武器/蛮顎重弩フラムテルマ

Last-modified: 2024-03-27 (水) 14:50:32

目次

概要

  • MHWorldにて初登場の、アンジャナフの素材から作られたヘビィボウガン
    特殊弾は派生元のアイアンアサルト系列から引き継いだ機関竜弾。
    バレルの下には大きな牙を並べた顎のようなパーツが取り付けられている。
    • 銃身を支えている感じがして見た目はなかなかかっこいいのだが、
      上に取り付けるほうが射撃時の過熱による陽炎を防いだりできて良いのではなかろうか。
      特殊弾が狙撃竜弾であれば、地面との接触による汚れを防ぐなどの理由づけにはなるのだが…
  • 高火力・多装填数と引き換えにブレや会心率等の問題を抱えており、
    アンジャナフの荒々しさをそのまま表したかのような性能。
    反動も全体的に大きく、そのままではなかなか扱いづらい暴れ馬である。
    しかしカスタマイズやスキルで欠点を補ってやれば、彼さながらの暴力を振り回すことができるだろう。

MHWorld

アンジャナフの重弩。
黒い毛皮に覆われた銃身は音もなく
獲物に狙いを定め、熱き牙をむく。

  • 初期段階のブレイズアサルトIは攻撃力210、会心率-20%、ブレ大でスロットは無し。
    下位の時点では会心率を補正する手段が限られており、-20%というのはけっこう痛い。
    今作のボウガンの攻撃力は、ある値を基準にブレや会心率が悪いほど段階的に上昇していくという特性があり、
    双方を犠牲にしたこの銃は同期の中でもトップクラスの火力を誇る*1
    ブレ中・会心率0%のヘビィシューターIがしれっと同列に並んでいるのだが、
    あちらは特殊弾が狙撃竜弾であり、物理弾の装填数や属性弾が発射できないなどの差別化はなされている。
  • この時点ではカスタムパーツのスロットが少なく、威力強化のパーツを組み込む余裕はあまり無い。
    とはいえ、元の攻撃力が高いという事は全てのレンジにおいて相対的に高威力を発揮できるということでもある。
    今作のブレが射撃時に照準が跳ね上がる(弾丸自体は照準通りの位置に飛ぶ)という仕様に変更された事もあり、
    ブレを中で我慢して反動軽減パーツを付ければ、LV3通常弾とLV2貫通弾が中反動で扱えるようになるので、
    元から反動中のLV1・2散弾と合わせて弾種不足を感じる事は無いだろう。
    ただし、ブレの悪さはそのまま機関竜弾の扱いにくさに直結する点は考慮しておきたい。
  • 最終強化は蛮顎重弩フラムテルマ
    読みはおそらく、ばんがくじゅうどだろうか。
    攻撃力は大台の300へ到達し、
    アンフィニグラ(345)・カーディアーカ(330)・マグダ・ゲミトゥスII(315)に次ぐ堂々の4位*2
    ちなみに彼らとは、ブレ大・マイナス会心を共有するお仲間である。
    今作の最終強化したヘビィの基準攻撃力が255であることを考えれば、十分な高火力と言えるだろう。
    • 何かと話題の斬裂弾は装填できない。ちなみに、カーディアーカとマグダ・ゲミトゥスも仲良く装填不可。
      ただしアンフィニグラは1発だけ装填可能。反動やリロードの重さも相まってほとんど誰も撃たないが。
      弱体化されてなお強力な斬裂弾だが、さすがに高火力の武器に渡すのはまずいと分かっていたようだ。
  • 単純な攻撃力という点では後塵を喫したフラムテルマ。
    しかしこの銃の長所は豊富な物理弾種、そしてまんべんなく高い装填数である。
    攻撃弾種に絞って見てみよう。
     
    LV1LV2LV3
    通常弾1086
    貫通弾97-
    散弾965
    徹甲榴弾43-
    拡散弾32-
    毒弾55-
    麻痺弾4--
    火炎弾7--
    滅龍弾3--
    竜撃弾1--
     
