西武池袋線

Last-modified: 2024-04-04 (木) 21:30:20

西武池袋線とは、池袋~吾野間の路線名称であり、飯能で系統分離されていることから池袋~飯能間を指すことが多い。現在ではこのうち、西武大回りで所沢~西所沢~(狭山線)西武球場前間において、休日ダイヤの(Suica・PASMO)ラッチを共用するものの入出場用簡易改札機は会社別となる駅での他社線乗換が可能な場合に限り(西武有楽町線)小竹向原~練馬~吾野~(秩父鉄道)御花畑と狭山線が大回りで乗ることが出来る。2008年3月17日以前はPASMO大回りにおいては(西武有楽町線)小竹向原~練馬~所沢間も大回りで乗ることができた。練馬~飯能間では西武有楽町線小竹向原~練馬を介して東京メトロ有楽町線小竹向原~新木場間、東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線中元町・中華街~小竹向原間に乗り入れる列車も多い。特急・S-TRAINや土・休日運転の一部列車は飯能~西武秩父線西武秩父間にも直通する。西武秩父線は正式には吾野~西武秩父であるが、飯能~西武秩父として扱われることも多い。西武秩父線からは休日ダイヤに限り秩父鉄道秩父本線長瀞~御花畑間、西武秩父~三峰口間に乗り入れる列車が存在する。本頁では、便宜上池袋線とほぼ一体化している西武有楽町線、西武秩父線、池袋線系統に含まれる西武狭山線も取り扱う。


駅一覧

通過運転区間が終了した下り列車は、駅案内では各駅停車として扱われる。
御花畑は秩父鉄道の駅番号のみ付番される。
●:地下鉄からの直通は停車。西武線池袋発着は通過
△:臨時停車あり
▲:平日は停車
▼ː平日下りは停車

駅番号*1駅名各駅停車準急通勤準急*2快速通勤急行*3急行Fライナー*4快速急行S-TRAIN特急乗り換え路線備考
西武有楽町線
SI37小竹向原?東京メトロ有楽町線東京メトロ副都心線*5
SI38新桜台?
西武池袋線
SI06練馬?池袋方面、豊島線、都営大江戸線
SI07中村橋?
SI08富士見台?
SI09練馬高野台?
SI10石神井公園?
SI11大泉学園?
SI12保谷?
SI13ひばりが丘?
SI14東久留米?
SI15清瀬?
SI16秋津?JR武蔵野線(新秋津)
↓は西武内大回り可能区間
SI17所沢?新宿線
SI18西所沢?飯能方面と狭山線の分岐
西武狭山線
SI40下山口?
SI41西武球場前?山口線
池袋線飯能方面(西武内大回りは不可)
SI19小手指?
SI20狭山ヶ丘?=
SI21武蔵藤沢? 
SI22稲荷山公園? 
SI23入間市? 
SI24仏子? 
SI25元加治? 
SI26飯能? 
SI27東飯能? ==JR八高線
SI28高麗?   
SI29武蔵横手?   
SI30東吾野?   
SI31吾野?   
西武秩父線
SI32西吾野?   
SI33正丸?   
SI34芦ヶ久保?   
SI35横瀬?   
CR31御花畑?     秩父鉄道、西武秩父線(西武秩父)西武秩父と同一駅扱い 秩父鉄道長瀞方面に直通する列車のみ発着

