MH2で初登場の弓。
邪龍の力を宿し、一度でもその弦を引けば、破壊の旋風が巻き起こるとされる黒の弓。
目次
概要
- 龍属性が付くミラ系武器の中では珍しく、無属性武器である。
またそれゆえに属性ゴリ押しがしやすい他のミラ系武器とは違って、
的確に弱点を狙い撃つプレイヤー側の技量も求められる。
祖龍素材を使用し、龍属性となる勝利と栄光の勇弓も存在する。
- 勇弓にも言えることだが、矢をつがえる部分がミラボレアスの頭を模している。けっこう不気味である。
- しゃがみ照準撃ちを行うと、この装飾がすごく邪魔になる(視界的な意味で)。
性能
MH2、MHF
- 登場当初より、無属性の連射弓としては最高峰の性能を誇った。
状態異常ビンこそ非対応だが強撃ビンにはちゃんと対応しているため、
属性が通らない相手であれば会心率も相まって勇弓よりも強力で取り回しやすい。
- MHFではさらに攻撃力が上方修正され、黒龍に挑めるようになるHR50時点ではチートじみた性能を誇る。
HR100以降でIIに強化することも可能となったが、よりにもよって古龍種の剛翼を6枚要求される。
またこの頃になると最初から溜め3で連射4を扱える剛種武器や、
お手軽に生産できて強力なSP武器なども登場し始めるため、
装填数UPがなければ連射4にならないこの弓の出番は少なくなっていく。
というより、凄腕以降は装填数UPがなければまともな火力も出せない
(出せたところで他の弓でも同じことが出来てしまう)ので使用者は非常に少ない。
崩壊と滅尽の弓(MHF-G)
MHP2G
- ブラックボウから勝利と栄光の勇弓との二択で強化できる。
黒龍の角をひとつ余計に使うが直接生産することも可能。
- G級素材でIIに強化すると、攻撃力384に会心率20%を備えた怪物じみた強さになる。
この攻撃力は「高い攻撃力とマイナス会心」が特徴の轟弓【大虎髯】と同値であり、
プラスの会心率と相まって事実上P2G最強の無属性連射弓である。
よほど弾耐性が高いモンスター以外なら、下手な属性弓を担いで行くよりも有利に戦うことができる。
弓使いにとっては、天崩とともに、剛弓を入手することが一つのゴールとなるだろう。- なお、この怪物じみた物理性能を超えるものは他シリーズを含め、未だ殆ど存在していない*1
特にMHFの弓は、剛種武器から覇種武器までの強化でその費用や素材の困難さにもかかわらず、
武器倍率が10~20ずつしかあがらないという非常に地味な強化であることが最大の要因である。
近接武器のインフレっぷりからして、この弓並の性能が現れてもおかしくはないのだが…
と思ったらMHF-G3でとんでもない性能の弓が追加されてしまった。 - また、MH4Gにてこれを上回る物理性能を持つ武器が登場している。
同攻撃力で会心率30%の叛逆弓カーマレギオンである。
- なお、この怪物じみた物理性能を超えるものは他シリーズを含め、未だ殆ど存在していない*1
- ガンナーに不足がちな防御力が+20される効果もある。
高い攻撃力とプラス会心率、さらに防御力アップという特徴は、
同じく最強格の無属性貫通弓とされる角王弓ゲイルホーンと共通している。
- 溜めタイプはLV1、LV2が拡散、LV3が連射。
装填数UPでLV4を解放すると連射5が現れる(LV3は連射4)。
そのため使い勝手は変わらず、純粋に威力の底上げになる。- 集中や通常弾・連射矢威力UPと組み合わせればもう手がつけられない。
特に、黒子・真は一式で両方のスキルが発動するため相性は抜群。
そのため、P2Gでは頭を増弾のピアスにして、それ以外を黒子・真にして剛弓を装備する
というプレイヤーも大勢いた。
- 集中や通常弾・連射矢威力UPと組み合わせればもう手がつけられない。
- G級であるIIへの強化で古龍の大宝玉を要求されてしまうが、それ以外は黒龍素材のみ使用。
剛角4本でやや手間取るかもしれないが、ミラ系の角は剥ぎ取りでも手に入ることがあるため
そこまで困難ではないだろう。
- ペイントビンに対応した以外はMH2の頃から変わらず、強撃ビンだけで状態異常ビンは非対応。
毒などで小細工が効かない分、的確に弱点を狙うプレイングを心がけたい。
MH4
- ミラボレアスの復活に伴いこの弓も復活したが…。
溜め1 溜め2 溜め3 溜め4 拡散Lv2 拡散Lv4 連射Lv3 (貫通Lv5)
無属性連射弓として見ると、衝弓【虎穿】どころか2段階前の轟弓【虎髯】にすら劣る性能である。
以前は最強の無属性連射弓として君臨していたというのに、この扱いはいかがなものか。
覚醒で龍属性連射弓として活用しようにも、覚醒も増弾もいらないリュウガンが十分な性能を持っており、
増弾必須ではあるが物理・属性の両面で勝るはきゅんも存在する。
さらに今作では覚醒と集中の両立が容易いとはいえ、溜め3が連射Lv3であることが足を引っ張る。
連射Lv3とLv4では矢の数が変わるため物理攻撃力に約1割もの差がつくのだが
リュウガンの溜め3は連射Lv4であるために、覚醒を使っても僅差で負けるのだ。
当然はきゅんとの差は、見た目の数値以上に開く一方である。
結果、スキル自由度でリュウガンに負け、ポテンシャルを最大発揮してもはきゅんに劣り
属性を諦めれば衝弓【虎穿】を遥か遠くに見上げることになる。
どうしてこうなった…。
ブランクが長かったせいか?
