バイオームとは
バイオームとは、気候による植生と動物の生態系のことです。RimWorldではアルゴリズムに従って惑星を自動生成します。惑星の姿は、少なくとも200x150マス以上と非常に広大で、その1マスごとにバイオームが様々に異なります。ゲームでは、いずれか1マスを選び入植を開始しますが、バイオームの違いにより、体験は全く異なるものとなるでしょう。
気候情報
降下地点を1マス選択する際に表示される情報です。バイオームに影響を受けた具体的な結果としての気候情報が多く含まれています。
地形
そのマスの地形です。採掘により崩せる、山のマスの数や大きさが多いか少ないかに影響します。「山岳」、「大きな丘陵」、「小さな丘陵」、「平坦」があり、この順番に山のマスの数・大きさが少なくなります。
高度
そのマスの海抜の高度です。平均気温に影響します。同じバイオームであっても、高度によって平均気温は大きく異なり、高度が高いほど平均気温が低くなります。
年平均気温
年間を通しての平均気温です。年間の寒暖差、昼間と夜の寒暖差が激しいバイオームもありますので、過信は禁物です。
年平均気温(冬季)
冬節のみの平均気温です。どのバイオームも相対的に低くなるでしょう。
年平均気温(夏季)
夏節のみの平均気温です。どのバイオームも相対的に高くなるでしょう。
降雨量
年間を通しての平均降雨量です。多いバイオームでは2000mm以上、少ないバイオームでは100mm以下と幅広い違いがあります。
降雨量の違いは、どちらかと言えば作物よりも入植者の暮らしに影響します。長雨は入植者の心情を低下させますが、雷が多い地域の雨は、落雷による森林火災を食い止めるのに良い働きをします。作物は降雨量ではなく気温の影響を受けます。
主な地層
そのマップ内に存在する岩山を構成したり、マップ内にランダムに散らばっている岩塊の成分である岩石の種類です。
岩石は大理石、砂岩、石灰岩、粘板岩、花崗岩の中から2~3種類選ばれます。
岩の塊は「ストーンカッター」で加工することでその岩石のブロックになります。岩石ブロックで作られた壁や床は不燃性でHPも高めです。
加工・建設の手間は木材より劣りますが木製だと燃えやすく脆いので終盤の激しい襲撃には耐えられません。また砂漠や寒冷地では木材が貴重ですので、できる限り拠点は早く岩製にするべきでしょう。
岩山はHPが同じ成分の岩製の壁のおよそ倍あるため天然の防壁になります。また磨くことでHPはそのままに美しさを上げる他壁同様電線を通すことができます。採掘することでランダムで岩塊を得る事もできます。
マップ内に最初からある建物跡を解体したり交易を利用したりすることで地層で選ばれたもの以外の岩石を手に入れる事も可能ですが、拠点の主材料として利用するには不足するので、できれば最初から利用したい岩石で構成されたマップを選びましょう。
- 花崗岩
全岩石中最高のHPを有します。拠点外壁や戦闘エリアなど重要な場所での壁材として最適です。欠点としては市場価値が最も高いため、使いすぎると拠点の価値を高めすぎて襲撃の規模が増大することが挙げられます。 - 大理石
岩石の中ではHPが最低ですが、美しさは最高であるため拠点内壁等入植者が良く行動する場所の壁材にすると心情を高める効果があります。また美しさに対する市場価値は全物質中最も安価になり、加工にかかる作業量も岩石の中では2番目に低いので、拠点に置いて入植者の心情を高めるための彫刻の素材には最適です。 - 石灰岩
全岩石中1位になる要素こそ1つもありませんが、HPは花崗岩に次いで2位であり十分な耐久力を有しています。地形や周囲の派閥の位置等が優秀だけど花崗岩がないという場所なら十分その代わりとして役立ってくれることでしょう。 - 砂岩
全岩石中最も加工にかかる作業量が少なくなります。できるだけ早く岩ブロック製の拠点を作り上げたいばあいは選択肢に入るかもしれません。また作業単位当たりの市場価値が最も高いため彫刻を売ってシルバー稼ぎにも使えます。2位の大理石との差はそれほどないのが難ですが。 - 粘板岩
全岩石中最も軽いのが特徴です。ただしこの要素が生かされるのはキャラバンでコロニー外を運搬する時だけですので、自分のコロニーの地層にあっても意味はありません。岩石の少ないバイオームで始めて他の拠点から取引で購入する際には有効というくらいでしょうか。そのほかの要素も特に売りになるものはありません。
成長期間
作物が成長する期間です。平均気温に基づいて目安として表示されています。おおよそ作物の育成が可能な期間が示されますが、実際の作物の種類により若干異なります。
また、砂漠等の気温の高いバイオームでは成長期間が1年中になっていますが、実際は気温が高すぎて枯れてしまう事もあります。
