MHFに登場する、尾晶蠍アクラ・ヴァシムの素材を用いて作成する防具群。
ここでは亜種の灰晶蠍アクラ・ジェビアの防具についても触れる。
目次
概要
- MHFシーズン3.0にて追加されたアクラ・ヴァシムの防具。
アクラ・ヴァシムは一言で言えば黒いサソリであり、
実装当時は女性プレイヤーからデザイン面で苦情が入った事でも知られているが、
防具は結晶を各所にあしらったタキシードのようなデザインであり、
いわゆる虫っぽさは腰防具に名残が見られる程度のものとなっている。
- MHF-Z現在、原種ベースのアクラシリーズ、そこから派生可能な亜種ベースのアクラUシリーズ、
原種G級防具のアクラGシリーズ、亜種G級防具のジェビアGシリーズ、
そして辿異防具のヴァシムZシリーズの5系統が存在している。
アクラシリーズ
- HR4から作成可能な防具で、亜種のU派生を除くと、
無印→F→FX→HC(HC防具)→HS(狩護防具)シリーズまで派生可能。
- アクラシリーズの最大の特徴は、4色のカラーバリエーションが存在する点にある。
アクラ・ヴァシムは部位破壊を進めていくと体液の色が白色→黄色→青色→赤色と変化していくのだが、
HR個体は討伐時の部位破壊段階に応じて該当の色の体液を報酬素材で入手することができる。
その体液を用いる事で、防具の色が決定するのである。
ちなみに白色(尾晶蠍の体液という名称のため、無色とも呼ばれる)体液の場合はそのままアクラ○○になるが、
黄色の場合はアクラ○○黄、青色の場合はアクラ○○蒼、赤色の場合はアクラ○○紅という名称になる。
どのカラーリングを選んでも、HSシリーズまで派生強化は可能である。
- 現在でこそ生産も強化もそこまで難しくはないが、当時は要求素材がかなり多かった。
また、アクラ・ヴァシム自体部位破壊に極めて複雑なプロセスが用いられているため、
狙った色の体液を入手すること自体も困難なものがあった。
現在では上位個体が大幅に弱体化した関係で、PTで挑むと赤色に至る前に討伐してしまいかねず、
かといってソロでは破壊が極めて難しいという厄介な状況になっている。
幸い、白色体液は単に討伐するだけでも入手できるので、防具を作るだけなら楽である。- 実装当時から、人気は白色(無色)か、尻尾切断で入手できる赤色に二極化していた。
尻尾切断失敗の副産物として入手できる青色はともかく、黄色を所持している人はかなり珍しかった。
- 実装当時から、人気は白色(無色)か、尻尾切断で入手できる赤色に二極化していた。
- 性能については、残念ながらMHF黎明期の防具故にそこまで強力なものとは言えない。
一応、ガード武器向けのスキルが備わってはいるのだが。
ちなみにこの特性は後年G級防具と辿異防具が継承している。
アクラUシリーズ
- アクラシリーズをLv7まで強化し、次段階のFに強化せず、
アクラ・ジェビアの体液等を用いることでこのアクラUシリーズに派生強化できる。
例によってアクラ・ジェビアも部位破壊段階によって入手できる体液が異なり、
アクラU、アクラU黄、アクラU蒼、アクラU紅の4種類が存在しているが、
原種防具の時点で決定したカラーにしか派生することができない。
- 全体的に青白いカラーリングに変化しており、
黄・蒼・紅体液で色を変化させた場合も、アクラシリーズに比べより鮮やかな発色となる。
性能はともかくとしてロビーでのオシャレに用いていたプレイヤーも。
なお例によって、黄色の希少性は高かった。
アクラ・ジェビアはアクラ・ヴァシム以上に部位破壊プロセスが複雑な上に、
長い間空気モンスターとすら言われるほど存在感が無かったため、
お得クエストなどで狩猟がブームになった時期にプレイしていないと、
黄色以降の入手は難しかったものと思われる。
- こちらはアクラUシリーズLv7からアクラRシリーズへと派生強化が可能だが、
HC・HSに相当する段階は存在しない。
アクラ・ジェビアもアクラ・ヴァシムほどではないが黎明期のMHFモンスターのため、
防具性能も残念ながら、と言ったところ。
アクラGシリーズ
- MHF-G2にて実装されたG級防具。
G級個体は部位破壊段階ごとの体液入手がないため、色もいわゆる「無色」のもののみとなっている。
原種防具とは若干デザインが異なるが、基本的な方向性は一緒。
アクラG→アクラGF→アクラGXシリーズへと強化が可能。
- スキル面では剣士は反射、ガンナーは射手が全部位に付与されている。
その為、方向性そのものは原種防具と一緒なのだが、当時はG級防具も手探りに近い状態であり、
スキル値やスロット数バランスが規格化されたMHF-G5以降のG級防具と比較すると、
微妙な点が多く見受けられるようになっている。
- G級防具はLv7で精錬が可能になるが、反射と射手のSPは残るようになっている。
