防具/G級防具

Last-modified: 2023-08-23 (水) 18:21:13

MHFに登場する特殊防具の一区分。
他シリーズにも「G級ランクの防具」という単純な意味のG級防具は存在するが、
本項では特筆すべき特殊能力を備えたMHFのG級系列防具、
特に「スキル最大発動枠増加」「装飾品への精錬機能」などがある「G級防具」について中心に記す。

目次

概要

  • G級への昇級に伴って生産・強化が解禁される防具群。
    この段階に至った防具は、防具アイコンに「G」のマークが付く。
    また天廊防具を除き、レア度が「GR」という特殊なものに変化する。
    • GRはGランクの「防具適性レベル補正」に影響する。
      詳しくはGランクの記事を参照のこと。
  • MHFのG級クエストは「防御力」に再び意味を持たせるために、
    難易度に応じた防御力の減算補正が発生するようになっている。
    それに対抗するための防具が、G級の防具なのである。
    • 何故そう言い切れるかというと、
      G級の防具は従来の常識を超える凄まじい防御力が発現するため。
      具体的には後述するが、通常のGX防具の中で最も高いものでは2200近くにまで達する。
      G級上がりたてのハンター向けに最初に提示される「エントラGFシリーズ」ですら、
      その防御力は剣士で1172と、600~700台が最高水準だった
      非G級時代の最高クラスの防具を軽く飛び越すものとなっている。
  • また、G級の防具の中には「G級スキル」という、G級昇級後でないと発現しないスキルを持つものがある。
    MHF-Z現在の「G級ハンター」は、このG級スキルを主体とした装備構築が常識となっており、
    その点でも極めて重要な立ち位置にあると言える。
    実際に「HRの頃に使っていた防具」と「G級昇級後に手に入る防具」ではありとあらゆる性能において
    後者が上回っていると断言して良く、昇級して間もないハンターからエンドコンテンツをやり込むトップクラスの
    ハンターに至るまで、G級防具を軽視する動きは今のところ全く存在しない。