ツンドラや大氷原のような寒いバイオームでは気温が成長期間は「なし」と表示されますが、外気温の環境では不可能という事です。温室栽培などの工夫により気温をコントロールできれば、栽培できない訳ではありません。
バイオームの種類
温帯森林(Temperate Forest)
入植者達にとって最も住みやすいバイオームです。肥えた土とふんだんな木が得られます。平地は多くの種類・数の動物の群れが行き交います。
- 気温:全体平均は0℃以上が保証され、より暖かい気候では20℃にもなります。
- 作物の成長可能期間:場所によります。一年中生育する場所もあれば、秋には作物の成長が遅くなり、冬には停止する場所もあります。
その他の情報 - 熱波、寒波の両方のイベントも起こるため、最高・最低気温の差はかなりあります。
- 高度・緯度により、降雪もあります。冬に木々が枯れる事もあります。
温帯湿地・熱帯湿地・冷帯林
湿地は植物と病気で満ちています。濃く繁茂した植物は、移動を困難なものにし、建てる為に更地にする時間が長くかかります。大きな建物を建てるにはとてもぬかるんでいます。
- 気温等は温帯雨林・熱帯雨林・針葉樹林に準じます。
その他の情報 - 一面が樹木で埋めつくされて、湿地や泥といった建築困難な地盤が広がっています。材木には事欠きませんが、いざ建物を建てる場合、わずかに存在する堅固な地盤を探して更に樹木を除去する必要があります。最初は建物跡を拠点に再利用するといいでしょう。またドアは壁の代わりに使え、湿地にも建てられます。
- 移動難易度は平地でも全バイオーム中最高の4です。キャラバンをやる場合、直接ここに拠点を構える時は勿論、近所にあるだけでもかなり迷惑になります。
- 病気の発生率が温帯雨林・熱帯雨林・針葉樹林より高くなります。治療用の医薬品と、できればペノシキリンを常備しましょう
針葉樹林(Boreal Forest)
北方の針葉樹に覆われたバイオームです。冬は厳しいですが、多くの様々な大小の動物達の命を育んでいます。
- 気温:夏は10~20℃、冬は-10~-30℃
- 作物の成長可能期間:厳しい冬だけでなく、秋もほとんど育ちません。 日数にして年半分以下でしょう。
その他の情報 - 夏は熱波であっても比較的過ごしやすいでしょう。冬は非常に気温が下がりますので暖房対策が必要です。
- 冬場は雑草も枯れます。温帯や熱帯と違って草食獣の食糧がなくなりますので、家畜として飼っているなら牧草の備蓄が必要です。
- 沼の割合が多く、拠点を構える際に障害となります。
熱帯雨林(Tropical Rainforest)
木々が生い茂り、湿潤なジャングルです。獰猛で密集した野生動物の群れがサバイバルを困難にします。
- 気温:年間を通じて20~30℃
- 作物の成長可能期間:一年中早い成長をします。
その他の情報 - 気温に関して悩まされることはないでしょう。
- その名の通り雨が多く樹木が生い茂っています。木材に困る事は有りえませんが、建築予定地に生えて邪魔になることもあります。また雨の多さは心情の低下につながります。
- 温帯雨林と比較すると若干肥沃な土は少なく、湿地が多くなります。
- 病気発生率が高く、熱帯雨林特有の病気であるマラリアが非常に脅威になります。またヒールルートが自生していません。農業ゾーンで育てる事は可能ですので栽培スキル8以上の入植者を用意しておきたいところです。
- 移動難易度は平地でも2とかなり高め(ツンドラや極限の砂漠でも1。上回りうるのは湿地と1.5~3.5の大氷原、3.5の海氷のみ)になってます。キャラバンの難易度がかなり上昇します。冬場に移動速度が更に低下することはほとんどないのが救いでしょうか。
サバンナ(Arid Shrubland)
乾燥した地域ですが、真の砂漠ほどではありません。草と低木に覆われた平原が広がり、まばらな木々があります。耐寒性のある植物と、中程度の密度の動物たちが暮らします。
- 気温:年間を通じて20~30℃
- 作物の成長可能期間:一年中可能です。
その他の情報 - ある程度の高温対策が必要です。
- 木材となる木々の量が比較的少ないため、農業ゾーンで育てる事が必要になるかもしれません。その場合は育成に時間のかかるリュウケツジュより、収穫量こそ少な目ですが早く育ち、痩せた土壌でも肥えた土と変わらない生育をするベンケイチュウの方がおすすめです。
- 出現する野生動物には、調教難易度こそ高めですが、戦闘・運搬・荷駄が最強クラスのゾウと、手懐け易い上に荷駄ができて毛とミルクも産出するヒトコブラクダがいます。この2種(あるいはラクダと同等の性能があるマッファロー)が両方とも出現するのはここだけです。また唯一の毒攻撃可能で繁殖力が高いコブラも使いこなせれば強力です。
砂漠(Desert)
