スマブラ個人小説/Hooの小説/キャラクター紹介など

Last-modified: 2009-12-07 (月) 21:00:07

ここでは主に登場人物の紹介をしていこうかと思います。キャラの口調は私のイメージで決まります。
後で小説内でどういう状況になっているかも説明されていくかもしれません。
途中から複数のキャラが同時に出てきますが、具体的な行動などをまだとっていないキャラの説明は割愛させていただきます。ちなみに、ムリキャラに関しては名前の後にカッコで登場作品も記載します。
また、キャラのセリフの一部には何かしらのパロディが含まれていることもありますが、ご了承ください。


追記:スマブラ未登場のキャラに関しては、その作品のことを知らないという方がいることを考慮し、キャラの概要とこの小説での動向を分けて紹介したいと思います。(基本的にwikipediaやニコニコ大百科、ニコニコMUGENwiki等のサイトの記述を参考にしている、ということをご了承ください)ちなみに後書きでの登場がメインのキャラは、それほど詳しい説明も必要ないと思うので簡潔に済ませています。
また、スマブラキャラの方はすでに性格などは把握されていると思いますので、非常に簡素な内容になってしまっていますが、どうかご容赦を。(一部例外はあり)

目次

世界観とちょっとしたあらすじ

亜空の使者から一年後の世界で、亜空の使者本編の内容は「亜空事件」と呼ばれるようになった。
ある日、マスターハンドは戦士たちに「空中スタジアムに来てほしい」という手紙を送る。
その手紙がすべての始まりであった……。
戦士たちはマスターハンドからタブーが“この世界”、そして“もう一つの世界”の実力者たちと手を組み、復活をもくろんでいることを知らされる。戦士たちはそれを止めるべく、タブーと手を組んだ者たち――『禁忌の継承者』たちを止めに行くべく再び戦いを始めるのであった。

“もう一つの世界”とは

マスターハンドが偶然見つけた亜空間の中に繋がっていた“この世界”とは異なる世界のこと。タブーは一年前の戦いで敗れた後、そこに逃げ込み、復活の機会を待っていた。おそらく戦士たちをついでに殲滅するべく、アーカードのような実力者たちを探していたものと思われる。

戦士たち

亜空事件に関わった者たちのこと。今回はマスターハンドの要請により更に何名か加わっている。
一部の戦士はマスターハンドが指定した時刻よりも早く空中スタジアムに来ていたが、そこでアーカードの襲撃を受ける。交戦している最中に残りの戦士たちも姿を現すが、突然現れた謎の裂け目に全員吸い込まれてしまった。
実は、それは八雲紫が作り出したもので、裂け目の中の空間(スキマ)にてマスターハンドと再会。
禁忌の継承者を倒しに行くべく、六つのグループに分かれる。
また、Mr.ゲーム&ウォッチはデデデにさらわれていて、影虫を生産させられていたが、今度はアーカードにさらわれてしまう。
第22話にて全員が空中スタジアムで合流。紫の計画によりタブーのエネルギー体を封印しようとするものの、アーカードの介入により失敗。そして、「亜空間に来い」と言ったアーカードと決着をつけるべく、彼を追いかける。

チーム分けについて

第7話にて戦士たちは六つのグループに分かれるが、誰がどの継承者を倒すのかを途中で作者が忘れてしまわないようにするために記載。
vsクッパチーム(第8,9話)
マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー、アイスクライマー、ソニック
vsガノンチーム(第10,11話)
リンク、ゼルダ、トゥーンリンク、マルス、アイク、ドンキー、ディディー
vsデデデチーム(第12,13話)
カービィ、メタナイト、ピカチュウ、ルカリオ、プリン、リュカ、ネス
vsウルフチーム(第14~16話)
フォックス、ファルコ、クリスタル、オリマー、ロボット
間接攻撃チーム(第17~19話)
サムス、ピット、セネリオ
※幻想郷出身の『禁忌の継承者』と戦うチーム。紫曰く「強力な飛び道具を使ってくる」ため、それに対抗するため間接攻撃を得意とする者たちで構成されている。このチームには「紫の知り合い」二名が後で加わる予定。
vsUnknown(不明)(第20、21話)
スネーク、ファルコン、ワリオ、ワルイージ、ポケモントレーナー
※念のために言っておくが、オッサン中心のチームを作りたくてこうなったわけではない。
ただの偶然である。平均年齢はグループの中で一番高いかもしれないが。