G級系列防具

  • MHF-G10.1現在、いわゆる「G級系列防具」と呼ばれる防具は複数存在しており、
    立ち位置や性能などもやや異なっている。
    いずれにも共通する点として「全て何かしらの特筆性を持つ防具」であることが挙げられる。
  • 強化段階については、
    G級狩護防具以外は全てGシリーズGFシリーズGXシリーズとなっている。
    G級狩護防具のみ、GSシリーズGPシリーズとなる。
    なお一部の防具は最終段階の派生がないものもあるので注意されたし。
G級防具
G級系列防具では最も基本となるもの。
大抵のものはG級モンスターの素材から生産することになるが、狩護防具から強化できるものもある。
後述するが「スキル最大発動枠増加」「攻撃力の増加」などの特殊効果を持つ。
また、多くの防具に「装飾品への精錬機能」が備わっている。
防御力は実装時期などによっても幅があるが、GXLv7一式で1800~2200(ガンナーは1650~2000)。
GRは防具によっても異なるが、GXシリーズでは一律GR7。
詳細は後述する。
G級覇種防具、烈種防具、始種防具
覇種防具から強化を行うことで派生できる防具群。
段階としてはG級覇種がGシリーズ、烈種がGFシリーズ、始種がGXシリーズに相当し、
GRはGシリーズが2、GFが5、GXが7となっている。
防御力は剣士Gシリーズが900~1000、GFが1400~1500、GXが1900~2050。
スキル最大発動枠増加や装飾品精錬は有さないが、覇種防具時代から備われる豊富な特殊効果があり、
烈種・始種防具ではそれが更に強化される。
詳しくはこちらを参照のこと。
G級秘伝防具
秘伝防具から強化を行うことで派生できる防具群。
GRはGシリーズが3、GFが5、GXが6となっている。
防御力はGシリーズが1051/836(剣士/ガンナー)、GFが1286/1006、GXが1526/1226。
防具特性は従来の秘伝防具と全く同じで、防御力もG級系列防具の中では非常に低いが、
GXシリーズLv7で秘伝スキルを有する装飾品(通称:秘伝珠)への精錬を行うことができるのが最大の特徴。
詳しくはこちらを参照のこと。
G級狩護防具
アイテム販売、ネットカフェ特典などの通称「課金防具」の狩護防具を強化し派生できる防具群。
上述したようにGSシリーズとGPシリーズがあり、
それぞれGR1とGR5のGシリーズ/GFシリーズG級防具と同等の防御力となっているが、
狩護防具から引き継がれた防御効果によって実際の耐久力はそれらよりは高め。
G級防具同様、「スキル最大発動枠増加」「攻撃力の増加」が発現するが、
装飾品精錬機能は持たない。
詳しくはこちらを参照のこと。
遷悠防具
GR100以上で狩猟可能となる、G級遷悠種の素材で遷悠防具を強化したもの。
公式表記としては「遷悠防具」のままだが、プレイヤーからは「G級遷悠防具」と呼ばれることも。
遷悠防具の特殊能力はそのままに、「スキル最大発動枠増加」「攻撃力の増加」が発現するが、
装飾品精錬機能は持たない。
GRは全段階一律GR8で、GXシリーズの防御力はいずれも2000以上(ガンナーは1750以上)。
詳しくはこちらを参照のこと。
天廊防具
G級モンスターの素材を用いることで天廊防具もG級対応させることができる。
ただし天廊防具のみ、従来防具と同じ扱いになっており、
スキルやアイコンこそ他の防具群と同じだが、GRは1のままで防御力も低い
(G級防具適性レベルが最大になると、G級防具GXシリーズとほぼ同じ防御力になる)。
G級派生させることによって天刻印のスロットが空き、
「G級防具としての特殊効果」や「始種防具の特殊効果の一部」が発現可能となる。
詳しくはこちらを参照のこと。
辿異防具、辿異狩護防具
MHF-Zアップデートで実装される、GR200以降に生産(強化)できる防具カテゴリ。
辿異防具は同アップデートで実装される辿異種の素材を用いて生産するもので、
辿異狩護防具は一部のG級狩護防具の強化派生として用意される。
G級防具同様「スキル最大発動枠増加」「攻撃力の増加」が発現するが、
それに加えて、スキル枠の更なる拡張や特定スキルの強化ができる「辿異スキル」自動発動効果を持つ。
また、辿異防具は天廊防具同様にGRは1扱いになっているのだが、
天廊防具と違い、素の防御力はZシリーズの時点でGX防具に近い水準がある。
そのため、G級防具を根本的に凌駕する防御力が発現できるようになっている。
詳しくはこちらを参照のこと。

