レッド

Last-modified: 2024-02-22 (木) 09:13:11

表サクセス

パワプロクンポケット7(謎の転校生 甲子園ヒーロー編)

 ヒーローのボス。「広い銀河の地球の星に ピンチになったら現れる!イキでクールなナイスガイ!」
 とある練習試合で敗北寸前の主人公(7)達の前に突如として現れ、逆転サヨナラホームランでチームを勝利に導き、そのまま花丸高校野球部に参加して活躍を始めた。
 花丸高校の学生としても生活しており、常にヒーロースーツを身にまとっていることから最初の頃はマスコミ等に騒がれはしたものの、いつの間にか日常の一部になる。
 ちなみに転校生紹介時の第一声は「愛と正義の戦士、レッド参上!」である。

 

 往年のヒーローそのままの高笑いと大見得を切る登場シーンとは裏腹に、本編ではむしろ冷静沈着かつ理知的で頭脳派な姿を見る事の方が遥かに多い。口調はTPOに応じて適切に変えているが、いかにもリーダーといった風格であることが多い。また、非常に真面目な性格をしており、性質の悪い冗談を間に受けてしまうことすらある。
 12でのピンクの証言から、ヒーローたちの中では極めて強い影響力・指導力を発揮していた事が窺える。現に、劇中でも彼に対等に意見できているのはブルーブラックの二人位で、他の面々はレッドが主導する会議での決定に従う姿しか見ることができない。

 

 自分たちが存在する理由を求め続けており、野球をするかたわら、周りに期待される通りのヒーローを演じるために策を巡らすことになる。
 その過程では、怪人製造機を黒野博士から奪取して犯罪組織ワルクロ団に提供し、ワルクロ団を事実上支配して「ヒーローVS悪の組織」という茶番を繰り返した上、結局は彼らを切り捨てて壊滅させるという非情な一面も見せている。
 この時点で、レッド自身は「悪を倒す正義の味方」という形の答えを目指していた。その一方で、自分たちとは違うブラックにならば別の答えを出せるのでは、と期待を持っていた。

 

 ちなみに、生まれて間もない頃の彼は、商店街の福引の景品を盗む事すら、「商店街の大事なイベントが台無しだ。とんでもない悪事じゃないか!」と認識し、ワルクロ団にもその程度の活動しかさせていなかった。これが銀行強盗やダムの爆破等々にまで過激化するきっかけとなったのは、劇中で確認できる限りは、
「でも、せっかく変身ヒーローがいるんでやんすから、もっとすごい悪事を働いて欲しいでやんすよ。」
「まあ、たしかにそうだなぁ。」
という、7主と湯田の無邪気な願いを受け入れたが為である。

 

 ワルドスは、レッドらが警察やマスコミにもなんらかの影響力を持っていると予想していたが、詳細は不明である。なお、校長の市長選出馬に関しては、グリーンに大手新聞社のホストコンピュータをハッキングさせて校長の不正をリークし、結果として逆転落選させた。これと同様の手法を他方面でも行っていた可能性は否定できない。

 

 元々が主人公(7)たちの「甲子園に行きたい」という願いを叶えるために生まれた存在である影響か、野球に対する姿勢は真摯そのもの。
 ただし、何よりチームが勝つ事を優先しているため、試合に負けると新たなヒーローの補充によるチーム強化を試みる。その一方で、新入部員を含めた一般部員を育てる、という発想は希薄である。この傾向はキャプテン就任後の練習割り当てで一層加速しており、練習機材はヒーロー最優先で、主人公(7)らはバント練習などに回されてしまっていた。
 とはいえ、主人公(7)や湯田に特訓メニューを与える事もあるように、ブルーやイエローと違って一般部員(特に主人公(7)ら同学年組)を露骨に邪魔者扱いすることはなく、彼は彼らをチームメイトと認めている。
 また、ヒーローとしては「十分に手を汚した」彼ではあったが、野球に関しては正々堂々の勝負を守り続けており、例えばかつての極亜久高校のような対戦相手への妨害行為等は一切行っていない。

 

 正史では、諸々の事情で花丸高校野球部は予選敗退を繰り返し、3年夏においてようやく甲子園出場の切符を掴む。しかし、それまでの軋轢から主人公(7)らとの野球での対決にいたり、敗北。一度は消滅した。
 その後、彼らの甲子園優勝による感情の爆発により復活し、彼らを実力行使で倒して自分たちの存在を世界に安定させようとするが、黒野博士の開発したガンダーロボを駆る主人公(7)に敗北する。そして、自分たちが生まれた理由、呼び出された意味、存在が続いていた価値を悟り、主人公(7)に別れを告げて消えた。

