武器/超硬質ブレード

Last-modified: 2024-04-14 (日) 13:53:25

鋭利かつ強靱な双剣。
超硬質スチールから鍛造された半刃刀身は、
巨大生物を屠るのに最適。

MH3Gに登場する双剣。後にMHF、MHXRにも同名の武器が登場した。
当時別冊少年マガジンで連載されていた漫画『進撃の巨人』とのコラボ企画であり、
同作で兵士が巨人との戦闘の際に用いる剣をモチーフとしている。
本項では派生武器である「スナップブレード」、片手剣版の「半刃刀身」についても解説する。

目次

性能

MH3G

  • いわゆるイベント武器である為、クエスト配信までは殆どのハンターが
    「多分大した性能では無いだろう」と高を括っており、2chの双剣スレでも殆ど話題にならなかった。
  • …が、クエスト配信と共に状況は一変
    何故ならこの武器、
    攻撃力が今作の双剣中第3位の392
    これを上回る攻撃力を持つ双剣はブロス=クロスとブロス=ケイオスだけだが、
    これらは斬れ味が白止まりでマイナス会心が大きく
    それらによる補正を計算に入れると超硬質ブレードが事実上の双剣攻撃力1位となる。
    それに加え、斬れ味が素で紫10、さらに斬れ味レベル+1発動で60に延長
    (ただし、紫ゲージ以下は白10青10しかないため、匠スキルは必須)
    防御力+10スロット3スキル「覚醒」で(数値は低いが)爆破属性を得るなどなど、
    至れり尽くせりの凶悪極まりない性能を持っていたのである。
    欠点として白と青ゲージが非常に短い点と、会心率-10%があるが、
    この性能の前では無視してもほぼ問題ないレベル。
    • 気になる人は、見切り+3力の解放挑戦者+2も付け、プラス会心に転じておくと、
      実質1位の攻撃力と相まって火力は飛躍的に増大するだろう。
  • この武器のヤバイ点は、爆破双剣なのに圧倒的な物理火力(攻撃力と継戦能力)を持つ所である。
    と言うより、凶悪な無属性双剣に更に爆破が付いていると言った方が良いか。
    属性値こそ低いものの、物理性能の関係上、爆破武器共通の欠点である長期戦すらこなせる為、
    相手が狂ったを持っていない限り、ほぼ全場面で最適解となることを意味する。
    • 余程狂った体力でない限り、と言ってもこの武器の場合は物理性能がぶっちぎっているため、
      覚醒を外して物理に特化すればそれら強化クエストにも対応出来る。
      実際、かの黒曜石を4PTでどの双剣が最も早く砕けるか試してみたら超硬質ブレードだった、という話もあるほど。
  • この武器の登場により、事実上破岩双刃アルコバレノ一強であった双剣の勢力図が一変した
    属性値、覚醒不要、マイナス会心無しという点ではアルコバレノが勝るが、
    攻撃力、斬れ味、スロット数では超硬質ブレードが勝る為、
    ハンマーランスガンランスと同じくブラキ武器への刺客として名を馳せている。
    • ただ属性値はアルコバレノの方が上、というか超硬質ブレードの属性値が低い為、
      スキル「ボマー」やネコ飯「ネコの火薬術」と併用する場合はアルコバレノの方が適任である。
      爆破属性=状態異常系=有効度と敵の体力が反比例する、という事になるので、
      単体・複数クエの両方に対応したバランス型が超硬質ブレード
      複数クエ特化型がアルコバレノ、と言えるのかもしれない。
    • 無属性武器として考えた場合には、匠要らずの優秀な斬れ味に数値は低いが
      覚醒不要のまで持ち合わせた七星連刃【揺光】もライバルとなる。
      匠さえあればこちらが期待値で勝つが、スキル自由度を考えると大差はない。
  • また、上述のように素で紫ゲージを持ちそれの延長が可能であるが、
    白ゲージ以下は非常に貧相な斬れ味しかないため、その対策は必須。
    匠スキル以外にも、砥石高速化など斬れ味関連スキルを入れておいた方がよいだろう。
  • 覚醒が必要である以外の欠点として、入手時期と素材の入手手間という問題がある。
    まずHR8以上でなければこのイベントクエストを受けられない為、
    ラスボスグラン・ミラオスを倒している事が前提となる。
    よってHR8より前の攻略には使えない。
    また作成にクエスト報酬の「超硬質スチール」が4つ必要になる為、
    一戦で早くても30分はかかるジエン・モーラン亜種を最大4回も倒さなければならない
    (通常のジエン亜種と違い、制限時間50分と初心者救済仕様なのでまだマシだが、
    慣れてるプレイヤーには逆にかったるい。)
    更に入手難度が比較的高めな霊水晶と古龍の血も必要になる。
    霊水晶の必要数は2個なので、運が悪くなければ4回の戦闘における採掘で何とかなるだろうが、
    古龍の血10個も必要なので、在庫が無いと難儀する。