G級防具

  • 上に挙げたG級系列防具の中では唯一「直接生産」に対応した防具群である。
    G級昇級後、工房メニューに「G級防具生産」が追加されてそこで生産することになる。
    他の防具群が「HR・SR時に用いていた防具の強化」という意味を多分に含むのに対し、
    G級防具は「G級における防具の新調」という意味が非常に強い。
    • 上述したが一部の防具は狩護防具やHC防具からG級防具に派生強化できる。
      ただし派生強化できる防具の中には、G級防具の直接生産できるというものが少なくない。
  • GFシリーズまでの強化はG級で入手できる素材を中心に、非G級の素材を取り入れつつ行うことになるのだが、
    GXシリーズへの派生には「極征貢献証」という、極限征伐戦でのみ入手可能なアイテムが必要となる。
    またLv4以降は通称「累石」と呼ばれる、極限征伐戦を中心に入手できるアイテムが必要となる。
    ただしラヴィGXシリーズフロガダGXシリーズのみ、例外的に累石も貢献証も必要ない。
  • ちなみにニンファG・ウィルG・ラヴィG(狂/猛)、狩人祭褒賞防具、双頭襲撃戦/無双襲撃戦
    G級モンスター解禁イベントで製作できる、リアルオG/ロウアスG以外のG級防具は、
    生産・強化素材がほぼ標準化されている。
    そのため、G級モンスターが新登場した場合もどの程度の素材量が必要なのか予想を立てやすい。
    上記の防具を除くと素材要求数自体も控えめとなっており、G級系列防具では最も生産・強化が楽になっている。
  • なお、上記防具を含めた一部の防具を除いてGFLv7とGXLv7でHC素材が1個必要となる。
    GFは非G級ランクのもので、GXはG級HC素材である。
    GFLv6とLv7、GXLv6とLv7の防御力差は非常に小さくなっており、
    これは後述する装飾品精錬へのストッパーとして存在しているものと思われる。
    特にGXLv6とLv7の違いは精錬できるか否かとほんの僅かな防御力だけなので、
    着るために作る防具であれば無理にG級HC素材を取りに行く必要はあまりない。
    また、G級希少素材(シジルの★レシピ素材)は使わない。
  • 上に挙げた防具は生産・強化素材がやや特殊なものとなっている。
    ニンファGとウィルGについてはこちら、ラヴィシリーズについてはこちらに詳しい。
    狩人祭祭典防具は「祭典の熱気」というアイテムを使う関係で、
    素材の要求数量が通常のG級防具より少なくなっている(GFLv7でHC素材を要求されないなど)。
    リアルオG/ロウアスGと双頭襲撃戦*1/無双襲撃戦の防具は、
    モンスターの固有素材は一切(HC/GHC素材含め)使わず、汎用素材のみで強化していく。
  • G・GFシリーズの防御力とGRは、モンスターの難易度(★+数字で表される)ものに準拠している。
    例えばリオレウスのG級防具G・GFシリーズは、リオレウスの難易度が★4なのでGR4防具となる。
    これは、GR3の防具であればG級のクエスト難易度★3に適応した防御力を持つ、という意味を持っている。
    あくまで概算であるが、GFシリーズLv7一式の防御力は、
    設定されたGRの難易度より一段階上のクエストが適正防御力になるように設定されている。
    GXシリーズでは上述したように防御力・GRと難易度の相関関係は無くなる。
  • 非G級時代にスキルが5個あった防具の派生強化品を除くと、
    G・GF時点でのスキル数は4で、GXにて5個目が解禁される。
    なお5番目の解禁スキルは、ほぼ全てのGX防具において部位ごとに異なるスキルが発現する
    装飾品スロットは防具によって大きく異なっており(理由は後述の遍歴の項を参照のこと)、
    多くの防具は生産時は2個、GFLv6かLv7で3個目が開く。
  • G級スキルについては基本全てのG級防具が何かしらのものを持ってはいるものの、
    当然防具によってピンキリであるため注意が必要である。
  • 余談だが、モンスター素材の防具、かつ狩護防具からの派生ではない防具に関しては、
    元防具と若干デザインが異なっている(マグシアシリーズ除く)。
    基本的にはマイナーチェンジという趣ではあるのだが、
    ラヴァGシリーズ頭部位などのように一部パーツに特徴的な変更がなされているものや、
    ドラゴンG・バルカンGのように元防具から大きく変わっているものもある。

