胆な改造が施された。

  • 「ゲーム内での分類としては」初登場作品。
    ゲーム内の加工屋から閲覧できる武器派生表で、
    他が例えば「賊竜派生」などのように表記される中「○○属性派生」と書かれたツリーが該当する。
    属性を扱うモンスターの素材を導入することにより、
    色合い以外は見た目を変えないままに、属性効果を付与させることに成功している。
    の三属性に派生が存在する。
  • 鉱石・骨武器から直系の派生という点から、「序~中盤の繋ぎで活躍する、お手軽に作れる属性武器なのだろう」
    と思われる方もいるかもしれない。
    だが、この武器群はモンスター素材を各モンスターの固有武器に匹敵するレベルで使うため、
    決して作製難易度が低い繋ぎ武器とは言い切れない。
  • ではこの武器群はどういったポジションなのかというと、
    有体に言ってしまえば「少しでも属性武器の種類を増やすための苦肉の策・枠埋め要員」である。
    この辺りはMHWの属性持ちモンスターに関する事情が背景にある。
    • MHWはシステム一新時の常として、登場するモンスターの総数がかなり少ない。
      そしてモンスターの属性、並びに武器の属性にも大きな偏りがあり、火属性担当は大量にいる一方、
      雷・氷属性はそれぞれ2種、水属性に至ってはたった1種しか担当するモンスターがいないのである。*1
      しかも雷・氷属性は担当するモンスター2種の片方がそれぞれ古龍*2であり、
      その手強さゆえに素材集めが難しかったり、
      そもそも登場時期が遅く、攻略途中では使えなかったりする。
    • そんなわけで非常に貴重になってしまった水・雷・氷の三属性。
      先述の古龍を除くと、それぞれの属性を扱うのは
      泥魚竜ジュラトドス飛雷竜トビカガチ風漂竜レイギエナ
      しかし残念ながら、属性の穴を埋めるべく彼らの武器が全武器種に用意された訳ではなかった。*3
      そして、この事態を解決するために登場した(と考えられる)のが本武器群である。
  • そうした事情から、素で該当属性を持っているのが本武器群だけという例も珍しくない。
    そういったこともあってか、性能のほうは(特に水属性派生は)とにかく平均的。
    目立った欠点などもないため、作れるようになった段階から最終盤まで末永く活躍できるだろう。
    • 一応、先の古龍2種の武器および、属性解放によって属性を発現させた武器などがライバルとなりうる。
      ただし、属性寄り・物理寄りといった細かな性能差異や、前者ならカスタム強化の枠数、
      後者ならスキル枠を割く分の手間といった形で差別化は可能だろう。
    • その後、アップデートによりマム・タロトおよび鑑定武器が追加されたことにより環境は一変。
      高性能なレア8ガイラ武器には大抵水・雷・氷属性のいずれかを有するものが含まれており、
      多くで覚醒が必要なものの総合性能で上回られがち。
      そして、歴戦王実装で追加された皇金武器は基本的な属性を全て網羅しつつ、
      上記のレア8ガイラ武器よりは劣るが実戦的な属性値を覚醒無しで持つため、
      最終候補武器としてはほぼ完全に立場を奪われることとなった。
      • 一応の差別化要素としてはカスタム強化の枠数が挙げられるが、攻撃面を補っても基本的に敵わないため、
        防御力強化(防御ボーナスではなく確率での軽減効果を期待)か回復能力付与、
        あるいはあちらのスロットが覚醒スキルで潰れがちなのを加味してスロット強化のいずれかを
        適宜カスタムしていくのが活路だろうか。
      ただし、マム・タロトと戦える段階になるのはストーリークリア後
      歴戦の個体と戦うことになって既存の属性武器では物足りなくなってくる頃である。
      それまでの「攻略過程で強化して使っていける武器」というポジションは奪われていないので、
      やりこみ要素に近いガイラ武器とはそもそも比べる土俵が違うかもしれない。
  • 作製・強化の際には各属性に応じて、ジュラトドス、トビカガチ、レイギエナの素材をそれぞれ大量に使う。
    というより、各ランクの鉱石・骨素材以外はほぼ彼らの素材である。
    ただし、ヒレや爪などのやや集めにくい素材が鉱石・骨素材に置き換わっている分、
    作製難易度は若干だが下がっている。
    氷属性派生は素材元のレイギエナが逆鱗・宝玉持ちだが、これらについても要求されない。
    とはいっても、どの派生も最終強化ではきっちり竜玉を要求されるため、レア素材要らずとはいかない。

