龍輪舞(ドラゴンロンド)〜覚醒はロンドの先に〜/エリアボステキスト

Last-modified: 2014-12-07 (日) 01:10:02
エリアボステキスト

桐咲 愛音:

マネージャー
おつかれさまです。
準備が整ったら
さっそく新人レスラーを
鍛えに行きましょう!
熱血編:山吹 旭

熱血編 1:山吹 旭
桐咲 真梨:

でかっ!
書類で知っては
いたけれど……
実際見ると、
ホント大きいなあ。

山吹 旭:

フフフフフ。
アンタが私のマネージャーか。
私は山吹旭。よろしくな!

桐咲 愛音:

彼女の全高は182㎝。
ですが、ただ高いだけで無く、
全体的にがっしりしている
幹事ですか。
だから、より大きく感じるんで
しょうね。

桐咲 真梨:

確かに……
もっとあるように感じるなぁ。
井上さん以上だし。
ウチで2番目におっきい
レスラーになるんだね。

桐咲 愛音:

彼女は社長が直接スカウト
してきた人材です。
先月入ったばかりなのですが、
見ての通りなので
即戦力になるだろうと。

桐咲 真梨:

あの……

山吹 旭:

なんだ?

桐咲 真梨:

書類によると
「社長が深海にて
見いだした」と
あるんだけど……

山吹 旭:

ああ、それ?
嘘は……
言ってないな……

桐咲 真梨:

え、それって
とういう?

試合前
“海洋深層巨神”
山吹 旭

社長とは、海で出会った

勝利時
山吹 旭:

いやー、
私より小さいヤツに
やられるとは。
世界って広いな!

桐咲 真梨:

あの……
深海で社長に
スカウトされたって
どういうこと?

山吹 旭:

それか?
んーっとな……
私、実家の手伝いで
海女やってんだけどさー。
ここの社長? が
何か見学に来てたんだよね。
……んで。
ちょうど貝探して潜ってた
私と遭遇した。
スカウトされた。

桐咲 真梨:

海女さんだったの!?

山吹 旭:

そうだぞ。
書類に書いてねーの?

桐咲 真梨:

で、深海で
社長と会った?

山吹 旭:

深海ったって、
10メートルくらいの
深さだけどな。

桐咲 真梨:

それで深海って……

山吹 旭:

海面より深海に近いから、
深海って言っても
過言じゃ無いって
社長は言ってたぞ。

桐咲 真梨:

過言だよ!

山吹 旭:

いやー、プロレス界って
大ざっぱなんだなーって
思ったよ。

桐咲 真梨:

……返す言葉もございません。

リザルト

いいじゃないか。好きだぜ、そういうの

敗北時

何だよ。プロってこんなもんか?

熱血編 2:山吹 旭
桐咲 真梨:

でも、すごい体
してるねー。
海女さんって
みんなこうなの?

山吹 旭:

まさか。
私は例外だよ。
パワーは自信あるけど、
細かい作業は苦手でさ。
あんまり海女に
向いてないかなって。
海は好きなんだけどね……
人間の大きい小さいなんか、
関係なく
包み込んでくれるから。
地上では重いこの体も、
海の中じゃ関係ないだろ?
あとさ、海の底から
見上げる空とか……
キレイなんだぜ。
光がゆらゆらしててさ。

桐咲 真梨:

へぇー、
ロマンチック~。
それが、
何でプロレスに?

山吹 旭:

金のためだけど?
私のこの体なら、
がっぽがっぽ稼げるって
社長が言って
くれたからね!

桐咲 真梨:

わー、
わかりやすぅーい!
ロマンからとぉーい!!

山吹 旭:

フフフフ。
ロマンじゃメシ食えないからね。
がっぽり儲けて、
家族に楽させてやんだ。

試合前
“海洋深層巨神”
山吹 旭

金はあって困るこたないし!

