StudyOptions

Last-modified: 2014-12-30 (火) 12:54:00

勉強オプション (Study Options)
原文 = http://ankisrs.net/docs/StudyOptions.html


このページの記述内容は古い内容です。
最新情報は 2.0/Studying を参照してください。

目次



新しいカード (New Cards)

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New Cards/Day

デフォルトでは、Anki は一日あたり 20枚の新規カードを出題します (もし単語帳に新規カードがあれば)。
これにより、一気にたくさんのカードを入力して、それらを 何日・何週間・何ヶ月もかけて学習していくことができます。
この New Cards/Day を 0 にすると、新しいカードが出題されなくなります。復習がたくさん溜まっているときに便利です。
このオプションが設定されていても、Ankiを起動しない日には 新しいカードは追加されません。

Note

新規カードを追加すると、一日あたりの復習カード枚数が 一時的に増えます。
新しく学習した題材は、最初のうちは頻繁に復習する必要があり、復習間隔が伸びるまでには何度か復習を繰り返す必要があるからです。
もしコンスタントに 一日 20枚のペースで 新しいカードを学習すると、復習も含めた勉強量は、一日あたり カード100~200枚になるでしょう。この数を減らすには、(1) 新しく学習するカードの枚数 New Cards/Day に小さな値を設定するか、(2) 復習の負荷が軽くなるまで 新しい学習カードを offにする、という 2つの方法があります。
Anki を使い始めた 最初の数日のうちに、興奮しながら何百枚ものカードを打ち込んで、そのあと大量の復習カード枚数に圧倒された、という経験をしたユーザは 1人よりも多くいます。

表示する順序 (Display Order)

最初のボックスでは、新しいカードを出題する順番を設定できます。単語帳に追加した順 (古いものから順に)、その逆順 (新しいものから順に)、ランダムな順序で、が選べます。

2番めのボックスでは、新しく学習するカードを いつ表示するかを設定できます。復習カードの前、復習カードの後、復習カードと混ぜて、の 3つが選べます。
新しく学習するカードを 復習カードの 前に 表示するのは おすすめできません。復習の枚数がとても多くなり手に負えなくなる可能性があるからです。


Selective Study

新しいカードのうち、どれを表示するかを制御できます。詳しくは SelectiveStudy を見てください。




Reviews

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Max Failed Cards

初期設定では、Anki は解答できなかったカードが 20枚 に達すると復習や新しいカードの表示をやめます。この数字を変更して、前回のカードの再復習が開始されるまでの間違いの数を調整できます。0 に設定すると制限がなくなり、解答できなかったカードは一番最後にのみ表示されます。

人間は短期記憶に 7 つまでのことを蓄えることができるとよく言われてます(ワーキングメモリ)。カード7 のときにも カード1 をより簡単に忘れずにおくことができるため、解答できなかったカードの数を 7 まで減らしたいと考えるかもしれません。しかしそうしてしまうと、単に短期記憶のテストをしていることになってしまし、記憶をより強固なものにすることを妨げてしまいます。

初期設定の 20 カードを考えてみます。20 カードに解答できなかった場合、カード1 がワーキングメモリに蓄えられている可能性は低いと考えられます。このカードを即座に思い出すことはできません。なぜならこのカードを見たのはだいぶ前だからです。よってより一生懸命考える必要があります: mnemonic(語呂合わせなど)を使ったり、記憶にもっと時間をかけたり、懸命に思い出そうとしたりします。そして思い出せたときには、その記憶は10分以上持続します。このことは重要です、次にカードが現れるのは1-5日後なのですから。10分以上後に思い出せたカードは、1分後に正しく答えられるカードよりも 翌日に思い出せる可能性がより高いのです。

表示する順序 (Display Order)

最初のボックスでは、復習の期限切れのカードが表示される順序を設定します:

