アイテムを追加する (Add Items)
原文 = http://ankisrs.net/docs/AddItems.html
最新情報は 2.0/AddingMaterial を参照してください。
目次
紹介ビデオ (Intro Video)
基本は このscreencast で紹介しています。
問題の形式を決める (Formatting Questions)
General Knowledge
知識を 問題と答え の組に変換するのは簡単です。
次の文を聞いたと想像してください:
Canberra was founded in 1913. (キャンベラは 1913年に設立された。)
この知識をテストする最も簡単な方法は、穴埋め問題 (cloze deletion) を作ることです。
- Frontに 上記の文を入力またはコピペしてください。
- 1913 を範囲選択してください。
- [...]ボタン または F9キー を押してください。
以下のような結果になります:
追加(add)ボタンをクリックして、いま作ったカードを単語帳に追加できます。
外国語 (Languages)
外国語を学ぶには 2つのアプローチがあります: 想起 (recall) と 認識 (recognition) を目指します。
認識 (recognition) カードは、文字または音声で外国語があなたに示され、あなたがその意味を理解できるかどうかテストするようなカードです。
例えば、あなたがドイツ語を学んでいるとしたら、ドイツ語の単語や文が表示され、あなたはその意味を思い出すように努めます。
認識カードは比較的簡単なので、短い時間で多くの教材をカバーできます。
欠点は、多くの単語を理解できるようになったとしても、それらの単語があなたの 能動的語彙 には入っていないことです。
想起 (recall) (または 出力 (production)) カードでは、学習中の言語で 回答するカードです。
単語や表現の問題が、あなたの母語や記述で表示されます。
答えは何を学習しているかによります --- 外国語の単語を発音するか、単語をスペリングするか、単語を書くか。
想起カードは認識カードよりも難しいので、より長い時間がかかります。
想起カードを使うなら、特に重要な語彙や表現だけにとどめるのがいいでしょう。そうすれば同義語の難題も発生しにくいです。
Tips
どんな方法で復習するかの好みは人それぞれですが、留意すべき一般的な原則がいくつかあります。
優れた導入は SuperMemoのサイトの この記事 (日本語訳) です。
特に:
- シンプルにせよ。 カードが短いほど、復習しやすいです。もしものために多くの情報をカードに詰め込もうとすると、復習はすぐ辛いものになります。
- 理解していないものを 暗記してはいけない。 もし外国語を学んでいるなら、長大な単語リストは避けてください。言語を学ぶ最良の方法は 文脈、つまり文の中で単語が使われているところを見ることです。同様に、コンピュータ講座を学んでいるとしましょう。もし略語の山を暗記しようとしたら、進むのは非常に難しいでしょう。しかし 少し時間を割いて、略語の背景にある概念を理解すれば、略語を学ぶのもずっと楽になるでしょう。
機能 (Features)
必須/重複を許さない フィールド (Required/Unique Fields)
デフォルトでは、特定のフィールドが空欄だったり、フィールドの内容が他のカードと同じだったりすると、アイテムを追加できません。
黄色のフィールドは空欄を表し、赤色のフィールドは重複を表します。
Anki が どんな状況で文句を言うかを CardLayout ダイアログで設定します。
カード (Cards)
Anki では、あなたが入力したデータから 何枚かの「カード」を生成できます --- 例えば、世界の国と首都を学んでいるとき、首都から国へ・国から首都へ の両方を出題したいでしょう。
右上にある カード ボタン を押して これを変更してください。
タグ (Tags)
タグ フィールド を使ってタグを設定し、情報を整理しやすくできます。
複数のタグは 空白で区切ってください。
キーボード・ショートカット (Keyboard Shortcuts)
(注: Mac では、Ctrl は Command(⌘)キー・Alt は Optionキーになります。)
Tab | 次のフィールドに移動する。 |
Ctrl+Enter | 現在のカードを追加する。 |
Esc | ダイアログを閉じる。 |
Ctrl+b | 太字 |
Ctrl+i | 斜体字 |
Ctrl+u | 下線を引く |
F7 then F7 | 現在選んでいる色を適用する |
F7 then F6 | 前の色を選ぶ |
F7 then F8 | 次の色を選ぶ |
F7 then F5 | 色を選ぶ |
F2 | カードレイアウト |
F3 | 画像を追加 |
F4 | 音声を追加 |
F9 | 穴埋め問題(ClozeDeletion)を適用 |
Ctrl+1,2,etc | カードモデル 1, 2, ... を 有効/無効にする |