勝利時
山吹 旭:

くそっ! また負けた!
何で負けるんだ!?
私より小さいのに……

桐咲 愛音:

彼女もそれなりに
修羅場をくぐって
きてますからね。

山吹 旭:

そうなのか?
そうは見えないけど……

桐咲 愛音:

そりゃ、いくら
逸材とは言え
一ヶ月の子に
やられたら
プロを名乗れません。

山吹 旭:

うぐぐ……これが
「人は見かけによらない」
ってやつか。地元じゃ、
喧嘩で負けたこと無いのにっ!

リザルト

そう簡単に稼げるはずないかあ

敗北時

こりゃ、大金持ちになる日も遠くないな

熱血編 3:山吹 旭
山吹 旭:

よっしゃ!
今日もご指導おねがいしますぜ!

桐咲 真梨:

おお?
なんか気合い
入ってるねー。

山吹 旭:

まあ、前回、前々回と
いいように
やられてるからな!

山吹 旭:

そろそろいい所見せたいって
思うじゃん?
だから、見せてやるよ。
私の……すげえとこ!!

試合前
“海洋深層巨神”
山吹 旭

いくぜぇっ!

勝利時
山吹 旭:

やられたーっ。
くそーっ、全然敵わないぜ!!

桐咲 真梨:

くそー、
とか言いながら……
嬉しそうだね?

山吹 旭:

ん? あー、
そう見える?
そうかもな?
ほら、言ったじゃん。
私、地元では
喧嘩で負けたこと無いって。
マジでさ。
本当に負けたこと無いんだ。
女どころか、男にも。
私よりでかいヤツとも
やったけど、圧勝だった。
だから、プロレスでも
あっさり私が
頂点とっちゃうんじゃ
ないかなって……
思ってたんだ。

桐咲 真梨:

自信家だなー……
まぁ、その体じゃ
分からなくは
無いけど。

山吹 旭:

だろ?
でもさ。
それだとつまらない
だろうなって気持ちも……
どこかにあったんだ。
むしろ、力をセーブしなきゃ
いけないんじゃ無いかって。
したらコレだろ?
生まれて初めてだ……
全力を出しても、
ねじ伏せられるって。

桐咲 真梨:

あー……たまにいるね。
そういうのが嬉しい人たち。
山吹さんもそのクチかー。

山吹 旭:

フフフ。そのクチさ。

桐咲 愛音:

どうやら、彼女はここが
気に入ったようですね。
どうしますか、マネージャー。
他の新人を見に行っても
良いですし、
彼女をもっと鍛え上げても
構いませんが……?

リザルト

ココに来て、良かったぜ!!

敗北時

ふぅー、いけるな。私も!
クール編:クレオパトラ七々瀬

クール編 1:クレオパトラ七々瀬
桐咲 真梨:

おー。

クレオパトラ七々瀬:

あら、皆さん。
お待ちしていました。

桐咲 真梨:

似合ってるねー、
クレオパトラ!

クレオパトラ七々瀬:

本当ですか?
私は……少しばかり
恥ずかしいのですが。

桐咲 真梨:

いや、ホントホント。
なんてゆーの?
気品? みたいなのが。
さっすが本物の
お金持ちはちがうなーって。

クレオパトラ七々瀬:

そ、そんな事はないですよ。
本物と比べたら、私なんて。
それに私、
社会で働くの
初めてですし。

桐咲 真梨:

働く必要ないもんねー。
お嬢様だから。

クレオパトラ七々瀬:

でも、それだと
駄目だと思うんです!
家の力を頼らず、
1人で立派にやっている所を
見せれば、ママとパパも
安心してくれるでしょうし!

桐咲 真梨:

それでプロレスを選ぶ
あたりがとっても
世間知らずな気が
するけどなーっ!

桐咲 愛音:

………………
大丈夫なんですか、
彼女。

ヒール軍"凶獣"
AKINA

あんまり、
大丈夫じゃないかな。
空手の黒帯らしいんですけど、
そのせいか変に
自信まんまんなんです。
受け身とかの練習、
身を入れてやりませんし。

桐咲 愛音:

そんな子に、
スパーやらせて
いいんですか?