特殊効果

  • G級防具の特殊効果は装飾品精錬を除くと、全て3部位以上の装備で発動する。
    これは違うシリーズのG級防具が混ざっていてもいいし、段階も問わない。
    また、G級狩護防具、(G級)遷悠防具、G級防具効果を持つ天廊防具、
    辿異(狩護)防具が混在した結果合計3部位でもOK。
  • 攻撃力上昇
    • G級防具を3部位以上装備すると発動。攻撃力倍率がさらに加算される。
      これはG級クエストでのみ効果を発揮するので注意が必要。
      ただし、天嵐武器以上の武器のみが対象の天嵐防具などとは異なり、武器を問わず発動する。
      上昇値は武器倍率+30で、天嵐防具などと組み合わせても重複する。
      なお計算式としては一番最後に加算されるため、火事場スキルなどの乗算は乗らない。
  • 攻撃力上昇効果に関しては、フル装備の天嵐防具と比べるとやや控えめなものとなっている。
    ただし後述のスキル発動枠増加効果の恩恵が非常に大きく、
    武器も現在ではこの控えめな上昇値を念頭において大幅な火力増が行われているため、
    今となってはこれ自体を問題視する声は皆無である。
  • スキル最大発動枠増加
    • G級防具3部位以上装備でスキル発動枠が+1、
      または、全身5部位G級防具を装備することでスキル発動枠が+2される。
      つまり、それぞれ11枠や12枠までスキル発動数を増やせるのである。
      なおこれはクエストや武器を問わず常に発動する。
      ちなみに辿異防具の中には「スキル発動枠+1」という辿異スキルが存在するが、
      これを持つ辿異防具を混ぜておくと、上記のスキル最大発動枠から更に1つ(以上)スキル発動枠が増える。
  • G級防具はプレイヤーからの要望、特に最大スキル発動枠の問題をある程度解決する形で実装された。
    実際、これまでのMHFの環境では、スキルポイント自体はいくらでも稼げるが、
    逆にスキルポイント豊富ゆえに肝心な必要スキルが押し出されてどうでもいいスキルが発動したりと、
    10枠まで」という制限がスキルシミュレートにおける大きな壁となっていたのである。

