この世を打ち崩す白き雪神の第九の力の具現。
神の怒りで、ついに世界は《壊される》。
白き神こと崩竜ウカムルバスの素材で作ることのできる大剣。
目次
性能
MHP2G
- 驚異の攻撃力1680、会心率-30%、防御+10。
- 武器倍率350。これは当時、メインシリーズに登場する大剣の中で歴代トップの値であった。
なお、MHP2Gのウカムル武器の武器倍率は全て350で統一されている。
上位武器相当しかない斬れ味ゲージ、そしてマイナス会心が足を引っ張ってしまうため
やや扱いづらい感はあるのだが、それを払拭するのが抜刀術の存在である。
MHP2Gではマイナスであろうが全て強制的に会心率が100%になるため
この武器との相性は非常によく、
その威力は白ゲージでも紫ゲージのガオレンズトゥーカと並ぶか、
それ以上になってしまう程である。
角王剣アーティラートには残念ながら一歩及ばないものの、
こちらには氷属性が付いているため、
ドドブランゴ亜種やラージャンなど、部位破壊に氷属性が必要なモンスターに対しては
アーティラートよりも力が発揮出来るだろう。
ただ、火力はこれらやその他氷弱点のモンスターに対し
属性ダメージを加味してもアーティラートとは微差
(部位によっては及ばない場合もあり)なので、
最大斬れ味の長さの違い(アーティの紫40に対してウェンカムは白20)もあって
こちらが有利な条件でやっと肩を並べられるかどうか、というのが実情である。
MHP3
- ウカムルバスの復活に伴い、この武器も続投。
G級が存在しないため、上位武器として扱われている。
- 上位武器であるため、攻撃力は250(ブースト込みで265)
斬れ味ゲージも最大で青までへと落ちたが、
会心率は-20%まで上昇、防御力アップも+15と微妙にパワーアップしている。
この点も全てのウカムル武器で共通している。
武器倍率250はMHP3の大剣の中で最も高く、
抜刀術も相変わらず存在するため活躍できる…と思われたが、
MHP3から抜刀術は元の会心率+100%という仕様に変わり、
この武器ならば80%になるという感じになった。
それだけならまだ良いのだが、斬れ味ゲージがかなり酷く一般的な上位武器より2段階劣ってしまう。
斬れ味レベル+1を発動しても、現れる青ゲージはたった10しかないため、
ほとんど緑ゲージでの戦いを強いられることになる。MH3以降の緑ゲージは補正が非常に弱く、
この武器の緑ゲージは白ゲージのアルレボにすら劣るという酷い仕打ち。
よって、この武器を採用するハンターはほとんどいなくなってしまった。
MH4G
- ウカムルバス復活に伴い、この武器も無事に再登場。
MH4Gでは上位素材を使っておなじみのウェンカムを作成出来るのだが、
この時点で攻撃力1248と何かがおかしい。
斬れ味はあまりよろしくないとはいえ、
緑ゲージのままでも前作最高峰のミラブレイドやクラッグクリフにかなりの差を付けており、
匠を使って青ゲージを出せば最早ちょっとしたG級武器のレベルに食い込み始める。
尤も作成時期的にはほぼG級だが、MH4からの引継ぎであれば崩竜の宝玉などもすぐ手に入るので
あまり良い発掘大剣に巡り合えていなかった人でも、
これを使ってG級の良いスタートダッシュを切れるだろう。
そして更に、G級素材を惜しみなく投入することでさらなる強化先が満を持して登場することとなる。- 上位のうちは他にもチェーダアルザバル改がライバルである。
こちらの青ゲージには倍率20強の差で負けるが緑ゲージに対しては20弱の差で勝ってくる。
その斬れ味に関しても、チェーダアルザバル改は斬れ味修復機能と素白20で斬れ味面の心配はなく
こちらは匠が必要になる上で青20のみと、実は結構際どい勝負になっている。
ついでにスロット1もあるため、スキル面では基本的にチェーダアルザバルが優勢。
上位環境でも集中抜刀挑戦者+2くらいなら組める可能性はあるため、
こちらは集中抜刀真打辺りを用意することで対抗する形になるだろう。
とはいえ4GにはG級環境がある以上、
これらを実現できる装備やお守りを上位で頑張るよりG級に早々に進んだ方が良い。