当路線を走行する車両

現在運行されている編成はこちらを参照すれば分かります。リアルタイムで反映される為、乗る列車の情報が無い可能性もあります。

西武車*6

001系
通称「ラビュー(Laview)」特急用編成である。10000系置き換え用に導入され、2019年3月16日のダイヤ改正より営業運転を開始した。2020年3月14日より池袋線の特急は全て当系統で運用されている。
新101系
西武秩父線開業に伴って投入された「101系」をマイナーチェンジした車両である。101系は他社への譲渡車も含めて全車現役を退いているほか、新101系も本線での運用は全て終了し、西武では現在多摩湖線・多摩川線のワンマン運転対応車しか残っていない。この内、小手指~新秋津間において新造車・譲渡車を牽引するためにオールM車となっている黄色の編成が2021年2月1日より多摩湖線から狭山線運用に入れ替わっている。2021年3月14日より多摩湖線で使用されていた他の編成も新2000系4両と入れ替わる形で狭山線運用に入っている。
新2000系
西武初の自社発注20m4扉車であるが、「2000系」(新宿線のみだが、池袋線に貸し出されることがある)をマイナーチェンジした形式であり、2000系とは前面がやや変わっている。池袋線には8両編成のみが在籍する。この内、2069Fは西武鉄道創立110周年記念として新2000系の塗装である黄色ではなく茶色となっている。以前は2両編成も在籍しており最大10両で運用されていたが、2023年3月に2両編成は全て新宿線に転属した。なお、上記の101系は多摩川線の事情により狭山線で運用出来る編成数が時期により流動があるため不足した場合は4両も新宿線から貸出されて狭山線で運用される。
4000系
飯能-西武秩父のサービス改善のために、101系の走行機器を流用し車体を新造した形式。2つドア4両編成が基本編成であり、最大8両で運用される。車内はトイレ・セミクロスシートを備える。ホームドアに対応していないこともあり、現在は池袋-飯能間への乗り入れはしない。
6000系
有楽町線直通用に導入された系統だが、初期に落成した2編成は機械が違う為地下鉄には乗り入れた事が無く現在は新宿線に配置されているが、池袋線を走行していたことはある。この系統は全編成が10両編成となっている。地下鉄直通運用には余裕があるため、6000系にも地上運用に入ることがよくある。製造時期の違いによりステンレス車体車(0番台)とアルミ車体車(50番台)に分かれているが、2024年3月をもってアルミ車体車は地下鉄直通運用から撤退した。
10000系
通称「ニューレッドアロー(NRA)」特急用編成である。101系・5000系の足回りを再利用した機器流用車両でもある。通常大回りでは所沢-西武球場前間で乗ることが出来る。2020年3月14日改正で池袋線から撤退したが、臨時列車として入る可能性はあることが公表されている。
20000系
101系置き換えのために投入された。8両編成(50番台)と10両編成(0番台)が存在する。池袋線では少数派であり、8両編成4本、10両編成1本のみの在籍となっている。このうち20152F・20153F・20158Fは2023年6月16日に開園するハリーポッタースタジオツアー東京のラッピングとなっている。20104Fと新宿線所属の20105Fは3代目L-trainとして運用されている。
30000系
ワンマン以外の101系置き換えのために導入され、後に3000系も置き換えた。デザインは西武鉄道女性社員が担当し、「笑った顔の電車」となっている。このため「スマイルトレイン」とも呼ばれる。池袋線には2両、8両が在籍し、2両は原則として8両と組んで10両で運用される。2+8の場合は2000系と同様に2両が飯能側となる。2013年以降に新造された10両固定編成*7はマイナーチェンジ編成となっている。
40000系
30000系に引き続いてスマイルトレインとして開発された。一部編成にはロングシート・クロスシート転換機能を装備し、トイレやWi-Fi設備も備えている。クロスシート状態で、2017年3月25日より運転開始した「S-TRAIN」の運用に入っている。また、ロングシート状態で通常運用にも入る。2020年よりロングシート車の運用も開始され、6000系と共通運用となっている。ロングシート車にはトイレの設置はない。

東京メトロ車*8

10000系
有楽町線・副都心線の主力車両。副都心線の開業に合わせて導入された。この形式は全て10両編成だが、第1~第5編成は6・7号車を抜き、8両編成で運用することも可能となっており、8両編成が不足した際に代走することがある。
17000系
7000系の老朽置き換え用に導入された形式。 従来の車両に比べ、冷房能力の向上、座席幅の拡大、バリアフリーの向上等が図られている。また、運転台部分を汎用化させており乗務員訓練が容易になるように設計されている。同時期に製造されている半蔵門線用の18000系とほぼ共通設計だが、前照灯、車体幅、帯色、内装等が異なる。2021年2月21日より営業運転に入っている。

