次郎左衛門雛

Last-modified: 2006-02-11 (土) 17:06:15

じろうざえもんびな

次郎左衛門雛は、京都の人形師雛屋次郎左衛門が作り始めたとされる雛人形。
雛屋は幕府の御用をつとめて、江戸に屋敷を賜っていた。
はじめは上流階級用だったが、十八世紀中頃に雛屋の江戸店ができると一般にも流行した。
その最盛期は宝暦の終わり頃から安永にかけての二十年間程だといわれている。
現在では男雛は公卿の束帯姿、女雛は五衣・唐衣に裳の姿で冠がなく、
男女いずれも愛らしい丸顔に引き目・鉤鼻の独特の表情のものを次郎左衛門雛という。
天明期の江戸川柳にも「きめのいい団子に目鼻次郎左衛門」という作品が残されている。__銅鐘