チーム分けについて(その2)

第23話にて、亜空間最深部に待ち受けるアーカードの他にレプリカ(ゲーム&ウォッチの項を参照のこと)と戦わないといけないことが判明したので、主にレプリカを倒すチームとアーカードと戦うチームの二つに分かれることになる。以下にその内訳を記載。

レプリカと戦うチーム
チーム1:ルイージ、ヨッシー、ドンキー、ディディー
チーム2:レッド、プリン、カービィ、デデデ
チーム3:サムス、ピカチュウ、フォックス、クリスタル
チーム4:クッパ、ガノン、ワリオ、ロボット
チーム5:ネス、リュカ、ピット、魔理沙
チーム6:アイク、マルス、セネリオ、霊夢
アーカードと戦うチーム
マリオ、ピーチ、ワルイージ、リンク、ゼルダ、トゥーンリンク、アイスクライマー、メタナイト、オリマー、ファルコ、ウルフ、キャプテン・ファルコン、ルカリオ、スネーク、ソニック、ゲーム&ウォッチ、レミリア

レプリカの数はゲーム&ウォッチ曰く「少なくとも六体」を参考に、それらを倒すチームは六つに分かれている。

マリオ

一人称 「俺」
もはや説明不要の超有名人。その高い身体能力を生かし、クッパをはじめとする悪役を倒した回数は数知れず。
今作での主人公的ポジションを担っている。
なお一人称の「俺」については、ニコニコRPGというフリーゲームにおいて、彼の一人称が「俺」となっていたことに筆者(Hoo)が影響を受けたため、こうなった。口調などもニコニコRPG準拠で、やや乱暴な感じになっている。

この小説での動向

亜空事件の後、いつ強敵が現れてもいいようにと、ルイージと仕事の合間に修行していた。
基本的にマリオがルイージ相手に勝ち続けてきたが、ルイージの成長を認めている様子。
マスターハンドから手紙をもらった時には、すでに知り会いという知り合いが亜空事件に参加していたために、誰か新しい戦力を連れていくつもりは無かったが、ワリオからの電話を受け、ワルイージが参戦するのを知ることとなった。ついでに、彼らのペースに巻き込まれてしまう。
空中スタジアムにてアーカード対峙した際は、攻撃を受けてボロボロになるものの、不屈の闘志を見せた。そのため、アーカードに一番最初に戦士たちの中で「人間」であると認められた。
その直後、紫の能力によって他の戦士もろともスキマ送りにされ、事なきを得る。
そしてようやくマスターハンドと再会し、タブーが復活しようと企んでいることを知った。
彼はルイージたちと共にクッパの元へ向かったのだが、ピーチの豹変ぶりに驚愕することに。この時、無駄に冷や汗を流していたに違いあるまい。
そんなこともあったが、無事にクッパの洗脳を解くこともでき、タブーのエネルギー体を手に入れて空中スタジアムへと戻る。
空中スタジアムに戻った後、再びアーカードと相見えることに。彼に戦う理由を問われ、「“この世界”を守るために戦う」と答えた。
その後、亜空間へ去ったアーカードを追いかける。その途中で、クッパからスマッシュボールを譲り受けた。
周りの戦士たちが次々とレプリカの相手をして減っていくなか、ついにアーカードと再会。
彼の真意を聞き、全力で相手をして倒してみせることを約束する。そして激闘の末に、切り札のマリオファイナルを出してアーカードを倒すことに成功した(ただし直接的に止めを刺したのはアンデルセンである)。
アーカードたちが元の世界へ戻ることになった時に、再び闘争の約束をしてこの物語は幕を下ろした。

ルイージ

一人称 「僕」
もはや説明不要の超有名人(の弟)。マリオとの手合わせには勝ったことがないが、着実に力をつけているようだ。
ちなみに、第8話ではセリフを一言しか言っておらず、マリオ一行の他のメンバーと違い、そのセリフも印象的なものではない。影の薄さはここでも健在といったところか。

ワリオ

一人称 「オレ様」
マリオに電話をかけ、開口一番に大笑いをして面食らわせる。マスターハンドの手紙に対し、ワルイージを連れていくことを決める。普通の会話においても豪快な笑い声をあげちゃったりしています。ただし、シリアスな場面ではそれなりに真面目になる。ただし、27話では大惨事を起こしてしまった……。

