狩村正己(かりむらまさき)/カリムー

Last-modified: 2023-09-08 (金) 02:17:52

表サクセス

 『2』から登場している投手。『2』『8』では群衆だったが、『11』で顔付き登場人物で登場して下の名前も明らかにされた。
 『2』『5』『8』の所属球団はモグラーズ(ホッパーズ)で、『11』ではジャジメントナマーズに移籍している。ただし『5』では選手枠の都合上サクセスとアレンジ共に未登録となっており、『8』以降投手の登録枠が増加した事で再登場出来た。
 年齢は『11』の1年目の時点で42歳。既婚で子供が2人いる。
 おそらく元ネタは「野球狂の詩」の「岩田鉄五郎」だと思われる。


 投手として目立った球威、変化球、体力があるとはお世辞にも言えないが、打者の間を外したりする投球術は巧みで、大崩れしにくく先発向き。
 しかし毎年負け越しており、2年連続15敗、通算で3回の年間15敗を記録するなど、勝ち運に恵まれているとは言いがたい選手生活を送ってきた。
 それでもチームの投手層が薄いことから最後まで先発ローテーション入りして起用され続けたようで、ドリルモグラーズ時代には豊富なスタミナを武器にエースとして活躍した。


 ちなみに彼を群衆から昇格したのはしつもんコ~ナ~によると

Q,狩村を顔つきキャラにした理由はなぜですか?
A,そろそろ彼も引退だから最後の花道として。

という事らしい。

パワプロクンポケットR/パワプロクンポケット1・2/パワプロクンポケット2ドリルモグラーズ編)

 群衆「狩村」で登場。本作では名前不明。若かりし頃とあってか投手陣の中では随一のスタミナを誇り球速も144km/hと最速でコントロールと変化球も及第点で正にエースと呼ぶにふさわしい全盛期の彼。
 ただし主人公(2)が投手だと入れ替えで消えてしまう為に活躍する機会はない。


 因みに『R』では野手能力含め全体的に能力が強化されているが、『2』とは違い試合での先発が凡田で固定されてる為に中々出番に恵まれない。

パワプロクンポケット8(特命ハンター編)

 本作でも群衆で名前不明。登録名を「カリムー」に変更している。登録名を変更した理由については下記『11』参照。

パワプロクンポケット11(新球団ナマーズ編)

 ジャジメントナマーズに移籍。本作で遂に顔付き登場人物で昇格した上にフルネーム判明。
 ナマーズのキャンプ中に自分の部屋に送り着けられた身に覚えのない荷物の魔法のランプを主人公(11)に渡した事が切っ掛けで本作が始まるので実はかなりの重要人物。


 『8』で登録名を「カリムー」に変更した理由が周囲に登録名の変更を勧められた事が原因だが、結局散々な成績しか残せなかった為「カリムー」で呼ばれると怒る為にジャジメントナマーズ関係者とドリルモグラーズ時代から狩村を知る大神ホッパーズ関係者の間で禁句だが、ファンには「カリムー」で親しまれ、ファンを失望させない為にファンには隠している。


 プロ生活24年目で150勝を達成。その翌年に現役生活を終えるが、結末はルートによって大きく異なる。
 ひとつは生存ルートで、肩を壊して引退するというもの。もうひとつは死亡ルートである。

  • 生存ルートでは、大神ホッパーズに移籍した芦沼が挨拶に訪れ、無事に和解。芦沼は、200勝投手になり狩村を超える事を誓った。なお、こちらのルートで狩村が自分のプロになるまでの野球人生を野々村に話す。
    それによると小学生になるまではほかに野球をしている子がいなかったので壁にボールをぶつける練習だけをして、リトルではキャッチャーをやらされて投げさせろと暴れたこともあり、高校ではレベルについていけず挫折しそうになったことがあったようだ。
  • 死亡ルートではやる気を失いかけていた時に主人公(11)が野々村か紫杏に相談。彼らの助力を得てやる気を取り戻し、ノーヒット完投勝利を達成するのだが、その試合後に事故にあって不慮の死を遂げるというものである。
    さらに紫杏ルートでは、この事故死は紫杏に揺さぶりをかけるためにルッカが仕組んだ暗殺だということが明かされる。
    なお、紫杏は自分の父と狩村を重ねて見ていた節があり、上記のノーヒット完投勝利の際には大いに喜んでいた。


 通算成績は151勝192敗(死亡ルートの場合は154勝189敗)。

 

 余談ではあるが、通算で40個も負け越しているような投手がこれほど長きに渡り現役を続けることは非常に珍しい*1ため、ドリルモグラーズ時代からのファンである今田勝蔵は「どうしようもなくダメな奴だったけど愛してたぜ」(生存ルート)「あんなプロ野球選手、もう二度と出てこないぜ」(死亡ルート)と語っていた。

