ダークニンジャ

Last-modified: 2024-04-18 (木) 15:24:38


ダークニンジャ(第1部~第3部)

◆殺◆ ニンジャ名鑑N02 【ダークニンジャ】 ◆伐◆
本名フジオ・カタクラ。「ハガネ・ニンジャ」のソウルを宿し、妖刀「ベッピン」を操る恐怖のニンジャ。ラオモト・カンの懐刀として裏社会を暗躍するが、忠誠の奥底に潜む思惑は謎。ニンジャスレイヤーとは宿敵同士として何度も殺しあう。

改訂前名鑑

◆忍◆ ニンジャ名鑑#02 【ダークニンジャ】 ◆殺◆
本名フジオ・カタクラ。「ハガネ・ニンジャ」の魂を取り込み、妖刀「ベッピン」を操る恐怖のニンジャ。ラオモト・カンの懐刀として裏社会を暗躍するが、忠誠の奥底に潜む思惑は謎。ニンジャスレイヤーとは宿敵同士として何度も殺しあう。

登場エピソード

 

「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。ダークニンジャです」
「宿命だと!?運命だと!?ノロイだと!?俺は全てを逆手にとってやる!!」


人物

  • 作中幾度となく所属母体を変えてフジキド・ケンジ(ニンジャスレイヤー)の前に立ちはだかる宿敵。マルノウチ抗争にてフジキドの目の前で彼の妻・フユコと息子・トチノキを殺害し、この物語の引き金を引いた。
  • 寡黙かつ冷徹、そして虚無的な性格の持ち主で、感情をほとんど表に出さず、自らの目的のためならば他者の犠牲を一切顧みない、フジキドとはまた違った意味合いで周囲から隔絶した存在。
  • 人間であった頃の名前は「フジオ・カタクラ」。考古学者ウミノ・スドの教え子で、ニンジャとなる前はトレジャーハンター・ホソダと共に冒険カンパニー「マレニミル社」を経営していた。
    • この経歴ゆえ、古のニンジャ知識や古文解読能力に秀でており、ザイバツ・グランドマスターですら知る者の少ない複雑怪奇な礼儀作法をマスターしている。また、古事記を全編読破している。
       
  • ソウカイヤ時代でもザイバツ時代でもVTOLから降下して登場するシーンが多い。原作者のお二人からも「彼はほんとにVTOLが好きなんだな」というお言葉を頂戴(?)している。
     
  • 因縁のライバルにふさわしく多数の本人重点エピソードを持ち、登場の度に新たな側面を見せ続けている人物である。実際格別の扱いと言えよう。

所属組織の変遷

外見・設定

  • 灰色の髪にハガネ色の瞳。ニンジャスレイヤープラス身長一覧表によると身長183cm。
  • オブシディアン(黒曜石)色のニンジャ装束に身を包む。物理書籍版ではソウカイヤ所属時とザイバツ所属時で装束デザインが異なる。
    • 前者ではハンニャ面めいたフルフェイス・メンポとタイトなニンジャアーマーを着込んだ姿。エピソードによっては目元が露出するタイプのメンポを装着している時もある。
    • 後者は毛皮の襟巻きの付いたコート状のニンジャ装束にメンポという出で立ち。腕部分にはブレーサーを装着しており、後に自身が回収した「聖なるブレーサー」を身に着ける。
    • 第2部最終盤以降は、自らの運命を断ち切ったことで、黒い修行僧めいたシンプルなニンジャローブを纏うようになった。
       
  • ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ」ではグッドルッキング重点の作風のため口元が見えるメンポを着用。ハンニャ要素は側頭部に帯びる角で表現されている。また、腰まで届く長髪。
  • ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では宿敵アトモスフィアを重点するためか、メンポの形状はハンニャというよりハカイダーに近い。鎧の踵にもシャドームーンめいた凶悪な刃が備わる。
    • 「踵のアウトリガーにはロマンが宿っている」とは関根光太郎=センセイの弁(「キルズ」物理書籍1巻の設定画コメント)。
       
