PCエンジンズワールドオブダライアス

Last-modified: 2018-10-12 (金) 05:57:25
 

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ソフトと音楽CD同時発売を狙ったものの、ゲームのメディアがHuカードからCD-ROMへ移行。スーパーダライアスと名を変え、アーケード音源を直接CDで鳴らす方法を採ることになる。結果このCDはサウンドトラックとは呼べないまま世に出てしまった訳だが、1年後逆移植ともいうべきHuカード版「ダライアスプラス」が登場。結果ダライアスプラスのサウンドトラック的存在となった。アレンジバージョンはポップクラシックのフィールドで活躍する磯田健一郎が担当。サックスを5本用意して編み上げるという珍しい編成だが、元が持っていた浮遊感と倒錯感は継承。弦のイメージが強いゲームだけにかなり勇気のいる構成だが、なかなか面白い。隠しトラックでCD演奏終了後の38トラック目に、アレンジがリプライズ収録される演出あり。(文/rps7575)

 

 

PCエンジン(以下PC-E)に移植されたダライアスの内蔵音源BGMを収録したアルバム。PC-EへのBGM移植は磯田建一郎が担当。音的にはかなり凝った内容でこのハードの音源にしてはチープながらも味わい深い類の音を絞り出しなかなか気合いの入った仕事を思わせる。同レーベルで同じくPC-E版ドラゴンスピリットのBGMを収録したアルバムがあるが、職人仕事としてはこのダライアスのほうに軍配が上がるようだ。PC-E版オリジナルBGM以外にはCosmic AirwayとBoss Scene7のアレンジ曲を収録。ところで、移植とアレンジを担当した磯田建一郎という人物、なにやら色々な音楽に手を伸ばしているらしく、ゲーム音楽では他にファミコンでも何作か曲を担当したゲームがあるらしいが詳細は不明。文筆業にも積極的なのか、パソコンゲーム雑誌ポプコムでコラムを連載していたものの、商業誌に載せるべきではない明らかに乱暴な文章が不評をかったのか、知らない間に消滅していたり、ポストマーラーのシンフォニストたちという本を出版していたり、その流れからか、クラシック関係の書籍でもこの人物の名前をたまに目にすることがあるが、専門はクラシックではないらしく何の音楽をメインに作っているのかよく判っていない。どのジャンルに於いても絶対的な名声を確立していないとなると、器用貧乏な人物像を想像してしまうが、このアルバムを聴いている限りでは、一つ一つの仕事にはキチンと熱を入れて取り組むようだ。(文/鷹丸氏)

 

 

表記:PC Engine's World Of Darius
型番:APCG-4001
発売:1989-11-5
作曲:小倉久佳(タイトー/ZUNTATA)
編曲:磯田健一郎
開発:NECアベニュー
機種:PCエンジン

 

 

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