非常に乾燥し、動物は少ないです。
- 気温:南では20℃以上、北では0℃近い年間平均気温となります。
- 作物の成長可能期間:場所によって大きくばらつきます。
その他の情報 - 生き延びるためには、入植者の衣服だけでなく、作物に関しても高温(低温)対策が必要です。
- サボテンから木材を得られますがその量は少なく、木材の確保のためには農業ゾーンで木を育てる必要があります。
- 肥えた土はほぼありません。肥沃度100%の土と70%の砂利が多少ありますので農業をするならそこで。
極限の砂漠(Extreme Desert)
砂漠より更に過酷な環境です。ほとんどの動植物は生きていけません。
- 気温:少なくとも20℃以上の年間平均気温があります。夏季の平均気温が30℃以上も普通です。
- 作物の成長可能期間:耐暑性のある作物以外は、一年を通して野ざらしで成長させることは難しいでしょう。
その他の情報 - 作物、動物、木材を安定して手に入れる工夫をしなくてはなりません。
- ほぼ全体が砂地と柔砂で、わずかにある砂利くらいしかまともに植物は育ちません。
- 常に入植者の心情や健康に気を配る必要があります。
ツンドラ(Tundra)
ほぼ凍った大地には、木や作物を育むことはできません。少数の小型動物も大型の捕食動物に狙われます。
- 気温:平均でも0℃以下、厳しい場合は-20℃程度になります。
- 作物の成長可能期間:早く収穫できる作物のみ、夏季に得られるでしょう。
その他の情報 - RimWorldでは暑さよりも寒さの対策が難しいため、 大自然の脅威に翻弄される体験になるでしょう。
- 特に木材の不足に悩まされるでしょう。
大氷原(Ice Sheet)
大地は数kmはある氷河に覆われています。岩も無く、植物もありません。動物は移動していくか、死にゆくもののみでしょう。生き残ることはほぼ不可能で、農業も難しいでしょう。
- 気温:夏でも最高1℃~-40℃、冬は-40℃~120℃になります。
- 作物の成長可能期間:生育しません。
その他の情報 - 冬を生き抜くためには運すらも必要でしょう。
海氷
水の上に永久的な氷床が浮かんでいます。ここには植物が育つための土壌はなく、鉱物資源もなく、ほとんど動物もいません。
- 大氷原より更に過酷な状況で、陸地も岩石すらもありません。間欠泉で暖を取ることもできませんので、死者が出ないうちになんとか初期アイテムを駆使して生存可能な環境を作り出しましょう。
海洋(Ocean)
海洋には降下・入植できません。
野生動植物
バイオームごとに存在している野生の動物、植物です。
植物
和名 | 英名 | サバンナ | 針葉樹林 | 極限の/砂漠 | 温帯森林 | 熱帯雨林 | ツンドラ/大氷原 |
リュウゼツラン | Agave | ○ | ○ | ||||
シラカバ | Birch Tree | ○ | ○ | ||||
ブッシュ(低木) | Bush | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
セクロピア | Cecropia Tree | ○ | |||||
タンポポ | Dandelions | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
コケ | Moss | ○ | ○ | ||||
オーク | Oak Tree | ○ | ○ | ||||
ピンクッションサボテン | Pincushion Cactus | ○ | ○ | ○ | |||
マツ | Pine Tree | ○ | ○ | ||||
ポプラ | Poplar Tree | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
ヒンコンソウ | Poverty Grass | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ラズベリー | Rasberry Bush | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
ベンケイチュウ | Saguaro Cactus | ○ | ○ | ||||
ヨシ | Tall Grass | ○ |
動物
野生に存在しない動物等は備考欄に記載
和名 | 英名 | 温帯森林 | 針葉樹林 | 熱帯雨林 | サバンナ | 砂漠 | 極限の砂漠 | ツンドラ | 大氷原 | 備考 |
アイベックス | Ibex | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
アカギツネ | Red Fox | ○ | ○ | ○ | ||||||