- 一応、覚醒と増弾を発動させることで今作唯一の龍属性貫通弓となる。
だがその場合、発動難度の高いスキルが2つも必要になる上、
溜め4メインでの立ち回りには様々な難点があり、属性値も低いので実用性はほぼない。
- 近接武器でのネックが弓にはなく強力になる、というパターンは今までいくつかあったが、
これはそのパターンとは完全に逆となってしまった(今回のミラ系近接武器は唯一紫ゲージが出る)。
奇しくもティガ希少種の弓はこの法則に則っているため、かなり対照的である。
- しかし今作には発掘装備版も存在し、
オンラインに目を向ければそこかしこで「殲滅と破壊の剛弓」が猛威を振るっている。
上記のように生産版の性能はかなり微妙なので、オンラインで見かけるのはほぼ間違いなく発掘版。
MH4のバランスブレイカーと名高い拡散剛射の力をもってすれば、全盛期すら凌ぐ威力を発揮するのだ。
ブッチギリの超火力に睡眠ビン・麻痺ビンのサポートもバッチリというぶっ壊れ性能で黒龍の鬱憤を晴らしている。
原材料は主にシャガルマガラやテオ・テスカトルだが
MH4G
- G級黒龍の解禁により、殲滅と破壊の剛弓IIに強化が出来るようになった。
攻撃力は急上昇し372に、さらに他の面も強化され会心率20%に防御力+25、覚醒での龍属性も220になった。
溜め3もちゃんと連射Lv4まで上昇したので安心。
ネックだった覚醒もMH4GではラギアXシリーズなどを用いて容易に発動可能である。
特に嬉しいのが攻撃力の上昇で、会心込みでの攻撃力は龍属性弓でNo.1に輝くという高スペック。
上位時点の弱さは何だったのかというほどの強化を受け、黒龍は再び雄飛した。
- しかし、やはり最後に立ちはだかるのはあの覇弓。その最終強化たる覇滅弓クーネレラカムであった。
素の物理期待値は僅かにこちらが上回るものの、極限強化や力の護符・爪まで考慮すればほぼ同着1位。
しかも龍属性値はこちらの220に対して280と約1.3倍の差で上回られているのだ。
さらにこちらは溜め3で連射Lv4なのに対して、覇弓は連射Lv5。
残念ながら同じようなスキル構成での威力はまず負けるといっていい。
さらに今作でかの祖龍の弓、勝利と栄光の勇弓が頭一つ抜けた龍属性値380と剛射を引っさげて復活。
攻撃力では一段劣るが、剛射の存在により物理火力もかなり高い強敵である。
といってもこちらはスロット3と防御ボーナスを兼ね備え、防具やスキルの自由度はかなり高い。
しかも、好相性の複合スキルとして秘伝(覚醒、属性攻撃強化、特殊攻撃+1)も存在する。
今作ラスボス防具のマゴグシリーズはその秘伝に加え
連射矢強化のスキルポイントまで持っているため正におあつらえ向き。
ある程度のお守りがあれば、集中&連射矢強化に加えて挑戦者+2と弾導強化を搭載し、
さらに秘伝まで盛ってしまうという超々豪華スキルも夢ではない。
MHXX
- 黒龍復活でこの弓も再登場。
ブラックボウの極致も黒龍の銘を冠しているが、あちらからの派生ではなくG級黒龍素材で新たに生産する。 - 強化システムの都合か生産段階では「撃滅と打壊の剛弓」、
究極強化は「断滅と崩壊の剛烈弓」と新たな銘を得ており、
殲滅と破壊の剛弓は最終強化段階の銘となっている。 - 4シリーズとの違いは覚醒がオミットされたため、素で龍属性が付加されていること。
あとは攻撃力300の会心率20%に防御力+25、スロット3とおおよそ4G時代の殲滅と破壊の剛弓に順ずる。
ただ溜め3が連射LV3なのだが、今作では連射LV4以上にバグがあるためこれはこれで使いようがあるという事態に。
- ライバルも4G時代と変わらず、覇殲弓イクセレラカムと完勝と栄冠の勇烈弓であろう。
覇殲弓は防御ボーナスのないスロット1だが、強撃ビンがLV2であるためビンありでは物理性能まで抜かれる。
勇烈弓は前作と違いこちらも剛射を手に入れたが、高い龍属性と溜め3溜め4が連射である点が据え置き。