AKINA:

預かった
私の立場からは
やらせにくいですけど。
怪我させずに
分からせるくらい、
できますよね?
あの子、体感しないと
わからないと思うし。

桐咲 愛音:

まぁ、彼女なら……

試合前
“悪夢の千夜一夜”
クレオパトラ七々瀬

あなたなんかでグズグズしてらんないんです!

勝利時
クレオパトラ七々瀬:

ど……どうして……
体が、動かない……

AKINA:

黒帯さん。
プロで通用するんじゃ
無かったのかしら?

クレオパトラ七々瀬:

こんなはずでは……
はっ! まさか、
今の人が
世界チャンピオン!?

AKINA:

そんなワケないでしょ?
どこまで自信満々なの。
上にはまだ化け物がいるの。
プロの世界は甘くないのよ?
どうするの?
……嫌なら、引き返していいのよ?
上に行くには、お嬢様には
想像出来ないくらい苦しい練習が
待ってるから……。

クレオパトラ七々瀬:

…………………………
………………
私に、受け身を教えて
いただけますか?

リザルト

ぐはあっ!

敗北時

次! 次は誰!

クール編 2:クレオパトラ七々瀬

蹲踞(そんきょ)の姿勢からの……横受け身!
 蹲踞の姿勢からの……後ろ受け身!
蹲踞の姿勢からの……前受け身!!

桐咲 真梨:

おー。
素直に受け身の
練習してる。

クレオパトラ七々瀬:

真梨さん。
私、受け身の大切さを
知りました!
これで、クレオパトラに
なる事ができます!

桐咲 真梨:

うん。正確に言えば
クレオパトラというギミックを
持ったプロレスラーだけどねっ!

クレオパトラ七々瀬:

私、プロレスを少々軽く
考えていました。
気ばかり焦って
しまって……

AKINA:

よかったじゃない。
今、それに気付けて。

クレオパトラ七々瀬:

今こそ、
受け身を覚えたストライカーの
可能性をお見せしましょう!
そこのあなた!
リングに上がりなさい!

桐咲 愛音:

………………
大丈夫なんですか、
彼女。

AKINA:

あんまり
大丈夫じゃないかな。
まだ……
まあ、何事も
経験ですよ。

桐咲 愛音:

そうですね。

試合前
“悪夢の千夜一夜”
クレオパトラ七々瀬

受け身を覚えたストライカーは強いですよ?

勝利時
クレオパトラ七々瀬:

あんなに練習したのに……
なんで!? なんでなの!?
ううう……
やっぱり私には
無理なんだわっ!
私はやっぱり
駄目な子なんだわっ!

桐咲 真梨:

ちょーっと
見切りを付けるのが
はやいかなぁー……
あははははは。

クレオパトラ七々瀬:

けど……神様って残酷よね?
血の出る様な努力をしても、
それが実らず、
大きな壁にぶつかり、挫折し、
滴る汗と共にうなだれる私……
綺麗……まるで70年代の
スポ魂アニメみたい…… (註:原文のまま)

AKINA:

……ばか。
七々瀬さん、あのね。
プロレスは受け身だけじゃないの。
レスリングだって必要よ。

リザルト

ま……またしても!

敗北時

受け身の成果が出ました!

クール編 3:クレオパトラ七々瀬
クレオパトラ七々瀬:

手四つからの……力比べ!!
 ロックアップからの……ヘッドロック!
そのまま、ロープへ振られての体当たり!

桐咲 真梨:

おー。
七々瀬さんが
基礎練習してる!

クレオパトラ七々瀬:

真梨さん。
私、思い違いを
していました。
プロレスにはもっともっと
学ばなくてはならない事が
いっぱいあるって
気づいたんです!