アライグマ | Racoon | ○ | ○ | |||||||
アルパカ | Alpaca | ○ | ○ | ○ | ||||||
アルファビーバー | Alphabeaber | イベントのみ | ||||||||
イグアナ | Iguana | ○ | ○ | ○ | ||||||
イノシシ | Boar | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ウシ | Cow | 家畜のみ | ||||||||
エミュー | Emu | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ガゼル | Gazelle | ○ | ○ | ○ | ||||||
カピバラ | Capybara | ○ | ||||||||
カメ | Turtoise | ○ | ○ | |||||||
カリブー | Caribou | ○ | ○ | |||||||
クーガー | Cougar | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
グリズリー | Grizzly Bear | ○ | ○ | ○ | ||||||
コブラ | Cobra | ○ | ||||||||
サイ | Rhinoseros | ○ | ||||||||
サル | Monkey | ○ | ||||||||
シカ | Deer | ○ | ||||||||
シチメンチョウ | Turkey | ○ | ○ | ○ | ||||||
シンリンオオカミ | Timber Wolf | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
スランボ | Thrumbo | イベントのみ | ||||||||
ゾウ | Elephant | ○ | ○ | |||||||
ダチョウ | Ostrich | ○ | ○ | ○ | ||||||
チンチラ | Chinchilla | ○ | ||||||||
ニワトリ | Chicken | 家畜のみ | ||||||||
ネコ | Cat | ペットのみ | ||||||||
ネズミ | Rat | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
ノウサギ | Hare | ○ | ○ | ○ | ||||||
ハスキー | Husky | ○ | ○ | |||||||
パンサー | Panther | ○ | ||||||||
ヒクイドリ | Cassowary | ○ | ||||||||
ヒトコブラクダ | Dromedary | ○ | ○ | |||||||
フェネックキツネ | Fennec Fox | ○ | ○ | ○ | ||||||
ブタ | Pig | 家畜のみ | ||||||||
ヘラジカ | Elk | ○ | ○ | |||||||
ホッキョクオオカミ | Arctic Wolf | ○ | ○ | ○ | ||||||
ホッキョクギツネ | Arctic Fox | ○ | ○ | ○ | ||||||
ホッキョクグマ | Polar Bear | ○ | ○ | |||||||
ボマロープ | Boomalope | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ボムネズミ | Boomrat | ○ | ○ | |||||||
マッファロー | Muffalo | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
メガテリウム | Megatherium | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
ヤマネコ | Lynx | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ユキウサギ | Snowhare | ○ | ○ | |||||||
ヨークシャーテリア | Yorkshire Terrier | ペットのみ | ||||||||
ラブラドールリトリーバー | Labrador Retrie○er | ペットのみ | ||||||||
リス | Squirrel | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ワーグ | Warg | ○ | ○ | ○ | ||||||
メガスカラベ | Megascarab | ○ | ○ | 巣から生まれる場合有 |