  • 大学中退から5年後にニンジャとなり、その3年後にラオモトと出会って数年が経過していることから、年齢はおおよそ30代前半であると推測される。
     
  • しばしば「『~・ニンジャ』という呼称はアーチニンジャにしか認められていないのだから、彼もやはりなんかとかんけいあるのかな?」と言うヘッズがいるが、彼の名前には「・(中黒)」がついていないことにご留意されたい(ケジメニンジャも同様)。彼のニンジャネームはあくまでも普通のニンジャネームである。
  • オーディオドラマアニメイシヨンでの担当声優は速水奨=サン。ダークニンジャのような主人公のライバル的存在となる美形悪役キャラだけでなく、正統派ヒーロー、クールな二枚目、子煩悩な父親までを幅広く演じるグレーター・ボイスアクターである。
    • 忍者活劇アニメ『バジリスク』ではダークニンジャと同じく宿敵ポジションである薬師寺天膳=サンを演じている。
       
  • フジオ・カタクラという名のどちらが姓名なのかは実際謎であり、長らくヘッズの間でも議論の対象であった。

ワザ・ジツ

  • 実際強い。相当に強い。
  • 妖刀「ベッピン」の使い手にして、作中トップクラスの圧倒的なカラテとニンジャ洞察力を誇る。そのワザマエはニンジャスレイヤーと片手でIRC通話を行いながら拮抗するほど。
  • イアイドーを軸とする戦闘スタイルで、各種ヒサツ・ワザは全てカタナを用いる。また使用頻度は低いが、飛び道具としてクナイ・ダートを使う。
  • 動作の緩急、ペースチェンジの技術もズバ抜けてスゴイ。ベトコンに背後からアンブッシュを決め、無拍子で立ち状態から全力スプリントに移行し迎撃トラップ群を潜り抜けるなど、さながらイアイの極意を体現したようなワザマエを見せる。
  • ネオサイタマ電脳IRC空間のキャラクター紹介によると、戦闘時のジツ:カラテ比率はニンジャスレイヤーと同様0:10程度とのこと。

ソウビ

ベッピン

  • 詳細は該当項目を参照のこと。

ガルシア

  • 第2部当初に所持していたカタナ。正確にはカタナそのものの名ではなく、カタナに刻まれた銘。
  • ザイバツでは標準的な支給品らしいが実際良質。妖刀ベッピンとは比すべくもないとはいえ、ダークニンジャもある程度評価している。
    • 「~ミスフォーチュン」にて砕け散ったが、ベッピンでなくば不可能なデス・キリの六連打「カンジ・キル」を不完全ながら出し切った上でのことであり、そのワザモノぶりに疑いの余地はない。

聖なるブレーサー

ダークローブ

  • 前述した通り、第2部終盤で入手。カラテ・エネルギーを具現化させたカラテ生成物であり、なんと自ら斥力(物体との反発力)を発生させることが出来る。
  • ダークニンジャのカラテによって動き、大ジャンプや急制動、相手の抑え込みといった様々な小技に応用可能。脱ぎ捨てた上での遠隔操作も行う。
    • 余分な装備を着けると斥力が妨げられるらしく、ダークニンジャはこのローブを身につけて以降、変幻自在の三次元戦闘で相手の攻撃を徹底して回避するカラテを重点している。

ヒサツ・ワザ

デス・キリ

「キリステ……ゴーメン……!」

  • 超高速の踏み込みと同時に相手の胸を斬り払い、一瞬にして背後に回り込む、ダークニンジャの代名詞であるイアイ・ワザ。
    • ザイバツ・グランドマスターたるニーズヘグの動体視力をもってしても目で追いかけられないほどの踏み込み速度を誇り、ワザを受けた側からは一瞬でダークニンジャの姿が消えたような錯覚を起こさせる。ニンジャスレイヤーにとっても防ぐのは実際困難であるが、この技をもってしてもナラク状態のニンジャスレイヤーには一度も勝てていない。
  • 本人曰く「ベッピンがないと出来ない」
    • 一応無銘のニンジャソードでも何度かデス・キリを使っているが、本格的な威力で放つと刃が砕けており、本人だけでなくその得物にも相当のワザマエが要求されるということだろう。

ヤミ・ウチ

(((屑……!貴様の人生は……屑だ……!無価値だ……!)))

