ジェノサイド

Last-modified: 2024-01-27 (土) 04:49:54

◆殺◆ ニンジャ名鑑N08 【ジェノサイド】 ◆伐◆
死体にニンジャソウルを憑依させる「INW計画」の検体第3号。憑依したのが伝説の「ゼツメツ・ニンジャ」であったため、自我に目覚めリー先生のラボを脱走。ぼろぼろのカソックコートに帽子を被り、強いアルコールを飲んで自らの死臭を誤魔化している。

改訂前名鑑

◆忍◆ ニンジャ名鑑#08 【ジェノサイド】 ◆殺◆
死体にニンジャソウルを憑依させる「INW計画」の検体第3号。憑依したのが伝説の「ゼツメツ・ニンジャ」であった為、自我に目覚めリー先生のラボを破壊、脱走した。ゾンビの体は生きながら腐る。スピンオフの主人公になる程の人気ニンジャ。

登場エピソード

 

「しつこい奴は、ムカつくぜ」
「俺はジェノサイド!」「俺はジェノサイドだ!」「俺は!」


人物

  • リー・アラキ率いるイモータル・ニンジャ・ワークショップ(INW)の悪魔研究によって生み出されたゾンビー・ニンジャ
  • 意にそわずゾンビーとして転生し、その上ニンジャソウルに憑かれる二重の苦しみを背負いつつ、脳の腐敗によって喪失していく自身の記憶を求め彷徨う。
    • もっとも、生前はプロの殺し屋であったことを考えると、ある意味インガオホー……なのかもしれない。
       
  • 己の利益の為、あるいは意味もなくモータルを虐げるのがニンジャという存在だが、ジェノサイドは基本的には自分から相手に手を出すことはない。
  • しかし自分にとって邪魔な存在を抹殺するためならば周囲に幾ら被害が出ても顧みない戦法をとるため、ニンジャスレイヤーからは要注意忍殺対象に挙げられている。
    • 彼がこの戦闘スタイルをとるのは、どうやら彼に憑依したソウルがもたらすゼツメツ衝動も原因の一つであるようだ。
      • ゼツメツ衝動による殺戮時の記憶は大半が無くなってしまうようで、無差別な殺戮を行ったことに罪悪感を感じ、殺戮時のことを忘れてしまう自分を『永遠に呪われている』と嫌悪している。
    • ただし、殺したくない対象が周囲にいる場合は、その者を殺さぬように注意してイクサを行う理性はある。
  • その一方で、道行きに知り合った者に奇妙な優しさをあらわすこともある。こういった二面性こそが彼の魅力なのかもしれない。
     
  • 平穏な生活を望む彼だが、INWからの監視の目があったり、何かと騒動に巻き込まれてしまう。
  • 周囲のスラムや迷宮めいた地下下水道に住むモータルやニンジャともある程度交流があるようだ。
     
  • おどろおどろしい外見とは裏腹に女性との絡みが多いことで知られる。エピソードごとに異なるヒロイン達スゴイ級スパイ・アクションになぞらえ「ジェノサイドガール」と呼ぶヘッズも。ハードボイルド!
     
  • 憑依したソウルはゼツメツ・ニンジャのそれ。
  • 本人の記憶の混濁もあり、ゾンビーニンジャになる前の経歴は殺し屋であったことを除いて謎に包まれている。彼の記憶の断片によれば、10年ほど前に何かヘタをうってナカニ・ストリートに匿われた経験があるらしく、その頃から闇社会の住人であったことが伺える。
ジェノサイドの来歴 ※ネタバレ注意
  • かつては非情な殺し屋だったが、あるヤクザクランの親分のゲイシャであるユリコとともにオキナワに高跳びし殺人稼業から足を洗おうと試み、待ち伏せを受けて銃弾の雨を浴びて死亡した。
  • その死体はリー先生の実験の被験体に選ばれ、ゼツメツ・ニンジャソウルの本来の憑依先であったもう一人の殺し屋から強制的にソウルを移し替えられ、ジェノサイドとして復活したのだ。
  • その後は移送中に脱走してとある教会に身を潜めていたところ、神父から服と帽子を施される。ここでの体験が鮮烈だったようで、後に記憶が著しく混濁し現実と記憶の境が定かならぬ状態の中で、神父とのやりとりの記憶がフラッシュバックしている。
  • 教会を出た後は追手から逃げながらネオサイタマを放浪して酒場などに出没していた。
 
  • 名鑑には「ラボを破壊し脱走」と記述されているが、初めて存在が言及される「ネクロマンティック・フィードバック」ではウィルオーウィスプと共に車で搬送されていた所を脱走したように書かれており、その後再捕獲されたような描写も無い。設定が食い違っているように見えるが、これはニンジャ名鑑が原作者のメモ書きを元に作成されているためである。
    • 構想段階では「ラボを破壊し脱走」する流れだったのだろう。
       
