◆殺◆ ニンジャ名鑑N28 【ヘルカイト】 ◆伐◆
ソウカイ・シックスゲイツの1人。大型のカイト(凧)に乗って飛来する。サイレン、マキビシ、スリケン、サーチライト、ヤリなど装備多数。凧には「殺伐」「ハリキリ」などインパクトある言葉が毛筆でしたためられ、敵をさらに恐怖させる。
◆忍◆ ニンジャ名鑑#28 【ヘルカイト】 ◆殺◆
ソウカイ・シックスゲイツの1人。大型のカイト(凧)に乗って飛来する。サイレン、マキビシ、スリケン、サーチライト、ヤリなど装備多数。凧には「殺伐」「ハリキリ」などインパクトある言葉が毛筆でしたためられ、敵をさらに恐怖させる。
登場エピソード
「俺に与えられた任務は、このフロアを守り抜き、ニンジャスレイヤーを始末すること。エグザクトリー!ヘルカイトよ、真のシックスゲイツの矜持を奴に見せつけるのだ!」
人物
- ソウカイヤの斥候ニンジャにして「シックスゲイツの六人」の一人。第1部初期から終盤まで各所に登場し、間接的にニンジャスレイヤーを幾度となく窮地に陥れてきた名脇役。
- 強いキャリア志向の持ち主で、前任のガーゴイルを事故に見せかけて謀殺しその地位を奪い、またニンジャスレイヤーの危険性を見抜いて直接の戦闘を避け続けるなどかなりの策士。
- そのような志向の根源はラオモト・カンへの高い忠誠心であり、ラオモトからも高い評価を得ている。悪しきソウカイヤとはいえ、主君に仕えるニンジャの鑑と言える存在だろう。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ネオサイタマ・イン・フレイム3:アンド・ユー・ウィル・ノウ・ヒム・バイ・ザ・トレイル・オブ・ニンジャ】にて、トブ・ニンジャクランのグレーターニンジャのソウル憑依者であることが明かされた。
- ニンジャスレイヤーTRPGで明かされた設定によると、元ジェットパンクスであり、野心のない仲間たちに失望して湾岸警備隊に入隊し空挺部隊を目指していたが、降下訓練中の事故によって墜落死しかけ、ニンジャソウル憑依によって一命を取り留めた。そして、消息を絶ち裏社会の傭兵となったようだ。
- ジェットパンクスの頃から「ヘルカイト」を名乗っていたようだ。
- ジェットパンクスの頃から「ヘルカイト」を名乗っていたようだ。
- 第1部最終章「ネオサイタマ・イン・フレイム」では遂にニンジャスレイヤーとの直接対決を果たし、鬼気迫る執念を発揮。多くのヘッズの心を掴んだ。
- シックスゲイツ第五の間でニンジャスレイヤーを待ち受ける彼の胸の内が明かされるシーンも合わせて必見重点である。
- 後年描かれた「バック・イン・ブラック」では、赤黒の死神とイクサ場で相対し生還した最初のニンジャである可能性が示された。第1部の最初期と最後を飾る、影のメインキャラとしての立ち位置が一層強くなった形である。
- ファービーとは無関係だ。いいね?
- 「サムライニンジャスレイヤー」に登場するヘルカイトについてはこちらを参照のこと。
- アニメイシヨンでの声優は高木渉=サン。ダミ声気味の性質を活かして様々な作品に出演、脇役を魅力的に仕立てあげるワザマエの持ち主。『名探偵コナン』の元太=サン及び高木刑事=サン、『GTO』の鬼塚英吉=サンなどが代表的。
- ちなみに『機動新世紀ガンダムX』において主人公かつ少年という氏のキャリアでは珍しい役を演じた際には、その敵役を演じたのは殺戮者の声優だった。
- 原作では第1部の複数エピソードに登場し、その全てがアニメ化されているが、彼の出番はタダシイされ続けたため、声が付いたのは「ネオサイタマ・イン・フレイム」からである。「サプライズド・ドージョー」でも登場したが台詞はなかった。
外見
- オフホワイトのニンジャ装束を身に纏う。ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長173cm。
- トレードマークの凧は、普段は折り畳み状態で背中に収納されている。
- トレードマークの凧は、普段は折り畳み状態で背中に収納されている。
- 「ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ」においてはグッドルッキング重点の法則に従い下睫毛の濃い細身の美少年として登場。アンダーカード時代も描かれ、ラオモトへの鉄の忠誠と、他者を蹴落としてでもラオモトの期待に応えんとする野心の同居する、鼻持ちならない若手のホープといった風情である。
- 凧も物理書籍版挿絵のような長方形から鳥を象ったものに大胆変更されており、ヘッズからはグッドルッキング凧と呼ばれる事に。