MHF

  • MHFでも2014年4月に進撃の巨人とのコラボが行われ、この武器が実装されることが判明していた。
    こちらはプレミアムキットとしての販売となる
    武器紹介では上記の替え刃交換に触れられていたが、当然そのようなシステムはなく、
    斬れ味が減ったら砥石で研ぐという従来通りのシステムになっていると明記されている。
  • MHFではコラボ当時爆破属性が無かったため、どのような性能となっているのかというと、なんと龍属性である。
    巨大モンスターといえばことごとく龍属性が弱点なので、そこらへんも意識したのかもしれない。
    最終強化の超硬質ブレードVIの性能だが、
    • イベント武器としては結構高い攻撃力574、更に会心率15%
    • 龍属性540と期待が持てる
    • MH3Gのもの同様長い紫ゲージ
    龍属性双剣ではかなり優秀な部類に入る。
    流石に極・闇黒邪龍双剣などには勝てないが、
    かなり鍛えこまないと真価を発揮できないあちらと比べて、即戦力になる点で非常に優秀。
    G級武器を鍛える過程で幅広く使っていけるだろう。
  • この他色違いの「スナップブレード」も実装されており、
    単なる色違いではなく属性が雷属性であり、攻撃力が多少高く属性値が多少低いのが特徴。
  • さらにこれだけにとどまらず片手剣である「半刃刀身」シリーズも登場。
    こちらは一方の剣を兵団の紋章が刻まれた盾に持ち替えており、さらに複属性として麻痺属性も追加されている。
    こちらも2種類が存在し、調査兵団版が龍、駐屯兵団版が雷の基本属性を持つ。

MHXR

  • 何とスマートフォン用アプリであるエクスプロアとのコラボも決定。
    防具の兵団シリーズ共々、記念すべき同作初の他作品*1とのコラボとなる
    進撃の巨人とのコラボ期間中のみ開催されるイベントによって作製可能。
  • MHXRには爆破属性は存在しないため、MH3Gをベースとした作品ではあるが同じ属性にはなっていない。
    ではMHFでの龍属性はどうかと言うと、MHXRには龍属性すらも存在しない。
    そのため、本作ではなんと氷属性での実装。
    スナップブレードも同様に氷属性で実装されており、
    超硬質ブレードに比べ性能・スキルは劣るが交換コストが少ない、という下位互換となっている。
    一方片手剣はどちらも雷属性で、こちらも調査兵団版の方が性能・スキルが優れる分交換コストが大きい。
  • 最終進化時の名称は「超硬質ブレード【翼】」。
    武器自体のスキルとして、鬼人ゲージが30%溜まった状態でクエストを開始できる「双剣馴らし+30%」を持ち、
    武技はアクションスピードが上がり、与えるダメージが3.5倍になる「立体機動【急襲】」。
    武技の発動に必要な氷の武玉は6個とやや重めだが、それに見合った性能を誇る。
    特に氷属性を弱点とする土属性モンスターなどに対しては絶大な効力を発揮し、
    実装からそこそこの時間が経った後でも「進撃双」として指定がみられたほど。
    • 武技自体は現在でも強力な部類のものだが、
      ここ最近の武器と比較すると攻撃力が低いため、
      相対的にかつてほど強くはなくなっている。
      近年ではイベント武器にも覇玉武器への強化段階が追加されることも多いため、
      コラボ復刻の際には超硬質ブレードの覇玉武器化が期待されるところ。
  • コラボ防具である兵団シリーズのうち調査兵団は氷属性、駐屯兵団は雷属性を強化するスキルがついている。
    そのため前者は双剣、後者は片手剣を装備すると効果的だろう。
  • この装備を入手するためのクエストの相手は何と超大型巨人
    …のように体筋が剥き出しになったイビルジョー奇行種
    3Gベースの設定が多く見られるMHXRにて、やはり同作で大きな存在感を放った同武器とモンスター…
    運営が狙った何かと因縁を感じさせる組み合わせである。
  • コラボ素材として「エレンの鍵」「ミカサのマフラー」「アルミンの本」「リヴァイのスカーフ」が登場する。