  • アニメイシヨンでの担当声優は井上和彦=サン。「サイボーグ009」の二代目島村ジョーに始まる二枚目キャラからニャンコ先生のようなマスコットまでこなすベテランである。

外見

  • 醜く腐った体を隠すためカソックコート(キリスト教における司祭服)とウエスタンハットを身につけている。
  • ニンジャスレイヤープラス身長一覧表によると身長199cm。髪は死体じみた灰色。ニンジャソウル由来と思しき緑色の目をしており、ソウルが昂ぶると光る。
  • ゾンビーの腐臭を隠す為、浴びる様に(それこそ床に滴るほどに)酒を飲んでいるのも特徴。
    • 容姿に象徴される如く、全体的に彼の出演エピソードは、どことなく西部劇のアトモスフィアが漂う。

元ネタ・考察

  • ジェノサイド(genocide)は人種や国家といった構成員の抹消を意味する造語。一般的には「大量虐殺・殺戮」の意味合いで使われている。恐らく本作でもその意味合いだろう。バズソーで周囲を血の海に変える「ゼツメツ・ニンジャ」ソウル憑依者としてはピッタリのイメージ。

ワザ・ジツ

  • 実際強い。相当に強い。
  • かなり大柄である上に、ゾンビー・ニンジャに共通する不死の肉体を生かしたネクロ・カラテの前に、並大抵のカラテは意味をなさない。
  • ネオサイタマ電脳IRC空間のキャラクター紹介によると、戦闘時のジツ:カラテ比率は0:10とのこと。
    • ただし下記の鎖付きバズソーの操作をジツとした場合、ジツ:カラテ比率は2:8程度としてもよいとのこと。

鎖付きバズソー

  • 手首から鎖で吊るしたバズソー(丸鋸)。カラテを流し込むことで回転し、鎖も自由自在に動かせる。これはエンハンスメント・ジツの一種らしい。
    • 単純に振り回す、投擲するなど、広範囲への攻撃能力は実際脅威。彼が戦うとき、周囲は血でどす黒く染まる。
    • 鎖付きという点故、遠距離に投げると引き戻すまでの間若干の隙を晒してしまうのが難。
    • 元はINWから奪った手術用バズソー。
       
「イヤーッ!」彼は跳んだ……そして床に転がるヘッズの腕を掴み取った……死んだネタバレの腕だ!

ニンジャ・カニバリズム

  • 第2部中盤にてリー先生の改造によって新たに手にした能力。
  • ニンジャの肉を食らうことで、傷ついた肉体を瞬時に回復させることができる。回復といっても生き返るわけではなく死肉が再生するのだが、ズンビーとしての不死の肉体と合わせた耐久力はかなりのもの。
    • 腐敗により劣化していく自身のニューロンの修復も可能であり、これにより彼もまたニンジャスレイヤーと意義は違えどニンジャを狩るものとなったのである。
  • 通常、ニンジャの肉を摂取しても失われた記憶までは蘇らないが……?

ストーリー中での活躍

「ネタバレだと?WIKIだと思って調子に乗ってやがる……ナメやがって……」
  • 初登場は第1部の「ネクロマンティック・フィードバック」。INWによって護送されている最中に突如覚醒し、殺戮を繰り広げ護送車より脱走する。
  • 貴重な実験体を惜しんだリー先生に追手を差し向けられ、トコシマ区で殺戮事件を起こしたとされデッカーにも追いかけられるが、この時は彼よりもウィルオーウィスプに双方の興味が移ったことで、彼もまたネオサイタマの闇に姿をくらます。しかし逃げ切れたわけではなく、再び追手を差し向けられ続けたようである。
  • 「トレジャー・エヴリー・ミーティング」はそんな逃走中の一幕を描いた物語で、教会を舞台に、ソウルに因縁がある女子高生ニンジャとの出逢いを描いている。
     
  • 第2部序盤ではより記憶が混濁し、肉体もどんどん腐り落ち衰弱する中、INWが新たに提携したザイバツ・ニンジャに捕獲され、新幹線キョートへ護送される……のだが、例によって護送途中に覚醒。捕まる前に出会ったゲイシャのユリコをアレしようとしたザイバツ・ニンジャや新幹線強盗団ニンジャと戦闘し次々撃破。
  • ニンジャスレイヤーと乱戦を繰り広げつつ、キョートの何処かへと姿をくらます。
     