  • 第2部中盤で真の力を取り戻したベッピンによるワザ。ニンジャの心臓を貫いて相手のニンジャソウルを吸収し、ベッピン本体の力と自身のカラテを高める。
    • 心臓にカタナを突き立てる際、相手のソウルの在り方を見つめダークニンジャの呪詛を込める。突き立てられたニンジャは呪詛を直接叩きつけられる恐怖と共に鉛色のヌケガラめいて死ぬ。
    • ベッピンに完全にソウルが吸収されきった相手は爆発四散することなく死ぬが、途中で吸収を止めたり、阻止されて中途半端な状態になった場合は普通に爆発四散する。心臓を刺されてなお生きていた場合は別。
    • もとはカツ・ワンソーの持つ何らかのジツであったと考えられている。強力なソウルほど吸収に時間がかかるらしい。
  • ベッピンに吸われたソウルはキンカクには昇れず、ソウルの本質的な部分はカタナの中に留まり苦しみ続けるという(参考:123)。
  • 技名の通り敵の死角から使われるケースが多めであり、実際闇討ちめいている。

カンジ・キル

「カンジ・キル!イヤーッ!」

  • ベッピンが前もって吸収しておいたソウルの力を放出し、デス・キリを連打する大技。あまりに素早い斬撃が血の漢字を描き、敵の肉体に刻まれる。
    • カンジ・キルにより刻まれたカンジは、インガの重圧で相手の運命を捻じ曲げる呪いの効果を持つ。
      • 人にもニンジャにも許されぬ無慈悲で一方的な断罪。これは全てを総べる者・ヌンジャの御業であるとされる。
  • 使用者たるダークニンジャ自身にも激しい負荷がかかり、聖なるブレーサーがなければベッピンの力に呑まれてしまう。
    • しかし第3部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、3画と画数は少ないものの聖なるブレーサーなしでカンジ・キルを放っており、再定義の揺り戻しを加味しても復活したダークニンジャの能力向上ぶりが見て取れる。

ストーリー中での活躍

呪われし古代漢字、すなわちダークニンジャ・ソウルの秘密
  • フジオ・カタクラの家系は代々「ハガネ」を意味するエンシェント・カンジの痣を背負う、呪いを受け継いだ一族であった。家が貧しかったフジオ少年は家計を助けるために奨学生となって考古学を学び、自らに刻まれた漢字の謎を解き明かすことを決意する。
  • しかしそのことを両親に伝えようとした夜に、借金のカタにネオカブキチョの非合法商業施設へと売り飛ばされてしまう。この一件で彼は心を閉ざし、以後ベテラン・オイランのような営業スマイルで他者と接するようになった。
    • やがて数名の仲間と共に非合法施設からの脱走を果たしたが、払った犠牲は大きかった。
       
  • その後孤児院に引き取られ、奨学生としてネオサイタマ大学に入学。ウミノ考古学研究室に籍を置くも、同研究室の助手・ホソダが立ち上げたマレニミル社に勧誘され、大学を中退して世界各地を巡り、ほとんど違法行為の冒険を繰り返すようになる。
    • ホソダからは天才的な古文書解読能力を重宝されながらも、他人を寄せ付けない態度に不信感を抱かれてもいたようだ。
       
  • フジオはホソダ、フリーランス・ヤクザデグチと共にエジプトへ飛ぶ。そこで古代ニンジャ文明の痕跡と妖刀ベッピンを発見するも、求めていた黄金のピラミッドが見つからないことで逆上とニンジャリアリティショックを同時に起こしたホソダに掴み掛かられ、無我夢中でベッピンを手に取った。
  • この瞬間、フジオはハガネ・ニンジャのソウルに憑依された。すると呪いは消え去り、背中のカンジはオブシディアン色のニンジャ装束へと変貌を遂げた。
     
  • フジオはベッピン継承と共に崩れ落ちた遺跡から生還するも、カンジの呪いが解かれてもたらされたものがニンジャの力とベッピン以外に何もなかった現実に涙をこぼす。
    • フジオは己が無意識の内に呪いを解けば何らかの道が示され、死んだ両親からの愛も取り戻せるといったセンチメントに囚われていたことに気付いたのだった。
       
  • フジオはセンチメントを否定し、自らの宿命を受け入れて「何者にも傷つけられぬ虚無の剣」となることを誓う。以後3年に渡って各地を放浪し、最終的にネオサイタマの裏路地にてラオモトに見出されるのだった。
第1部での活躍
  • ラオモト・カンの下、フジオはダークニンジャを名乗り数々の任務をこなすようになる。
  • ザイバツとの間に起きたマルノウチ抗争では、ラオモト直々の命により一般生存者の処理に当たった。その最中に瀕死のフジキドの目前でフユコとトチノキを殺害したことが、後のニンジャスレイヤーの覚醒へと繋がった。
     