それを踏まえると、上位においては手持ちの護石や装備で使いやすい方を選ぶのが吉だろう。- 入手時期に関しては一応村上位で入手できる分チェーダアルザバル改の方が早いが、
こちらもこちらで村上位をかなり進める必要があるため選択肢としては際どい。 - G級に上がってもこの2本の素の状態における関係性は近いのだが、
G級だと上位までと異なりGXハンター装備が存在するため、かなり条件を整えてやらないと後塵を拝しがち。
- 入手時期に関しては一応村上位で入手できる分チェーダアルザバル改の方が早いが、
- 上位のうちは他にもチェーダアルザバル改がライバルである。
- ウェンカムを作製したハンターは、その先に存在する強化形に度肝を抜かれたことだろう。
その武器の名は、崩天剣エンテオンカム。- 神の怒りを体現した攻撃力1728
- 雪の力の具現…にしては弱いが、一応付いてる氷属性120
- 匠により白き神という異名を肯定するかの如く出現する白ゲージ20
- ウェンカムから引き継いだ会心率-30%
- ゴツい外見に見合った防御力+20
- 今作のウカムル武器共通のレア度9のおかげで、極限強化も比較的容易
武器倍率にして実に360と歴代大剣の最高値を塗り替えた。
今作で大復権を果たした、あの角王剣アーティラートですら1536(会心率-20%)である。
この時点でエンテオンカムの1728という値が如何に規格外かが分かるだろう。
正直氷属性は無視していいレベルだが、あって困るものではない。防御ボーナスも地味に嬉しい。- 因みにこの攻撃力(というか武器倍率)はあの発掘武器の最高倍率と同じである。
- しかし今作ではここから更に上の強化である極限強化が控えている。
極限強化【攻撃】を施したエンテオンカムの攻撃力は1824。
攻撃力UP【超】に攻撃力ボーナスの入る猫飯を平らげればなんと表示攻撃力が2000を超えてしまう。
- 問題は斬れ味が紫ではなく白という点と、-30%という低すぎる会心率。
紫ゲージ換算で攻撃力1584相当なのだが、会心率も考慮するとアーティラートに僅差で劣っており、
そこにそれなりの属性値が来ると完敗である。
要するにブラックミラブレイドが来るとまず負けることになってしまうのだ。
大剣の必須スキルである抜刀術を発動させて運用することで巻き返せるので、
極力抜刀を意識した立ち回りで戦い、その真価を発揮してあげたいところ。
ガララアジャラやラージャンのような、龍属性に強く氷属性に弱いモンスター相手に担ぐといった、
属性武器選びの基本も忘れないようにしたい。- ……と言いたいところなのだが、
あまりにも属性値が低すぎるために氷属性武器としての運用が困難であり、
ラージャンの頭のようにたとえ龍が効かず氷がよく通る部位であっても、
肉質が柔らかいとミラブレイドに僅差で迫られてしまい、
条件によっては属性の相性を無視して逆転されてしまうことも…… - またG級ではシステム上攻撃が弾かれやすくなっており、白ゲージだと意外と使いづらいことも。
勿論軟らかい弱点部位へ的確に強烈な一撃を叩き込むのが大剣の使い方ではあるが、
硬い部位に攻撃が吸われて大きな隙を晒してしまう場合もあり得るため、注意が必要である。
- ……と言いたいところなのだが、
- 仕様上、挑戦者+2や見切り、力の解放との相性は極めて良好である。
なぜなら当武器の場合、抜刀術を発動させてもなお、会心率30%の伸びしろがあり、
これらのスキルの恩恵を他の大剣以上に受けられるからである。
特に挑戦者+2の場合、ブラックミラブレイドに対して3%高い火力を叩き出す。
挑戦者+2かつ抜刀術有りでの抜刀攻撃であれば、
エンテオンカムが全大剣中トップの物理火力になるのである。
スキル幅はある程度限られるとはいえ、
幸い今作では挑戦者を発動させやすく大剣とも相性の良いGXハンターシリーズがあるので、
匠、抜刀会心、集中に加えて挑戦者を発動できるような装備を作ることが出来れば
砂漠の暴君どころか伝説の黒龍をも退ける白き神の本気を
その身で体験することが出来るであろう。