だがスロット3と防御ボーナスによって差別化は十分可能な範囲である。- ただし連射弓は他に優秀な無属性や雷属性のものが多く存在するため
溜め2の拡散矢や溜め4の貫通矢を有効活用したほうが差別化はしやすい。
- ただし連射弓は他に優秀な無属性や雷属性のものが多く存在するため
MHW:I
- 大型タイトルアップデート第5弾、Ver15.01にてミラボレアスと共に実装。
生産時点では殲滅と破壊の剛弓、強化することで断滅と崩壊の剛烈弓になる。
その性能は- 驚異の攻撃力444、武器倍率にして370
- 渾身が使えない弓にとっては特に痛い会心率-30%
- 属性弓としては落第点の龍属性120、おまけの龍封力【大】
- 装填可能ビンは強撃に加え麻痺・毒・睡眠を完備、しかも麻痺ビン強化と毒ビン強化を持つ
- スロットは破格のレベル4が2つ
攻撃力は覚醒武器やラージャン弓すら超越する数値であり、
強撃ビンも完備...どころか爆破以外の全てのビンを装填可能。
会心率-30%が辛い所だが、会心カスタム2に加えて同時に実装された超スペックを持つ物理武器向け装備、
EXドラゴンシリーズを装備すれば、怒り時傷有弱点部位で会心率100%まで持っていき、
更に数多くの火力スキルと通常矢・剛射強化2を積むことが可能。
ついでに強撃ビンの数をかさ増ししてくれる真・弾丸節約、スタミナ残量が
火力に直結する弓にとっては有難いスタミナ上限突破(に近い効果)も発動する。- 基礎攻撃力が非常に高いので、攻撃力に乗算で補正を掛ける回避の装衣や狩猟笛の攻撃旋律と相性が良い。
特に回避の装衣はチャージステップとの相性も抜群なので是非併用したい。 - 属性弓は火力を出そうとすると、龍脈覚醒や属性会心等のシリーズスキルを積むのに防具を縛られがちだが、
属性をかなぐり捨てたこの弓にはそういったものが不要で防具の自由度が高い。
(と言っても、物理弓も行き着く先はほぼ確実にEXドラゴン4部位一択だが)
- 圧倒的な攻撃力と引き換えに属性値は悲惨で、普通の龍属性弓として運用することはほぼ不可能。
MHWの弓はシリーズ屈指の属性寄り武器であるため、最強の物理弓と聞くとヤツの二の舞では、
と思うかもしれない。
実際、弱点として平均的な肉質の弾肉質(傷有)55~60、属性肉質25~30を持つモンスターであれば、
普通に皇金の弓などの弱点属性を突いた属性特化弓の方がダメージが高い。
しかし、- 白棘が生えると物理肉質は軟化するが、属性肉質は15しかない悉くを殲ぼすネルギガンテ
- 頭は龍属性がそこそこ通るが弾属性だと弱点特効が通らず、
代わりに胴体の弾肉質が柔らかく属性肉質が15と低いミラボレアス*2 - 頭破壊後に弾肉質が傷有88と非常に柔らかくなり、更に龍属性が属性肉質25で第一弱点となる死を纏うヴァルハザク
- 氷鎧破壊後の頭が弾肉質が傷有66と柔らかめで、
実は龍属性肉質が火属性と同等の属性肉質20になっているイヴェルカーナ
流石にハンマーや操虫棍など一部のミラボレアス武器のようにどのモンスターへ担いでも最適解レベルとはいかないが、
MHWの弓を取り巻く物理寄り弓不遇、属性特化弓優遇の環境を
打ち破る高い性能を持つのは確かだろう。
- なお、物理攻撃性能だけでなく、サポート性能においても、
爆破以外の全ビン対応&他に一例しかない2種類のビン強化で、MHWの弓の中で最強と言っていい能力を持つ。
加えて、属性への依存度の低さゆえに状態異常ビン装着中の火力の低下幅を抑えることができ、
物理装備と相性の良いEXドラゴンシリーズにビンの本数をかさ増しできる真・弾丸節約が付随するなど、
非常に高いサポート性能と、一線級の攻撃性能の両立が可能な点も、本弓の特筆すべき強みといえるだろう。
関連項目
モンスター/ミラボレアス
武器/ミラ系武器
武器/勝利と栄光の勇弓 - 祖龍武器
武器/破滅と災厄の紅蓮弓 - 紅龍特殊個体武器
武器/崩壊と滅尽の弓 - MHF-G3.1より登場。