  • ラオモトよりニンジャスレイヤー抹殺指令を下されたフジオは、「ゼロ・トレラント・サンスイ」ラストでの顔見せを経て「メナス・オブ・ダークニンジャ」でニンジャスレイヤーと激突。アワビ・ニンジャクラン鎮守の森でこれを打ち倒し、ドラゴン・ゲンドーソーを殺害する。
    • この時、フジキドはダークニンジャこそが妻子の仇であると知り、フジオもまたニンジャスレイヤーがマルノウチ抗争の生き残りであると知った。
  • しかしラスト・インストラクションを受け覚醒したニンジャスレイヤーにベッピンを叩き折られ、自身もチャドー暗殺拳を受け昏睡状態に陥ってしまった。
     
  • 「コンスピーラシィ・アポン・ザ・ブロークン・ブレイド」にて、集中治療から覚醒したダークニンジャは、突如出現したマスター・トータスより折れたベッピンの欠片を授かり、ベッピン修復のためサンダーフォージというニンジャと会うよう宣託を受ける。
  • 復帰後は再びフジキドの前に立ちはだかるが、両者の決着は第1部最終章「ネオサイタマ・イン・フレイム」において突如乱入してきた二人の運命者により水入りに。運命者の説得の末、ダークニンジャはソウカイヤを離れキョートへと姿を消すのだった。
第2部での活躍
  • 「ソード・オブ・ザ・ビトレイヤー」にて、ダークニンジャは運命者の啓示に従い、ザイバツに参入。敵対組織であったソウカイヤからの裏切り者ということもあり、信用される故を持たないダークニンジャにまず下された任務はキョートに潜伏するソウカイ・ニンジャの抹殺であった。
  • この任務でカラテのワザマエを知らしめたダークニンジャは、組織に取り入りニンジャスレイヤーに叩き折られたベッピンを修復するべく聖なる三神器の捜索を開始する。
     
  • 「ガントレット・ウィズ・ミスフォーチュン」にて聖なるブレーサーを入手し、「カース・オブ・エンシェント・カンジ・オア……」で琵琶湖地下にあるサンダーフォージの庵を訪ねる。そこでサンダーフォージより神代のニンジャの歴史とハガネ・ニンジャにまつわるカンジの呪いの真実、そしてナラク・ニンジャの存在を聞かされた。
  • 己の呪わしい半生が太古のニンジャに起因することを知ったダークニンジャは激昂し、元凶たるサンダーフォージをヤミ・ウチで殺害。初めて怒りの念を露わにし、自らの運命に復讐すべく、さらなる元凶たるカツ・ワンソーに刃を突き立てることを決意する。そのためにフジキドやロード・オブ・ザイバツといった強大なソウルの持ち主からソウルを奪い、有象無象全てを踏み台にしていくべく動き出した。
     
  • 「……ザ・シークレット・オブ・ダークニンジャ・ソウル」にて、オミヤゲ・ストリートを襲撃したデスドレインの一派を制圧すべくザイバツから派遣されたフジオは、ソウル吸収時の内なる昂揚感を意志の力で屈服させ、ブレーサーの真の力を引き出すことを身につける。また己を導く運命者をも仇と認め、その思惑を妨害すべくカンジ・キルによってデスドレインに『咎』の字を刻み、呪いによって自らにつきまとう運命をかき乱す駒の役割を与えた。
     
  • 任務を終えたフジオは懲罰騎士の役職を授かり、イクサの場にいたグランドマスター・ニーズヘグの後援と、パープルタコアイボリーイーグルシャドウウィーヴらの忠誠を得て、ゲコクジョを画策し始める。また、ホウリュウ・テンプルの古文書からこのままでは自らがカツ・ワンソー再臨の依代となる運命にあることを確信するのだった。
     
  • 決意を固めたフジオを待っていた運命は過酷であった。「ドゥームズデイ・ディヴァイス」にて、非合法施設時代の仲間であったマコ・ツキノミと再会を果たしたフジオは、にわかに人間味を取り戻し一時童心に戻ったような気安いやりとりを交わす。そしてマコをハヤイ・ツカイテ団から救い出すも、傷痕の復讐に燃えるデスドレインに殺されてしまう。瀕死に追いやったデスドレインの言葉から、フジオはその一件にグランドマスターの影を感じ取った。
    • ザイバツの救援が駆け付けるまでの間に、フジオは居合わせたニンジャスレイヤーに復讐の意義を問うのだった。
       
