マウスについて

Last-modified: 2008-08-16 (土) 14:06:00

マウス




1章 低センシのプレーヤーが多いのはなぜか?

FPS初心者は瞬時に照準を動かすことができる高センシのほうが良いと考えがちだ。
もっともな考え方であるが、なぜ低センシプレーヤーが多いのだろうか。


戦闘では基本的に照準は相手の頭の高さにあわせておくことが多い。
そしてその高さを維持しながら水平に照準を動かしながら移動を行う。
つまり、マウスを真横に動かすわけである。



ここまではセンシの高低とは関係なく、一つの基本的戦闘スタイルと考えて欲しい。


人間は真横方向にマウスを正確に移動させることは困難で、
どんなに気を配っても微妙に上下してしまう。戦闘中なら尚更だろう。
高センシはマウスのそんな微弱な挙動でさえ検出してしまうのである。
無論、微弱な挙動を検出したマウスは照準を相手の頭の高さからずらしてしまう。
そこで、そのような不要な挙動をマウスの反応できるうる最小に留めるには検出度、
つまりセンシを低くするのである。



センシを低くするほど、マウスの移動距離を多くする必要が出てくる。
マウスの移動距離が多くなればそれだけマウス移動時間が多くなり、
視界外からの不意の攻撃への反応が遅れてしまう。
これは低センシプレーヤーの宿命であるが、レーダーやその他の技術・経験で視界外からの敵襲自体を
未然に防ぐことができる。



余談であるが、ゲーム用マウスなどではマウスの上下と左右のセンシを別々に設定できるものも存在する。
上下のセンシを低く、左右のセンシを高くすることにより低センシと高センシのそれぞれの弱点を
克服した画期的なことである。



2章 レーザーマウスと光学マウス


レーザーマウスが世間に認知されるようになって久しい。レーザーを媒体として用いることにより、
マウスの設置面の検出度を飛躍的に高めることが可能になった。
マウスパッドが不要な上、
設置面が光学マウスでは誤作動を起こす透明な素材でも正常に動作することが可能だ。
ゲームプレーヤーも続々とレーザーに移行すると思われたが、現状は光学が不動の地位を占めている。
1章で述べた通り、レーザーでは不要な挙動すら過敏に検出してしまうことも勿論であるが、
現在のレーザーには他の致命的な欠点が存在する。



それは暴れである。
暴れとは検出できうる挙動を超えたマウスの移動を行うと
ポインターがあらぬ方向へ移動してしまう現象である。
暴れ自体は光学・レーザー・ボールでさえも存在するが、現在のレーザーマウスにそれが顕著に現れる。
レーザーマウスの許容量が光学マウスのそれを大きく下回っていることが原因である。


普段の生活を行ううえでのマウス移動にはまったく縁のない暴れであるが、
前述した通り、低センシプレーヤーはマウスの移動距離が必然的に多くなる。
距離をより速く移動させることにより、大幅な視点移動の際の隙を小さく出来る訳であるが、
ここで暴れという現象にぶつかるのである。
なお、高センシプレーヤーには影響が少ない上、挙動をより大きく検出するレーザーマウスを選ぶのも一つの手である。



しかしながら技術の進歩により許容量を光学のそれに追いつくようなレーザーマウスも
近年発売されており、恐らく光学マウスの時代も残りわずかになることだろう。





3章 被せ持ちと掴み持ち

今章ではマウス操作時の持ち方について触れる。
マウスの持ち方は大別して2通り存在し、マウス全体を手のひら全体で覆うように被せる被せ持ち、
マウスを掴み指で支える掴み持ちである。
主に前者は腕全体もしくは手首で、後者は指もしくは手首で操作するのに適している
もちろん腕全体でマウスの操作を行うのと、指先でそれを行うのとでは精密性の違いが必然的に出る。
勿論後者がより精密な動作が可能。
ここで再度、センシの話題になるわけだが、低センシは性質上精密な動作よりも移動範囲或いは距離を
いかに速く移動できるかが重要になるため、腕全体での動作を行う被せ持ちが適しているのである。
それに対し、より精密な動作を必要とする高センシには掴み持ちが適していると言える。





4章 ひじ移動と手首移動

マウスの持ち方に違いがあるように腕の位置にも違いがあります。
ひとつは「ひじ」を支点に腕を振るやり方、支点からマウスまでの距離が長いため楽に大きくマウスを移動させることができ、主に低センシプレイヤーに多く見受けられます。
もうひとつは「手首」を支点に腕を振るやり方、手首を固定することにより細かい操作の安定性が増します、高センシプレイヤーに向いています。ただし振れ幅が小さいためマウスの起動が円を取りやすく、アサルトでのAIM操作がしにくいという欠点を持っています。