ワッチタワー

Last-modified: 2021-11-01 (月) 15:28:15

◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【ワッチタワー】 ◆殺◆

登場エピソード

 

「……ハァーッ、ハァーッ、ハァーッ……!大変なことだ……大変なことが起こるぞ……!」


人物

  • 岡山県山岳地帯の石窟寺院で贖罪のための苦行を積むニンジャ修道会のニュービー修道士。
  • 元はザイバツのアデプト位階。「キョート・ヘル・オン・アース」にて混乱の坩堝と化したキョート城からヘリで脱出し岡山県まで流れ着いた。
  • 登場直後の、あまりにボブめいた言動でヘッズの腹筋を爆発四散させ、「ボブ・ニンジャクランのソウル憑依者」「ボブタワー=サン」「実際ボブ=サン」「ワッチドッグ=サン」などの渾名をつけられた。
    • 実際修道会内でも信徒となって日の浅い未熟者であり、セノバイトら先輩に迂闊な発言を諭される様までボブめいて微笑ましい。

外見

  • 他のニンジャ修道士同様、灰色の質素なローブでニンジャ装束を覆い、陰鬱なフードで目元を隠している。
  • 首にホーリーシンボルを提げている。
    • セノバイトが十字を切る動作を見せていたことや、石窟寺院の礼拝堂にも十字のホーリーシンボル装飾が施されていたことなどから類推するに、おそらくこのホーリーシンボルも十字を模ったものと思われる。

元ネタ・考察

  • ワッチタワー(Watchtower)とは物見の塔、日本的に言えば物見櫓の事である。後述する偵察に長けた能力に由来するネーミングか。
    • またキリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の機関誌『ものみの塔』の英題が『Watchtower』である。ニンジャ修道会にはタルタロス(ギリシャ神話の神)やセノバイト(修道士)といった宗教や神話にちなんだニンジャネームの持ち主がいるが、彼もその一人なのかもしれない。
    • 更に余談だが、『オール・アロング・ザ・ワッチタワー』を歌ったのはボブならぬ偉大なボブ、ボブ・ディラン=サンである。翻訳チームが訳語を選択する際、なんらかの影響があったのでは? 執筆者は訝しんだ。

ワザ・ジツ

  • スリケンを使用する描写がある。
  • カラテのワザマエは修道会の他メンバーに比べて実際未熟なようである。

常人の三倍の脚力

  • もはや何人目かわからない常人の三倍の脚力の持ち主。
  • しかし彼の場合、もう一つ優れたニンジャ聴力を持っており、石窟寺院内から数百メートル離れた屋外にいる相手の会話内容を把握可能。前述の脚力と相まって、斥候ニンジャとしては中々優秀な方と呼べるだろう。
  • これらの能力を活かして、タルタロスの説く「贖罪の成就」に必要なリアルニンジャをいち早く発見する功績を挙げている。

ストーリー中での活躍

「……何故ネタバレを隠す?……私がニンジャだからか?」

「アイエエエエ!贖罪の天使……贖罪の天使だと……!」

  • やはりと言うべきか、彼も他のニンジャ修道士同様、自らの罪業を全てニンジャソウルのせいにして向き合おうとせず、恒常的にモータルを害しながら欺瞞めいた贖罪を自らに課して自己満足している邪悪修道士であった。
    • 書籍版では、奴隷修道女に対して強制前後に及ぼうとするなど、その邪悪さが強調されている。
  • 礼拝堂で明らかに言いがかりめいた理由で奴隷と奴隷修道女を虐殺しようとするが、そこにヤクザ天狗が降臨。贖罪の天使を名乗る彼の言動に混乱した事に加え、未熟なカラテでは数々の修羅場を潜り抜いたニンジャハンターに抗する事はできず、一方的に追い詰められる。
  • 最終的にヤクザ天狗の手によって自らの言う「邪悪なニンジャソウル」から解き放たれたものの、その方法は四肢をケジメされた上、生きたまま例の聖水で焼かれるというインガオホーと呼ぶにも余りに凄惨なものであった。すまんな、本当にすまん。
    • 「こんな贖罪は望んでいない」と絶望の呻きを上げるワッチタワーであったが、ヤクザ天狗の語る贖罪とはワッチタワーらニンジャのためではなく「ニンジャソウルを解放してしまった自らに課したもの」であり、さらに悪霊であるニンジャソウルに罪はないのだと言う。彼には最初から、選択権などなかったのだ。ブッダエイメン!
  • ヤクザ天狗が実際神々の使者であり贖罪の天使であると最後まで信じて疑わなかった、稀有なニンジャでもある。