 

 7表のサブタイトルが「謎の転校生 甲子園ヒーロー編」、更に各章タイトルも「赤いともだち」「正義」「燃える野球戦士」である通り、劇中の立ち位置は影の主人公とすら言える存在。
 とはいえ、7においては上述の通りダークヒーローといった色合いが強く、正体を偶然知ってしまった霧島玲奈に洗脳を施したり、主人公(7)ら部員たちの精神に重大な障害を加えてしまっている事すら窺えるバッドエンドもある。

 

 なお、本編終盤において主人公(7)に対し「ただの人間」と軽蔑したり、それまでよりも荒い口調で話しかけたりする。それらこそが7の時点でのレッドの本性である、とする向きもある。
 しかし、レッドにとっては、甲子園制覇を目指すのも、自らの手を汚してまで「正義の味方」を演ずるのも、究極的には主人公(7)の願いを叶えるためであった。このことを思えば、対話の余地なく問答無用でヒーローたちの追放を図った主人公(7)の行動が彼にとって許容し難い「裏切り」に映り、怒りを露わにしたしても無理からぬ所ではあるだろう。

パワプロクンポケット9(さすらいのナイスガイ編)

 「レッド」としては登場せず。しかし本編中の描写から「主人公(9)と同一人物なのでは?」という質問が公式FAQにも多数寄せられている。
 個別記事主人公(9)の正体についてを参照されたし。

 

 なお、14では、プロフィールに「ブギウギ商店街には強い思い入れ」とあり、14主との会話でも、10年前にブギウギ商店街でお店を経営していたのか、との問いに対して「やっていたのは野球だな。草野球のチームで。」と明言している。また、その時は「10年前、たしかにオレたちは勝った。」との事。
 従って少なくとも、なんらかの形で正体を隠し、ブギウギビクトリーズに参加していたのは確実と言えよう。

パワプロクンポケット14(燃えろ!魔球リーグ編)

 遠前町に出現する謎の人物として出現。「ピンチの時にあらわれる タフでクールなナイスガイ。」
 シャッター街と化したブギウギ商店街で呆然と立ち尽くしている。ヒーローの格好をしている訳を主人公(14)に問われてから仲良くなり、一緒に練習するなどの交流を持つ。
 なお、その姿の理由については「時々ありのままの自分でいたくなる。気晴らしみたいなもの」というのと「(ブギウギ商店街では)姿を隠す必要がある」とのことで、普段は別の姿をしているらしい。

 

 遠前町にやって来たのに今作の事件とは何の関係も無く、中盤までは町で普通に過ごしていたが、その後ブラック達「ヒーロー」の現状を主人公(14)から教わり、「ヒーロー」としての活動を再開。かつて助けたことがあるというマーカスからジオットについての過去を聞き、カタストロフ阻止作戦ではエアレイドと戦闘を繰り広げるブラックの応援に登場し、ブラック・ピンクと「ピンクの中にいる新入りの『ピンクの彼氏』」・主人公(14)の計5人でエアレイドを撃破する活躍を見せる。

 

 さらにカタストロフ発生後、マーカスから情報を得たのか、唯一ジオットの居場所を突き止め、死亡し廃品修理改良したブルーのスーツ姿のジオットと直接戦闘。生きていたころのブルーの事情はすでに知っていたのか、悲しみや驚きの表情は見せず普通に戦いに挑んでいた。ビクトリーフィンチーズブラックホールズへの勝利後は、カタストロフの収束を見届けると互いにボロボロになるも戦闘を止め、その場から去っていった。

 

 7で敗北してからの14年間の動向については詳細不明だが、プロフィールでは「つい最近まで非常に幸せな生活を送っていたらしく世間の動きにうとい」とある。
 また、普段はヒーローとは別の姿をしている理由は、ヒーローの姿だと戦うことを期待する人が多いが、本人は今は手の届く範囲の人を救うことのほうが重要だと考えているためでもあるらしい。

 

 基本的にヒーローらしい真面目で爽やかな台詞が多いが、エアレイドとの戦闘中にもかかわらず「(レッド・ピンクの中身の彼・ブラック・エアレイド)4人揃ったから麻雀で決着を付けるかい?」と軽口を叩いたりもしたため、ブラックからは「キャラ変わった?」と驚かれていた。

 

 なお、主人公(9)の正体に関する質問はリセット座談会でも取り上げられたが、ホンフーの回答は「・・・ヒミツです。」(表情は笑顔)であり、最後まで明言はされなかった。