  • LV3貫通弾こそ装填できないものの、これだけの弾種と装填数を両立したヘビィは他に無い。
    それぞれの装填数は特化型のヘビィにほとんど劣らず、それでいて徹甲榴弾や拡散弾にも対応している。
    • アンジャナフの防具にはスタミナ関連のシリーズスキルが付加されており、
      瞬発力だけでなく持久力にも優れているという点が、
      ボウガンでは装填数という形で上手く表現されていると言えよう。
    • 拡散弾と毒弾・麻痺弾によって、搦め手も扱える。
      アンジャナフが猪突猛進なイメージだけに、少し意外な印象。
    近距離では通常弾と散弾、遠距離では貫通弾と徹甲榴弾という具合に、
    状況を問わず高火力を叩きつけられるのが強み。
    特に同一レンジにおける継続火力が優秀で、リロードを挟まず次々と弾丸を送り込むことが可能。
    今作ではシールドが強化されたこともあり、
    リロードせず射撃を継続できるという点は以前より重要になっている。
    普段は通常弾で堅実に立ち回り、インファイトでは散弾、射角が合えば貫通弾、飛ばれたら徹甲榴弾
    …という風に、状況に応じて流れるように弾種を変え、射撃を継続できるのは本銃ならでは。
    しかも、これを300という高い攻撃力で行える。
    貫通弾や散弾に調整が入り、かなり相手を選ぶ弾丸になったMHWorldでは、
    モンスターの形や大きさによって銃本体の使い勝手が左右されないというのも大きな利点と言えるだろう。
  • さて、そんな高い攻撃性能を持つフラムテルマだが、ここからは欠点のお話。
    本銃を使うには、ブレ大会心率-20%
    そして隠れた欠点である反動の大きさを何とかしてやらなければならない。
    • まず「精密射撃」スキルが無くなってしまった以上、パーツによるブレ補正はほぼ必須と言える。
      元々動き回るモンスターの弱点を狙い続けるという特性上、
      反動中の弾丸なら射撃の合間に割と補正できたりするが、
      マシンガンよろしく弾丸をばらまく機関竜弾が凄まじい事になってしまうので、
      せめてブレ中にはしておきたいところ。
      接近して銃身を押し付けるように撃てばブレは無視出来る。ワイルドな運用をしてみても良いだろう。
    • 会心率については、上位環境であればそこまで難しい事ではない。
      主流であった「見切り」が弱体化した一方でスタミナが最大の時会心率が上昇する新スキル「渾身」が登場し、
      おなじみの「弱点特効」等と合わせればたやすく会心率をプラスへ持っていけるだろう。
    • 最後に反動であるが、MHWorldでは反動中までの弾なら移動しながらの射撃が可能となっている。
      実際のモーションでも大と中では劇的な差が生まれるため、
      基本的には使用する弾の反動をにすることを目指していこう。
      以下は、反動軽減パーツの数に対する各種弾丸の反動である。
     
    0123
    LV1通常弾
    LV2通常弾
    LV3通常弾
    LV1貫通弾
    LV2貫通弾
    LV1散弾
    LV2散弾
    LV3散弾特大
    LV1徹甲榴弾
    LV2徹甲榴弾特大特大特大
    LV1拡散弾
    LV2拡散弾
    LV1毒弾
    LV2毒弾
    LV1麻痺弾
    火炎弾
    滅龍弾特大
    鬼人弾特大特大
    捕獲用麻酔弾
     