装飾品精錬

  • 最大まで強化を施したG級防具、それ自体を装飾品化してしまう技術。
    G級防具専用スキルも内包されており、数値はそのままではないものの、
    スキル内容は精錬する前のG級防具が持つ特徴的な部分を抜き出して再現している。
    装飾品にしてしまうため、当たり前だが精錬したG級防具は消失する
    現時点では一度精錬すると元には戻せない
    精錬した装飾品はいわば「普通の装飾品」となるため、どの防具にも装備でき、
    エクストラコースの「宅配ネコ」機能を使って、非G級のサブキャラクターに送ることもできる。
    • 精錬した装飾品は一部除き
      「防具シリーズ名+剣or射(剣士かガンナーか)+珠+G○(G・GF・GX)」という命名則になる。
      例えば剣士のクックGFシリーズを精錬すると「クック剣珠GF」となる。
  • 多くのG級防具では、Gシリーズ・GFシリーズ・GXシリーズのLv7で精錬が可能。
    GシリーズとGFシリーズはスキルが3つ(GとGFではスキルポイントが違う)、
    GXシリーズではスキルポイントが4つ発現する。
    なおGFとGXの装飾品はスキル数のみが異なり、スキルポイントそのものは同じであることが多い
    (ヘッジシリーズやストレガシリーズなど、例外有)。
  • なおGX防具は5番目のスキルが部位によって異なることから、
    GX防具精錬装飾品も、精錬した部位ごとに異なるスキルが発現する
    頭から順に1~5の数字が割り振られており、それでどの部位が精錬元か判断することは可能。
    (例:レウス剣珠GX4……レウスGXフォールド(剣士腰部位)を精錬したもの)
  • また一部のG級防具は、G/GF珠の時点で発動スキルが部位ごとに違うものがある。
  • 基本的にはスキル数の関係でGX防具装飾品(○○珠GX)が最も優秀なものとなっているが、
    ヘッジ射珠GF*2のように、GFとGXで発動スキルが大幅に変わってしまったり、
    ルナ剣珠GFとルナ剣珠GX1の一閃スキルのように、GXにすることでスキルポイントが弱体化するものがあるため、
    一概には言えない部分もある。
    ただ原則的には、スキル数の多さ、ポイントの充実度からGX珠を主とし、
    必要であればGF珠を作るという方向で問題はない。
  • なお俗に言う「G級最前線環境スキル」である一閃+3や剛撃+5は、
    2017年時点では防具だけでその段階まで発動させることができないようになっている。
    その為G級防具である程度段階を積み上げ、残りをG級防具精錬装飾品で補うというのが一般的である。
  • MHF-G8まで、G級スキルを持つ一般の装飾品は存在しなかった。
    その為G級スキルが発現するのはG級防具精錬装飾品のみであった。
    G8ではアニバーサリー2015プレミアムグッズセットの早期購入特典として、
    G級防具精錬以外で初のG級スキルポイントを持つ装飾品が入手できることになった。
    剛撃+2、三界の護り+2、怒+2を持つG級・怒剛珠と、一閃+2、三界の護り+2、怒+2を持つG級・護閃珠である。
    その後、G9アップデートで一般解禁され、特定のクエスト報酬でキー素材の原珠を入手可能になっている。
    G10、G10.1では一気に種類が増加し、イベントクエスト報酬として入手したり、
    G級モンスターの素材少量から装飾品を生産できるなどより手軽になったが、
    GX珠に比べるとスキル数は少ない(スキルポイント自体は一般的なGX珠と同じ)ため、
    GX珠の価値がこれによって損なわれている訳ではない。
    精錬には少なからず手間がかかり、それを充実させるまでのスキル格差が指摘されていたため、
    そこを補うための選択肢として存在するという見方が一般的である。
  • 基本的にはG級防具は装飾品の精錬機能を有しているのだが、
    エントラGやイベント発のG級防具など、一部精錬に対応していないものがある。
    また、ニンファG・ウィルG・ラヴィG(狂/猛)・レウアスG・リアルオG、
    そしてG級秘伝防具はGXシリーズLv7まで精錬が行えない
    • G級秘伝防具は装飾品スキルポイントの体系もG級防具とは大きく異なっている。
      詳しくは秘伝防具の記事を参照してほしい。
  • 余談だがハンターキャリアの項目には「精錬マスター」というものがある。
    これはG級防具精錬装飾品を多数作ることで100%埋めることができる。
  • なお「精錬すると防具に戻せない」「G・GFで精錬してしまうと後でGXに強化できない*3」点については、
    かなり改善要望が上がっているらしく、
    運営側としてはいずれ何らかの改善を行いたいとの発言がある。
    • 現段階でもできなくはないが、防具に戻すとLv1に戻ってしまうため別の方法を検討中との事。
      後述するが、「GX装飾品は(GX装飾品しかない一部のものを除き)直接生産可能
      「G・GF装飾品は防具からの精錬しか対応しない」という差別化によって、
      ある程度の解消を図ったと言える。