桐咲 真梨:

よかった!
本当によかった!
すっごい今さらだけど!

桐咲 愛音:

で、どうです?

AKINA:

取り組む意欲だけは
一等賞ですね。
金持ちの甘ちゃんと
いう見方は、
撤回して良いかも。
そしてもう一つの
基礎も出来つつ
あります。

桐咲 愛音:

もう一つの基礎?

AKINA:

七々瀬、
レスラーとして振る舞って。

クレオパトラ七々瀬:

は、はい。……コホン。
わらわはクレオパトラ七々瀬。
今宵の対戦相手はそちか?
わらわにたてつくとは、
身の程知らずも甚だしい。
そちに恨みはない。
だがしかし、そちの敗北を
民が待っておる。
只今より、そちをわらわが裁く!
異論はないな!
いざ、勝負じゃっ!

桐咲 真梨:

雰囲気でてる!
いいじゃなーい!

クレオパトラ七々瀬:

そちでは、わらわを
倒す事など出来ぬ!

AKINA:

よし。なかなかのデキよ。
じゃぁ、練習に戻りましょう。

クレオパトラ七々瀬:

そこの民よ!
前回はよくもやって
くれたな!
リングにあがるがよい!

AKINA:

聞こえたでしょ?
分かったから
基礎練習に戻りましょう。

クレオパトラ七々瀬:

このわらわに生き恥を
さらさせるつもりか?
この下郎めっ!

AKINA:

七々瀬?
なーなーせ?
戻ってきなさい?

クレオパトラ七々瀬:

クレオパトラの
命であるぞ!
あがれい!!

AKINA:

……………………
…………
いっちょ、
揉んでやってください。

試合前
“悪夢の千夜一夜”
クレオパトラ七々瀬

やっとあがってきたか平民め。勝負よっ!

勝利時
クレオパトラ七々瀬:

すみません! すみません!
なんか、すっごく役に
のめり込んでしまって!

AKINA:

あなたはすぐ
暴走するのが
悪い癖よ。

クレオパトラ七々瀬:

す……
すみません……

AKINA:

まぁ……悪くないけどね。

クレオパトラ七々瀬:

ほ……本当ですか!
ありがとうございます!
私……この短期間の間に
様々な事を学んだ気がします。
そして、徐々にではあるけど、
成長してるって実感してます。
……けど、
神様って残酷ですよね……
何も知らない可憐な少女に
突如突き付けられた一つの
課題……
それはクレオパトラとして
闘う事。
クレオパトラの影を
追いかけるにつれ、
少女はクレオパトラと一つに
なっていく事を実関する。
それは夢か幻か……。それとも
少女は生まれ変わりか……
綺麗……まるで、クラシック
バレエの主人公みたい……

桐咲 愛音:

あの……
何か語り始め
ましたけど……

AKINA:

たまに、
ああなるんです。
しばらくすれば
元に戻りますから。

リザルト

意識が……

敗北時

そう、そうやってひれ伏し、わらわを崇めよ。
アイドル編:唐沢 しおん

アイドル編 1:唐沢 しおん
唐沢 しおん:

やってらんねぇーっ!
なんでオレが花嫁キャラに
指名されたわけ?
フリフリのコス着なきゃ
なんねーの!?
何か間違ってない!?

桐咲 真梨:

あれ……おかしいな?
会社からは当人の
希望って聞いたん
だけど?

唐沢 しおん:

はぁ!? はあぁっ!?
ンなわけないでしょ!!
オレ、見ての通りだよ?
そりゃ、炊事・洗濯・料理は (註:原文のまま)
ばっちゃんに仕込まれた
から多少の自信は
あるけど……
基本、ガサツだよ!?

桐咲 愛音:

でも間違ってないわ。
紫苑さん本人の
希望よ。

唐沢 しおん:

え?
だからそんなこと
無いって……

桐咲 愛音:

「わたしの
 しょおらいのゆめは
 はなよめさんです」

唐沢 しおん:

……っ!?