剛撃や精密射撃など、現在でも応用次第で使える珠が存在しているのは救いと言えるか。
- ちなみにG級特異個体実装前にアクラ・ヴァシムはG級進出しているため、
この防具の強化に、アクラ・ヴァシムのHC素材及びG級HC素材は使用しない。
ジェビアGシリーズ
- MHF-GGでアクラ・ジェビアがG級・特異個体対応した事に伴い登場したG級防具。
アクラGシリーズの色違いで、こちらも色変化はない。
- ジェビアGシリーズ、正確に言うとそれを精錬した珠は、当時のMHFの剣士装備に革命と言える変化を齎した。
何故なら、刀匠スキルと、当時重視されていた怒スキルを併せ持つ初のG級防具(精錬装飾品)だったからである。
特に腕部位では刀匠と相性の良い一閃スキルも付与されており、GXシリーズを精錬すると
「刀匠+2、一閃+2、斬れ味+3、怒+2」という当時の水準では極めて強力な珠になったため、
同じく「一閃と刀匠」のスキル構成を持ち同時期に実装された、
リオレウス希少種のソルGXシリーズの精錬珠と共に大普及を遂げることになり、
MHF-G7まで続いた「一閃+3&真打+3」というMHFの剣士装備のスタンダードを築くことに繋がった。
現在でも、真打装備を構成する場合には十二分に活用できる装飾品となっている。
- ガンナーの方も、扇射と怒という組合せであり高い人気を博した。
脚部位には一閃スキルがあり、相性のよさは言わずもがな。
このスキルの組合せ自体はMHF-G2に既に存在はしていたのだが、
こちらは付与スキルが反動+3のため、ボウガンを用いるプレイヤーからの人気が高い精錬装飾品であった。
反動軽減+3スキルの存在もあって、現在でも高い実用性を有する装飾品として知られている。
- なお防具としても使えないことはないが、
上述したように装飾品スロットやスキル値の規格化が行われる直前の防具であり、やや使い勝手は悪い。
- こちらは特異個体と同時実装だったため、GXLv7にはアクラ・ジェビアのG級HC素材が必要になる。
ヴァシムZシリーズ
- MHF-Z下の2017年2月アップデートより登場した辿異防具。
いずれアクラ・ジェビアを辿異種化する構想があるのか、アクラZではなくヴァシムZという銘になっている。
他の辿異防具同様、ヴァシムZシリーズとして生産した後、即座にZF・ZYへと派生強化でき、
ZYからLv7まで強化することでZXシリーズへと派生することができる。
- これまでのアクラ防具は上述したように紳士服っぽいデザインになっていたのだが、
辿異種アクラ・ヴァシムの特徴的な尾結晶が強く影響したのか、
ここにきて何を間違ったか未来SF作品の武器やスーツ、
はたまたロボットかと見紛いかねないほどのデザインとなっている。
蠍に近い形状のモンスターの防具といい勝負ができそうなほど。
ちなみに辿異防具もカラーリング変化はオミットされているが、
尾結晶を前面に押し出した防具のため、青紫色のカラーリングになっている。
- 剣士は頭・腕・脚部位は元来のアクラ防具らしく、
ガード可能武器向けのスキルである要塞や雌伏、反射などが備わっており、
脚部位は剛撃と一閃のスキルポイントを両方持っている。
そして胴と腰部位は、MHF-Zになってテコ入れされたものの発動対象防具が少なかった血気活性と、
同じくZ以降再注目され、血気活性との相性が良いものの発動対象防具が少ない適応撃が両方備わっている。
胴部位は両スキルとの相性が良い吸血スキルまで付いてくるという至れり尽くせりであり、
総じてどの部位も、Z以後のスキルの革新を目指すプレイヤーにとって有力なものとなっている。- ちなみに辿異防具が備える「辿異スキル」は、
頭:ガード性能強化+1
胴:適応撃強化+1
腕:耳栓強化+1
腰:適応撃強化+1
脚:ガード性能強化+1
である。
- ちなみに辿異防具が備える「辿異スキル」は、
- ガンナーについては頭・胴・腕の3部位に適応撃スキルと血気活性スキルがあり、
辿異スキルも「適応撃強化+1」となっている。
この為、3部位は過剰だがZXシリーズを2部位装備する*1と、血気活性スキルが発動し、
更に適応撃+2を超える効果が発現するようになる。
胴は吸血スキルも備えており、上記2スキルとの相性が良いことも相変わらず。
腰と脚は適応撃が無い代わりに、剛撃と一閃のSPが両方あり使い勝手が良い。
ちなみに腰の辿異スキルは「弾丸節約術強化+1」、脚の辿異スキルは「スキル枠拡張+1」である。
- また、アクラ・ヴァシムは元々属性がほぼ全く効かないモンスターなため、
辿異防具では全ての耐性が+2(ガンナーは+3)となっている。
これは辿異種の「属性やられ【特大】」対策を考える上で重要なポイントとなっており、
耐性上昇値は低めだがマイナスが無いため、
ヴァシムZを組み込んでも耐性の穴ができにくいという利点となる。