目次
概要
- MHF-Gの真のラスボスとされる熾凍龍ディスフィロアのBGM群。
対峙直後に流れる「吹雪纏いし焔」、激昂後に流れる「紅月の熾凍」の2曲の戦闘BGMが用意され、
さらにクエスト開幕のムービーで流れる「この世の果てにて」、
激昂時のムービーに入る「熾凍の果てにて」の2曲のほか、
至天クエストのディスフィロアでのみ聴くことができる特殊な「紅月の熾凍」のアレンジがあり、
ディスフィロア関連のBGMは今のところ計5曲存在する。
また、シャンティエンと同様に発覚時BGMが一切流れない仕様となっている。
- ディスフィロアのBGMのコンセプトとして、
「始まった瞬間から最後まで常にクライマックス」というものがあり、
開幕の「この世の果てにて」からディストーションをフル活用するなどMHFでもなかった試みがある。
最初からクライマックスだぜ!!
また、後述もするが曲の各所にコーラスが入っているのも特徴。
- 両曲に共通するのは男声と女声、混声の3つがうまく使い分けられ、
叩き付けるような曲調と静かに燃えるような曲調が交互に流れる点。
モンスターハンターのBGMでは珍しいエレキギターとコーラスを多用した音楽で、ややロック調の趣がある。
またコーラスも不気味に歌われていたり神々しく歌われていたりと、一連の流れがある。- 人によって聞こえ方も異なるであろうが、曲の始まりのコーラスは「ディスフィロア」、
激昂後BGMの男性が小声で叫ぶコーラスは一部「ディス!」と言っているように聞こえなくない。
「サン ディス!」とも聞き取れるため、この曲はディスフィロアを讃えるものと解釈する人もいる。
- 人によって聞こえ方も異なるであろうが、曲の始まりのコーラスは「ディスフィロア」、
- エレキギターやコーラスを多用した独特な曲調から、モンスターハンターのBGMというよりは、
同じCAPCOMのバイオハザードやデビルメイクライのBGMを彷彿とさせるプレイヤーも多く、
作曲する側も「これモンハンだよね?(笑)」とハラハラしながら作曲した模様。
実際、他のエレキギター使用曲達と比べてもエレキギターの音色が目立つパートが多く、
これを是とするか否とするかで大分評価が分かれる曲であると言える。- ただ、ディスフィロアの能力や最果ての地などの視覚効果もまたBGMと同じく異質なものであることから、
実際に狩猟時に聴いているとそれほど違和感は無い、などといった意見もある。
そもそもこの曲の評価観点として主に出るのは上で述べた通り「モンハンに合うかどうか」であって
曲自体のクオリティは高い。
ディスフィロアが人気第3位になった理由のうち同意見多数として挙げられているのが
「外見や攻撃、BGMがいい」というものであり、ディスフィロアの楽曲も人気傾向であることがわかる。 - ただ、ディスフィロアの能力や最果ての地などの視覚効果もまたBGMと同じく異質なものであることから、
吹雪纏いし焔
- 使用作品
- MHF
- 戦闘開始後から流れる戦闘BGM。
(収録:モンスターハンターフロンティアG オリジナル・サウンドトラック)
- 「吹雪纏いし焔」は、真のラスボス戦の開始を誇示するかのように、
開幕直後から苛烈さ溢れる曲調になっている。
中盤には威厳を表現したような部分もあるものの、
滅茶苦茶な規模の力でねじ伏せるように圧倒する熾凍龍らしい派手な曲、といった印象を受ける。
- イントロ部分から激しいリズムと不気味な男声コーラスが流れる。
さらに混声合唱、女声コーラスと移った後、しばらく楽器のみで演奏される。
その後、ふたたび主旋律に合わせた男声によるコーラスが流れ、
叩き付けるようなリズムが印象的の激しい曲調となり、
