AnkiWeb と同期 (AnkiWeb and Synchronization)

Last-modified: 2016-12-23 (金) 08:09:49

原文 = http://ankisrs.net/docs/manual.html#syncing


目次



AnkiWeb は複数のデバイス間でのコレクションの同期や、オンラインでの学習を可能にするサービスです。以下の手順に進む前に、フリーアカウントの登録をしてください。

セットアップ

デバイス間でコレクションの同期を開始するには、sync ボタン(メインスクリーンの右上)を押すか、キーボードの y キーを押してください。すると登録の際に作成した、AnkiWeb ID とパスワードの入力を求められます。

コレクションを最初に同期したときには、Anki は AnkiWeb に保存されたコンテンツと、コンピュータ上に保存されたコンテンツを統合することができません。そのためどちら側のコンテンツを保持する必要があるかを選ぶ必要があります。一旦最初のセットアップが完了すれば、Anki は複数の場所からの変更をマージすることができるようになります(一部の例外を除く)。

ノート

複数人で Anki を使っており、ユーザーごとにプロファイルを作成した場合、同期するにはユーザーごとに AnkiWeb アカウントを作成する必要があります。複数のプロファイルを1つの AnkiWeb アカウントと同期しようとすると、データが失われてしまいます。

自動同期

一旦同期が有効になると、Anki はコレクションの開閉の度に自動的に同期を行います。手動で同期を行いたい場合には、Anki の設定から自動同期を無効にしてください。

メディア

Ankiはノートに使用されている全ての音声と画像を同期します。メディアフォルダーからメディアの追加・削除がされた場合には検出されますが、既に存在するファイルを編集しただけの場合にはその編集は検出されません。加えた編集を同期に反映したい場合、ファイルの追加か削除も同時に行う必要があります。

ノート

Anki をUSB フラッシュドライブから起動している場合、NTFS ファイルシステムを使用してください。Anki は FAT32 ファイルシステム上のメディアの更新を検出することができないためです。

競合 (Conflicts)

復習とノートの編集は統合することができ、よって同期前に 2 つの異なったデバイスで復習と編集をした場合、Anki はそれぞれの場所での変更を保持できます。同じカードが 2 つの異なった場所で復習された場合、どちらの復習も修正履歴に記録され、カードは最も最近に回答された状態に維持されます。

Anki には統合することのできない変更もあります。これらは主にノートの書式に関連する、新しい記入欄の追加やカードテンプレートの削除などです。統合のできない操作を行うときには警告が出され、操作の中止を選ぶことができます。継続を選択した後、次回コレクションを同期する際には、ローカルコピーと AnkiWeb のコピーのどちらを維持するかの選択を求められます。

完全アップロードを強制したい場合、または完全ダウンロードを強制したい場合(例えば一方の単語帳を間違って削除してしまい、その削除を同期せずに復元したい場合など)、メニューの ツール→設定→ネットワーク (Tools>Preferences>Network) の 次回の同期は、一方的に変更を強制実行する (On next sync, force changes in one direction) チェックボックスをチェックした上で通常通り同期してください。(どちら側のデータを使うか、選択を求められます。)

プロキシ

Ankiの同期は安全なHTTP接続を通じて行われます。Internetへの接続にプロキシが必要な場合、WindowsとOS X上ではAnkiは自動的にシステムのプロキシ設定を利用します。他のプラットフォーム上では HTTP_PROXY 環境変数を利用します。

Ankiでは、.pac や .wpad ファイルを用いた高度なプロキシ設定には対応していない点に注意してください。

Windows か OS X でシステムのプロキシ設定を上書きするには、プロキシサーバの場所を示した HTTP_PROXY 環境変数を定義してください。このようになります:

http://user:pass@proxy.company.com:8080

ユーザー名やパスワードに @ が含まれる場合(例:user@workdomain.com)、@ を %40 に置き換える必要があります:

http://user%40workdomain.com:pass@proxy.company.com:8080

Windows で環境変数を設定するには、こちらを参照してください:https://www.microsoft.com/resources/documentation/windows/xp/all/proddocs/en-us/sysdm_advancd_environmnt_addchange_variable.mspx?mfr=true

Mac を使っている場合、こちらを参照してください:http://stackoverflow.com/questions/135688/setting-environment-variables-in-os-x

ノート

Anki で使用しているツールキットは、残念ながらシステム設定のプロキシのユーザー名やパスワードを利用することができません。よって認証にプロキシが必要な場合、同期に失敗します。この場合、上で説明したようにプロキシ情報に関する環境変数を定義するか、認証の必要な上流プロキシと接続する個人のプロキシサーバーを設置し、通信する必要があります。