ワルイージ

一人称 「オレサマ」(状況に応じて変わる可能性あり)
新たに参加することになった戦士の一人。マリオに間延びした声で自己紹介をし、ワリオとはまた違った意味で面食らわせた。この小説内ではワリオの弟分という設定。
語尾に「ww」を付けたりして、話し方が安定していない。
第20話では本気を出しそうになった阿部さんを止めたため、ある意味ではMVPかもしれない。
ただ、シリアスな場面でも微妙に空気が読めなかったりする。

ピーチ

一人称 「私」
キノコ王国のお姫さま。いつもクッパにさらわれてばかりの人…なのだが、そんなことが続いていたことに何か思う所でもあったのか、今回は逆にクッパ城を攻めるという、いつもとは逆転した状況下において、「今までの落とし前がつけられる」と嬉しそうに言った。手始めに城内にいたクリボーたちをフルボッコにする。
クッパとの闘いにおいては真っ先にフィギュアにされたものの、戦闘が終わった後に悲願を果たす。

ヨッシー

一人称 「僕」
大食いとよく呼ばれる恐竜。クッパ城に入ろうとした際に、門番のハンマーブロスとの押し問答を文字通り舌を使って解決した。
相手の話を聞かないような人を黙らせるには、ヨッシーを頼りにした方がいいだろう(捕食的な意味で)
そうすれば、相手はお詫びとして、その身を犠牲にして卵をくれるのである。

ドンキー

一人称 「俺」
リンクたちと共にガノン城に行くが、そこでガレオムと応戦。
ガレオムのパンチを自らの拳ではじき返すという豪快な戦い方をして見せた。

ディディー

一人称 「オイラ」
こちらもドンキーと同じくリンクたちと共にガノン城に行くが、ガレオムとの戦いをドンキーたちに任せて
城に入ってガノンを追いかける。

フォックス

一人称 「俺」
雇われ遊撃隊「スターフォックス」のリーダー。亜空事件の後は仕事の依頼がなくて、暇を持て余していた。
クリスタルに弱い。
空中スタジアムに一緒に行かないかとウルフを誘ったものの、連絡がつかなかった。
その後、禁忌の継承者と化したウルフと戦うために、グレートフォックスに乗ってサルガッソーへ向かう。

ファルコ

一人称 「俺」
雇われ遊撃隊「スターフォックス」のメンバーの一人。フォックス同様に暇を持て余していた。
フォックスとクリスタルのやり取りを見て、呆れることもしばしば。
空中スタジアムではアーカードに先制攻撃を仕掛けるものの、返り討ちにあってしまった。
第14話では、ジャンケンに負けたことでロボットを無理やりアーウィンに乗せる羽目になってしまう。
アーカードにやられた件に関しては、「借しができた」と考えており、リベンジする気でいる。

クリスタル

一人称 「私」
雇われ遊撃隊「スターフォックス」のメンバーの一人。亜空事件にはあまり関わることができなかったが、今回はフォックスに頼み込むことで、参加を許してもらえた。
フォックスたちと同様、サルガッソーに向かう。

リンク

一人称 「俺」
空中スタジアムにガノンドロフと一緒に行こうとしたが、連絡がつかなかったようだ。
ガノン城にて、禁忌の継承者と化したガノンドロフと戦うことを決める。
戦った際には、止めを刺すという一番おいしいところを持って行った。
まあガノンの宿敵ということで仕方あるまい。

トゥーンリンク

一人称 「僕」
リンクと違い、こちらはガノンが造ったガレオムと戦う。
あまり目立っていなかったが、腕に爆弾を投げたり、足に攻撃したりと、相手の動きを制限する攻撃をして、
戦況を有利に運んでいた。

ゼルダ

一人称 「私」
禁忌の継承者となったガノンに、タブーのエネルギー体を渡すよう頼むも、あっさりと断られてしまう。
リンクたちと共に、城の中に逃げたガノンを追いかける。

ピット

一人称 「僕」
光の女神・パルテナの親衛隊長を務めている天使。
二つに分離させて双剣としても扱える神弓を武器とする。
神弓から放たれるパルテナアローは、所有者の意思によって矢の軌道を操ることができるというもので、彼は亜空事件の後も訓練を続けていたことにより命中精度(矢の軌道を操る能力)が上がっている。