変遷

  • 現在でこそG級ハンターの主力防具の一つとなったG級防具であるが、
    MHF-G5までは「着るための防具」としての存在意義を何度も何度も脅かされていた。
  • MHF-G1ではGX派生がなくGF防具のみであったが、
    当時はG級対応防具がこれとGS狩護防具のみであったのと、難易度も現在で言う★4止まりであったため、
    防御力という点では紛れも無く優秀なものであった。
    ただし装飾品スロット3開放が当たり前というMHF-G以前の防具と比較し、
    当時のG級防具はスロット2でスキルポイントが高いorスロット3でスキルポイントがやや低い、
    の二極になっており、やや使い勝手が悪いという評は存在していた。
    作製難度も現在に比べれば高かったが、着るための防具として作る分には、
    覇種防具や秘伝防具に比べれば容易であると言えた。
  • ただMHF-G1でG級防具の「着るための防具」としての存在意義が脅かされたのは、
    防具の性能というよりむしろG級の環境の悪さが最大の原因だったと言える。
    具体的にはこちらこちらを参照してほしいが、
    ハメによる作業性の強い連戦が最適解という風潮が跋扈してしまったため、
    多くのプレイヤーから防御力の高さがメリットとして認識されなかったのである。
    G級スキルについても、この時点ではG級防具主体の装備では、
    既存装備*4に比べ飛びぬけた火力を持たせることはできなかった。
    その為ハメであれば既存装備で十分という評が非常に強かった。
    • なおG級防具の精錬に関しては、
      既存装備に搭載することでハメでの火力を更に引き上げられる事が早い段階から注目されていた。
      その為、「G級防具は着るための防具ではなく、装飾品として作るもの」
      と認識するプレイヤーが増えることになる。
    • 上記の見識が強く残ったため誤解されやすいが、
      MHF-G1時点でも着るための防具としてG級防具を用いる人は決して少なくなかった
      有名な組み合わせ装備としてヘッジGFシリーズが用いられたり、
      ザザミGF、ブランゴGF、ギザミGF、御神楽GFなどは防具として運用するプレイヤーも居た。
      特にハメの難易度が高かったミドガロン戦においては、
      ガチンコ狩猟でGF防具3部位以上という指定募集が存在していたほどである。
  • MHF-G2ではハメが難しくなったこと、若干作成難度が改善されたことでG級防具の価値も上昇。
    解禁されたGXシリーズは当時はまだ強化がかなり難しかった(極限征伐戦の記事も参照のこと)が、
    トルペドGX・ヘッジGX・ファルノGX・御神楽GX・マグシアGX・ハーデスシリーズなどはかなり使われていた。
    一方G2においても、環境がG級防具の価値を揺るがすことになる。
    原因は奇しくもGXシリーズの解禁に寄与した極限征伐戦である。
    当時の極限征伐戦はLv300以上でようやく満足の行く報酬にありつけるという状態であったため、
    そこまで上げてしまうと防御力が完全なダメージ軽減要素として機能しづらかったのである。
    特に第1回ではもっと早い時点で防御力が意味を成さなくなってしまい、
    熟練プレイヤーの多くはG級防具を否定し、覇種防具5部位構成+真根性スキルによる攻略を選ぶことになる。
    このような状況から「G級防具を使わずとも、既存装備+真根性スキル+G級精錬装飾品で十分なのでは?」
    という声が多く上がることになった。
    • こうなった要因として、極限征伐戦の1番手であるシャンティエン相手に、
      極長リーチ、かつ弱点属性の龍属性を備えるネブラダ・ライリスが相性が良かったのも理由で、
      両者を注視すると「シャンティエンに攻撃を当てやすい極長リーチランス、
      かつ覇種防具では常時起こりうる即死対策として、真根性スキルを搭載する」点が重要であったことが判る。
      その後、G級武器にも極長ランスのゼーゲロングホーンが登場したが、
      これによって覇種防具5部位を無理に使う必要がなく、
      この頃となるとLv200ぐらいまでならGX防具の防御力のみでも拮抗可能になった事、
      そして当時は真根性スキルに攻撃力ダウンペナルティが存在していたこともあり、
      再びG級防具を用いるプレイヤーが増えて行くことになった。
  • MHF-G3ではG級防具の作成難度が大幅に緩和され、現在の体系となった。
    当初は「既存装備に使う装飾品作りが楽になった」と捉えるプレイヤーが少なくなかったが、
    一方で同アップデートで登場したプランダGXシリーズ、アフティGXシリーズ、
    ギルド貢献証ピアスなどの性能に着目し、この頃からG級防具では不足するとされていた、
    火力面も含めた装備革新が始まるようになる。
    特にプランダGXは一閃スキルと達人スキルを両方備える初のG級防具であり、
    それまで机上論に近かった「一閃+3」と高段階の見切りスキルをG級防具で発動させることが現実的となった。
    この頃からハンターの装備の実情*5が「既存防具中心」から「G級防具中心」に変わっていく。
    そして烈種防具の登場によって従来不可能だった高火力スキルを搭載し、
    秘伝防具に迫る、或いは凌駕する火力を積むことが可能になった。
    そしてG級狩護防具がテコ入れされてシナジーが大幅に強化されたことで、
    防具構築も容易となり「G級防具は低火力」という印象はかなり払底されることになった。
  • 一方、今度は環境ではなく、防具自体の性能で立ち位置が脅かされることになる。
    最大の要因はG3後半より登場の、G級スキルを大量搭載したG級狩護防具の存在である。
    G級狩護防具は課金防具であり決して同列には語れないものの、