裏サクセス

 ブラックやピンクと違って裏サクセスに直接の登場が無い。『13裏』のレッド・ボイラーは他に該当する表サクセスの人物がいないため、便宜上本記事に収録している。

パワプロクンポケット13海洋冒険編

 エンゼルの四代前の先祖「レッド・ボイラー」として名前のみ登場。地球は丸いことを証明した人物とされている。

 

 最初に世界周航を成し遂げたカリムーが当時は全く信用されず、物笑いの種になっていた事から、彼の偉業を証明しようとして、彼の死から20年後に世界一周の冒険に出発し、成功をおさめた。カリムーが5隻250人の船団で出発し、わずか1隻18人しか生還できなかったのに対し、彼はそもそも一隻50人だけの陣容で出航し、全員を守り通した上に道中で彼を慕って船に乗り込んだ5人をも加えた55人で母港への生還を果たしたという。
 子孫が語り継ぐボイラーの言は「世界一周を成し遂げたことより 全員が無事に帰れたことの方を 私は喜ばしく思う。」

 

 その大成功の秘訣としては、彼がカリムーの航海日誌を取得して、道中で何が起こるか事前に知り得ていたことが挙げられている。ただし、その日誌の一部を後に読んだスメラは「嵐で船団の位置を見失っているからボクたちの航海の役には立たない」事を語っており、航海のナビゲーションとして必ずしも全面の信をおけるものではなかった模様。
 また、カリムーの航海日誌には船団が壊滅した最後の原因として船員たちの反乱とその鎮圧・処刑があったことも告白されているが、彼を尊敬していたボイラーはそれを隠匿している。
 状況的にはカリムーの業績を葬り去り、自分こそが最初の世界一周の成功者として名を売る事も十分に可能だったはずだが、彼はそれを良しとしなかった。その結果、世界最高の冒険家としてカリムーの名が後代に語り継がれる一方、彼の名はそれにまつわるエピソードの1つとして、人々の記憶からは忘れかけられている。

 

 なお、彼自身も「カリムーの宝」の眠るダイガザラ島には到達しているのだが、遺跡の鍵となる三つの宝珠をカリムーが持ち去っていたため、遺跡中心部には入れなかった模様。
 しかし、彼はここで一人の女性と出会い、仲間に加えて母港に帰還し、後に結婚して子孫を残している。当地には彼の署名付きの石碑が残されており、そこには「この地にて天使を見つける。 彼女こそが至高の宝と知り 探索をここで打ち切ることにした。」とある。
 この石碑について主人公(13裏)とエンゼルは「代わりに美人を見つけたからそれで満足した」「ご先祖様もしょうもないね」と、身も蓋もない解釈しかしなかった。ただ、ダイガザラ島が人跡未踏の無人島であること、遺跡が極めて特殊なオーパーツ的存在であること、かつその女性が遺跡と深い関わりをもつことを鑑みると、「天使」や「至高の宝」が単なる恋愛的修辞表現ではない可能性も少なくはない。
 ちなみに、エンゼルイベントでは彼女が「カリムーの宝」を「美しいお姫様」と予想し、彼女とカリムーとの報われない身分違いの悲恋に想いを馳せている姿が見られるが、相手がレッド・ボイラーであることと悲恋どころかハッピーエンドであることを除けば、あながち彼女の予想は間違っていなかったことになる。

外部出演

パワメジャ

 登場人物としては出演しないが、モブキャラクターの男の子が着ているTシャツの柄に彼の顔が使われている。

パワプロアプリ

 2021年開催のパワポケコラボ第二弾で登場。所属高校*1花丸高校
 敵対者に記憶消去を仕掛けたりという尖った行動は相変わらずだが、元の『7』に比べ性格が少々丸く一般部員の扱い方やヒーローのあり方を巡りブラックに同調して、ブルーと対立する事が多い。
 イメージアップの一環としてブラックのボランティア活動につきあったり、ブルーの自作自演作戦を嫌ったりといった面も。
 花丸高校以外でデッキに編成すると見られるエピローグでは、「卒業後は日本中を旅しながらヒーローとしての在り方を模索すること」「再開したらキャッチボールしながら旅の話をすること」を主人公に話している。

eBASEBALLパワフルプロ野球2022

 「パワフェス」で花丸高校のキャプテンとして登場。
 本作では明らかに抜けたところがあり、試合前や登板時に爆発を背景にカッコよく決めポーズを取ろうとするも毎回火薬の量を間違え、
自分以外のポケレンジャーを病院送りにしたり自身も力尽きかけ主人公や対戦相手に心配されている(実際のゲームには影響ない)。