  • 「スリー・ダーティー・ニンジャボンド」では、キョート・ワイルダネスの果てであるセキバハラ付近へ彷徨い、そこでやはりキョートに来たもののガイオンに合わずここに流れ着いたフォレスト・サワタリイグゾーションとの激闘の果てに倒れていたニンジャスレイヤーと邂逅。
  • ワタアメという少女が鎹となり一時的にイヴォルヴァー撃破のために共闘。これを撃破する。
     
  • 事実上の主演エピソードであり、イヴォルヴァーを撃破してすぐ後の時間軸にある「リターン・ザ・ギフト」では、リー先生によってイヴォルヴァーの城の地下に眠っていた実験装置にかけられるも、そこにジェノサイドをストーカーめいてつけ狙うゾンビーニンジャエルドリッチに乱入されてしまう。
  • 装置の効果で肉体を回復させると共に「ニンジャの肉を喰らうことで肉体を再生させる」能力を手に入れたジェノサイドは、この能力を駆使してエルドリッチを撃退する。
  • また、この時リー先生が探していた研究資料をダシにして取引を行い、将来人間に戻る方法が見つかった際にはその技術を無償で提供するよう約束を取り付けている。ついでに追手を差し向けられない自由も得た。
     
  • 第3部「アナザー・ユーレイ・バイ・ザ・ウィーピング・ウィロウ」の時点ではネオサイタマまで戻っており、リー先生の監視に追われながらも、廃ビルを住処にして平穏な暮らしをしていた。
  • 「ウィアード・ワンダラー・アンド・ワイアード・ウィッチ」においてはナカニ・ストリートのとあるサルーンに滞在し、つかの間の平穏に浸っていたが、自らの身体の維持よりも自らの望む平穏を優先したためにニューロンの腐敗が著しく進んでおり、かなり短い間隔で突然置き物めいて停止してしまう状態に陥っていた。
  • 同エピソード内のイクサにおいてもこれが不利に働き、エルドリッチにオタッシャ寸前まで追い詰められるも、彼の左腕を食い千切ったことにより形勢を逆転。エルドリッチのニンジャ肉はジェノサイドにとっては「特別」な代物であり、通常ニンジャ肉を摂取しても回復しなかったはずの、ニューロンと過去の記憶の再生すらも果たしている。
    • この時蘇った記憶はジェノサイドとエルドリッチの因縁を解き明かすものであった。
  • イクサを経ても未だエルドリッチとの因縁は決着してはおらず、ナカニ・ストリートへの被害を考えた彼はホリイ・ムラカミに別れを告げ、彼曰く「もっとクソみてえな場所」へと去ることとなった。
     
  • 「アンダーワールド・レフュージ」にて、激動の10月10日に住民たちと共に大脱出を敢行するも追い詰められていたホリイ達を救い、隠れ家としてツキジ・ダンジョンへと導いたことが語られている。
  • その後、ナンシー・リーユンコ・スズキら、他のアマクダリに追われる人々とも合流し、総計100名近い大所帯での共同生活を送っている。また、同じくツキジ・ダンジョンに拠点を構えるリー先生との取引を仲介し、安全を確保する役割も担った。
  • その後、敵ニンジャに操られたゾンビーニンジャ3体に隠れ家が襲撃を受け、ジェノサイドがこれを迎撃。なんとか全員を爆発四散させ、敵ニンジャもINWによって処理された。
     
  • 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」においてもツキジの人々を守るべく過酷なイクサに身を投じる。
  • ハーヴェスターが送り込んだ精鋭であるサクリリージビショップとのイクサでは相性が悪いこともあり苦戦を強いられ、左腕を引きちぎられる重症を負うも、ニチョームからの増援に助けられ、ビショップを捕食して回復する。続くカラミティ戦ではヤモトと久方ぶりに共闘を果たし、見事な連携でこれを討ち取った。
    • なお、このイクサではビショップの聖徳太子MK-3を有効活用している。イケゾンビー聖戦士ナンデ!?
  • 終盤ではツキジ地下まで降りてきたエルドリッチとアマクダリの三忍を巻き込みつつ喧嘩する殺し合うも、再定義プロセスが失敗したために起こった逆流現象に伴って、ジェノサイドのソウルがエルドリッチの肉体と再融合する可能性を危惧したリー先生とフブキ・ナハタに止められたところでエピソードは幕を閉じる。

第4部以降

登場エピソード

 

「俺みてェなゾンビーが増える。そりゃ、考え得る可能性の中で最低最悪の鬱陶しさだ」


人物

  • 第3部終了直後は、デジ・プラーグへと旅立とうとするホリイ・ムラカミとその弟子達を暗黒メガコーポの追手から助ける。
  • それから約二年間、原因は不明ながら眠ったままで居たようだ。
    • その間にマスターセンセイに捕まって自身のニンジャソウルからゼツメツ因子を抽出されていた。
  • 2040年に再び覚醒し、ヤモトと共に「ネオサイタマ・ゾンビー異変」に立ち向かう。
  • 以降は、エテルの増量により以前よりも腐敗やニューロン組織の崩壊などが改善され始めたため、ネオサイタマ外にまで足を伸ばすようになった。
     
