アサノ・ミツイ

Last-modified: 2022-11-29 (火) 12:36:28

◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【アサノ・ミツイ】 ◆殺◆

登場エピソード

 

(((……何故私がアマクダリに選ばれたか。理由は明白だ。こいつらは無能で愚かなイディオットだからだ。……家族などに判断力を乱される弱者は、どいつもこいつも、精神が隙だらけだ……)))


人物

  • 暗黒メガコーポであるアサノサン・パワーズ社の経営者一族で、第七部長。
    • 紛れもないカチグミ・サラリマンであるが、経営者一族内での過酷パワーゲームでは敗者であり、負け犬めいたメンタリティの持ち主でもあった。
  • ネオサイタマ薄汚いマネーに染まったカチグミのご多分に漏れず、贅沢を貪り、目下に理不尽な暴力をふるい、不祥事の隠蔽などダーティな工作に従事する。
  • 妻も子も持たず、己の地位と年収以外には目もくれない性格。
  • 独白から少なくとも50歳以上であることがわかる。

外見


ストーリー中での活躍

regionに動向が浮かび、ネタバレが広がっていく。薄汚いマネーに染まった、薄汚いネタバレが。
  • 「ブラックメイルド・バイ・ニンジャ」は彼を主役とした短編であり、ほぼ全編が彼の視点で進行する。
  • キョート国境付近にパワーズ社の試作飛行船が墜落する事件が発生。飛行船の欠陥が表沙汰になれば社の株価にダメージがあるため、事故を隠蔽するため各社と談合を行う。だがアマクダリはこの事故を開戦工作に利用しようと企み、派遣されたブラックメイルはアサノを暴力的に脅迫した。
  • 彼はカラテと暴威の怪物に屈し、アマクダリのマキモノにハンコを捺し、諾々と工作を行った。
あれからアサノは何度も、一線を踏み越えた。
  • 後には、この禍を転じ、アマクダリに利用されるだけでなく自身の野心のためにアマクダリを利用するようになり、アマクダリ内での地位も向上。やがてはアマクダリの力で自社をも支配し始める。
  • 彼が野心に目覚めたのは、ブラックメイルと出会い、ニンジャというヤバイ級の力に魅入られてしまったからであった。最初は理不尽な暴力を恐れるばかりだったが、やがてブラックメイルの到来を心待ちにするようにさえなり、ブラックメイルは彼の心の中でとても大きな部分を占めるようになってゆく。
    • 彼がブラックメイルに抱いていた感情がいかなるものかは、とても書き表せない。書けば書くほど野暮になるからだ。
  • 初めて自分が生きていると実感していたアサノだったが、裏切りと違法行為にまみれ他人の力に頼ったこの権勢がノーフューチャーであることもまた自覚していた。
  • そしてヘッズも本人も予感していた通りのインガオホーを迎えるが、最後は自ら望んでジゴクに堕ちていった。