裏サクセス

 計2回登場。どちらも『8』で使ってた「カリムー」という名前で重要人物。

パワプロクンポケット12秘密結社編

 「カリムー」で登場。序盤で大きく関わる。

パワプロクンポケット13海洋冒険編

 世界一の探検家「カリムー」で登場。作中では直接の登場は無く回想のみの登場であるが、彼の存在が物語の発端となる為に本作最重要人物となっている。
 本作の百数十年前に当時は新学説に過ぎなかった「世界は丸い」ということを証明するために世界一周の旅に出航。五隻の船隊の内で母港に帰還できたのはたったの一隻、更に生存者は18人だけという凄絶な航海となったが、3年をかけて世界一周を完遂した。ちなみにこの旅には、スメラの先祖も同行していた。
 ダイガザラ島の遺跡で「宝」を発見するも持ち帰らず、手に入れた三つの珠も母港パラポルトを眼前に、海賊だった主人公(13裏)の6代前の先祖に救助された途端、「3年間集めた積み荷をパラポルトに着くまでの3日分の水と食料と交換」という形で全て略奪された挙句、カリムー達が3年間集めた積み荷は金にならない物は主人公(13裏)の6代前の先祖の手で海に捨てられ、金目の物は(自身が咄嗟に隠していた心の珠を除いて)全て二束三文で叩き売られ、世界一周と宝の証拠がないまま帰還。そのまま彼の話は誰にも信じられる事無く死亡。これが本編の百年前の話である。

 

 なお、主人公(13裏)の6代前の先祖は程なく自らの罪を知り、その後は改心して海賊から商人となり、困窮するカリムーの経済的援助に努めた。カリムーも彼を恨む事はなく、死に臨んで彼から返却されていた心の珠(他の宝は上記の経緯で残り二つの宝珠を含め、全て処分されてしまっていた)を彼に託している。
 そしてその後、主人公(13裏)の一族は代々に渡ってカリムーへの贖罪を悲願とし続けることとなった。

 

 彼の死から20年後、エンゼルの先祖「レッド・ボイラー」により世界が丸いことは事実であると証明され、彼の名誉回復は果たされたが、彼のもう1つの主張である宝については未だ見つかっていない。この「カリムーの宝」は「全ての船乗りの願いをかなえるもの」「終わりをもたらすもの」等といった伝説となっており、この宝の発見及び謎の解明が主人公(13裏)の冒険の最終目的となっている。

 

 ちなみに物語冒頭の絵本「カリムーのたからもの」(著者はボイラーの孫でエンゼルの祖父)では金髪の美青年として描かれているが、劇中回想シーンに登場する彼は、表同様の姿で、しかも帽子を着用していない為か薄い毛髪も顕になってしまっている。

 

 彼の遺した宝とは(海流や海の深さまで完璧に書き込まれている)「完璧な地球儀」だった。これは「全ての船乗りの願い」である「世界一周」を叶えるものであったが、一方でこの事実が判明した暁にはもはや未知の場所に行く「冒険」の意味が無くなりただの「旅行」になってしまう(グントラム談)事から「(冒険の)終わりをもたらすもの」でもあると言える。

 

 グントラムは「自分たちが命懸けで証明しようとしてきた『世界は丸い』と言う仮説の完全な答を、カリムーはこの様な形で見つけると言う(ある意味)屈辱的な決着に『無念』と言う思いを感じたのではないか」と推察しており、同時に「もしこの地球儀を(巨大な上固定されている為持ち運びが不可能なので『書き写す』と言う形で)持ち帰れば、今後誰1人として自分達の苦労を理解してくれる者が居なくなり、自分が『地球儀を見つけた運のいい男』となる未来に耐えられなかった。一方で人類の宝とも言えるこの地球儀を処分するだけの度胸も無かったのだろう」と主人公(13裏)とスメラに語っていた。

 

 それに気づいた主人公(13裏)は多くの冒険家たちの希望を失わない為に、地球儀を描き写さずに探知機はバラバラに分解し、遺跡の鍵である三つの宝珠も6代前の先祖と同じく売却して処分。カリムーの宝を「存在しなかった」事にしたのだった。