  • まず最初に目を引くのは、貫通弾がどちらも反動である点。
    不思議な事にパーツ一つで軽減されるのはなぜかLV2の方である。
    LV2貫通弾があれば遠距離に対応でき、LV3通常弾の火力も大きいため、一つはパーツを付けておきたい。
    強敵と戦う際には、パーツを二つ付けると強力な弾丸が使えるようになる。
    特にLV3散弾は大きく、接近戦での大幅な火力アップとなるだろう。
    LV1徹甲榴弾が中反動となり、連射が効くようになるのもうれしいところ。
    ただしこの場合、パーツスロットの関係からブレが中になってしまうので、プレイヤーのスキルが試される事に。
    パーツ3つではほとんどの弾を反動中で発射可能になるが、そこまでする意味はほとんど無いだろう。
    が、一方でLV3通常弾・LV1徹甲榴弾が反動小で撃てる点は明確なメリットであり全く意味がないわけではない。
    LV3通常弾6発を全弾撃ち尽くすのにかかる時間は反動中では6秒弱、反動小ならば4.5秒ほど。
    例えば、反動中でLV3通常弾2発発射→回避行動のあいだに、
    反動小ならば回避後に射撃を1発撃ち終わっているのだ。
    主に通常弾で戦うことになるオドガロンやテオ、クシャルダオラを相手にするときはダメージに差が出るだろう。
    LV1徹甲榴弾を反動小で撃てるメリットはモンスターのめまい耐性が低いソロプレイ時に感じることができる。
    LV1麻痺弾で麻痺させてからのLV1徹甲榴弾×4→LV2徹甲榴弾(1~3発)
    →スタン確信機関竜弾装填→スタン→機関竜弾という見た目も映え、
    凄まじい火力を叩き出す連続攻撃が可能となる。1クエ中1回くらいしかできないが。
    • なお、他の散弾、通常弾を主力とする武器と比べるとブレ、反動だけでなくリロードの遅さも問題。
      本武器の主力となりえる弾は全てリロードパーツ無しではやや遅いであるため、
      改善する場合は更にパーツスロットを圧迫する。
      LV3散弾に至ってはリロードと反動の片方しか改善できない。
      一方で同じ弾を主力とする武器にはパーツ一つ、
      もしくは無しで反動、リロードの問題を解消している武器が多数あり、
      装填数では勝っていても実際のダメージや使い勝手には大きな差が出ることが多い。
      リロードの遅さは、LV2通常弾・LV1貫通弾・LV2散弾を運用することである程度カバーが可能。
      ここでも高めの攻撃力、豊富な装填数が活きてくる。
  • 本武器の長所は結局のところ、攻撃力ではない
    攻撃力だけに絞れば実際には他に高い武器が幾らでもあるため、まず本武器が選ばれることは無いのだ。
    本武器の長所は多くの弾を実用的に扱える点であり、相手や状況を選ばず高いダメージを与え続けられる点である。
    • そのため本武器の最大のライバルは実際にはゼノ=ジィカである。
      LV3通常弾、LV2貫通弾、LV2&3散弾、火炎弾の装填数、反動、リロードが全く同一でブレ中、
      攻撃力はやや低いがその他の属性弾が扱える。
      カスタム強化は1回少ないがスロットが優秀、とかなり似通った性能をしている。

MHW:I

砲撃音は雷鳴の如く地を揺らし、
獲物は為す術無く蹂躙される。

  • MHW:Iへのアップデートに伴い、この武器もマスター級へ強化。銘は蛮雷重弩カーリテルマとなった。
    アンジャナフ亜種の登場により通常種と分岐して2系統
    ……というわけではなく、途中から通常種をベースにした亜種武器となる。
    基本性能は
    • 順当に強化された攻撃力435
    • 会心率はマイナス10%に改善
    • ブレ大
    • 機関竜弾
    • Lv1スロット×1
    • レア度11
    となっている。
    攻撃力に関してはダムディアーカと同じ数値で、上から4番目。
  • この武器最大の特徴である豊富な弾種と装填数は相変わらず。
    ただし徹甲榴弾がLv3のみで単発自動装填となったこと、電撃弾が装填可能になったことが変更点である。
    アイスボーンへのアップデートにより徹甲榴弾は攻撃力が上がっているため、追い風となっている。
    更にイシュワルダ武器などに見られる、単発自動装填による重い反動や装填速度を無視した
    Lv3徹甲榴弾の絶え間ない攻撃が可能。
  • このことからこの武器は、ワールド同様あらゆる弾種を用いた戦法に拍車をかけた様な調整がなされている。
    しかしやはり各弾種に特化した武器にはその分野で負ける。そのためこの武器の真価を発揮させるには、
    状況に合わせ適切に弾を使い分ける思考力が求められる。