MHW:I

  • 以上三属性のモンスターが多数追加されたMHW:Iでは、
    途中から特定のモンスターの武器に変化するという形になっている。
    例を挙げると、水属性派生の片手剣「フラッドウェイブ」は、
    汎用武器のビジュアルにアレンジが加わったプケプケ亜種素材の「ラグーナブロッサム」に。
    氷属性派生の大剣「フロストブレイズ」は、従来作のビジュアルそのままの
    ベリオロス素材の「アイシクルファング」に大幅に姿を変える。
    正直、後者は1から作ってもそこまでコストが変わらなさそうな変貌ぶりであるが、
    丸ごと溶かして型に流したのだろうか

    派生名こそそのままであるが、汎用デザインから単純に色彩の変更をしたのみの属性派生武器はこれにより姿を消した。
    • 固有デザインの方が(個人の感性はともかく)優遇されていると思われがちだが、
      汎用デザインの方はカスタム強化の新たな項目「パーツ強化」に対応するため、
      一概にどちらが良いとは決めがたい仕様となっている。
  • 一方でそもそもこの武器種に関連して問題視されていた「各属性武器のレパートリー」の拡充は完遂された訳ではなく
    何故か水属性だけは(新規追加二種、しかも片方が古龍種だったにもかかわらず)
    レパートリーが増えなかった武器種が多数存在するという謎過ぎる事態になってしまっている。
    ハンマーや大剣などは素で水属性を持っているのは「水属性派生」ただ一種類しかない状態から変化なし。
    新規追加された水古龍は素材すら使われない。どうしてこうなった。

MHR(:S)

  • MHRiseおよびMHR:Sではいわゆるコーティング型の属性派生も僅かながら登場しているが、
    過去作において固有グラフィックを与えられていたものも属性派生武器に含まれている。
    • 今まで固有グラフィックを持ちながら要求されるモンスター素材に一貫性がなく、
      有名ながら「鉱石武器」あるいは「骨武器」として扱われる程度だった武器が多いのが特徴である*4
    つまるところ本作においては『特定のモンスター素材武器ではない属性武器および
    要求される素材だけでは特定のモンスター武器に分類できない属性武器』の総称となっている。
    そして今まで存在しなかった火属性や龍属性、さらに状態異常属性についての属性派生も登場し、
    形はともあれ属性派生武器は本作においても活躍していたりする。
    • 作成や強化の難易度が低いものもちらほら目立ち、
      サブ武器やお試しなのでレア素材の消費は控えたい…なんて場合にも便利。
      中にはモンスター素材武器とも渡り合える、侮れない性能を持つものも存在する。

武器一覧

MHW(:I)

水属性派生

  • 背景が赤色の武器は骨派生青色の武器は鉱石派生
    派生強化武器は「○属性派生」から直接派生できる武器のみ記載し、「○属性派生」の直系を上段に置いた。
武器種名前派生先(MHW:I)モンスター
大剣アクアスラッシャーウォーターゴーレムラグーナゴーレムプケプケ亜種
ブランスラッシャーブラントドス
片手剣アクアメッサーフラッドウェイブラグーナブロッサムプケプケ亜種
アイシクルスパイクベリオロス
ハンマーアクアハンマーウォーターバッシュアクア・フローラプケプケ亜種
アイシクルバッシュベリオロス
狩猟笛アクアバグパイプウォータータムタムラグーナドラムプケプケ亜種
ヒドゥントーンナルガクルガ
ランスアクアホーンウォータースパイクヒュドロスウーラネロミェール
ティガスティンガーティガレックス
硫鉄のケトンディノバルド亜種
操虫棍アクアロッドウォーターグレイブラグーナグレイブプケプケ亜種
レックスロッドティガレックス
ヘビィボウガンアクアアサルトウォーターキャノンナイトメアキャノンパオウルムー亜種
ヒドゥンスナイパーナルガクルガ
アクアアローウォーターシュートラグーナシュートプケプケ亜種
アイシクルブリザードベリオロス
ヒドゥンボウナルガクルガ
  • 唯一無二の水属性担当だったジュラトドスが序盤の魚竜種だからか、泥魚竜派生の武器は少なく水属性派生の武器は多い。
    MHW:Iでは基本的にプケプケ亜種が直系の派生先になるが、
    ランスはネロミェール、ヘビィはなぜかパオウルムー亜種に進化する。
    水冷弾は撃てるので水属性派生として間違ってはいないのだが…。
    MHW:Iの追加モンスター派生(氷属性、無属性)が傍系に多く、直系と合わせて作りたいなら泥魚竜を乱獲することになる。
    特にランスは直系のネロミェール、ディノバルド亜種、ティガレックスと
    さらにそこからティガレックス亜種への派生があり、計4系統と凄まじく集中している。