最後は一瞬の静寂のなかで男声がかすかに響いた後、始めからリピートとなる。
- 焔は単純に「炎」を意味する。
「吹雪を纏いし焔」はディスフィロアの同時制御能力をよく表している。
特にディスフィロアは実際に吹雪を纏った熱線を放つので曲名にピッタリと言える。
紅月の熾凍
- 使用作品
- MHF
- 第2形態戦闘曲。
(収録:モンスターハンターフロンティアG オリジナル・サウンドトラック)
- 激昂後は空が血色に染まりゆくのに合わせて「熾凍の果てにて」が間奏として入る。
ムービー中にディスフィロアが上空へ舞い上がり、
一旦静かになった後から「紅月の熾凍」が流れ始める。
一言で言えば「型破り」な曲で、エレキギターを多用しているのが特徴。
作曲者の深澤氏曰く"より激しくより速く、絶望的かつ勇気を振り絞るイメージ"らしい。- ムービーが流れた後に始まるイントロはサスペンス映画を彷彿とさせるもので、
そこからサビに向けて徐々に激しさを増す曲となっている。
また、この静かに引きつるような不気味なイントロ部はディスフィロアの動きと連動しており、
イントロ終了と同時にディスフィロアの真下から天を貫く超巨大な氷の塔がまず一本飛び出し、
その後次々と氷の塔と炎の流星でフィールドを滅茶苦茶にしてしまう例の必殺技を繰り出す。
技が終了と同時に男声コーラスで「ディス!」と聞こえるコーラスの後、
ディスフィロアが地上に降り立ってくる。
- ムービーが流れた後に始まるイントロはサスペンス映画を彷彿とさせるもので、
- イントロ後から聞こえる男声コーラスもまた印象的であり、
細かいフレーズを刻むエレキギターに合わせ、囁くようにも叫んでいるようにも聞こえる。
その後、力を解放したディスフィロアを強調するような高い女声コーラス、
そしてまた再び叩き付けの激しいリズムに続くようにコーラスが行われ、
戦いのフィナーレを意識した流れるような混声コーラス。
特に開始から1分48秒後に入るエレキギターの激しいサビが最大の特徴である
(かなり特徴的な旋律なのでこの曲をよく聴いている人ならどの部分かすぐにわかるだろう)。
さらにイントロで用いられた小声の男性コーラスがもう一度流れ、始めに戻る。
- ムービー間奏の「熾凍の果てにて」などもそうであるが、
「紅月の熾凍」の"熾凍"は"死闘"とかけているとも考えられる。
背景の「紅月」と、激しさを増したディスフィロアの「熾凍属性」、
そしてハンターの「死闘」と連想することもできる。
至天クエスト専用BGM
- 『紅月の熾凍』とメロディなどは全く同じなので全く別の楽曲だとも言い難いが、
至天征伐戦における第3形態で流れる特殊なBGMがある。
- エレキギターなどの一部の音色が抜かれており、
ただひたすらに打楽器の重い音やコーラスだけが流れ続けるという
原曲を超えて非常に緊張感たっぷりな雰囲気に仕上げられたアレンジバージョン。
これが流れるのは第1ループであり、第2ループからは通常の『紅月の熾凍』に切り替わるという特徴がある。
単純明快な曲となった上に打楽器音と男女のコーラスのみで構成されているので
評価観点であった「モンハンっぽさ」はむしろ取り戻したかもしれない。- また、通常の『紅月の熾凍』と異なり、2ループ目は出だしの部分が少し省略されている。
BGMがループした時によく聞いてみるとわかりやすいだろう。
- また、通常の『紅月の熾凍』と異なり、2ループ目は出だしの部分が少し省略されている。
- なお、この至天征伐戦の最終形態専用BGMはサウンドトラックには現状収録されていない。
同じく至天征伐戦のUNKNOWNの最終形態専用BGMも収録されていないため、
これら2曲も峡谷の汎用BGMのように後々ボーナストラック的に収録されることが期待されている。