  • 第2部最終章「キョート・ヘル・オン・アース」では、ニンジャスレイヤーらの討ち入りに乗じてアラクニッドから最後の情報を引き出し、マスター・クレインもろとも処刑。このことでムーホン人とされ、旧サラマンダー派閥のニンジャらと共に決起する。
     
  • ロードのジツを前に敗北を遂げたフジオは、カツ・ワンソー再臨のハラキリ儀式を自ら決行するヤバレカバレに出る。が、カツ・ワンソーのディセンションとともに膨大なエネルギーの流入が始まると、儀式を反故にして自我を保ったまま復活。ロードをヤミ・ウチによって葬り去るも、同時にロードが起動したキョート城の機構が発動し、半ば相打ちのような形でオヒガンの彼方へ消えた。
第3部での活躍
  • 第3部では、フジキドとアマクダリからはキョート城崩壊に伴って死んだものと認識されているが、実際には生存を果たしている。しかし、「ザイバツ・ヤング・チーム」他で語られたところによると、本人はキョート城の琥珀玉座に緊密に結び付けられており、非常に限られた条件をもってしか現世に下りることが出来なくなっているようだ。
  • このため、彼は配下のニンジャをネクサスを介して現世に送り、来たるべきカツ・ワンソーとのイクサに備え、有能なニンジャのスカウトやニンジャ真実にまつわる古代の遺物収集に努めている。
     
  • そして第3部最終章「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」において、ドラゴン・ニンジャに示唆された彼は新生ザイバツの手勢を率いて現世へと舞い戻る。それはアルゴスによる再定義が今やオヒガンに住まう彼らの死活問題だったためであり、再定義を阻止すべくアマクダリ陣営と激戦を繰り広げた。
  • しかし、彼の目的はそれだけではなかった。ザイバツのこのイクサにおける最後の獲物は、ニンジャスレイヤーが宿すナラク・ニンジャのソウル、そしてかつてナラクが取り込んだヤリ・オブ・ザ・ハントの欠片だったのである。
  • アマクダリとの戦いを制した二人は、全ての始まりの地であるマルノウチ・スゴイタカイビルにて第3部最後のイクサに挑む。壮絶な戦いの末、ダークニンジャはニンジャスレイヤーにベッピンを突き立て、ナラクのソウルを奪い取った。
  • しかしその時、フジキドがリアルニンジャ「サツバツナイト」に覚醒し、ベッピンを決断的なチョップで破壊。ナラクのソウルを回収しようとする目論みは失敗に終わり、彼自身も激しい攻撃に晒されるが、間一髪のところで01ノイズに呑まれ、キョート城へと帰還した。

ダークニンジャ(第4部以降)

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0049 【ダークニンジャ】 ◆殺◆
フジオ・カタクラ。暗黒の甲冑を身にまといニンジャ大剣を携える、ザイバツ・シャドーギルドの頭首(グランドロード)。オヒガンの狭間に超自然の居城を構える半神的存在のもとに、アウトサイダーのニンジャ達が集う。

登場エピソード

 

「カツ・ワンソーに仇なす者」
「そして貴様は所詮、死者だ」


人物

  • 第4部では新生ザイバツの「頭首(グランドロード)」としてキョート城に君臨し、ザイバツに集ったニンジャ達を従えている。
  • リアルニンジャの討伐やレリックの収集を行いつつ、カツ・ワンソーを葬り去るという野望を成就すべくマッポーカリプスの時代を虎視眈々と俯瞰している。
  • 現在の彼の最重要目標は、10年の時を経て現れた新たなニンジャスレイヤーに宿るナラク・ニンジャのソウルである。

外見

  • オブシディアン色の超自然の甲冑で全身を鎧っている。
    • この甲冑はガルガンチュアの酸めいた血を拒絶するなどの効果を発揮している。
  • 第2部終盤以降のようにダークローブを纏っている描写は見られないが、カラテ斥力自体は発生させている。