復習期間の一番長いカードから勉強する (From largest interval)
良く知っていて、長期間見なかったカードが先に表示されます。これらのカードは新しいカードよりも回答が簡単なため、前向きな気持ちで復習セッションを開始できます。
復習期間の一番短いカードから勉強する (From smallest interval)
良く知らないカードが先に表示されます。この順序は復習する前に新しいカードを忘れてしまう可能性を低くします。ただし難しいカードが先に表示されるため、開始する意欲が削がれるかもしれません。
期限切れのカードから勉強する (In order due)
カードを期限切れとなった順に表示します。このモードでは全カードの復習からの遅延を最も小さくします。
カードを無作為に選んで勉強する (In random order)
カードはランダムに表示されます。関連した内容をまとめて学習していて、期限切れのカードから勉強する (In order due) では十分にランダムにならない場合に有効です。

次のボックスでは、回答で もう一回 (Again) ボタンを押したときの遅延を設定します:

解答出来なかったカードをすぐに表示する (Show failed cards soon)
解答できなかったカードを10分後に表示します。新しい勉強予定のカードがなく、かつ復習が全て終了している場合、残りの解答できなかったカードはより早く表示されます。
解答できなかったカードを最後に表示する (Show failed cards at end)
解答できなかったカードの表示を、その日の復習と新しいカードの学習が全て完了するまで遅らせます。
Delay showing failed cards until all reviews and new cards for the day are done.
解答できなかったカードを10分後に表示する (Show failed cards in 10 minutes)
常に10分待ちます。勉強する他のカードがなく、10分がまだ経過していない場合、congratulations画面を表示します。
解答できなかったカードを8時間後に表示する (Show failed cards in 8 hours)
上記と同様ですが、8時間待ちます。
解答できなかったカードを3日間後に表示する (Show failed cards in 3 days)
上記と同様ですが、3日間待ちます。
解答できなかったカードの表示は自分で指定した期間の後 (Custom failed card handling)
設定>単語帳プロパティ>高度な設定 (Settings>Deck Properties>Advanced) で高度な設定をしている場合に表示されます。

Selective Study

復習カードのうち、どれを表示するかを制御できます。詳しくは SelectiveStudy を見てください。



Timeboxing

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Timeboxing は学習セッションを細かく分け、より管理しやすくするツールです。1日に30分以上復習する場合には、復習を 10分ごとに複数回に分けるほうが集中力を持続させやすくなります。また復習にかかる時間を前回よりも早くしようと自分と競ったり、時折休憩を挟むこともできます。

上部には統計データが表示されています。左側の黒い数字は前回(または前日)の学習セッションの数を示します。右側の青い数字は現在(今日)の学習セッションを示します。

カード/セッション (Cards/session)
前回のセッションに何枚のカードを学習したかを表示します。同じカードを2度見た場合、そのカードは2回カウントされます。
カード/一日 (Cards/day)
その日に何枚のカードを見たかを表示します。
時間/日 (Time/day)
その日に復習に費やした時間を表示します。

次のセクションでは単語帳についてのより一般的な情報を表示します。

期限切れたカード (Reviews due)
最適な記憶保持のため、その日にすべき復習の数を表示します。休日から戻って多数のカードが期限切れとなっている場合には、一日で全てのカードに回答する必要はありません。
今日新しい (New today)
今日残っている新しいカードの数を表示します。新しいカードの数は前述の "新しいカード" タブの設定に基づきます。
全部で新しい (New total)
単語帳の中でまだ見たことのないカードの総数を表示します。

下部のセクションではセッション・リミットを設定します。

1セットの時間(分) (Time limit (mins))
1セッションあたりの時間を設定します。初期設定では 10 分です。セッション終了時には、勉強オプション画面が再度表示され、前回のセッションでどれほど学習できたのかが比較できます。また、学習を再開したりその日の学習を終了することができます。
1セットの問題数 (Question limit (reps))
勉強オプション画面へ戻るまでの質問数を設定します。この数はカード数ではなく質問数(繰り返し数)のため、解答できなかったカードに再度解答した場合には、2回カウントされます。