    最初に述べたスロット数やスキルポイント配分のアンバランスさがG級狩護防具にはなかったため、
    「防具としてのG級防具はG級狩護防具が強いので必要ない」と評する人も少なくなかった。
  • MHF-G3.2終盤からMHF-G5にかけては、G級防具の立ち位置が確立する決定的な事象が複数発生している。
    まずG3.2終盤でアスールGXシリーズ、GGでエントラGXシリーズが実装された。
    この2つはG級狩護防具同様のスロット数・スキルポイント配分であり、
    前者は熟練ハンター、後者はG級上がりたてハンターが扱うに足る十二分なスペックを有していた。
    そしてMHF-GGで穿龍棍と秘伝防具精錬機能が登場したことにより、
    それまでネ実などでクリア装備と言われていた「秘伝防具+GX珠」の絶対性が根底から覆された
    G5では精錬可能なG級防具も全てG級狩護防具同様のスロット数・スキルポイント配分に調整されるようになり、
    懸案であった使い勝手の悪さも完全に払拭されることになった。
  • 一部ではそれでもG級狩護防具さえあれば…という声が存在してはいたが、
    G6・G7で更に強力な性能を持つGX防具が実装されたことで沈静化された。
    またG7頃から、スキル面でG級狩護防具が同世代のG級系列防具を上回れるケースが減少してきており、
    G9現在では着るためのG級防具の存在意義を疑問視する声は完全に無くなったと言ってよい。
  • ガンナーについては防具環境の問題から、
    ライトボウガンを除くとG級防具が選択肢に上げ辛い問題があったが、
    MHF-G7で実装された始種防具の存在を契機として現在はほぼ解決している。
  • MHF-G7以降、始種防具や遷悠防具などG級系列防具が増えたが、
    種類の豊富さや作成難度など、G級防具は総合的に優れているという評が一般的である。
    またG9以降、閃転スキルの登場や会心率に優れる改G級武器の出現などに伴い、
    それまで最前線ハンターの間ではあまり取り入れられなかった
    「G級防具5部位(12スキル)構成」も精力的に用いられるようになった。*6
  • MHF-Zでは新たなG級系列防具「辿異防具」が実装された。
    これによって12枠ですら限界を迎えていたスキル発動枠を更に強化したり、
    G級防具(及び装飾品)に備わるスキルを強化することができるようになる。
    その性能は生産段階でGXシリーズを完全に超えている防御力を備え、
    Z、ZF段階は1LVでスキップできること、Zシリーズからでもスロット3かつ辿異スキルを備えることから、
    GX防具の後継となりうる存在となっている。
    実際にMHF-Zアップデートから約1年ほどが経過した2017年9月時点では、
    最前線ハンターの多くが、辿異防具を主力とした装備を構築している。
    • 完全に辿異防具のみとなっていないのは、
      始種武器と始種防具(特にガンナー)、及び遷悠防具の自動発動スキルが未だ高い有用性を持つためである。
      G級防具と辿異防具を比較した場合、辿異スキルが死にスキルになる前提でも辿異防具のほうが有用であり、
      G級防具の優位点はそれこそバリエーションの多さのみといえる。
      2017年秋現在では辿異スキルを6枠(防具5パーツ+武器)全て活かしつつ、
      通常スキルも満足のいく水準に持っていくことが非常に難しく、
      辿異スキルが死にスキルになることはままあるのだが、
      それでも多くのプレイヤーが辿異防具を採用するようになっている。
  • 辿異種自体はGR200まで挑めず、HRの防具ではとても歯が立たない(と言うより自殺行為に等しい)ため、
    G級クエストを普通に攻略していき、最終的に辿異種に挑むためのGX防具、
    という価値観は基本的には何一つ揺るいでいない。
    ただ、上位カテゴリの防具の登場によってGX防具が到達点から通過点になったのは紛れも無い事実であり、
    今後作成をより行いやすくするための環境を少しずつ整備していく方針であることが明らかになっている。
    2017年11月アップデートでは一部を除くGX装飾品を全て直接生産可能となるリファインが実施され、
    これまで大きな課題になっていた「スキルを充実させる為に(実質的に)G級防具の大量生産が不可避となる」
    事態は大きく改善を見ることになった。
  • なお「普通のG級防具」については、MHF-Z以降極端に数を増やせない*7可能性が囁かれていたが、
    実際にZ以降は種類の追加が大幅に鈍っている。
    2017年からは「生産時からGX防具」という防具が追加されている一方で、従来体系の防具群も追加はされている。
    G級→辿異種までの導線の強化については2017年時点でも課題になっている事がインタビュー等で挙げられており、
    今後はどのような形になっていくのかはやや不透明である。
  • なお初期実装のG級防具GFシリーズは、元々MHF-Gのスケジュールにおいては、
    「G級における実質唯一の防具群」として定義されており、
    更にG級の裏コンセプトである「ゲーム性のリセット」
    つまりサービス開始初期のMHFのような防具環境を目指していたことが明らかになっている。
    しかしそれはユーザーには受け入れられなかった訳であるが…
    上記の変遷で述べたとおり、G5以降のG級防具はスキルポイントやスロット数のバランスが改善されているが、
    それまでのG級防具のスキルや装飾品スロットのバランスはそのままである。
    またGG/G5を契機としてG級ハンターの求めるスキル構造が大きく変化したため、
    それまでのGX防具はスキルインフレに付いていけなくなってきている。
    その為、「GGまでに実装されたGX防具のスキルや使い勝手を良くして欲しい」という声も見られる。