Shift+Alt+m | モデルを変更 |
Shift+Alt+e | 現在のモデルを編集 |
Ctrl+l then l | LaTeX |
Ctrl+l then e | LaTeX 等式 |
Ctrl+l then m | LaTeX 数学環境 |
Ctrl+F9 | HTMLを編集 |
外国語のアクセント記号 (Accents and foreign characters)
Windows, Mac, Linux には 外国語のサポートが内蔵されています。
外国語用のキーボードを買う必要はありません。
一部の単語カードプログラムは、あなたのコンピュータに外国語サポートをインストールする手間を省くために、外国語の文字をマウスクリックで入力できるようにしたり、独自の変換ユーティリティを用意したりしています。
しかし、このような入力方法は とても時間がかかります。
ある人が書きました:
- ところで、特殊な文字をもつ外国語を学んでいるなら (例えばスペイン語)、そういった文字を効率よくタイプする方法を調べることをおすすめします。私が日本語を学び始めたとき、日本語の文字を入力する方法がわかりませんでした。私は、単語カードを作ったり 他の人に伝えるとき、コピー&ペースト だけを使っていました。これは、私が 何か独自のものを 入力したいと思ったら、その文字を苦労しながら探して、1文字ずつコピー&ペースト することを意味していました。私がアメリカで買ったコンピュータでは、日本語IMEサポートを入手するのは困難でした (そして Microsoft 日本語 IME をインストールするために 友人から Windows XP のディスクを借りる必要がありました)。それでも、100万回倍くらいの価値はありました。振り返って見れば、IMEのインストールは、日本語を学び始めたとき、まず最初にやっておくべきでした。
もっと知るには:
高度な使い方: LaTeX (Advanced: LaTeX)
LaTeX は 数式 などの記号 (例: 化学式、音楽記号、etc) を入力するために使われます。
LaTeX を使うためには 別個にインストールする必要があります --- LaTeX は Anki に付属していません。
Windows では MiKTeX を使ってください; OSX では MacTex を使ってください; Linux では ディストロのパッケージマネージャを使ってください。
dvipng もインストールする必要があります。
- 注意
- Windows では、MikTeX のメンテナンスウィンドウで Settings を選び、"Install missing packages on the fly" を "Ask me first" ではなく "No" に設定してください。
- 注意
- OSX で、LaTeXをインストールするために MacPortsなどを使う場合、latex と dvipng が /usr/bin でリンクされているようにしてください。
LaTeX コンテンツを入力する最も一般的な方法は、 [latex][/latex] タグで囲むことです。
(テキストを範囲選択して、 TeXボタン を押すか キーボードショートカットを使うと 素早くできます)
例えば、Ankiカードの front に以下のように入力すると:
Does [latex]\begin{math}\sum_{k = 1}^{\infty}\frac{1}{k}\end{math}[/latex] converge? (項...は収束するか?)
これは以下のようなカードとして表示されます:
上の例のような数式は text formula と呼びます。数式ではないテキストの中に表示されるからです。
対照的に、以下の例は displayed formula です:
Does the sum below converge? (以下の項は収束するか?)
[latex]\begin{displaymath}\sum_{k = 1}^{\infty}\frac{1}{k}\end{displaymath}[/latex]
text formula と display formula は よく使われる LaTeX 表現なので、Anki には 省略表記があります。
以下の形式:
[latex]\begin{math}...\end{math}[/latex]
は [$]...[/$] と略記できます。また、以下の形式
[latex]\begin{displaymath}...\end{displaymath}[/latex]
は [$$]...[/$$] と書けます。
例えば、前にあげた 2つの LaTeX 式は それぞれ 以下と等価です。
Does [$]\sum_{k = 1}^{\infty}\frac{1}{k}[/$] converge? (項...は収束するか?)
と
Does the sum below converge? (以下の項は収束するか?)
[$$]\sum_{k = 1}^{\infty}\frac{1}{k}[/$$]