目次
概要
- MHシリーズでは初となる和風な戦闘BGMを有するオオナズチ。
オオナズチの摩訶不思議な生態に合わせ、特殊な仕様が多いBGM群となっている。
- 初登場のMH2からMHP2Gまでの作品では、怒り状態の時にしか流れない。
オオナズチは大多数のモンスターと同じく、非怒り状態と怒り状態を交互に繰り返すため、
戦闘中に突如流れ始め、鳴り止んではまた流れ始める……といった状況になる。- これらの作品でのオオナズチは戦闘開始前から擬態した(透明の)状態で徘徊しているため、
戦闘が始まってからしばらくはBGMが流れないまま戦う、フルフルに似た状況になる
(視力の退化したフルフルとは異なり、発覚時の視線アイコンは表示される)。
オオナズチの逆鱗に触れるとようやくBGMが流れ始め、戦闘の緊迫感が増す演出となっている。 - だが、オオナズチの怒り状態が持続するのは128秒(=2分8秒)という短い時間。
そのため、実際の戦闘中に長時間聴き続けるのは困難である*1。
- これらの作品でのオオナズチは戦闘開始前から擬態した(透明の)状態で徘徊しているため、
- なお、怒り移行のタイミングでは最初に「発見音」と称されるBGMが流れる。
このことから、普段はボスモンスターとの遭遇時に行われる「発見音⇒戦闘BGMが流れる」という処理が
怒り状態になるまでは保留されている……といったことが内部的には行われているようである。- MH2、MHP2(G)、MHFのG級はそれぞれ「発見音」が異なっており、
無印時代から引き継いだMHP2の発見音はやや静かな滑り出し、
オオナズチが登場したMH2の発見音はそれよりも激しい曲想になっている。
「古龍の怒り」という場面で流れだすこれらの曲は、普段とは異なった印象を受けるかもしれない。
- MH2、MHP2(G)、MHFのG級はそれぞれ「発見音」が異なっており、
- MH4Gでは、怒り状態に関わらず曲が流れ続ける仕様に変更されただけでなく、
オオナズチが散布した霧が充満している間だけBGMがくぐもるという演出が追加された。
オオナズチの煙に巻くようなトリッキーな動きと、
吐き散らす霧に惑わされるという状況が、曲の雰囲気と非常にマッチしている。
- MHFの特異個体オオナズチは例外的で、怒り状態に関わらず『深い森の幻影』が流れ続ける。
深い森の幻影/オオナズチ
- 使用作品
- MH2、MHP2、MHF、MHP2G、MH4G、MHX、MHXX、MHXR
- 収録
- モンスターハンター2 サントラブック VOL.2 ドンドルマの旋律
モンスターハンター 狩猟音楽集II ~咆哮の章~
MONSTER HUNTER 2004-2012 -HUNT-
- 霞龍オオナズチのテーマBGM。
当時の戦闘BGMでは珍しい、三味線や篠笛等の邦楽器の音色を用いた和風な曲に仕上がっている。- サントラブックのライナーノーツによると、
オオナズチの姿を消すという能力から忍者を連想した為、和風な曲に仕上げたとのこと。 - 序盤は隠密らしく抑え気味の曲調となっているものの、
曲が進むにつれて盛り上がりが増していき、サビではかなり激しい曲想となる。
落ち着いた序盤と、疾走感溢れる終盤のギャップに惹かれるハンターが多い。
ちなみに、よく聴くと途中でオオナズチの鳴き声のようなものが…?
- サントラブックのライナーノーツによると、
- かつてはオオナズチ自体が他の古龍種に比べて狩りやすく、聴く機会が多かった。
また、和風かつ段々と激しさを増すドラマチックな曲調から、
この曲の人気はとても高く、この曲聴きたさにオオナズチと戦うハンターもいたほど。
- 曲の雰囲気がメタルギアソリッドっぽいと評される事もある。
この曲のイントロとMGS3で脱獄し下水道から滝に向かうシーンで流れる曲で、
よく似たループ音源が使用されているのが要因と思われる。
なお、市販のループを使用し、
それだけが偶然被っただけの場合は著作権的には問題にならない(盗作にはあたらない)。- メタルギアソリッドはステルスゲームであり、「見つからないように進む」のがゲームの趣旨である。
オオナズチが透明になるのも、同ゲームに登場する「ステルス迷彩」を彷彿とさせる。
これも要因の一つといえるかもしれない。- 似た例として『牙を剥く轟竜』がある。
- メタルギアソリッドはステルスゲームであり、「見つからないように進む」のがゲームの趣旨である。
- MHP2G以降のオオナズチは登場機会に恵まれていなかったが、
この曲のためだけにオオナズチの再登場を熱望するハンターも多かった。- その後、MH4Gにて6年ぶりとなる復活を果たした。
東京ゲームショウ2014での映像では、この曲をバックにオオナズチの復活が示唆されていた
(一般公開日以前に公開されたPV第四弾にはこの映像がなく、サプライズ気味の登場であった)。
MH4ではクシャルダオラがPV最後に専用曲を引っ提げて登場しており、
このクシャルダオラの演出に合わせたものだと考えるプレイヤーもいる。
- その後、MH4Gにて6年ぶりとなる復活を果たした。
深い森の幻影/オオナズチ - Rise ver.
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- MHWでは登場せず、久方ぶりの登場となったMHRiseではBGMも新たにリメイクされた。
他の古龍同様にコーラスが入るようになり、後半のサビの部分は男性コーラスが主旋律を取る。
MHRiseのコンセプトである和の雰囲気を残しながら、
オオナズチという古龍の壮大さを感じさせるBGMとなっている。- 一方で、イントロはややコミカルチックになっており、こちらはこちらで
トリッキーなオオナズチのイメージによく合っている。イントロ部分の音量がやたらと大きい事もそれに拍車をかけている - なお、霧と共にBGMがくぐもるギミックが復活した。
Xシリーズ時にこの演出がオミットされたことを嘆くプレイヤーも多いことから、
この仕様の復活には多くの歓喜の声が上がった。
- 一方で、イントロはややコミカルチックになっており、こちらはこちらで
- 大きな変更点として、従来のサビの後に全く新しいパートが追加されている。
曲調は更に激しくなり、霧の中のオオナズチが本気を出し、古龍としての力を見せつけるかのような、
第2のサビとも言えるほど勇壮なコーラスパートとなっている。
5拍子をベースに、6拍子を入り交ぜた変則的なリズムが、オオナズチという存在を更にトリッキーに際立たせるだろう。
装い新たにダイナミックな肉弾戦を展開するようになった点も相まって好評を博している。- 完全な余談なのだが、このコーラスが入った新パートが2011年発売のゲーム
「El Shaddai」の公式PVで流れるBGMに似ていると一部の界隈で話題になっている。
一時代のネットミームになった程著名な作品である故、この話題は瞬く間に知れ渡った。
気になった方は検索してみよう。
オオナズチに挑むのに、そんな装備で大丈夫か?大丈夫だ、問題ない。 - 補足すると、El ShaddaiのBGM作曲にはオオナズチ戦闘BGMの作曲者である甲田雅人氏も参加しており、
あちらでも多用されていたコーラスが入った事でより似てしまった面もあるのだろう。
- 完全な余談なのだが、このコーラスが入った新パートが2011年発売のゲーム
関連項目
モンスター/オオナズチ
モンスター/傀異克服オオナズチ
モンハン用語/フルフル戦闘BGM - 「無音」が仕様として取り入れられているケースの類例。