封神演義【ほうしんえんぎ】

Last-modified: 2019-09-06 (金) 19:32:42
  • 覇穹期待してたんだけど どうしてこうなった -- 2018-05-26 (土) 23:37:45
  • ファイナルファンタジーを批判するな -- 2018-05-29 (火) 18:01:48
  • abemaは変なアニメばっか独占してるな -- 2018-06-29 (金) 22:40:32
封神演義 封神演義(ほうしんえんぎ)とは、古代中国の神仙世界を舞台とした歴史ファンタジー小説。中国で大衆的な娯楽小説として普及し、日本では安能務によるアレンジ翻訳版と更にそれを元にSFファンタジーへと大胆にアレンジした藤崎竜による漫画版がよく知られている。
他に『三国志』の漫画化で知られる横山光輝も藤崎より早くに封神演義を題材にした漫画「殷周伝説」を描いているが*1、2000年代まで単行本化されず、神仙要素も薄められているなど、比較的マイナーな作品となっている。
Contents.png

封神演義の批評解説
contents用語分類
古典的な能力バトル作品
日本で大きくアレンジされた作品
アニメ化に恵まれない作品
猟奇的な描写のある作品

aqua.png 用語

item.gif 宝貝

宝貝 読み方はパオペエ。作中において仙人、道士が使う超常的な力を持った武具や服装品の事。
中国語では宝物的な意味の言葉であるらしいが、伝説上どういう由来のある言葉なのかネットで調べようとしても、生物のタカラガイの説明や封神演義での宝貝の話しか出てこないため、それ以上遡って調べられないと言う謎の用語。藤崎版封神演義よりも早くに書かれた封仙娘娘追宝録というライトノベルにも宝貝が重要アイテムとして登場していたようである。
原作での宝貝は飛んで行って相手を打ち据える、と言う飛び道具、打撃武器としての描写が多く、どの宝貝も似たような効果で結構単調だったりするが、漫画版以降では現代的に様々な攻撃属性や能力が付加されて表現が多彩になっている。
藤崎版ではスーパー宝貝と呼ばれるカテゴリも登場している。全ての宝貝のオリジナルであり、他の宝貝はスーパー宝貝を元にして作られた物という事になっている。


aqua.png バリエーション

item.gif 安能務

安能務 日本で比較的早い時期に翻訳、普及した版(最初と言う訳ではない)。申公豹の極端なまでの美化を中心とした大幅な改編を加え、特に断りなく訳と称して発行したため、Wikipediaを始めとしたその筋の人たちから誤った封神演義を広めたとしてボロクソに叩かれたりしているが、漫画版封神演義の原作となった事もあり、日本のサブカルチャー領域ではなんだかんだと原典になっている。Wikipediaの安能叩きには、そもそもが中国語読みと異なるキャラクター名の読みまで、「完訳版」と違うから安能の改変である、などと言った半ば言いがかりじみている物もある。


item.gif 藤崎竜

藤崎竜 安能版をベースに更に原作で老人だった太公望が少年となるなど少年漫画として大幅にアレンジされ週刊少年ジャンプに掲載され人気を博した。日本における封神演義として最も著名な作品となり、それまで観念的で重たいテーマの作品が多くヒット作に恵まれなかった藤崎竜の代表作ともなる。
原作の後半部分の武将やキャラクターは大幅に省略され、原作で早期退場していた聞仲が大ボス格となるなど大幅な能力や配置の変更が行われ、封神されるキャラクターも原作とはまったく異なっている。特に原作でほぼ無敵の存在だった崑崙十二仙の顛末は真逆と言っていいほど変更されている。


item.gif 仙界伝 封神演義

仙界伝 封神演義 藤崎版を原作としたテレビアニメ。しかし設定はさらに全く別物と言うほど改変され、もはや原作とは何なのか訳が分からない状態である。特に物語の黒幕が大幅に変更されている。
大幅改変自体は既に通って来た道ではあるが、キャラデザがあまり似ていなかったり、妙に説教くさくなっている脚本など、藤崎版の小気味の良い雰囲気が再現されていないような内容であったため、主題歌と声優のキャスティング以外の評判は概ね宜しくないようである。


