タルタロス

◆忍◆ ニンジャ名鑑#（未掲載） 【タルタロス】 ◆殺◆

登場エピソード

• 「ギルティ・オブ・ビーイング・ニンジャ」

「さあ来るがいいリアルニンジャよ。我らのために汝の罪を購う時だ……」

人物

• 岡山県に潜むニンジャ修道会を統べるニンジャ。強大なアーチニンジャ「ティフォン・ニンジャ」のソウルを身に宿す。
  • 生前のティフォン・ニンジャはドラゴン・ニンジャと顔見知りだったらしい。
• 地下の石窟寺院に籠り、己のニンジャソウルに起因する殺人衝動を一年以上もザゼンとカラテトレーニングにより抑えてきたと語る。
  • これだけ聞けばまともに思えるが、実際には地元のモータルや修験者を拉致し、奴隷として使っており、ニンジャとしての本質は何も変わっていない。平時こそ落ち着き払った威厳あるアトモスフィアを漂わせているものの、ひとたび激昂すると押し殺していた凶暴性が露わとなる。
  • むしろ何年も山中で隠遁生活を送ってきた中での最長記録が「一年以上」というところに突っ込むべきなのかもしれない。
• ニンジャソウルを解き放ったドラゴン・ニンジャらリアルニンジャが罪を認め、ドゲザそしてセプクすることで自分たちの罪が洗い流されるという教義を掲げている。
  • 自らの犯した罪業の全てをニンジャソウル、ひいてはニンジャソウルを生み出したリアルニンジャ全体に押し付けているのがタチが悪い。
• その前歴は不明だが、古事記を暗誦し、ミヤモト・マサシのコトワザを引用してみせるなど、その振る舞いの端々から高い教養を備えていることが窺われる。
  • 古代ルーンカタカナを読み解くだけの考古学的知識も持ち合わせているようだが、彼が（あるいはニンジャ修道会が、と言うべきか）学究の果てに導き出したニンジャ真実はどこか微妙に間違ったものであった。

外見

• 身の丈8フィート（7フィート強とも）に達する偉丈夫。ストイックに引き締まった肉体を持つ。
• ニンジャ修道士共通の灰色のフード付きローブの下に群青色のニンジャ頭巾とメンポ、黒いニンジャ装束を纏う。

元ネタ・考察

• タルタロス（Τάρταρος/Tartaros）はギリシャ神話における奈落を擬人化した神であり、奈落そのものも指す。その奈落には常に猛烈な風が吹いており、神々ですら吹き飛ばされてしまうほどだという。
• 憑依ソウルの「ティフォン」の由来は「台風（Typhoon）」、あるいはその語源とされるギリシャ神話の怪物テュポーンか。
  • テュポーンとはギリシャ神話において、ガイア（一説ではゼウス）とタルタロスの子であり、ケルベロス、オルトロス、ヒュドラなどの父と言われている。
  • 彼はギリシャ神話至上最大最強の巨人であったが、ゼウスと戦って敗れ、地底のタルタロスへ落とされ封印されたとされる。タルタロスに暴風が吹き荒れるのはそのため。
  • 実は、すでに同義のニンジャネームを持つニンジャが登場していたりする。

ワザ・ジツ

• 爆発的瞬発力による踏み込みから重いカラテを放つ。巨躯相応のニンジャ耐久力に任せた、パワフル（というか力任せ）な立ち回りはビッグカラテを彷彿とさせるものがある。
• 下記の通り、ジツを二つ持つ。ただし、コソク・ジツの方もユニーク・ジツなのかは不明。
  • 物理書籍版ではコソク・ジツはセノバイトのジツに変更されている。

コソク・ジツ

• 木枷や鎖といった拘束具にジツを込めることで、相手の抵抗力を奪い、動きを封じる能力を付与する。
  • ジツが作動する際、拘束具には光り輝くルーンカタカナやエンシェント・カンジが浮かび上がる。
    • ジツの力を強めると、拘束具表面にUNIXシステムメッセージ洪水めいた速度で文字が流れていく。この時、拘束対象の動作を操ることができるかのような描写も見られたが、実際のところは詳述されておらず不明。
• しかるべき古のジツを用いれば、ジツの力を打ち消すことが可能。また、拘束対象のカラテ次第では、正面から破られてしまうケースもあるようだ。
• ジツを込めた道具を他人に使わせることもできるという珍しい特性を持つ。

フージン・ジツ

「フージン・ジツ！イヤーッ！」

• 上記のチャントと共に発動するユニーク・ジツ。自身の元ネタにふさわしく、時速666kmめいた暴風を自身の体から発し、あらゆるものを吹き飛ばす。このジツにより何度も大量殺戮を犯してきたらしい。
  • ここでいう「めいた」は解釈が分かれる。「時速約666km」の意なのか、実際はもっと遅いのか？
  • 実際に時速666kmであるならば、風速185m（超大型台風の二～三倍以上)という驚異的速度になる。
    • 余談だが、最初は時速666mという強烈な誤記が発生した。つまり風速0.185m。ソヨカゼ！
    • ケムリ・ニンジャの件といい、ニンジャ修道会には妙にケジメ・インシデントが付きまとう。
• 腕を振るえばつむじ風の障壁を生じ、スリケンはおろか無視できぬ質量の投擲物をもバリアめいて跳ね返す。また爪で大気を引き裂けば剃刀めいた鋭い突風となって相手を切り裂く。
• 果ては自身を中心にタイフーンじみた風の渦を巻き起こすことすら可能。こうなればタルタロス本体はおろか、外部からイクサ場の周囲に近づくことさえ極めて困難になる。
  • ただし、タルタロスの周囲は台風の目のような無風地帯となっている。

ストーリー中での活躍

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