ワザ・ジツ

  • 得物のベッピンこそ失ったもののそのカラテはますます冴え渡り、強大なリアルニンジャを相手にしても一歩も退かず圧倒的な立ち回りを見せる。また、イクサの際にはカラテのみならず自身の考古学的知識も活用する。
  • しかし、第3部と同じく現世に顕現するにはニンジャを一人犠牲にする必要があるため、彼自身が積極的に前線に出ることはない。
  • 後述のニンジャ大剣やワキザシ・ダガーの二刀流も扱う。

ソード・オブ・オヒガン

  • 第4部における主要武器であるニンジャ大剣。
  • 〈影の淵〉で産出されるエメツ・オブシダン鉱の一枚板から削り出されており、極めてカラテ伝導率が高い。
  • 合掌した手を離すと掌から刃が徐々に生えて生成される。
    • これはエメツ・オブシダン鉱の特性によるもので、相応のカラテを込めることで刀身部を任意に現出/格納することができるようだ。
  • 通常の剣として用いるだけでなく、宙に静止させたり、そこから遠隔操作して相手に斬りつけることも可能である。

ストーリー中での活躍

第4部での活躍

一言コメント

「そのけなげなコメントは何一つ実を結ぶ事がない」
  • シーズン4最終章で出てきてくれるんだろうか… -- 2022-10-19 (水) 10:02:02
  • 過去のエピソードを見た感じだと非処女なのは確実か -- 2023-01-12 (木) 20:21:14
  • ニンジャスレイヤーと比べてダークニンジャの人気が劣り気味なのは無論所業のせいもあるけど、各メディア展開でニンジャスレイヤーは「正にニンジャスレイヤー」と思わせる造形なのに、ダークニンジャは無印漫画では鉄腕アトムのボラーみたい(特に顔)だし、グラマラスでは顔丸出しのメンポだし、アニメイシヨンではエヴァンゲリオンの初号機みたいだし、ヴィジュアル面で今一つアレなのが一因ではないかしら、と思ったり。 -- 2023-12-02 (土) 14:21:57
  • 自身の運命への復讐、ワンソーへの復讐という動機が共感されにくいというのもあるかもしれないですね。ザイバツのトップになってからは柄じゃない組織運営に苦労したり部下を労ったりフジオの人間性も見えて好きなんですが -- 2023-12-02 (土) 15:39:28
  • コミックスから入ったニュービーなのですが、どうしてフジオ=サンはソウル憑依の際「こんな力などいらない」とまで言って涙を流すくらい、裏切られても両親を求めるくらいお父さんとお母さんのことが大好きだったのに、どうしてフジキド親子を筆頭にモータルたちにあそこまでの非道が行えるのでしょうか?運命に抗うと言っても、結局ソウル侵食による精神汚染というニンジャソウル憑依者の宿命からは逃れられないのでしょうか…? -- 2023-12-20 (水) 22:20:34
  • ↑フジオの非情さに関してはあくまで目的の為ならば手段を選ばぬ冷徹さ故であってニンジャソウル由来の暴虐性とは違う気がしますネー。加えて言うなら1部のフジオはヤバレカバレの精神状態のところをラオモト=サンに拾われて以降心無いキリングマシーンに徹していたという状態だったので、尚の事非道に見えるのやも -- 2023-12-21 (木) 05:44:38
  • ホントに人間らしさを捨ててるなら親しかった幼馴染と久しぶりに再会しても穏やかに親しげに会話するなんて無かったはず -- 2023-12-22 (金) 06:21:03
  • まあ、作中でニンジャがどれ程の殺戮を繰り広げようと読んでる側は痛くも痒くも無いわけで、大切な人を奪われて怒りや悲しみを感じる人がいたとしても何食わぬ顔で擁護出来るのは実際、気楽な読者の特権よな。 -- 2024-01-08 (月) 08:56:38
  • フジオはめちゃくちゃ強い上に基本自分しか大切じゃないので、フジキドのように「何かを失ったり傷ついたりして血を流しながら前に進む」という印象がなく、たいてい本人は無傷で目的を達成している(ように見える)ことも、いまいち魅力が薄い原因かなと思ったり -- 2024-04-07 (日) 19:49:11
  • 自分に復讐だの憎悪だの向けられようが、フジオは何も言わず捻り潰すだけだろうよ。だからフジキドの対の存在とも言えるが。 -- 2024-04-08 (月) 05:17:09