  • 第4部ではオーストラリアでスレイプニルに身を寄せている。

ワザ・ジツ

  • 戦闘スタイルは以前と変わらず、鎖付きバズソーとネクロカラテで戦う。

ストーリー中での活躍

「これは俺らの問題だ。まずこのネタバレを……」
  • 「デッド! デダー・ザン・デッド!」]では、ヤクザ事務所内のカンオケで覚醒し、ラストリゾートを捕えに来ていたヤモトと再会する。
  • その後は自分を捕獲すべく襲ってくるゾンビーニンジャ達と戦いながらヤモトと共に情報収集し、敵の目的がネオサイタマの人間のゾンビー化だと知る。しかし、ヘルストームの襲撃を受けジェノサイドは捕まってしまうのであった。
  • ジェノサイドは敵の本拠地シナミバラで機械に繋がれ、ゼツメツ因子を抽出される。やがてヤモトとエルドリッチがシナミバラに攻め入って来たものの、ジェノサイドは憔悴し機械の中でうずくまる。
  • ヤモトとマスターセンセイが戦う間、エルドリッチやブルーブラッドはヘルストームと戦い苦戦する。しかし、互いのソウルが影響し合ったジェノサイドとエルドリッチが凄まじい力を発揮してヘルストームを爆発四散させた。
  • 彼らはそのまま激しく争うが、ヤモトがシ・ニンジャクランのマスターとして力を解放して二人を抑えつけ、両者は争いをやめることをしぶしぶ約束する。
  • 事態が収拾し、シナミバラを出た三人はデッドムーンに運ばれネオサイタマへの帰路につくのであった。

一言コメント

「わかったか?コメント欄は見飽きてンだ。毎日、毎日な!」「あ、あ……」「タイピングやるか?書きこむか?俺とここで!構わんぞ!」
  • 本方付けてて物理書籍読み返して思った。彼は、バーサークさえしてなきゃ他人に気遣いが出きるんだと。ヤモト=サンにチョコすすめられたときには断ってたが、三忍で大将に奨められたた時にはほんの少しだけど食べてた。これは、「ゾンビだから食べる必要はないけど断るとせっかく作ってくれた人が気を悪くすると思った」とか。で、その残りをフジキドが貰った、とか。 -- 2019-07-27 (土) 06:03:10
  • 平時なら腐り果てても分かる男前アトモスフィアを感じるが、エルドリッチは対象的にいつも危険な奴な。 -- 2019-07-27 (土) 13:00:58
  • とうとう本名が明らかになったけれど、なんとなく雅な響きに思える。そして漢字がイメージしづらい -- 2019-09-19 (木) 21:42:41
  • ↑ ゼツメツ・ニンジャの師のシ・ニンジャは日本神話においてはコノハナサクヤヒメに該当するというヘッズ説がある。「サクヤ」の部分が共通しているが、ひょっとすると2人はただ同じクランのニンジャというだけでなく同じ「サクヤ家」の人間だったのかもしれない。そこから素直にいくなら「佐久夜」もしくは「咲弥」となる。 -- 2019-09-20 (金) 00:49:45
  • ↑だとすると、ジェノサイド=サンはゼツメツソウルを移植されたわけなので、本来は憑依者ではなかったサクヤ家のフェイダ=サンが最終的に祖先と関わりのあるニンジャソウルを宿したことになり運命的ですね。これも宇宙意思めいたなんかの仕業でしょうか -- 2019-09-20 (金) 06:09:32
  • 中国語読みが混じる場合がある(ラオモトさんとか)ので、 -- 2019-11-14 (木) 16:21:52
  • 途中送信ケジメ 飛騨(ないし飛田)朔也なんでは -- 2019-11-14 (木) 16:23:10
  • ジェノサイド=サンはリー先生を嫌ってはいるが憎んではおらず、困ったことがあればしぶしぶ助けを借りに行くような関係らしいけれど、これを聞くとやはり、ジェノサイド=サン本人は否定していた帰れど、リー先生との関係は親子という表現が最もふさわしいように思える -- 2019-11-19 (火) 22:07:40
  • プラスでソウルの格の割りに強さは控えめとか言われたが、ソウルが分離したのなら納得だな。 -- 2021-07-23 (金) 08:44:50
  • 2つに分かれてるのか、互いに奪い合ってるのか? -- 2024-01-27 (土) 04:49:54