桐咲 愛音:

「おムコさんに、おばあちゃんに
 教えてもらったおみそ汁を、
 まいにち作ってあげたいです。
  2ねん3くみ から沢しおん」
と、小学校の文集にばっちりと。
……ね?

唐沢 しおん:

………………
…………な……な……
なんじゃそりゃあっ!?

試合前
“戦う花嫁”
唐沢 しおん

うわああぁぁぁーっ!

勝利時
唐沢 しおん:

まさか……
小学校の作文
持ってこられるとはなー。
足元にぽっかり穴あいた
気分ですよ。
不意打ちですわー。
思いもしませんでしたわー。
いやもー、殺して下さいよ。
いっそ殺せって感じですよ!
あり得ないでしょ!?
そんなモノでオレの
キャラクター決まるって!!
どんな会社なんですか!!

桐咲 愛音:

でもね、紫苑さん。
これ……

唐沢 しおん:

なんすか!?

桐咲 愛音:

あなたのお婆様から
送られてきたのよ。
「孫の夢を叶えて欲しい」
って。

唐沢 しおん:

……っ!?
ば……ばっちゃんめ……
余計なことをッッ!!

リザルト

勘弁してよばっちゃん!

敗北時

い、今なら世界を破壊できる!

アイドル編 2:唐沢 しおん
唐沢 しおん:

あー……
何でオレがこんな……
(ブツブツ)

桐咲 真梨:

いい加減、
覚悟を決めなよー。

唐沢 しおん:

だって、
こんなカッコですよ?
花嫁ですよ!?

正規軍 新人
琴無 千鶴

いいなぁ……紫苑……

唐沢 しおん:

千鶴!?

琴無 千鶴:

うらやましいです……
花嫁レスラー……

唐沢 しおん:

羨ましいかぁ?
こんなイロモノ……

琴無 千鶴:

だって!
ウエディングドレスは
乙女の憧れじゃないですか!
そうだ!
そんなに紫苑が嫌なら、
私がやりますよ。花嫁レスラー!!

唐沢 しおん:

えっ!?

琴無 千鶴:

嫌々だと花嫁衣裳も
かわいそうですし。
私、そういうの
憧れでしたし……

唐沢 しおん:

う……うーん……
(確かに、こういうのは
 千鶴の方が似合うよな。
 つーか、オレが似合わない
 というか)
(本音のトコ嫌だけど……
 でも……この衣装って、
 冷静に考えれば、
 会社がオレに期待を
 寄せてる証明なんだよな)
(期待もしてないヤツに
 テコ入れなんか
 しないんだから……)
……悪い。
この衣装は……
オレんだ。

琴無 千鶴:

そうですか……
残念、です。

試合前
“戦う花嫁”
唐沢 しおん

うし、いくよ……

勝利時
琴無 千鶴:

似合ってましたよ、紫苑。
とても素敵でした。
その花嫁道、
極めて下さいね。

唐沢 しおん:

花嫁道って……
まあ……悪いな。
オレはコレで一足先に
いかせてもら……

???:

千鶴、こんなとこにいたの?

正規軍 女帝直下
ラズベリー咲川

もー、時間までに
集まりなさいって
言ったでしょ!

琴無 千鶴:

す、すみません。
もう時間でしたか?
すぐ行きます!

ラズベリー咲川:

早くね。
みんなで合宿
行くんだから。

唐沢 しおん:

あれ……今の、ラズベリー咲川さん?
女帝直下の?

琴無 千鶴:

ええ。こないだ、
ふとしたことで
神崎さんに目をかけて
いただいて……

唐沢 しおん:

女帝にっ!?

琴無 千鶴:

それで、しばらく
咲川さんの下に
付くことに……

唐沢 しおん:

え、それって……
正規軍正統派
コースじゃんっ!?