- 凧も物理書籍版挿絵のような長方形から鳥を象ったものに大胆変更されており、ヘッズからはグッドルッキング凧と呼ばれる事に。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では、ベレー帽を着用したミリタリーチックなニンジャ装束を纏った姿で登場。メンポは猛禽類の顔にも似たデザインと造形。一本歯の高下駄や展開式マルチゴーグルも特徴の一つ。
- 単行本3巻収録の設定デザイン集における関根センセイのコメントによれば「烏天狗のイメージを軸にミリタリーチックな味わいを加えて描いています」との事。
- 単行本3巻収録の設定デザイン集における関根センセイのコメントによれば「烏天狗のイメージを軸にミリタリーチックな味わいを加えて描いています」との事。
- アニメイシヨンでは全身オレンジ色の空挺部隊めいたニンジャ装束を身にまとっている。
- 凧は四角く、両手両足をまっすぐ伸ばして凧の四隅から内側へ伸びる支柱を掴んでいる。
- 支柱にはマニピュレータが仕込まれており、空中でニンジャを捕えることも可能。
元ネタ・考察
- ヘルカイト(hellkite)は「猛禽」もしくは「猛禽のように荒々しい人物」「冷血漢」などを意味する。
- トレーディングカードゲームの元祖である米国産ゲーム『Magic: The Gathering』においては「ドラゴンの中でも特にツヨイ・ドラゴン」への呼称として広く使われており、言葉の意味は知らなくとも「ヘルカイト」というフレーズだけは知っているという人も少なくないと思われる。
- また、凧を使うニンジャということで、地獄(Hell)、凧(Kite)ともかかっていると思われる。威圧的な言葉が好きなようである。
- 凧にしがみついて空を飛ぶというのは古のニンジャ映画などで散見されるシーンである。史実でもそういった伝説がチラホラ残っている。
- 現実でも飛ぶことは可能らしい。しかしタタミ数十枚分の大きさ、ハリケーンめいた風が必要なので実際危ない。ニンジャ以外はやめておいた方がいいだろう。
- 原作者によると、モデルはドイツ空軍が製造した「ユンカース Ju87 シュトゥーカ急降下爆撃機」とのこと。Ju87についての詳細はこちらを参照。
ワザ・ジツ
- サポート型の斥候ニンジャながら、狡猾な性格も合わさり単独でもなかなかの強さを誇る。飛行能力で相手の頭上を常に制しながら、長いリーチの得物から放つ滑空攻撃は非常に厄介。
- テンサイ級ハッカーを明らかに上回る強烈なタイピング速度も持っており、電脳戦もこなせる可能性が高い。
- ネオサイタマ電脳IRC空間のキャラクター紹介によると、戦闘時のジツ:カラテ比率は5:5程度?とのこと。翻訳チームは「凧を使って飛行するという行為自体が、ヘルカイトの持つ強力なジツだった可能性がある」と考察している。
- ただしこれは後述のステルス凧を彼のジツとみなした場合で、仮に飛行能力がジツと関係なかった場合、その比率は「0:10」となるとのこと。いずれにせよ、真相は現時点では不明。
- ただしこれは後述のステルス凧を彼のジツとみなした場合で、仮に飛行能力がジツと関係なかった場合、その比率は「0:10」となるとのこと。いずれにせよ、真相は現時点では不明。
- ネオサイタマ電脳IRC空間では、「マッポーレベル大気汚染下では、衛星写真など撮影できない。アクチュアルな偵察が必要である」と解説されており、飛行能力を持った斥候役はそれだけで非常に有用な存在であるとされる。
- 本人の高い飛行能力とニンジャ視力、そしてサポートのワザマエも合わさり、「仮にソウカイヤ以外の組織に属していたとしても極めて重宝される」と高評価を受けている。
ステルス凧(ステルスカイト)
- 強化和紙(カーボンソリッド半紙)とバイオバンブーで作られた四角い凧。この凧によって風に乗り、自在に空を舞う。
- 凧には威圧的な文言がショドーされている。現在まで確認されている文言は以下の通り。
エピソード 文言 「バック・イン・ブラック」 「キリステ」「囲んで棒で叩く」「逃げ場は無い」 「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」 「殺伐」「ハリキリ」「囲んで警棒で叩く」 「ネオサイタマ・イン・フレイム」 「キリステ」「ムテキ」「ヤリで刺す」「アブナイ」 - 殺(キルズ)ではこれらとはまた異なる文言がショドーされている。
- 凧には威圧的な文言がショドーされている。現在まで確認されている文言は以下の通り。
- 「ステルス」とあるが、実際そのステルス性について作中で言及されたことは(現在のところ)無い。
- 自然の風が無い状況下でも空を飛ぶことは可能らしい。ザ・ヴァーティゴ=サンによると、「(空に)上がるためのジェットかなにかあるよ」とのこと。
- 原作者によると「大凧の紐はいろいろ面倒なので取った」らしい。
各種装備