アイスクライマー(ポポ&ナナ)

一人称 ポポ「僕」 ナナ「私」
一年中防寒着を着ている二人組。二人は仲良しで、片方がしゃべるともう片方もしゃべりだす。
クッパ城においては、ピーチの豹変ぶりに恐れをなしてしまった。

カービィ

一人称 「ボク」
言わずと知れたピンク玉。
デデデと一緒に空中スタジアムに行こうとしたが、気分が悪いから行けないと断られてしまった。
その後、メタナイトたちと共にデデデ城に行く。
基本的に前向きな性格で、メタナイトやデデデを励ますといった場面も見られる。

メタナイト

一人称 「私」
仮面の剣士。彼の剣技は音速に達すると言われているとか。
第12話では、自分がデデデの側近でありながらデデデが禁忌の継承者になったことに気付けなかったのを悔やんでいるが、カービィとネスに励まされる。

キャプテン・ファルコン

一人称 「私」
F-ZEROのパイロット。ソニックに次いで、足の速さには定評がある。
ファルコンパンチで誰かが巻き込まれるのは亜空事件以来のお約束である。

サムス

一人称 「私」
バウンティ・ハンター。
第6話にてフィギュア化している最中に見た夢の中で、パワードスーツの精から「危険が迫っている」というお告げを受ける。ただ、初めて自己紹介をされた時には外見が外見だけに危うく逃げ出してしまうところだった。
間接攻撃チームのメンバーに入るものの、パワードスーツを着て体格が大きくなっているのが災いし、
弾幕を避ける訓練はすぐには上手くいかなかった。

アイク

一人称 「俺」
グレイル傭兵団団長。スターフォックスとは違い、仕事の依頼はちゃんと来ているようだ。
マスターハンドの手紙に対し、セネリオを連れていくことを決める。
ガノン城に行った際には、二手に分かれてガノンとガレオムを倒すことを提案したりと、機転が利く面を見せる。

セネリオ(FE蒼炎・暁)

一人称 「僕」
グレイル傭兵団の参謀。戦術を立てることが得意で、軍師としての役割をこなすこともある。
原作では、FEという非常に多くのキャラが出演するゲームの中において、主要登場人物に次ぐ頻度で物語に関わってきた。いわゆる準レギュラー。主に戦術の提案や、軍の経理を行うサポート的な役割をする。
性格はというと、徹底した合理主義者。「傭兵は利益のために動く」というようなことを断言したこともあるくらいである。
また、他人と関わることを好んでいない節があり、常に丁寧語で他人行儀、喋ったかと思えば辛辣な物言いで、トラブルを起こすなんてこともある。蒼炎では支援会話できる相手が二人しかいないことからも尚更。
グレイル傭兵団長のアイクは、そんな彼が信頼している数少ない人物である。その理由はネタバレの中で。
蒼炎から三年後の世界が舞台となっている暁では、多少は丸くなったようで、誰かと騒動を起こすというシーンは見られなかった。この小説での時系列は蒼炎と暁の中間ということで、彼の性格は暁のものに近いという設定。

原作でのネタバレ

彼の額には「ゆ」みたいな形をした印があるが、これは「印付き」という、ベオク(人間)とラグズ(獣の力を持った種族)の混血であることを表している。
印付きは存在してはいけないとされているため、迫害され続けている種族である。
これが原因で彼は幼いころ、見知らぬ女性に愛情もなく育てられ(彼曰く「何か義務のようなものでもあったのだろう」)、挙句の果てに、額の印を精霊の護符と勘違いした年老いた賢者に売り飛ばされて魔道を習わされたという過去を持つ。
そして賢者の死後は路頭をさまようことになり、飢え死にしかけるのだが、偶然近くを通りかかったアイクに食べ物を分けてもらったことで事なきを得る。これがきっかけでアイクに絶対の信頼を置いた。
セネリオが他人と積極的に関わろうとしないのは、印付きであるということが主な原因である。

更にネタバレ。血縁関係について

実は彼、デイン王国の王であり蒼炎のラスボスでもあるアシュナードと、その妃である竜鱗族の女性との間に生まれた子どもである。……すごい親子だ。
ついでに言うとその女性の父親は、かつて邪神を倒した三雄の一人であるゴルドア王国の王であるため、セネリオのじいちゃんは三雄の一人ということになる。……すごい孫だ。
そんな奴らの遺伝子を受け継いでいるのなら、彼がゲーム本編で高い成長率を誇るのも分かるような気がしなくもない……。