一言コメント

「ふざけやがって!抜けてただけだ!おい、今すぐ復帰するからな!コメントの準備をしておけ!」
  • 間違いなく悪党ではあったが、潔い漢であった。 -- 2015-02-22 (日) 11:13:38
  • 最期の瞬間、虚勢であっても、自嘲であっても、笑った。笑って死んだのだ。 -- 2015-02-22 (日) 11:25:49
  • 汚いカネモチとは、悪事を行い、ヒーローに倒されるだけが役目の操り人形なのか?否。薄汚くても邪悪であっても、彼もまた血の通った人間なのだ。 -- 2015-02-22 (日) 11:29:24
  • 社内のパワーゲームにこそ負けたけど、アマクダリでの出世の様子やラストの窮地での行動力を見る限り相当有能だったんだなと思う。 -- 2015-02-22 (日) 11:46:33
  • 悪さしてやり方かヤバいと自覚はあったが彼もニンジヤの被害者だな。 -- 2015-02-22 (日) 16:55:03
  • 断末魔の時、笑うか泣くかが自身にとっての人生の価値を決める。彼はノーフューチャーで破滅的ではあったけれども納得した人生を生きたのだろう。 -- 2015-02-22 (日) 17:13:43
  • ニンジャと出会った事で己の価値観が激変してしまったが、これも一種のNRSと言えるのかな -- 2015-02-22 (日) 17:42:13
  • 歯車が代替可能なアマクダリシステムだけど後任もモチロウ=サンがアサノ=サン以上の手腕を発揮できる気がしないんだよなー。アマクダリ全体にとっては多分誤差の範囲でそれでいいのだろうけど -- 2015-02-22 (日) 18:20:52
  • アマクダリは駒交換で戦局を廻して有利に組織存続を図っている感があるが、気付いたら物凄い量の駒損を抱えて窮地に陥る感がしてならない。あるいは「わしはひとりか?」状態になってアナヤるか。 -- 2015-02-22 (日) 21:52:00
  • ↑2 後任が無能ならその方が良いのかもしれぬ。ミツイ=サンのような有能な駒で組織に食い込み、ジョルリめいて動かせる後任で組織を間接支配する。ムーホンを起こすような才気もないのを据えれば盤石でWIN-WINな。 -- 2015-02-22 (日) 22:16:57
  • 50過ぎのおっさんのくせにジュブナイルめいてブラックメイル=サンを好きすぎデスネー -- 2015-02-23 (月) 00:49:33
  • ・・・ -- 2015-02-23 (月) 07:45:01
  • ・・・ -- 2015-02-23 (月) 07:45:26
  • ↑×3 本人も言っている通り、家族などの「温かな繋がり」で彼の心は満たせなかったのも大きいんでしょうネー…家族を奪われた復讐者にその終幕が引かれるというのは何ともインガオホーだが -- 2015-02-23 (月) 07:50:34
  • 彼の逃げようという言葉がブラックメイル=サンを奮起させ、最後の潔いカラテによるイクサにつながったと考えると、邪悪ではあったが彼らの間には絆めいたものがあったのではないかと思われる。 -- 2015-02-23 (月) 13:04:55
  • 彼の代わりにモチロウ=サンがロングデイ参戦かなと少し期待 -- 2015-02-23 (月) 13:17:08
  • 薄汚い野心と暴力にまみれた薄汚い、しかし奇妙に美しい二人であったことだよなあ… -- 2015-02-23 (月) 13:29:20
  • 1回くらい前後してもよかったのでは -- 2015-02-23 (月) 13:37:51
  • 前後がないからこそのこの余韻であろう、未公開株券に包まれて有れ -- 2015-02-23 (月) 13:54:34
  • ブラックメイルは無感情に上から与えられた任務を遂行していただけだと見ていたのですがそういう視点だとイタタマレナイ・アトモスフィアが最後まで払拭できませんデシタネー -- 2015-02-23 (月) 14:16:37
  • クライマックスの描写からすると、男女のなんかや相棒とかではなく、カラテの怪物たるニンジャ存在に心酔して一方的に崇拝していたというのが本質であろう。黒鎧サンがどう思っていようとそこは関係ないのであり、その第三者視点であからさまな断絶も味の一つな。 -- 2015-02-23 (月) 20:47:38
  • モチロウ=サンも(いつから始めてたかは知らんが)アマクダリに取り入ってたり、ミツイ=サンの地位が危うくなったと見るや高跳び前に必ず寄るであろう第7社屋にカチコミかけてるあたり十分有能だと思う -- 2015-02-23 (月) 22:31:56
  • そのモチロウ=サンもいずれは……なんだろうな -- 2015-02-24 (火) 07:43:01
  • 汚いカネモチって大抵、「これだけの金と権力のある私を倒せる奴がいるものか。私の権勢は永遠だ!」みたいに慢心しきってて読者から生暖かい目で見られるもんだからな。アサノ=サンみたいに権勢に酔いつつも「ノーフューチャーだ」と醒めた目で自分を見てると、それだけで意外性とともに株が急上昇するよね -- 2015-02-24 (火) 08:52:09
  • ブラックメイル=サン亡き後のアサノ=サンが感じた喪失感、片想いの人の婚約を聴かされた時の正にそれですネ -- 2015-02-24 (火) 09:42:59
  • もしかしたらアサノ=サンがブラックメイル=サンに見いだしたのは恋慕ではなくヤクザめいたソンケイなのかも知れない -- 2015-02-24 (火) 12:41:24
  • ↑4個人的にはミツイ暗殺に失敗した後、ミツイにイニシアチブを握られてアマクダリ案件の背信行為に何度か協力させられて、その縁でアマクダリによってミツイ=サンの後釜としてアサイサンを動かす駒に選ばれたのかなと思ってる。最後にミツイ=サンの前に現れたのも、社屋のセキュリティを突破できなかった追跡車両から連絡を受けて来たのでは?まあでもモチロウ=サンのオフィスは別の建物っぽいし、あらかじめミツイ=サンの行動を読んで潜んでいた方が時間的には辻褄合いますかネー -- 2015-02-24 (火) 12:45:28