但しその本気を見せつけられる白ゲージは大剣であることを考慮しても長いとは言えないので、
余程の短期決戦でない限りは猫飯でネコの研磨術が発動できると良い。- 挑戦者などの発動がお守りなどの都合で厳しい場合は
狂竜化モンスターに担いでいくとよいかもしれない。
先述したとおり会心率が上がる恩恵が他の大剣よりずっと大きいので、
通常時も勿論高火力だが、狂撃化すればやはりアーティラートなどを超えることが期待できる。
それこそ属性弱点も一致し、
狂撃化も期待できる狂竜化ないしは極限化したラージャンに担いでいくのも面白いだろう。
- 挑戦者などの発動がお守りなどの都合で厳しい場合は
- 強化には正真正銘G級ウカムルバスの素材が必要であるため、
G級への登竜門となる最終試験のウカムルバスを討伐した時点では入手できない。
本当の意味でこの剣を拝めるのは、ストーリーも最終盤のG★3となってからである。
MHX
- クロスにも続投。
こちらではG級は存在しないものの、
ウェンカムルバスを強化していくと最終段階でエンテオンカムに銘が変化するという形になっている。
- 生産段階では攻撃力250に会心率-25%、氷16に防御+10、
最終強化の「崩天剣エンテオンカム」では
攻撃力250に会心率-20%、氷20に防御+15となっている。
見てのとおり攻撃力は生産段階から一切伸びない。スロットも0のまま。
斬れ味もゲージ自体は伸びているが、赤ゲージで嵩増ししているだけで
実質役に立つ緑ゲージの伸びは10程度。
斬れ味+2を発動してもわずかに青ゲージが拝めるのみ。
他シリーズのウェンカムルバス並のなまくら具合である。
というより今作の氷大剣最終で斬れ味+2を発動させても白ゲージが出ないのはこいつだけである。
白い神の異名はどこに行った。
スロ0で苦労して匠をつけてもこの有り様なので、これを使うなら鈍器運用だろう。
氷属性の物理寄り大剣というとこいつと活躍の場を争うことになる。
MHXX
- もちろん続投し、G級強化が可能。
究極強化「崩界剣エンテカムノミ」の性能は、- 無属性武器顔負けの攻撃力360
- そこは譲らない会心率-20%
- おまけ程度の氷23
- 素で青30、匠2で白20
- 多少伸びた防御+20
- スロットはなし
大問題なのは、頭刃叉王の大切断の存在。
攻撃力370に会心率5%、氷20に匠2で白20…と、期待値で大きく上回る。
というか、ほとんど上位互換と言っていい代物である。
圧倒的な作成難易度の高さを誇る銀嶺大剣を抜きにしても、23程度の属性値では、
同攻撃力に会心率0%、匠で紫が出る断骨大剣に勝てる見込みがあるかはかなり怪しい。
この性能に崩天玉2個を費やしてもいいのか、よく考えた方が良いだろう。
- MHP2G・MH4Gと、登場したG作品において
大剣の最高武器倍率を次々と塗り替えていたウェンカムルバスであったが、
ここに来て武器倍率トップの座からは退いてしまった。
退いたどころか11位タイなので実はトップ10入りすら逃している。
本作にて歴代最大武器倍率に上り詰めたのは、あの仁剣であった。
余談
- この武器を初めて見た人はもれなく「いやこれ大剣じゃねぇだろ」とツッコミを入れたくなるはず。
その形状はウカムルバスの巨大な顎に柄を付けたものであり、
フチではなく平らな方の面で斬りつける。
もはや斬るというよりは「叩く」「潰す」「削り取る」ためのものである。
というか、巨大化させたおろし金という表現がぴったり。もしくはスコップ
実際に本来圧力が低くなるはずの広い面に棘を付け、
攻撃でそれをモンスターに打ち付けるという構造をしている。
まさにウカムルバスのイメージにぴったりのデザインである。
縦斬りで打撃属性、横殴りで切断属性になりそうだが、何、今に始まったことではない。
- 本来大剣の納刀時は刃が下を向くが、
この剣のみ刃(おろし金)が手前(ハンターが前を向いた時のプレイヤー側)を向く。
その見た目故に気づきにくいが非常に珍しい特徴である。
他の大剣と同様に納刀したら剣のふちがハンターに突き刺さる(下手すれば貫通する)ので、
ビジュアル的な問題を回避するための措置だろう。