Train Simulator 2015

Last-modified: 2017-10-26 (木) 03:36:49
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Train Simulator 2015(TS2015)は、2014年9月18日に提供を開始。従来のTrain Simulator 2014からのユーザーは、TS2015仕様へのアップグレードが提供された。キャッチフレーズは「Master Your Machines」。

2015年9月17日以降は、Train Simulator 2016へと移行している。

収録路線と車両

2014年9月18日以降にTS2015本体を入手すると、以下の路線・車両を同時に入手可能である。

TS2014からのユーザーは、本体機能がTS2015仕様へと更新。特にメニュー画面の配置が大きく変わった。

今回の収録路線・車両をTS2014から保有している場合、いずれもTS2015仕様への更新が提供される。未保有のDLCがある場合、新規提供の801系を除き別売となる。

ECML: London - Peterborough

ロンドンのキングスクロスからピーターバラ、ヨーク、ニューカッスルを経由して、スコットランドのエディンバラへ至る主要幹線。このアドオンでは起点側のロンドン・ピーターバラ間を収録。

車両は都市間列車用のHST、近郊列車用の365系電車を運転可能。

Hitachi Class 801

イギリスの都市間列車で使われるHSTとインターシティ225の置き換えのため、日立製作所が製造した高速電車。設計最高速度は225km/h、最高運転速度は201km/h。東海岸本線では2018年に運用開始予定。

TS2015への更新の際に新規で追加され、TS2014までのユーザーにも無償配布された。2016以降はECMLの路線アドオンに収録する形で入手可能なほか、TS2015時代の単品利用可能DLCに入っていたりする。

なお、TS2012で導入されたHitachi Super Express?を保有していた場合、同車は801系に置き換わる形で提供を終了する。

NEC: New York-New Haven

アメリカ合衆国の最大都市ニューヨークから、北東のコネチカット州ニューヘイブンまでの区間。アムトラックの都市間列車とメトロノース鉄道の通勤列車が行き交う。

車両は2014年デビューのアムトラックACS-64機関車、貨物列車用にCSXのSD40-2を収録。客車は1970年代デビューのアムフリート客車、貨車はCSXの各種車両が付属。

Amtrak Acela Express

2000年に運行開始した、ボストンとワシントンD.C.を結ぶ高速列車。車両はボンバルディアとアルストムの共同制作で、TGVと同じく両端に動力車を配置した準動力集中式を採用した。最高速度は217km/h。

2011年にNortheast Corridor路線のシナリオを含む単品DLCとして発売されていたが、今回のTS2015に合わせて改良され、ニューヨーク-ニューヘイブン路線向けのシナリオも追加された。

Munich - Garmisch-Partenkirchen

ドイツ南部のミュンヘンから南下し、アルプス山脈の麓にあるガルミッシュ・パルテンキルヒェンへ向かう路線。峠を越えてオーストリアのインスブルックへ向かう山岳ルートの一部を構成する。

車両はドイツ鉄道の近郊型電車で2両連接の425系を収録、ほか101形や294形機関車などもミュンヘン近郊で見ることができる。

DB BR 411 ICE-T

ICEネットワークを高速新線を作る需要の薄い線区に広げるべく、在来線での高速運転を行える車両として登場。急カーブを高速で通過できるよう、振り子による車体傾斜を採用した。

2013年にHamburg-Hanover路線向けシナリオを含めた単品DLCとして出たものを、TS2015でガルミッシュ路線向けにシナリオを加えて収録された。

紹介映像

メインの紹介映像。本体の収録路線と車両の紹介。

&flash(https://www.youtube.com/v/lfTM9GDQFyM,640x360);

コメディー形式でのTSの魅力の紹介。

&flash(https://www.youtube.com/v/3wn4Pl2-9vI,640x360);

TS2014に引き続く「We Are Rail Fans」キャンペーンの第2弾。第1弾に引き続き、ナレーションはイギリスの俳優ション・ビーンが担当、曲も第一弾と同じくイタリアの作曲家、ジョヴァンニ・アルビーニ(Giovanni Albini)が手掛けた。

&flash(https://www.youtube.com/v/NeJfDDN96JU,640x360);

新機能

UI更新

UIが大幅に更新され、シナリオ選択画面などのレイアウトが大幅に変更された。

BGMもTS2014と別バージョンに変更。ただし今回のWe Are Rail Fan映像とは違うバージョンである。

TSアカデミー

TSの車両の運転や操作を学べる「TS Academy」のコースと車両が用意され、TS2014までのユーザーも含めて無償で提供された。TSアカデミーに対応した実績も追加された。

教習車両も既存の車両アドオンをベースに、アカデミー仕様の外観に塗られている。種車となったアドオン自体の収録はなされていない。

空表現改良

雲が天候や時間帯で変化したり、3Dで動いたりするようになった。Sundog Software社が開発した「SilverLibing」の技術を用い、標高が高いと雲が地面すれすれを動くなど、雲らしい動きに近づけている。

空自体も時間帯によって変わるようになり、夕焼けの表現も可能になる。

シナリオ改良

プレイ、編集制作の両面で改良が加えられた。

プレイ中のシナリオをポーズメニューから直接、最初から即座にやり直せるようになった。クリックの手間が減り、速度超過での減点、停車駅を通過した際などにやり直す際の手間が減ることになる。

また、これまでのシナリオは必ず停車状態からの開始であったが、プレイヤー列車が走行中の状態から開始できる設定が可能となった。駅間や通過駅からのスタートが実感的になる効果が見込める。今回新規収録のシナリオでもこの機能が使われている。

これまでは客車には回送だろうと必ず乗客が乗っていたのだが、今回で客が乗らなくなる設定が可能になった。回送列車や車庫留置車の再現がより実感的になる。

マップエディタ改良

アセットを多角形の範囲で均等に一気に配置できる「Asset Block」の機能を実装。TS2014では四角形での対応が可能であったが、今回からは形状に囚われない多角形の仕様が可能となった。

また、オブジェクトをCtrlキーを押しながら回転させると一定角度単位でスナップする機能が実装された。同時にランダムで角度回転して配置する機能も実装され、樹木など向きが揃うと不自然なオブジェクトの配置が容易になっている。

青写真エディタ改良

アドオン制作に使う青写真エディタを更新し、ツールバーの表示や一部分のみ出力といった細かい機能追加がなされた。複数人数で機関車のような複雑な構文を編集する作業が円滑になる点が見込める。

エディション別解説

Standard Edition

標準版。

Steam Edition

標準版に加えてアメリカのPacific Surfliner LA - San Diego路線、ならびに同路線のシナリオを含む通勤列車2車種がセットに追加される。