雷属性派生

武器種名前派生先(MHW:I)モンスター
大剣サンダーブレイドライトニングパニッシュ迅雷の断裂斧ジンオウガ
片手剣サンダーエッジライトニングバトラー王剣シツライ
ハンマーサンダーハンマーライトニングバッシュ王鎚カミナリ
狩猟笛サンダーガイダライトニングドラム王琴トドロキ
ランスサンダーランスライトニングパイル(ライトニングボルト)
スラッシュアックスサンダーアックスライトニングアクセル迅雷の剣斧
ヒドゥンアックスナルガクルガ
ダチュラガーデンプケプケ
ライトボウガンサンダーブリッツライトニングブリッツ王弩ライカンジンオウガ
  • トビカガチとジュラトドスは近いポジションのはずだが、武器種はトビカガチのほうが多く雷属性派生は少ない。
    大剣とライトは第1段階から氷属性派生に派生できる。
    MHW:Iでは直系はすべてジンオウガ武器になる。
    なぜかランスだけMRで雷属性派生としての新たな武器名(ライトニングボルト)を与えられている。
    スラッシュアックスは別系統の派生があり、迅竜派生のほかなんとプケプケ武器が新登場している
    その先に亜種派生もあり、合わせると4系統と水ランス同様の集中を見せている。

氷属性派生

武器種名前派生先(MHW:I)モンスター
大剣フリーズブレイドフロストブレイズアイシクルファングベリオロス
双剣フリーズダガーフリーズチェーンニヴルブリザード
チャージアックス氷結の盾斧ギガフロストヴァイスリッター
操虫棍フロストブレードフリーズゲイルアンバーハーケン
ライトボウガンスノウブリッツフロストブリッツブリザードカノン
  • レイギエナは陸珊瑚の台地の主とされる強力なモンスターであるからか武器種が多く、
    必然的に氷属性派生は少なくなっている。
    大剣、ライトは雷属性派生第1段階からの派生になる。
    MHW:Iでも特に派生が追加されることはなく、一本道でベリオロス武器へと突き進んでいく。
    ちなみにブラン武器ギエナ武器のない武器種にだけ存在するが、
    氷属性派生から派生することはない。
    • Ver.14.00からはベリオロス武器を経由して氷刃佩くベリオロスの武器に派生できる。
      ただしあちらは一発生産でも作れるため、派生で作るのは少々無駄がある。

MHR(:S)

武器種属性初期段階上位MR最終強化
大剣バルバロイブレイドクリムゾンゴートインフェルノゴートバフォムブラッド
太刀斬破刀鬼斬破鬼神斬破刀
凍刃凍刃【氷華】六花垂氷丸【瑞雪】
鎌威太刀大鎌威太刀呪毒の大鎌威太刀怨毒の大鎌威太刀
片手剣オデッセイブレイドマスターオデッセイオレステイアアガメムノン
フロストエッジハイフロストエッジクリスタリザエッジアヴァイシュドゼロ
双剣火刃ファイアストーン炎刃ファイアセル灼刃ファイアノヴァ焔刃オルファイア
ツインチェーンソーギロチン終告の双鋸
グレイス=マインドグレイス=ソウルグレイス=スピリットグレイス=クオーレ
ハンマーガンハンマーデッドリボルバーブレイクリボルバーバーストリボルバー
グレートノヴァスーパーノヴァハイパーノヴァ
フローズンコアコキュートスニヴルヘイム氷鉄ハバク
麻痺鬼鉄丸鬼鉄ノ命鬼鉄ノ尊大鬼鉄ノ尊
ランスヒートランスヒートスティンガーヒートインペイル
ドリルランスギガドリルランスエクサドリルランス
撃竜槍【阿】撃竜槍【吽】剛撃竜槍【二神】
スラッシュアックスボルシュレッドパワーボルシュレッド電刃ボルシュレッド
アッシュドラッヘフォールドラッヘリバイヴドラッヘ
チャージアックス騎士団隊証盾斧ディヴァルキューレトリスタンイゾルデ
ドラグベイルドラグルヒール龍盾斧ドラクイラ
ポイゾナスベイルインフェクスベイル毒盾斧ディリティリオ
操虫棍麻痺スカイハイグレイブハイエストグレイブハイアーザントップ
六花晶弓天華晶弓氷輪昌弓乱吹の瑞華晶弓
  • 全体的に有名かつ懐かしい名前が揃っているのが分かる。
    ここから他に派生することもあれば、このまま最後まで突っ走る武器もあるなど様々。
    中には末恐ろしい性能を持つに至った武器もあるほど。