原作における設定

  • 原作においても二刀一対で使用される。制作者は「アンヘル・アールトネン」。
    刃は「黒鉄竹」と呼ばれる、鉄鉱石の鉱床を養分とする竹を高炉した物を素材としている。
    腰部に装着した立体機動装置とケーブルで繋がっており、
    剣の柄の部分に付いた自転車のブレーキレバーのような装置で立体機動装置を操作する。
    なお、あちらに登場する巨人は一度に数十体の単位で出現して、ひたすらに人類を喰い殺す上、
    たとえ頭を吹き飛ばされようともすぐさま再生する程の生命力を有し
    「うなじ」と呼ばれる急所以外の部位への攻撃はほとんど意味を成さない*2ため、立体機動装置で高所まで移動し、
    すれ違う瞬間に巨人の急所をV字型に削ぐ一撃離脱戦法がとられる。
    モンハンで喩えるなら、スリンガー翔蟲のような機能を持つ機械で高所を移動し
    直立状態のラオシャンロンサイズの敵の首筋を部位破壊したら討伐完了といったところである
    (ただし、鎧のように硬化できる巨人が確認された為に討伐時間がかなり延びてしまう場合もある)。
  • また、巨人の硬い肉を切るために様々な技術が取り入れられており、
    本作における高攻撃力・斬れ味の高さもそのあたりを反映したものと思われる。
    また、あちらは切れ味が落ちても刃を研いだりはせず、
    刀身に入った斜めの溝に沿って先の部分を折り取るか、刀身そのものを交換する。
    わかりやすく言うならカッターナイフの刃と同じ構想であるが
    これはさすがにモンハン世界で再現は無理だろう。
    モンハン世界では刀身を交換できない為に、
    MH3Gでの素の斬れ味である紫10白10青10→…
    という極端に斬れ味が落ちるのが速いのはこの要素を再現したものだと考えれる。
  • 爆破属性のおかげで「残酷な世界を終わらせられるわ」、「これで巨人は涙目になる」、
    鎧のように硬化できる巨人なぞ目じゃない」といった原作になぞらえたコメントも多数。
    …尤も、その後鎧の巨人など序の口と言わんばかりに特殊で厄介な能力を備えた巨人の多数登場や、
    そもそも巨人が作中世界においてどのような経緯で生まれたのかということが原作で明かされるにつれ、
    「巨人をただ倒せば終わる」話ではなくなっていくのが『進撃の巨人』という作品であった。
    • 運命の巡りあわせか、MH3Gには硬化能力を持つ鎧の巨人が登場する*3
      爆破で比較的簡単に部位破壊を達成できるのみならず、
      高い物理性能故に急所を捉えれば龍属性武器をも差し置いて最適解になる場合もあるので、
      割とネタ抜きで候補に挙がる武器だったりする。
      攻略段階で使えるわけではないが物理特化故に長期戦も対応できる特徴上、強化クエストにも使えたりする。
      • ただし、頭部を除く急所は部位破壊をすると堅くなってしまい急所でなくなってしまう。
        とは言え、相手の攻撃手段が減らせるので安全策をとるか一気にケリをつけるかの差になるか。
        また、尻尾付け根や肩は二段階破壊で途中で怒り状態になると一段階目からやり直しになる。
        これを逆手にとって爆破はわざと後脚(転倒)を狙い怒らせて急所を維持させるのも手。
        部位破壊報酬に関しては尻尾はともかく、肩は片方破壊で良い。

