上遠野浩平 『殺竜事件 a case of dragonslayer』 講談社ノベルス
竜。それは善悪を超越したもの。勇者を十万、軍を千万集めても倒せぬ無敵の存在。
その力を頼りに戦乱の講和を目論んだ矢先に、不死身のはずの竜は完全閉鎖状況で刺殺される。
戦地調停士ED(エド)は謎に挑むために仲間、風の騎士ヒースロゥ・クリストフ、
カッタータ大尉レーゼ・リスカッセと混迷の世界に旅立つ。
ブギーポップシリーズの上遠野浩平が描くこの作品はミステリーの"謎解き"とファンタジーの"異世界"が融合する。
つまりファンタジーミステリーである。
本の表紙は『真・女神転生』のキャラクターなどを描いている金子一馬が描いている。
新しいギャンルを打ち立てた上遠野浩平、悪魔絵師である金子一馬……
その二人が作る不思議で魅力的な作品をこの書評を見た方々にも読んでもらいたい。
担当者 - がっくん