余談

  • World系列では特殊なコーティングにより属性を付与したという設定故、
    シルエット自体はベースの鉱石・骨武器と全く同一である。
    上位強化の際に一度見た目(と銘)が変わるものの他の派生を見渡せば同一形状のものがあったりで、
    結局のところ色合い以外で固有の見た目はほぼ得られない。*5
    • この辺りを「シンプルさがよい」とするか「手抜き感がある地味で没個性」とするかは、
      各々の感性に任せたい。
  • また、新技術の特殊なコーティングというものも、
    コーティングだけで属性を付与することが可能という点で、大きな技術革新をうかがわせる。
    コーティング自体の方法、コーティング剤の製法、
    特殊な薬液との関係…などなど、世界観方面でも興味深い。
    • 既存の鉱石武器と同一シルエットのままに属性を得た武器の先駆者としては、
      オデッセイブレイドなどが挙げられる。
      これらの製法はそもそも不明であったり、あるいは名工が特殊な技術で作ったなどと説明されている。
      • 先例が鉱石武器に集中しているのに対し、
        特殊なコーティングの場合は骨武器にも対応しているという点も注目に値するだろう。
  • これまで何かと触れた通り、登場した事情が事情ゆえ、
    やむを得なかったとは言え枠埋め・かさ増しという印象がどうしても拭えないという声もある。
    先駆者として挙げた武器群と異なり銘も画一的な分、とにかく個性に欠けるのも一因か。
    とはいえ、そんな武器でもお世話になって愛着があるというあなたは間違っていない。
  • 設定上の関連こそ見られないが、龍属性にも龍骨派生と黒鋼派生という似たような武器がある。
    これらは派生ルート自体が別物であるが、デザインは属性派生と同様に色の変わった骨、鉱石武器。
    また、防衛隊武器に関しても同じく鉱石派生の色違いとなっている。
    • 属性派生及び龍骨・黒鋼武器は武器の重ね着で見た目を変更できるが、
      ベースを変更すると属性派生のカラーも継承する。
      これは鉱石・骨派生のみならず、炎妃や金色、皇金などにも適用される。
      一方で他の武器ではこれら属性派生の色までは自由に設定できないため、
      属性派生と龍骨・黒鋼武器(の内最後まで汎用デザインかつ色の残っている物)の特権と言える。
  • 大剣には水・雷・氷の3種類すべてに属性派生武器が存在する(=ジュラ、カガチ、ギエナ武器がいずれも存在しない)。
    逆に、太刀・ガンランスには属性派生武器は存在しない(=ジュラ、カガチ、ギエナ武器がいずれも存在する)。

関連項目

武器/鉱石武器
武器/骨武器
武器/黒鋼・龍骨武器

武器/クロームレイザー - 既存の鉱石武器と同一シルエットのまま属性が付与された先駆者。
毒属性派生に近いが鉱石素材派生の直系となっている。
武器/ハイツインダガー - 同上。氷属性
武器/リュウノキバ - 同上。龍属性

武器/氷結晶武器 - 氷属性を得た鉱石武器の一派。Riseでは氷属性派生として再分類された。
武器/ブナハブラ武器 - 枠埋め目的と思しき属性派生が多い武器群 作品ごとにリストラと派生追加を繰り返している

システム/剛・天 - 同じく武器のバリエーションを増やすためのシステム。ただし属性は変わらない。


*1 水属性を含む攻撃を使うという括りなら、ボルボロスと一応イビルジョーが当てはまることで3種になる。
*2 厳密な話をすれば、クシャルダオラに関しては今作では「氷属性攻撃を使用するモンスター」ではない。
*3 これまでのシリーズを通してみても、同一モンスターの武器が全武器種で網羅された例は、ほぼメインモンスター(級)や極めて強力なモンスター、ラスボスなどに限られる。デザインの手間などといった事情もあるだろうが、やはりある意味特権的なものなのだろう。
*4 雷属性派生として斬破刀、水属性派生としてオデッセイブレイドといった具合。
*5 World系列の武器デザインの都合上、モンスター素材の武器に対しても言えることではある。しかし、モンスター素材によって装飾が付加されるような例に比べると、こちらは良くも悪くもフラットな見た目のままである。