……え?この小説の終盤で微妙にネタバレしてるだろって?マア、キニスンナ (^^;

この小説での動向

アイクの誘いにより、今回の件に参加することを決める。
それで空中スタジアムに着いたはいいが、その直後にスキマ送りにされてしまった。
スキマの中ではマスターハンドから禁忌の継承者の話を聞き、グループ分けとなった際には、魔法が使えるということでサムス、ピットと共に間接攻撃チームのメンバーになった。
そして紫に遺跡まで送ってもらい、霊夢と魔理沙に協力してもらうことに。禁忌の継承者の一人であるフランドールと戦う準備をするため、彼女らに弾幕の避け方を指導される。
その後、フランドールとの戦闘時には、こちらがピンチになりかけたら作戦を提示したりと、サポートもしている。ちなみにこの時、ピットはフィギュア化していたわけだから、ちょうどハーレm……いや何でもない。
結果的に負けてしまったものの、そこへ駆けつけたレミリアと咲夜が戦闘を収束させたので、大事には至らなかった。フランドールからタブーのエネルギー体が回収され、このまま空中スタジアムへGO……と思いきや、フランドールの疲労が激しかったために半日ほど休むことに。
休んでいる最中に見た夢の中で、自分が持っている魔道書の精霊と遭遇、カオスな時間を味わう。
で、そんな夢から覚めた後は、ちょうど寝ずの番の交代をするところだったレミリア、咲夜の二人と僅かながら会話を交わした。ちなみに彼は他人を呼び捨てにしているが、咲夜のことは思わずさん付けで呼んでいた。さんを付けろよ、デコ介野郎というやつか
そんなこんなで空中スタジアムに着いた→亜空間に行く、は他のキャラと同じ流れである。
アーカードがレプリカを造り出して戦士たちの行く手を阻もうとしているのを知ると、「レプリカを必要最小限の人数で相手をし、できるだけ多くの戦力を対アーカード用に回す」という変則的なチーム分けを提案した。彼はアイク、マルス、霊夢と共にレプリカの一体を倒す予定だったのだが、諸事情によりアイクだけがレプリカと戦い、他はアーカードと戦うことに。
アーカード戦では一度ピンチになるも、霊夢に助けてもらうことで難を逃れた。……実は彼女に囮にされていたというのは内緒だ。とはいえ、今度は霊夢が攻撃を受けそうになった際にはそれを阻止し、即席ながら彼女とのコンビネーションを見せた。


実を言うと、この小説ではアイクと共闘したシーンが一度も無いということに今更ながら気付いたり。

マルス

一人称 「僕」
アリティア王国王子。始めてガノン城を見たときには、感嘆の声を上げた。
一国の王子が感心するのだから、ガノン城の立派さは推して知るべし。
ガノンと戦った際にはカウンターでガノンの剣を受け流して反撃するなど、活躍の場を見せた。

レッド(ポケモントレーナー)

一人称 「僕」
ゼニガメ、フシギソウ、リザードンを手持ちに持つポケモントレーナー。
第20話では周りに年長者が多い中で悩んでいたりと、苦労人な雰囲気を漂わせている。
ちなみに敬語を使うのは相手が年長者か目上の人の場合のみで、同年代が相手ならば普通にため口で話す。

ピカチュウ

一人称 「僕」
電気を操るネズミ。語尾に「~でチュ」と付けるのが口癖。
カービィやメタナイトらと共にデデデ城へと行く。

ルカリオ

一人称 「私」
波導を感知して、どこに何があるのかを感知することができるポケモン。
第12話ではその能力のおかげで、デデデ城に影虫が蔓延していることにいち早く気付いた。

プリン

一人称 「私」
風船ポケモン。語尾に「~ぷり」と付けるのが口癖。
歌うことで相手を眠らせることができるという特技を持つが、効果範囲がプリンの歌声が届く全域である以上、味方まで巻き込んでしまう危険性があるため、その特技を生かすことは無いかもしれない……。

リュカ

一人称 「僕」
PSIを使う少年。性格はというと、若干臆病な節は見られるが、それでも目の前の困難に立ち向かうだけの強さを持っている。カービィやポケモンたちと共にデデデ城に向かう。

