「モータードリヴン・ブルース」

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登場人物

あらすじ

「モーター理念」という名の浅慮の元、経済の谷底へと邁進した暗黒メガコーポ・オムラ・インダストリは、オナタカミ社、イッキ・ウチコワシ連合軍の攻撃で遂に崩壊。
オメガの最後の任務によって暴動から保護された「元」社長モーティマー・オムラであったが、最早全てを失った彼はそのままネオサイタマのスラムへ放逐された。
蹴られ蔑まれ、流れ流れたモーティマーは、ある女性からの施しで九死に一生を得る。
そして時は流れ……。

「ドーモ、モーターサスガ、デス」
「ネガティヴ。モーター理念ニ降伏概念ハ無イ」

ネオサイタマに突如現れたツジギリ破壊犯。無慈悲な破壊をまき散らすその犯人は……ロボ・ニンジャ！？
極太ミンチョが力強く踊る「モーター理念」の文字、そして雷神のエンブレムは、それが紛れもなくオムラ・インダストリ製であることを示している。
暴徒に呑まれ打ち倒されたオムラが、再び立ち上がったというのか！？

「こっちが上、あっちが腰から下」「デスネー、見ればわかります」
「あれが右腕」「デスネー」

トコシマ地区に現れたツジギリを追い、シンゴ・アモとタバタ・ヤスキリのデッカーコンビは対応を始める。
そして我らが暗黒非合法探偵フジキド・ケンジもアマクダリの影を追い、この件の調査にかかった。
果たして件のツジギリ・ロボ、「モーターサスガ」はいかなる組織が生み出したのか？ モーター理念の父・モーティマーとの関係は如何に？

モーターヤッター！凄くて強い！だから凄い！だから売れる！
バカ社長の裸一貫再起譚……に、なるのだろうか？とにかく備えよう！

解説

「キョート・ヘル・オン・アース」で（インガオホーにより）全てを失った大人子供ことモーティマー・オムラ。彼の失意と一労働者としての新たな人生。そして彼の影で暗躍する陰謀とそれを追う者たちが織りなす、「モーター駆動のブルース」がネオサイタマに響き渡る。
本エピソードは先に翻訳された「ヘイル・トゥ・ザ・シェード・オブ・ブッダスピード」、「レプリカ・ミッシング・リンク」の発端となる話であり、これにより第3部のオムラ関係のストーリーの繋がりが見えてくるという、原作者のワザマエが光るエピソード。
モーター中心のエピソードではあるが、デッカーコンビのカタユデ・アトモスフィア重点な生き様にも注目だ。
第3部エピソード人気投票では第5位にランクインを果たした。