余談

  • 上で記載したG級防具のデザインについてだが、
    元々は元防具と全く同じデザインが採用されていた。
    そのため、G1以降上記の点でかなりの要望が上がっていたらしく、
    G級システム周りの改善が落ち着いたMHF-GGにて、これら既存モンスG級防具のデザイン変更が行われた。
    ちなみにこれは新たなデザイン防具を追加するのではなく、既存の○○Gシリーズのデザインを上書き変更するため、
    賛否両論が予想されることから実施の是非についてアンケートが実施されることとなった。
    その結果は97%の人が「変更を希望する」と答えたため、MHF-GGでデザイン変更が実施されたのである。
    • なおそれ以降の実装防具も、同様にデザインが少々変更されている。
      上述したようにマイナーチェンジという趣が強く、大幅に変更されるのは辿異防具からとなるが。
  • 基本的にG級系列防具の中では最も作りやすいとされるのがG級防具であるが、
    MHFのエンドコンテンツであるG級大討伐で作成・強化可能な、ラヴィGシリーズの系列のみ少々事情が異なる。
    詳細はラヴィシリーズを参照のこと。

関連項目

システム/G級クエスト/MHF
武器/G級武器


*1 タングスGシリーズのみ異なる
*2 ヘッジ射珠はGFでは速射+3&達人+2だが、GXでは達人が消えて一閃+2になる
*3 厳密には、MHF-G2において期間限定の措置として、GF防具を精錬した装飾品を使ってGX防具を生産することができるようになっていた。
*4 現在ではありえないが、当時は大多数のG級ハンターが昇級時点で秘伝防具なり覇種防具なりを所有していた
*5 いわゆるネ実補正を除く
*6 始種防具混在構成についてはメリットが失われた訳ではなく(特にガンナー)、始種武器のテコ入れもあって未だ人気は高い
*7 既存モンスターのG級対応がほぼ出尽くしたため、あとは新規モンスターやイベント装備に限定されてくる