ネス

一人称 「僕」
PSIを使う少年。彼もまた、デデデ城に向かう。
見た目の幼さとは裏腹に冷静に物事をとらえることができ、メタナイトを励ます場面が見受けられた。

オリマー

一人称 「私」
ホコタテ運送会社の社員。職業柄なのか、常に丁寧語で話す。
第14話では、落ち込んでいたスリッピーを励ましたりと優しいところを見せた。

ロボット

一人称 「私」
かつて『エインシャント郷』と名乗っていたロボット。
しかし、亜空事件でエインシャント島と部下のロボットたちを失って以来、その名前は封印している。
危うくスリッピーに変な名前をつけられるところだったが、ギリギリセーフ。

スネーク

一人称 「俺」
伝説の傭兵。体術や重火器を用いて戦う。
第20話にて阿部さんと戦闘することになってしまう(これを書いている最中に思ったが、蛇がコブラツイストをかけられるとはこれいかに。ギャグじゃないよ)。彼にとってその戦いはトラウマとなってしまったようだ。

ソニック

一人称 「オレ」
高速移動が持ち味のハリネズミ。何か喋るときには英語を織り交ぜることがある。
空中スタジアムでは、アーカードの攻撃を受けそうになっていたマリオを救う。そして反撃を始めようとするものの、謎の裂け目に吸い込まれてしまった。
クッパ城にて豹変したピーチを見たときには、「crazyなお姫様」と認識した。

Mr.ゲーム&ウォッチ

一人称 「私」
戦士たちの中で最古参の存在。それ故か、丁寧な物腰である。
デデデにさらわれて影虫を生産させられていたと思いきや、今度はアーカードにさらわれてしまったりと、何かと災難に遭っている。
アーカードにさらわれた後、レプリカ(ボスパックンやレックウザのような亜空事件の際に戦った敵。他にも、一部の戦士と因縁のある敵もいる。なぜレプリカと呼ばれるのかというと、影虫を基にして造られた『模造品』だからである)を造らされ、第23話でようやく戦士たちのもとへ返された。

禁忌の継承者

タブーがその身を復活させるために、体内にタブーのエネルギーを宿らせた者たちのこと。全部で七人いて、“この世界”に現れた継承者はクッパ、ガノンドロフ、デデデ、ウルフの四人、“もう一つの世界”から来た継承者はアーカードを含めて三人である。クッパたちは洗脳された状態でタブーのエネルギーが宿っていると思われるが、“もう一つの世界”から来た者たちも洗脳されているのかは不明である。
彼らはタブーのエネルギーが体内に宿っていることで、タブーが使っていた技の一部を使うことができる。
彼らの目的はタブーを復活させるために一か所に集まる(タブーのエネルギー体を運ぶ)ことだったが、戦士たちが阻止しようとしているのを知り、それを迎え撃つものと思われる。

タブーのエネルギー体について

禁忌の継承者がその体に宿しているもの。これが宿っている間は継承者は「タブーの復活」と「それを邪魔しようとする者の排除」という行動を優先する(これが洗脳されている状態)。エネルギー体は継承者がフィギュア化することで取り出すことができる(それと同時に洗脳も解除される)。しかし、それを物理的に破壊することは不可能。
また、洗脳から解放されても、その間の記憶はあまり残らない。

アーカード(HELLSING)

一人称 「私」
英国、ヘルシング家に使役されている吸血鬼であり、対吸血鬼組織『英国国教騎士団(ヘルシング機関)』の 対化物の鬼札(ジョーカー)、殺し屋にしてゴミ処理屋。また、ブラム・ストーカー作『吸血鬼ドラキュラ』に登場するドラキュラ伯爵(ひいてはヴラド・ツェペシュ公)その人である。