パワプロWEBアニメ

 第二話で主人公の野球部が合同強化合宿所に来た時にカメオ出演。ボイスはない。アニメ主人公も「あの格好で野球をするの!?」と驚いていた。
 合同強化合宿所には主人公の所属するパワフル高校以外に花丸高校野球部*2が来ているが、所属高校は明言されていない。


※簡単な意見交換にどうぞ
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  • ↑拾われてて欲しいなぁ…と書き込む前に挿入してしまった -- 2018-08-06 (月) 23:51:37
  • ロマンだよね~ -- 2019-07-02 (火) 00:34:57
  • んー、何か最後にレッドがジオット倒すっていう結末はしっかりこないんですよね、、、 -- 2020-05-10 (日) 04:27:53
  • レッドはパワポケ7では7主のために生まれてきた存在とか抜かしてましたけど、結局は悪役っていうイメージでしたし、最後に何で急に仲間になるねんって感じでした笑 武美の再登場とかで良かったのになー。ジオットがブルーの格好してるのも未だに納得いってないです笑 ジオットはもっとカッコよくいてほしかったです笑 -- 2020-05-10 (日) 04:30:43
  • ↑↑マジレスすると、レッドVSブルーの絵がやりたかっただけだと思う。 なんなら、しれっと復活したことにでもして、イエローやグリーン殺してスーツ作ったことにしても話成り立つし…。 ただ、椿が死んだってのはなんだかなぁ… 全てが終わった後のレッドとジオットの会話は好きなんだけど… -- 2020-08-31 (月) 00:47:27
  • レッドの特殊能力って何なんだろう? ブラック→高速移動、透明化 ブルー→耐ビーム特化 ピンク→探知 オレンジ→怪力 だと思うけど… もしかして、ヒーローのリーダーだけあってレンジャー全員の能力が使えるとかじゃ… 牧村に劣勢だったのは、非変身状態だったか、当時はまだ力が戻ってなかったかってだけで… -- 2020-08-31 (月) 05:26:21
  • 続き。 レンジャーの中に、最低一人は強い洗脳能力を持ってるやつがいるから、その場合、レッドも洗脳能力使えるかも…? あの個性強くて、能力もヤバいヒーロー達をまとめて、強い指揮能力もあったぐらいだから、おそらくヒーロー全員を黙らせる程度の強さはあるはず… -- 2020-08-31 (月) 05:29:41
  • 固有の能力かは分からないがレッドは洗脳を確定で使える。最終決戦敗北→黄土マスクENDだけど、病室にレッドが来た時7主以外黄土マスク化を歓迎ムードで最後に7主も洗脳されて喜ぶ。この時他のヒーローはいないから全員洗脳したのは間違いなくレッド -- 2020-10-06 (火) 01:33:39
  • 他の要素を疑うなら7主が目を覚ます前に他のヒーローが皆を洗脳したって線もあり得るけど、少なくとも描写的に7主を洗脳したのはレッドなんだよね。その際一瞬で洗脳しちゃってる訳だし、もし洗脳がレッド固有能力なら部員皆(大体一室範囲)を即洗脳できる程だから逆らわない理由にはなるかも?完全に憶測だけどね -- 2020-10-06 (火) 01:48:07
  • なるほど…それならヒーローたちが黙って従った理由になるな… おうどいろマスク自体は衣装に洗脳装置か何かがあった可能性もあるけど。 ただ、復帰したレッドが特殊能力使わないのは、レッドが真の正義に目覚めたから洗脳能力を失った、とも取れるから説得力ある。 -- 2020-10-09 (金) 19:12:09
  • アプリでとうとうくるね -- 2021-01-16 (土) 18:33:30
  • パワプロWebアニメで登場するとは…。二話の合同強化合宿所に花丸高校も来ている描写があってボイスはないけどレッドが出ていた。 -- 2021-03-20 (土) 21:44:39
  • アプリのエピローグだと旅に出るって言い出すね。レッド=9主説を把握した上でのファンサービスですな。 -- 2021-03-26 (金) 05:07:57
  • パワフェスでは、花丸高校戦の開幕演出とバッターボックスに立つ際に爆破演出が原因でカメラにぶつかる、コミカルな部分が。 -- 2022-05-06 (金) 23:19:19
  • パワフェスの登場演出の爆発でブルーやらイエローが退場してレッドと東さんしか出てこないのは元の所業の因果か -- 2022-05-20 (金) 16:01:07

*1 デッキに入れなくてもそのキャラがイベントに出演する高校を指す俗語。
*2 他は文武高校・赤壁高校。どちらもアプリに登場