琴無 千鶴:

そうなんですか?
私、そういうのは
ちょっと疎くて……

唐沢 しおん:

ぐ……
千鶴! 負けねーからなっ!
お前にだけは、
ぜってー負けないからな!!

琴無 千鶴:

……え、ええ?
お互い、頑張りましょう?

ラズベリー咲川:

千鶴ー?

琴無 千鶴:

あ、はい。すぐ参りますーっ。

唐沢 しおん:

ぐ……ぐぬぬっ!

リザルト

ま。負けてられねえっ!

敗北時

決めぜりふも、花嫁らしくしないとなぁ

アイドル編 3:唐沢 しおん
唐沢 しおん:

あー、もうハラくくりましたよ。
もー。
ばっちゃんからのお願いなら
無下にもできませんし?
千鶴にも負けたくないし!
いいです、花嫁キャラ
本気でやっちまいますから!

桐咲 真梨:

おっ、覚悟決めたねー。
覚悟完了だねー。

唐沢 しおん:

まあ、チャンスには
違いないしね!

桐咲 愛音:

なら、後はどれだけ
その役目を全うできるかね。

唐沢 しおん:

役目?

桐咲 愛音:

ええ、単に花嫁衣裳を
まとっただけならば、
それは衣装に着られた
イタいレスラー。

唐沢 しおん:

イタいって……

桐咲 愛音:

でもそうよ。
いかに花嫁になるか。
花嫁を生かした
試合が出来るか……
それが命題となるわ。

唐沢 しおん:

…………………………
熱いみそ汁を
相手にぶっかけるとか?

桐咲 真梨:

何その昼メロの
嫁姑戦争で
出てきそうな技っ!

試合前
“戦う花嫁”
唐沢 しおん

いいネタだと思ったんだけどなあ

勝利時
唐沢 しおん:

ありがとうございましたっ。
おかげで、
目指すスタイルが
見えてきた気がします。

桐咲 愛音:

まだまだ荒削りですけれど……
何かを掴んだみたいですね。
どうしますか、マネージャー。
他の新人を見に行っても
良いですし、彼女をもっと
鍛え上げても構いませんが……?

リザルト

よーし、花嫁レスラー修行だ!

敗北時

人間、死ぬ気になれば何とでもなるもんだなあ
育成4人目:大木 真琴

育成4人目 1:大木 真琴
石狩 みな:

根性をたたき直して
やってくれ。

桐咲 真梨:

え……何、唐突に?

石狩 みな:

いや、これから
お前らが担当する
大木の事でな。
ヤツは、私の同期なんだが……
これがもう……
どうしようもないやつなんだ!

桐咲 真梨:

どうしようも
ないって……

石狩 みな:

あいつは、
あいつは
才能はあるのに……

大木 真琴:

はあー、
お米がうんめぇ!

石狩 みな:

……おい。

大木 真琴:

あ、みなさ。
やっほ。

石狩 みな:

何を……
している?

大木 真琴:

…………?
見てわからん?
米食ってるんだけど。
あ、みなさも食うか?

石狩 みな:

いらん!
これからスパーがあるって
教えたよな?
昨日も、今朝も念を押したよな!?
なのに何故、直前に食っている!?

大木 真琴:

……………………あー。

石狩 みな:

…………

大木 真琴:

………………
えへっ、忘れてた!

石狩 みな:

ゲロまみれにされてこい!!

試合前
“お米パワー”
大木 真琴

よ、よろしくお願いします

勝利時
大木 真琴:

うっぷ……吐かねぇぞ……
吐いてたまるかぁ……
お米には88人の
神様がいんだぁ……

石狩 みな:

そうなって
当たり前だ、
バカが……

桐咲 真梨:

みなさん、
何か彼女に
厳しいね。

石狩 みな:

私はなあ、
才能があるのにのほほんと
しているヤツを見てると……
イライラするんだ!

大木 真琴:

みなさには、
心配かけるなあ。

石狩 みな:

心配じゃない、
苛立っているんだ!