東急車・横浜高速車*9

5000系・5050系・5050系4000番台
東急東横線の主力系統。5050系は元々当路線用だが5000系は元々田園都市線用で当路線に転入している。5000系・5050系は8両編成、5050系4000番台は10両編成で運用される。2022年以降に10両編成となった4編成にはロングシート・クロスシート転換機能を備えたQシート対応車が連結され、2023年8月10日より東横線内でサービスを開始し、平日ダイヤでは限定運用が組まれている。西武線内ではQシートの営業は無いが、平日は56K運用で清瀬まで入線する。(他の運用にも代走で入る可能性有り)
Y500系
横浜高速鉄道所属車で5000系をベースにしている。運用は8両編成東急車と共通運用である。当系統には10両編成は存在しない。

備考

池袋発着の各駅停車は豊島園が8両までしか乗り入れ出来ない関係で8両編成のみ。優等列車は10両編成が主体である。

西武有楽町線は正式路線名が「西武」も含めた「西武有楽町線」。これは元々8号線として計画された路線であるために、営団(当時)に合わせて同じ路線名をつけたことによるものである。ちなみに西武秩父線も「西武秩父線」が正式路線名であるが、こちらは秩父鉄道秩父本線との区別が目的であり事情が異なる。

池袋線、豊島線、狭山線、西武有楽町線、西武秩父線の池袋線系統5路線はまとめて「池袋線」として扱われることが多く、本項は勿論、駅ナンバリング記号も同じ「SI」で統一されている。

路線紹介欄でも述べた通り池袋線の正式区間は"池袋~吾野"であり"池袋~飯能"ではない。しかし飯能がスイッチバック駅であるということや飯能を境に旅客流動が大きく異なることから、特急・S-TRAINを除いて原則として飯能で系統分離されている。

西武秩父と御花畑は運賃計算上、同一駅扱いである。そのため、PASMO導入後はICカード利用時も同一駅扱いとなり、(平日も含めて)ICカードを使って西武秩父から秩父鉄道線へ跨って乗車しても、秩父鉄道のみの運賃が引き落とされるようになると思われる。

  • 大回り可能区間内では類似の例として東京メトロ東西線・JR総武線西船橋がある(こちらは平日の朝夕のみ直通運転)が、ICカードで大回りする場合の取り扱いは津田沼まで東西線が直通しない日中及び土休日でも同様となっている。
    なお、配線の関係で西武秩父線と長瀞方面を直通する列車は横瀬-御花畑-秩父の順に停車し、西武秩父線と三峰口方面を直通する列車は横瀬-西武秩父(ここでスイッチバック)-影森の順に停車する。両者は飯能~横瀬間は併合して走行するので特に飯能方から向かう場合は必ず長瀞行きに乗車すること。

意見等


*1 2013年3月導入
*2 平日朝上りのみ IC大回り可能時代は下りも存在・練馬通過
*3 平日朝上りのみ
*4 西武線内快速急行・副都心線内急行・東急東横線・みなとみらい線内特急
*5 大回り可能だった時代には未開業
*6 有楽町線・副都心線内の列車番号の末尾が「M」、東急東横線・みなとみらい線内の列車番号の冒頭が「1」の電車に入る
*7 2021年に全て新宿線に転出 貸出等で運用に入ることはあり
*8 有楽町線・副都心線の列車番号の末尾が「S」、東急東横線・みなとみらい線内の列車番号の冒頭が「7」の電車に入る
*9 副都心線の列車番号の末尾が「K」、東急東横線・みなとみらい線内の列車番号の冒頭が「0」(8両編成)、「5」(10両編成)の電車に入る