- サポート役故か、多彩な装備を取り扱う。その種類は武器からサポートアイテムまで多種多様。
- 主にヤリやサスマタを武器とする。
武装 | 解説 |
---|---|
ヤリ | 柄は赤漆塗りで、穂先は強化チタン製のヤリ。マッポのマグロツェッペリンをも撃墜することが可能。 わらいなく=センセイのイラストでは展開式安定翼や白い塗装など、アンタイエアクラフト・ミサイルめいたデザインで描かれている。 |
ソナー | 超音波探査機。ニンジャ反応も感知できるらしい。 |
漢字サーチライト | 照射した対象の動きを封じるサーチライト。詳細は武器の項を参照。 |
バクチク | 空中から次々に投下、地上に爆発の嵐を巻き起こす。 |
ニンジャロープ | 急降下と共に標的を吊り上げ、捕獲する。 |
マキビシ | 信頼と実績の非人道兵器。 |
手巻き式サイレン | 首から吊るして携帯。ユンカース爆撃機めいたサイレン音を発し、敵の聴覚と精神にダメージを与える。 ニンジャによる奇襲のインパクトを強化する効果もある。 |
クナイ | スリケンとクナイの両方を使用する実際珍しいニンジャ。物理書籍版ではクナイ・ダートに表記が変更された。 |
サスマタ | Twitter連載版では「赤漆塗りのサスマタ」、物理書籍版では「鋼鉄サスマタ」。正規の装備ではないようだが、戦闘に使用している。 |
サイバーサングラス・レーザー | ラオモトから下賜されたオムラ・インダストリ開発の試作兵器。 サイバーサングラス内臓の小型赤外線センサーからソウカイヤ紋型の照準を放ち、サングラスから青白いレーザー光線を射出する。 |
ストーリー中での活躍
一言コメント
- それでも失態で激怒してるラオモトが命乞いを受け入れて挽回のチャンスを与える程度には評価されていたと思われる。本気で役立たずと思ってたら命乞いとか無視して踏み殺してただろう -- 2021-03-21 (日) 23:57:41
- 単にラオモト=サンのリスクヘッジ的に肉壁ほしかっただけでヘルカイトでなくても助かったと思うぞ。ヒュージとかがいたらそっち肉壁にして殺されてただろうし、所詮運とズルでのしあがったサンシタを評価しすぎと違うか -- 2021-03-24 (水) 22:51:50
- 手段はどうあれシックスゲイツに昇進してボーナスまでもらっている以上はラオモト=サンの役に立っているのは確かですし、使い捨てられるのも望むところという覚悟もあるのでサンシタというのはどうかと。実際言われているようにシックスゲイツに求められるのは強さではなく道具としての便利さですし、シックスゲイツ達も必要となれば忠実な部下さえ使い捨てる強さこそ「黄金時代のラオモトの采配」として肯定しているので、"ラオモト=サンの役に立つ"という姿勢が首尾一貫していたのは評価に値するでしょう -- 2021-03-25 (木) 11:35:54
- 続き またヘルカイト=サンのカラテ自体もアンブッシュとはいえ一時的にニンジャスレイヤー=サンを戦闘不能に追い込むほどのワザマエを見せているので、実力的にも弱いとは到底言えないですし -- 2021-03-25 (木) 12:34:25
- 実際そこそこの実力はあると思う。カラテ巧者ではないかもしれないが。ただ実力云々とは関係なしに、ヘルカイトみたいなキャラは味わい深くて好きだな -- 2021-04-07 (水) 11:37:57
- ニンジャ耐久力なら作中でもトップクラスだと思う。 -- 2022-03-23 (水) 21:38:29
- 斥候、哨戒、連絡、誘拐、戦闘、支援、爆撃その他あれこれお任せ下さいって物凄く優秀だよね。ラオモト=サンがガーゴイル暗殺の真相を知ったとしても(何なら既に把握してそうだけど)シックスゲイツの設立理念も考えるにお咎めなしなんじゃないかな。 -- 2022-03-25 (金) 14:33:50
- 大した利益や力を得れない詰まらぬ些事如きに一秒ですら時間を掛けたくないラオモト=サンの、煩わしい雑用を代行してくれる便利な使用人こそがシックスゲイツに求められる役割にして存在意義デスカラネー。イクサでこそ活かされるシンプルなカラテ戦士と比べて、ダイダロス=サンやヘルカイト=サンのような戦闘以外の優秀な技能持ちは貴重な便利さだから評価も上がる -- 2022-09-04 (日) 09:43:24
- 聞けば聞くほど性根(性格?)以外にはほぼ非の打ち所が実際ない優秀なニンジャに思えてくる… -- 2022-09-05 (月) 22:30:09
- 何でもこなせる実際優秀なニンジャだがラオモト=サン以外なら死んでもかまわない精神なのでもう少し仲間意識を持つべきかと…きっと自分の実積をキチンと評価してもらえるのが嬉しかったんでしょうかね… -- 2022-12-16 (金) 23:03:35