はっきり言ってチートの塊。下手をするとラスボスと呼ばれることも……主人公なのに。
使用武器は「.454カスールカスタムオートマチック」及び「対化物戦闘専用13mm拳銃ジャッカル」。どちらも対化け物を想定した強力な弾丸を使用した銃で、常人には扱えないようなサイズと重量を誇っている。それをガンガン撃ってくるからたまったもんじゃない。
他にも拳による殴打など格闘、拘束制御術式という自身の能力制限を一時的に開放する事による吸血鬼の能力としての使い魔(犬やムカデ)の使役などを主な攻撃の手段としている。
また、日光は「大嫌いなだけ」らしく、本来吸血鬼が苦手とするものも割と大丈夫っぽい。
これだけでも十分な脅威となるのだが、彼をチートの塊と言わしめる理由は別にある。
それは不死性だ。原作の吸血鬼は、他人の血を吸うことで命まで取り込め、そのまま自分の能力となるという設定がある(分かりやすく言えば、他人の血を吸う=1UPキノコをゲット、ついでにカービィのように血を吸った対象の能力もゲットできる)が、アーカードの場合は数百万人もの血を吸ってきたため、彼を殺すとなると、数百万回は倒さないといけないことになってしまう。……無茶だ。
この出鱈目な耐久性からか、基本的に攻撃の回避、防御には無頓着……どころか敵に自分の体を木っ端微塵になるまで攻撃させる。銃弾でハチの巣にされるとか首チョンパされるとかそんなチャチなもんじゃ断じてない。ロケット砲を撃ち込まれようとお構い無しである。


……と、ここまでアーカードの強さを書いてきたわけだが、そんな彼を百年前、ただの大学教授であるヘルシング教授(と他三名)が倒してのけたので、決して打倒不可能な存在ではない……はず。

原作のネタバレ

とんでもないスペックの持ち主だが、実は人間に倒されたがっている節がある。
「化け物を倒すのはいつだって人間だ」と作中でも言っており、それは自らが人間を逸脱した、『人間でいる事に耐えられなかった弱い化け物』である事を何よりも忌避していることに由来する。ヘルシング教授たちは人間であったからこそ倒せたということなのだろうか。
超人的な意志を持って戦おうとする人間には彼なりの敬意を払っており、原作八巻で、アンデルセンが重態になりながらも戦う意思を捻じ曲げない様を見たときには、「素敵だ、やはり人間は素晴らしい」と述べていた。だからこそ、アンデルセンが化け物と化してしまった時には残念がっていたのだが。
一方で、自分と同じ化け物に対しては同族嫌悪の感情があるのか、情け容赦のない戦い方を見せる。
とりわけ、あっさりと人間をやめちゃったような『化け物』としての矜持すらない雑魚においては、その態度がより顕著に表れている。
「高貴さも信念も理性もなく、キリにもコウモリにも姿を変えられない。撃たれたキズの回復すらできない。喰うためでもないのに女・子供まで皆殺し、揚句銃弾が切れたら戦う事すらできない。貴様、それでも吸血鬼のつもりか。恥を知れ」
上の台詞は、民家に押し掛けての連続殺人を繰り返していた吸血鬼に向けて放ったもの。その直後に、アーカードはそいつをフルボッコにした。


主観だが、不死者というキャラはただの人間を見下す傾向が多い中で、アーカードは逆に人間のことを深く理解しているため、それが魅力的なキャラとして映って見えるのだと思う。

余談だが、姿を変えるという芸当も可能。「姿形は関係ない」とかで、騎士鎧を着た渋いオッサンになることもあれば、十代前半の可愛らしい少女にも……一言で言うならば、テラフリーダムな吸血鬼である。

この小説での動向

HELLSINGの時系列においては、原作二巻でのバレンタイン兄弟の襲撃を退けた翌日のこと。
暇を持て余していたところにタブーと出会い、一年前に起こった亜空事件の話を聞く。
彼はそれを聞き、“この世界”の戦士たちがどういった存在なのかを気にし始める。タブーは自らの復活のため、彼は戦士たちが自分を満足させてくれる相手か確認するため。
利害が一致した両者は手を組むこととなった。もちろん洗脳はされていない。
そして亜空間に入った直後にマスターハンドと対面するが、タブーから得た「爆発してワープする能力」によって退ける。そしてマスターハンドの独り言を参考に空中スタジアムへ向かうことに。