一言コメント

「アイエエエ!嫌だ……!こんな……こんなコメントは……望んでいない……!」
  • 彼の「こんな贖罪は~~」という台詞はニンジャ修道会の欺瞞とか傲慢とかが現れているようで印象深い -- 2013-03-24 (日) 23:28:02
  • バンディット、レオパルド、シーワーラット、バーグラー、ディテクティヴ、バンダースナッチ、フーキルドのあの人、クアース、ドモボーイ…そして彼こそが栄誉ある十人目の三倍族である(ホーネット=サンは計算外で) -- 2013-03-25 (月) 01:06:44
  • 殺されるまでの過程と方法が天狗のせいでシュールレアリズムの域に達していてヤバい、天狗の天使が出て殺す! -- 2013-03-25 (月) 05:13:37
  • 確かにワッチタワーは邪悪だったやもしれぬ。だが、ここまでされる謂れはない! -- 2013-03-25 (月) 12:42:34
  • ↑まあ確かに「ここまで」されたのは実際アワレ。ショッギョ・ムッジョ! -- 2013-04-07 (日) 08:48:47
  • インガオホーとは言え、モータル相手にここまでの絶望と恐怖を味あわされたニンジャもいないのでは。 -- 2013-06-13 (木) 21:48:24
  • 思いついた範囲だとあとはオーファン=サンぐらいかな -- 2013-06-13 (木) 21:57:06
  • ↑オーファン=サンはあのままオタッシャしているとすれば一瞬で逝ったろうが、ワッチタワー=サンの場合は苦痛も倍点だからな…。 -- 2013-06-14 (金) 19:03:31
  • 「贖罪」のために罪を重ねる存在が「罪無き存在を解き放った」ことに対する「贖罪」によって死ぬのは実際皮肉かつポエット -- 2013-06-14 (金) 21:33:20
  • ↑8フーキルドのあの人ってだれでしたっけ。 -- 2013-11-06 (水) 22:41:36
  • ヒント「先生」 -- 2013-11-07 (木) 00:57:52
  • 修道会の欺瞞に満ちた教義に一切取り合わず、 -- 2015-04-07 (火) 22:04:17
  • 自分の贖罪のためだけに処分した天狗にとてもスカッとした。(誤送信スミマセン -- 2015-04-07 (火) 22:06:41
  • 聖水につつまれてあれ -- 2015-04-24 (金) 01:13:32
  • きっとこのホーリーシンボルも十字スリケンとかだったんだろうな -- 2015-05-12 (火) 17:48:13
  • 物理書籍版ではローブの上からでもはっきりくっきりわかるくらい他の修道士に比べて細身&なで肩に描かれていてノーカラテぶりがよくわかるナイスデザインな。あとメンポがウサチャンめいてカワイイだ。 -- 2016-04-05 (火) 22:35:10
  • ダルマ状態にされて特製聖水で生きたまま火葬されるのはまさしくインガオホー!ここまでされる謂れはある! -- 2016-05-04 (水) 18:20:19
  • 欺瞞じゃない「本当の贖罪」ができてヨカッタネ!。それにしても生きたまま焼かれる様がまさに異端審問めいてる。 -- 2016-05-05 (木) 08:51:36
  • 「なんだこいつは! なんなんだこいつは!」ってセリフが共感できすぎて -- 2016-09-17 (土) 00:07:54