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  • なんとなく成績が岩田鉄五郎ぽい -- 2010-01-29 (金) 06:41:04
  • まあ球聖がモデルだろうね。 -- 2010-02-26 (金) 01:52:56
  • 野球狂の詩の岩田鉄五郎じゃね -- 2010-04-17 (土) 17:08:36
  • プロになったのが18歳のときで中学、高校と野球しかしてないって言ってるから高校卒業後にプロ入りしたのか。 -- 2010-08-18 (水) 19:17:44
  • 普通に大投手だよなぁ。リアル選手だと横浜の番長三浦みたいだな、完投能力と駆け引き、援護が無いところとか -- 2010-12-13 (月) 15:34:10
  • 園川一美的な投手じゃないか -- 2010-12-19 (日) 23:22:31
  • 13の時点で初代モグラーズのメンバーで残ってるのは水木、古沢だけか…。14ではもう誰もいないかもな… -- 2011-03-18 (金) 16:52:21
  • いや、凡田も残っているぞ…。 (OO; (OO; (OO; -- 2011-08-06 (土) 15:02:46
  • ↑初代モグラーズにいて、今もその後継球団に関わってるものとしてって意味でしょ、13までは木村、8までなら金城とかもいたんだけどな。 -- 2011-11-17 (木) 22:17:27
  • 結局狩村は死亡ルートが正史なのかな? -- 2012-01-03 (火) 21:55:45
  • どうしようもなくダメと言われる割には成績いいよな -- 2012-01-23 (月) 01:32:54
  • 24年間も先発ローテ入りしてるだけでもすごいよな。 -- 2012-05-09 (水) 22:29:52
  • 狩村が11主に包みを渡さなかったらストーリーはなかったんだな -- 2013-07-15 (月) 12:17:05
  • 私の選手に手を出したな、は紫杏の野球チーム経営者としての自覚が表れてるから貴重 -- 2014-05-14 (水) 22:07:10
  • 狩村ルートに出てくる台詞はいろいろと考えさせるものがあるね -- 2014-08-02 (土) 10:44:16
  • 狩村の死亡がナマーズに伝わった場面で「さまざま人が」になっているのを確認 -- 2014-12-23 (火) 15:19:13
  • 【上記の続き】まぁ単なる誤字。でも死亡イベントもあったとは驚き。 -- 2014-12-23 (火) 15:22:17
  • レベルが高くてやめそうになった高校時代にプロになるとか、すごいよな -- 2017-08-15 (火) 11:17:44
  • 狩村が死んだ後のインタビューでみんなが評価してるから愛されていたんだろうな -- 2017-09-04 (月) 01:57:52
  • 現役晩年の描写はかなり三浦っぽい -- 2018-04-08 (日) 14:11:36
  • カリムー -- 2018-04-09 (月) 23:45:13
  • 個人的には8勝13敗毎年してるイメージ -- 2018-04-11 (水) 05:38:43
  • ローテ外れたことないんじゃないか長年守ってるのがすげぇ -- 2018-09-11 (火) 10:54:28
  • 三浦よりは尾花に近い気がするんだよなぁ 連続して15敗したり高校がPLでレベルが高いし現役最晩年はノムさんの元でプレーしてる まぁ尾花は社会人野球出身だけど -- 2018-11-11 (日) 03:56:47
  • ↑↑24年で151勝192敗だから、勝敗が付いたものだけで年平均14.3試合に登板している。先発に勝敗が付くのが全体の7割程度だから、勝ち負けなしを含めた登板数は年間20試合程度と推定。1990~2010頃でローテを守りきると平均的には年間25試合くらい投げるから、やや不足。なので、ローテを外されて短期間で復帰、を結構な回数で繰り返していそうな気がする。 -- 2019-09-14 (土) 19:06:20
  • ベテランになって体力が落ちてからは先発→翌日降格→10日後一軍昇格し先発で回っていたのかも -- 2019-12-23 (月) 04:18:22
  • 時を経て、大人気漫画ワンピースの「莫大な宝」の正体考察で「完璧な地球儀(もしくは性格な世界地図)」が1つの候補として出てきているのか。隠されたのも同じじゃないかっていわれてる。ネタ被りではあるが、同じ答えにたどり着いてしまったのだろうか。 -- 2020-01-06 (月) 11:47:04
  • 野球詳しくないからわからないんだけど、1点取られてるのにノーヒットってどういう状況なんだ? -- 2021-03-22 (月) 00:13:12
  • ↑フォアボールや味方のエラー等で進塁されるとヒットを打たれなくても失点に繋がるケースもある -- 2021-03-22 (月) 07:26:39
  • パワポケRでは11からの固有顔つきの選手で登場するのかな? -- 2021-08-01 (日) 21:08:39
  • それだと流石に老け顔すぎるけど狩村ならって感じもする -- 2021-09-19 (日) 19:39:35
  • パワポケRでは凡田が先発固定かつ選手交代オートな都合、滅多に試合中に使うことができなくなったが、代わりに地味にコントロールがD→Cへ強化されている -- 2022-01-08 (土) 15:33:10
  • あの暗黒横浜でさえ「10勝しても10敗する投手はいらない」と門倉を放出したくらいなのに、なんだかんだホッパーズも努力家には優しかったのかな -- 2022-12-26 (月) 20:03:12
  • 折角容姿データ作ったんだし2022に出してくれよ -- 2023-05-31 (水) 14:58:28
  • 靭帯切って引退するルートってなかったっけ キャッチボールしてるけど球おとしちゃうやつ -- 2023-06-13 (火) 21:30:49
  • ちょうどパワポケ1の1年目にプロ入りしてるんだな -- 2023-06-26 (月) 03:28:02

*1 2017シーズン終了時点の勝利数100傑の中で借金投手が16人、最大借金が実働20年の権藤正利で-37(勝117-負154)。仮に狩村の記録を当てはめると生存ルートで史上最多のー41、死亡ルートでも歴代二位の-35を記録