item.gif 再アニメ化

再アニメ化 2017年になって封神演義(仮)として再アニメ化が報じられた。仙界大戦を中心とした内容となるらしいが放映時期など詳細は未定。
久しぶりに大きな展開を知らせるニュースではあるが、原作の不思議な雰囲気を本当に再現できるのかとか、原作完結からこれだけ時間が経ってアクティブなファンが残っているのか、などいろいろ不安要素の多い報でもある。
その後、正式タイトルを「覇穹 封神演義」と決定し2018年一月から放映開始。原作の尺に対して放映枠が足りないのではないか、という懸念の通り、主要な戦闘や伏線を大幅カットしたダイジェスト展開となり前回のアニメ化と逆のベクトルでダメなんじゃないか・・・という不安を大きくする滑り出しとなった。
その後張ってもいない伏線を回収しているような台詞を言ったり、仲間にしていない仙道が普通に戦うなど脚本が破綻を重ねる事になり、それだけならまだ尺の都合という言い訳も成り立つ可能性もあったが、謎の時系列改変で重大なネタバレシーンをぶつ切りに挟んだり、尺が足りない筈なのに総集編回を挿入するなど原作のシーンを出鱈目に継ぎ接ぎしたような作品になってしまい、仙界伝よりひどいのではないか、という声がいよいよ懸念では済まない事態になってしまっているようである。


aqua.png 登場人物

登場人物 主に藤崎版中心の解説。

item.gif 太公望

太公望 作品の主人公。ジャンプコミックスのキャラクター紹介では原作での呼称である姜子牙と言う名前が併記されている。中盤から丸で描かれた顔に角を生やしたようなデフォルメが使われるようになり、終盤ではシリアスな場面でも多用されるなど手抜きギリギリの手法が使われている。
仲間からは師叔の尊称で呼ばれているが、藤崎版では師叔の解説に誤りがあり、意味が通らなくなっている。
ネット黎明期には封神演義の影響で師叔のハンドルネームで活動するユーザーもしばしば見かけられた。
2chでは犬公望というパロディーキャラが作られた事があるが、あまり流行らなかったようである。


item.gif 四不象

四不象 太公望に与えられた霊獣。実在の動物である四不象とは異なり、ムーミンに良く似た風貌をしていて作中ではカバと呼ばれている。また出身地の設定は露骨にムーミンのパロディになっている。
愛らしい風貌から敵方の女性に良く好かれ、四不象自身も妲己に誘惑されたりしている。
登場時点から露骨に伏線と思わしき意味ありげな玉を常に手に持っている。


item.gif 申公豹

申公豹 アイスクリームにしか見えない最強の宝貝「雷公鞭」を持ち、猫にしか見えない最強の霊獣「黒点虎」に跨る、道化師にしか見えない最強の道士。主に解説役とボケ役をこなし、黒点虎がツッコミを担当している。
太公望を勝手にライバル認定してちょっかいを出したり手助けしたりするツンデレ系ライバル。
中性的な風貌から一部のファンから女性説が見られる事がある。作中であまり描かれなかった太上老君との絡みもそちら系の方々の妄想の対象となっているようである。


aqua.png 外部リンク

link.gif 封神演義外伝 - 藤崎竜 | 少年ジャンプ+ © SHUEISHA Inc.による期間限定の無料配信
link.gif 覇穹 封神演義【MAD】op映像を全力で動かしてみた 投稿者:Yakiso Bar

aqua.png 関連用語

link.gif 師叔?
link.gif 四不象?
link.gif 宝貝?
link.gif 太上老君?
link.gif 太極図?



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*1 この作品は同氏の遺作でもある。