  • おっと更新の衝突、↑の「↑4」は「↑5」のことです -- 2015-02-24 (火) 12:46:17
  • 欺瞞と慢心に満ちた、けれど流されるままの空虚な小悪党が大勢いるなか。彼の生き様は正に真の悪党(褒め言葉)だった。 -- 2015-02-24 (火) 12:56:02
  • ↑3  12人にも替わりは用意してある、とアガさんは言っていたけれど、末端たるアサノさんにも替わりがいたとは。(そして彼を守る、と言っていたブラックメイルさんを切り捨ててそのシステムは継続される。諸行無常な。) -- 2015-02-24 (火) 14:36:53
  • 単に力ある者への崇拝なら力が失われれば消えてしまうが、彼の場合はそうならなかった。ブラックメイル=サン自身にひかれていた部分も実際あったことだろう。フクトシン博士とメフィストフェレス=サンめいてもいるが、ミツイ=サンは自発的に好意を持ったという点が違いな。 -- 2015-02-24 (火) 15:25:50
  • 「ニュースを見たな。ミツイ=サンには全ての責任を被ってもらう。後継者はお前だ。」「ありがとうございます、幸せです。」「これ以上余計なことになる前にミツイ=サンには死んでもらわねば」「ならば、私も協力します、いえ、私に殺させてください!」まあ、こんな流れだろうな。 -- 2015-02-24 (火) 15:57:44
  • ↑3 今回の結末はアマクダリからすると駒の肩書がアサノサン・パワーズ社第7部長から第3部長に、固有名詞がアサノ・ミツイからアサノ・モチロウに変わっただけのことでしかないという。ショッギョ・ムッジョな。そしてアマクダリの冷徹な恐ろしさも重点。 -- 2015-02-24 (火) 23:41:54
  • ミツイ=サンは自分が、代替可能な駒でしかないとわかっていたんだよなあ。そのことが彼に不思議な魅力を添えている。モチロウ=サンがその辺どこまでわかってるかは謎だが、ブラックメイル=サンの内面同様、描写すると野暮になるな -- 2015-02-25 (水) 00:08:12
  • ↑会社がヤバいことになってるのにまだCEOの座に拘ってたあたり、「自分はミツイとは違う、アマクダリが何とかしてくれる」とか考えてそう。ひょっとしたらノーフューチャーとわかってても一族としてCEOの座に抗いがたい魅力を感じてたのかもわからんが。 -- 2015-02-25 (水) 03:01:59
  • ↑独身のミツイ=サンと違って守るべき家族がいる点でも、考え方が違うのかもな。あとモチロウ=サンって、地味に「死ね!××=サン!死ね!」って言って本当に相手を殺した人物なんだよね -- 2015-02-25 (水) 09:21:32
  • それが破滅をもたらす毒薬によるブーストだと解っていても、自分を縛りつけていた一族の頂点に立ってみたかったのだろうかなぁ。だからこそニンジャの喪失を実感した時、全てを悟ったのだろう -- 2015-03-28 (土) 14:38:42
  • 散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞと某ハララ=サンも言っていた -- 2015-05-10 (日) 16:46:24
  • モチロウの襲撃はミツイの繰り返しにも見えるが、ミツイが襲撃した時は娘の無事をちらつかされて屈服したのに対して、ミツイは命を握られながらも最期まで屈服せず、「狂人め」とモチロウに負け惜しみめいた台詞まで吐かせているんだよなあ。あるいはそれが家族のいるモチロウと、破滅に魅せられたミツイとの違いなのか -- 2015-05-27 (水) 11:24:21
  • ミツイ=サンはザイバツの創始者なんだ、俺は詳しいんだ -- 2015-06-16 (火) 13:53:52
  • アイエッ!?三井!?住友ナンデ!? -- 2015-06-16 (火) 20:02:24
  • 舞い上がるだけの愚鈍な馬鹿だったらこうも共感しなかっただろうなあ。 -- 2015-07-12 (日) 06:17:13
  • もしいつかグッドルッキング化したら、あえて細身の美中年にデザインされるんだ!性根の薄汚い中年は美形になってもこれはこれで映える!俺は詳しいんだ! -- 2015-09-01 (火) 12:34:37
  • ↑あげはセンセイは描写無視はあまりしないから#1で肥満顔って明言されてる限りそれはないんじゃない? -- 2016-01-03 (日) 18:18:45
  • 台形はアマクダリを作ったが、維持して動かすのはまさにこういう奴らなのかね。アマクダリに尽くすことで得た利益がじわじわと蝕む麻薬だとしても、もう自分ですらそれを求めるのを止められないと。 -- 2016-05-10 (火) 07:57:58
  • ↑2 ミュルミドンバイクは……そのう……アッハイ、人車一体のバイクとしか書いてないからなにももんだいないです -- 2016-05-10 (火) 08:00:34
  • モータルでも出世できるアマクダリなら頑張ればブラックメイルの地位を追い越して彼女を部下にすることも夢ではなかったかもしれぬ。そうなったらなったで違うよクソ!になるんだろうが -- 2017-03-04 (土) 17:49:19
  • 竹林にあったゴルフボール片が彼と共にプールに浮いたと言う事は、膝をついて慟哭した際に握り込んで銃撃戦を経て膝を撃ち抜かれても蜂の巣にされてもプールに蹴り込まれるまで離さなかったんだなぁと思うと胸熱な事ですね? -- 2017-06-05 (月) 16:46:36
  • 今までの出来事がZBR中毒による妄想だった、と断定して逃げる算段を整えて、始まりの場所の砕かれたゴルフボールで今までの事が現実だったと証明される事で尊敬したニンジャの死を知らされる、という素晴らしい構成 -- 2022-11-29 (火) 12:36:27