大木 真琴:

みなさは、
優しい子だから。

石狩 みな:

やめろ、
優しい子とかいうな!

大木 真琴:

かっこよくて
男前だし。

石狩 みな:

女性に対する
ほめ言葉じゃ
ないからな、それ!

大木 真琴:

これで
女で無かったら
惚れてたよ?

石狩 みな:

その言葉、
ある意味で
私を全否定
してるからな!?

大木 真琴:

だってみなさは
嫁として考えたら
最悪だし……

石狩 みな:

よーし分かった。
喧嘩を売ってるんだな?
いくらだ?
ワンコインで買えるか?

桐咲 真梨:

(……仲いいなあ)

リザルト

みなさは怒りっぽいなあ

敗北時

はれぇ……だ、大丈夫かぁ!?

育成4人目 2:大木 真琴
星空 こがね:

やっはろー!
まこっちゃんの
調子はどうかなっ?

桐咲 真梨:

や、やっはろー?
こがねさんも見学?

星空 こがね:

うん。
やっぱり
気になるじゃん。

石狩 みな:

星空。キサマ何をしに来た。

星空 こがね:

何って、
まこっちゃんの
様子を見に。

石狩 みな:

くるな。
大木の教育に悪い。

星空 こがね:

なんでさー。
みなっち、
同期なのに冷たいよ?

石狩 みな:

やかましい。
貴様はその
なれなれしいの
どうにかしろ。

星空 こがね:

なれなれしいかなー。
そうかなー?

石狩 みな:

なれなれしいだろう!
貴様、こないだの合同練習の時、
滝沢さん(ウチの組長)の事を何と呼んだ!?

星空 こがね:

泉っち。

石狩 みな:

ぶっ殺すぞ貴様!

星空 こがね:

えー、でも滝沢さん
笑ってたじゃん。
嫌がる相手には言わないよ?

石狩 みな:

それでもだ!
尊敬している先輩を
泉っちと呼ばれた方の
身になってみろ!
大木は純朴なんだ。
星空菌がうつったら
どうしてくれる!

星空 こがね:

みなっち病が感染しても
大変じゃん!
家事全滅だよ!!
そこんとこ分かってる!?

桐咲 真梨:

真琴さん、
愛されてますね~

大木 真琴:

いやぁ、照れるなぁ。
こう、気にされると
頑張んなきゃって気に、
ちったぁなるな!

試合前
“お米パワー”
大木 真琴

よぉーし、やるぞ!

勝利時
大木 真琴:

ぐ、ぐふぅ……
や、やっぱなまってるのかな?

石狩 みな:

それでも、
さっきよりは
随分動けていた
じゃないか。

大木 真琴:

そぉ?
それは嬉しいなあ。

桐咲 真梨:

石狩さんと星空さんが
こんなに気にかけるなんて……
やっぱ、同期の絆って
強いんだねー。

石狩 みな:

同期だから
気にかけているわけではないぞ。
星空は
どうでもいいしな。

星空 こがね:

みなっちひどい!

石狩 みな:

私が気にかけているのは、
大木に才能があるからだ。
入門したての頃は、
私も星空も
敵わなかった。

星空 こがね:

強かったよねー。
あの頃のまこっちゃん。
ただのチョップで
私たちKOされてたもん。

石狩 みな:

ただのでは
ないだろう……
顔面に入れて
くるからな。

星空 こがね:

「あ、喰らった」
と思った時には
意識飛ぶしね。
……いつからか、
アレ使わなくなっちゃったよね。
いつからかっていうか……
他の同期を、アレで怪我
させちゃってからなんだけどさ。
まこっちゃんが攻撃を
ためらうようになったの。
もう……
いいと思うよ?

石狩 みな:

ああ。

大木 真琴:

…………

リザルト

…………

敗北時

二人とも、勝ったぞー!

育成4人目 3:大木 真琴
ホワイトフェイス:

やあ、どうだい。
彼女の調子は?