MHRise

  • しれっと登場したアンジャナフと共に現大陸にも進出。
    最終強化は蛮顎重弩フラムテルマ
    ぶっとんだ攻撃力230会心率-20%Lv2スロットとLv1スロットが1つずつとはおおむねMHWorldの通り。
    ただしブレ「左/大」、反動「大」、リロード「やや遅い」とマイナス3拍子が揃った問題児ぶりも変わらない。
    幸いブレのシステム変更のおかげで機関竜弾は扱いやすくなったが、それでも反動はどうにかしなければ使えない。
    Lv1スロットの装飾品で簡単に補正できるとはいえ、スキル編成には難儀するだろう。
  • 一方で、装填数は若干どころではなく弱体化されているのが痛い。
    通常弾が8/7/6、貫通弾が4/3/0、散弾が7/6/5と全体的に減ってしまった。
    この中ではLv3散弾の運用が比較的にマシな方だが、それでも蛙式・撃ッチャリの劣化版になってしまうのが難点。
    しかも撃ッチャリの方が作成難度が低いため、火力以外でフラムテルマを選ぶ理由があまり無いというおまけつき。
    差別化できるとしたら6発装填の火炎弾だろうか。
    230という攻撃力をスキルで上げて溜め撃ちすればそれなりのDPSと弾持ちにはなるので、一考の余地はある。
  • 百竜強化会心率強化II、拡散弾追加I、痛恨の一撃の3種類。
    他の武器種なら拡散弾追加の代わりに属性強化【火】IIIが付いていたが、ここは仕方ない。
    しかし、性能を考えるとどうにもパッとしないラインナップ。
    会心UPは+6%とあって困らないが火力貢献にはあまりならない数値。
    拡散弾はLv2まで装填可能になり装填数も上がるためこれもあって困らないが持て余し気味。
    痛恨の一撃は最も無難だがー20%でどこまで出てくれるかは運次第。
    貫通弾と散弾を撃つならなかなか有用だろうが、せめて放散弾も撃ててほしかったところ。

MHR:S

  • サンブレイクではオロミドロ亜種の素材を用いることで蛮炎重弩ロギンテルマに強化可能。
    さらに傀異化モンスターの素材を用いて、蛮炎重弩ロギンテルマ改となる。
  • ブレや会心率など、基本的なスペックは上位から据え置き。
    装填数に関しては、LV3通常弾が6発から7発に増えているが、歩き撃ちの解禁などは無し。
    とはいえ、実用レベルの装填数を獲得したのは純粋な強化点である。
    通常スロットLv2スロット×2へと強化を受けており、柔軟なスキル構築が可能。
    百竜装飾品スロットもLv2搭載と十分。
  • …と、ここまでではフラムテルマの攻撃力をただ引き上げただけの武器に思えるが、
    その攻撃力が脅威の400にも達することこそが最大の強化点。
    取り回しの補正に必要なスキルのコストを差し引いたとしても、お釣りの来るレベルの超攻撃力である。
    これと同等以上の攻撃力を持つヘビィボウガンはゴルクロプスディモニアーカの2丁だが、
    どちらも極めてクセが強いため、通常弾ヘビィとしては競合関係にはなりづらい。
  • サンブレイクではゲームバランスの調整によって通常弾の価値が向上していることや、
    ブレ抑制スキルにLv3が解禁され、ブレ大の武器でも暴れ撃ちを採用しやすくなったことなど、
    諸々の環境変化がこの武器の追い風となっており、
    発売時点では攻撃力重視の通常弾ヘビィとして一定の地位を得ているといえるだろう。
    • 火炎弾の扱いについても普通にぶっ飛んでおり最強ランク
      この場合反動を少しフォローしてやればあとは火力だけ突き詰められるのがウリ。
      通常弾と同様にサンブレイクで復活したクラウチングショットとは高い相性を誇るため、
      運用するなら傀異錬成で百竜スロットをLv3に強化すると属痛竜珠が入れられて非常においしい*3
    • また、見落とされがちだが滅龍弾もなぜか装填できるため、実用できるかはともかく滅龍の火力も最強ランク
      滅龍を主軸に据えるのは難しいだろうが、例えばイブシマキヒコ戦に予備弾として持ち込んで
      チャンスだけぶち込む…というような使い方は考えられる。
      いっそ、チャージマスターを付けて単発の火力だけとことん追求するのも面白い。
      ただ、単純なDPSではチャージマスター溜め運用よりも立ち撃ちの方が上回りがちなのが難点だが…。

関連項目

モンスター/アンジャナフ
モンスター/アンジャナフ亜種
武器/ジャナフ武器


*1 同じレア度3の武器はほとんどが攻撃力195
*2 後に追加されたガイラアサルトは元になった武器の性能と多くの部分が共通している。
*3 攻撃強化の錬成は下がるが、火がよく通るモンスターにはその程度のハンデを飛び越えるほどの火力を発揮する