余談

  • 海外版のMH3Uではやはり版権の問題からか登場しておらず、“Bushido”という武器に差し替えられている。
    どういうわけか、その外見は日本刀と十手を模したいかにも外国人好みされそうなものとなっており、
    超硬質ブレードとしての面影はすっかり失われてしまっている。
    日本のプレイヤーが目にしたら、間違いなく超硬質ブレードの差し替え版だとは気づかないであろう。
    当然ながら後発のMHXシリーズに登場したブシドースタイルとも関係ない。
    • 変化しているのは外見だけで、性能は超硬質ブレードと同様である。
      つまり、覚醒で日本刀と十手が爆破属性を帯びる
    • ちなみに『進撃の巨人』の試作読み切りはブレードではなく日本刀であった。
      片方が日本刀のような形状をしているのはこのあたりの設定を反映したものなのだろうか。
  • 原作では超硬質ブレードに変わる新型兵装として「雷槍」という武器が登場している。
    この雷装は金属の槍を発射し、刺さった後槍から延びるロープを引き抜くことで爆発し、
    巨人の急所を破壊する武器となっている。
    本武器が覚醒で帯びる爆破属性はこれを意識したもの…であれば面白いのだが
    雷槍が原作漫画に登場したのはコラボの数年後である。
  • MH4で双剣に追加されたジャンプ攻撃の「空中回転乱舞」と、作中でのこの剣の使い方は非常によく似ている。
    また拡張版のMH4Gではご丁寧に市街地にて巨人と戦うクエストが存在するため、
    コラボが続投していればまさに原作の兵団対巨人戦の再現となっていた…のだが、
    残念ながら4系列でのコラボが行われる事はなかった。
    折しもMH4発売以降同作はTVアニメ化や実写映画化されるなど、
    作品の知名度は3Gの頃よりもずっと高くなっており、
    3Gでの早過ぎたコラボと4系列において登場しなかった事を惜しむ声は大きい。
    • マジオスも爆破は有効な属性の一つとされ更に後半は肉質が猛烈に軟化するので
      4Gにも登場したならば、黄昏に似た運用方法で闘えただろう。
    • 奇しくもコラボ元の『進撃の巨人』も2013年12月5日にゲーム版である
      3DSソフト『進撃の巨人 ~人類最後の翼~』が発売されており、
      さらにその拡張版である『CHAIN』もまた4Gと近い時期に発売されている。
      ゲームのジャンルが被りがちであるモンハンでのコラボは大人の事情により難しかったのかもしれない。
    • MH4及び4Gでは発掘装備というシステムがある。
      そこで見た目が似ているギルドナイトセーバーを発掘し、
      この武器に見立てて使用するプレイヤーもいるようだ。
      実際高性能な発掘双剣であれば覚醒無しで数値もそこそこの爆破属性が付いたりするので、
      根気よく頑張ればMH3Gの性能をある程度再現することもできる。
  • 続くMHXではエリアルスタイルが登場。狩り場を縦横無尽に飛び回り、
    ザクザク斬りつけモンスターに飛び乗る様はまさに立体機動そのものであり、
    ますますこの武器が登場しないことが悔やまれることとなった。
    番外編ではホイホイコラボしているというのに
    他方、海外版に出てきたBushidoもブシドースタイルがあるにもかかわらず逆輸入とはならなかった。
    まぁ日本刀に関して言えばアカツキノソラがあるのだが。
    • ちなみに開発者へのインタビューによると、エリアル双剣は
      「とある巨人アニメに登場する兵長みたいにジャカジャカ斬っていく」ことを想定したとのこと。
      やはり制作側も意識していたようである。
  • MHWorldでは、坂道を滑走して飛び上がりで攻撃を行うと、
    それこそかの兵長よろしくモンスターの体表をザクザクと縦に回転斬りしながら進む攻撃技が存在する。
    双剣スレ等では「リヴァイ斬り」と、まんま呼ばれるほどの類似性は、
    MHXでのエリアルスタイルの比ではない。
    また、スリンガーを用いてこれまた立体機動そのもののアクションが可能となった。
    更に、スリンガーの立体機動を用いたジャンプでも坂道の滑走と同様に、
    回転斬りに派生できるため、気分は立派に調査兵団である。
    しかしスリンガーは攻撃の派生には関わらず、かつ特定のポイントでしかスリンガーアクションは行えないため、
    双剣を両手に縦横無尽に飛び回るといったことはできないのが悔やまれるところ。
    まあ、そもそも本作においてもコラボ予定はないのが一番の問題だが……
    というか、これだけ類似要素を散りばめられているため、
    とりわけコラボ予定がないのを悔やむ声が多数挙がっていた。
  • MHRiseでは翔蟲や櫓越えなどの新アクションでより積極的な立体機動そのもののアクションが可能となり
    リヴァイ斬り(空中回転乱舞)を手軽に繰り出せるようになったが超硬質ブレードの再登場は実現しないまま
    進撃の巨人は原作・アニメ共に惜しまれつつ完結した。
  • MHFでは、極ノ型で抜刀ダッシュから「空舞連斬」というアクションを使用可能となる。
    更に、空中連斬をヒットさせると「斬り下ろしフィニッシュ」へと派生が可能。
    超硬質ブレードが登場する作品の中では最もそれらしい動きができるが、
    コラボ(プレミアムキットの販売)が期間限定であるため、
    それを逃すと復刻まで入手することはできなくなる。
    第1弾(2014年4月~2015年3月)は既に終了し、第2弾も2018年3月から約1ヶ月間と短いので、
    超硬質ブレードで空舞連斬を繰り出したい方は要注目。

関連項目

クエスト/進撃の巨人・訓練兵団の演習 - MH3Gにおける、この武器を作成するためにクリアしなければならない残酷なクエスト。
クエスト/進撃の巨影 - MHFにおける、この装備が貸し出されるクエスト。
防具/訓練兵団シリーズ - 『進撃の巨人』とのコラボ防具。
クエスト/憤激の巨獣 - MH-Rのガムート討伐戦イベント


*1 ドコモや忍者めしなどとのコラボはあった
*2 靭帯や腱などは回復がやや遅いため、足止めや行動阻害のために切断、ないし部位破壊されることはある。
*3 龍ではあるが、大地を創る『巨人』とされる御伽噺がある