星空 こがね:

あ、シロちゃん。
うん、結構順調だよっ♪

石狩 みな:

だから貴様、
先輩に対して
その口のきき方はっ。

ホワイトフェイス:

いいんだいいんだ。
私がそう呼んで欲しいと
頼んでるんだよ。
時代が時代だしね。
全員が全員、
体育会系である必要も無いだろう?
むしろ、みなにも
「シロちゃん」と
呼んで欲しいくらいさ。
「白面さん」でも
かまわないよ?

石狩 みな:

いえ、自分はっ
……そんなっ。

ホワイトフェイス:

みなは固いなァ……
まこちゃんは、何がいい?

大木 真琴:

そんじゃあ……
シロちゃんで!

星空 こがね:

うん、
それがしっくりくるよね!

ホワイトフェイス:

いいね。
仲間っぽい呼び方だ。
仲良しな感じがする。
私はそういう気安いやりとり
好きだよ。
その調子で、ぜひ頑張って欲しい。
なにせ
頑張ってくれないと、
仲間でいられなく
なってしまうからね。

大木 真琴:

へ?

ホワイトフェイス:

聞いてないかい?

大木 真琴:

何を?

ホワイトフェイス:

役立たずはサヨナラって話さ。
世の中って言うのは
なかなか世知辛いものでね。
いつまでも結果を出せない者を
養っていく余裕は、
この会社にだってないんだ。
つまりクビだ。

大木 真琴:

そ、そんなぁ!
困る! 困るよシロちゃん!
故郷のみんなが
どんなに心配するか……

ホワイトフェイス:

なら、頑張らないと。
まあ、まこちゃんの
事情も聞いては
いるんだ。

大木 真琴:

…………

ホワイトフェイス:

嫌だよね、
人を破壊する感触というものは。
とても嫌だ。
うん、気持ちはわかるよ。
その上で、言わせてもらおう。
あまり人を
馬鹿にしない方がいい。
君程度の若手が放つ技で、
上の人間が壊されてたまるものか。
上どころか、同期の二人だって
今なら耐えてみせるだろう。
もちろん、これから
スパーする彼女もね。
すでに二度、
当たっているから
わかるだろう?

大木 真琴:

…………
………………はい。

試合前
“お米パワー”
大木 真琴

……行きます。

勝利時
ホワイトフェイス:

どうかな、まこちゃん。
身の程は思い知ったかい?

大木 真琴:

うん!
全力全開で行ったけど……
ダメだったぁ!
私ごときが
遠慮するなんて……
おこがましかったんだな!

石狩 みな:

……ふん。
昔の大木に
戻ってきたみたい
じゃないか。

星空 こがね:

ま、
私は昔の私じゃ
ないけどねー。

石狩 みな:

そうだな。
今の私なら、あの
まさかりチョップも
受けきってみせる。

星空 こがね:

私だって受けれるよー。
2発くらいは大丈夫だね。

石狩 みな:

……その程度か?
私なら4発は
軽いのだが。

星空 こがね:

安全ラインを
言っただけだもんねー。
本気になれば
6発くらい余裕だしー。

ホワイトフェイス:

だ、そうだ。
仲間の成長を
確かめて
あげるといい。

大木 真琴:

うんっ!
4発と6発だねっ!
え、いや……
(ゴスッ)
       ちょ、まっ……
       (ドガッ)

大木 真琴:

あの、シロちゃん……
2人とも、一発ずつで
動かなくなっちまったんだけど?

ホワイトフェイス:

大丈夫大丈夫。
ほら、怪我は
していないだろう?

大木 真琴:

ほんとだ!

桐咲 愛音:

ふふ……どうやら、
彼女も持ち直したようですね。
どうしますか、マネージャー。
他の新人を見に行っても
良いですし、
彼女をこのまま鍛え上げても
構いませんが……?

リザルト

いやー、安心したらお米食いたくなってきたー!

敗北時

大丈夫……だよね?