第3話にて初登場した際には圧倒的な力を見せつけ、二十人以上もいた戦士たちを全滅寸前まで追い込む……が、ソニックの奇襲、そして紫が作り出した裂け目に戦士たちが吸い込まれたことで逃がしてしまう。ちなみにこの時、戦士たちのことを「マスターハンドの狗」と呼んで侮辱していたが、マリオの不屈の闘志を見て、彼のことは「人間」だと評価した。
ワープする能力により継承者たちの中で唯一居場所を特定することが困難な人物であるため、第7話の戦士たちのチーム分けでは討伐対象に含まれなかった。
第13話では影虫を作る手段をフイにしてしまわないようにとデデデ城へ向かい、デデデの持つタブーのエネルギー体もろともMr.ゲーム&ウォッチのフィギュアを奪う。その際に何かを企んでいるような言動を見せるが……。彼がゲムヲを使って何をしていたのかは、第23話で明らかになる。タブーの指示でやって来たようなことを言っていたため、タブーを復活させるという約束は一応守るつもりらしい。
第22話にて、戦士たちが集まっている中に割り込んできて、残りのエネルギー体を強奪する。
その際、戦士たちに戦う理由を聞き、マリオが言った答えに満足して、戦士たちを「マスターハンドの狗」と呼んだことを撤回し、『宿敵』と認める。そして、「亜空間で決着を付けよう」と言い、姿を消した。
戦士たちが亜空間に到着した頃には、既にタブー復活の準備はできていた。
そしてタブーは復活する……が、その直後に彼はタブーを攻撃し、敵対の意思を見せる(もっとも、タブーだって利用済みになったアーカードを倒そうと考えていたのだから、ある意味お互い様ではある)。
理由は、戦士たちを「倒すべき存在」とみなしているタブーに対し、アーカードは戦士たちが「私のような化け物を倒してくれる」と考えていたりと、両者の考えが違っていたことからだ。
化け物としての力を信奉したタブーと、自身も含む化け物を忌避するアーカード。二人の戦いの火蓋が切って落とされた。
ちなみに、この時点でアーカードの不死性が“この世界”では発揮されないことが明らかになった。仮にアーカードが致命傷に至るほどの攻撃を受けた場合、本来ならストックを一つ消費して復活するが、“この世界”だとストックを消費して復活することよりも、フィギュア化という事象が優先されるので、命のストックの数など関係無しにフィギュアになってしまう……といった具合である。彼が拘束制御術式零号を解放した状態と似ていなくもない。
タブー戦はアーカードの勝利となって終わったのだが、死に際にタブーが放ったOFF波動の影響により、自身の持つ再生力すら(一時的にだが)失われてしまう。


……この一連の出来事については、後に妹様が「今のアーカードの状態って『十回ぐらい刺さないと死なないけど実は一回刺されただけで死ぬ』って最終回でカミングアウトした某四天王と似てるよね」と突っ込んでおられていた。


話を戻そう。そのままの状態で、すぐにやってくるであろう戦士たちと戦わないといけないことに不満を述べそうになるものの、「自分が闘争の中に身を投じた以上、何が起ころうと文句を言える立場にありなどはしない」と思い直し、駆けつけてきた戦士たちと最後の戦いを始めた。
ちなみに戦闘の途中で剣を扱う描写があるが、これは原作八巻にて彼がオッサン騎士姿になった時に、いつの間にやら剣を取り出していたシーンがあったことから、「剣はその気になればいつでも取り出せるものだ」と、独自の解釈を加えたものである。


一進一退の攻防を繰り広げていき、ダメージを受けつつも少しずつ戦士たちを倒していくが、その最中にアンデルセンが乱入。アンデルセンに止めを刺される形で戦いは終わった。
その直後に見た夢の中でヘルシング教授と再会し、“もう一つの世界”に残してきた大切な者たちはどうすると訊かれ、まだ死ぬわけにはいかないと思い直す。
そして紫にフィギュア化を解除され、「もし全力で戦って逝きたいと言うのなら、身の回りで起ころうとしていることを全て片付けてからにしなさい」と諭され、“もう一つの世界”へ帰ることを決めた。その際に、ちゃっかり戦士たちと再戦の約束をしたわけだが。

クッパ

一人称 「我が輩」
カメ族の大王。もはやマリオとの因縁は数えきれないくらいにある(もっとも、亜空事件の際に一緒に戦ったことをきっかけに、その関係は多少はマシになっているようだが)。
タブーの「ダークキャノンを撃つ能力」を使い、マリオたちを迎え撃つも、敗れ去る。
そして、タブーの洗脳も解けて、マリオたちと共に空中スタジアムへ行くことを決める。
……その前に、ピーチ姫にフルボッコにされてしまうが。

ガノンドロフ

一人称 「私」
ガノン城にてリンクたちを待ち受ける。
タブーのエネルギー体が体に宿っていることについては、「世界征服という目標について利害が一致している」というようなことを言っていた(もちろん、洗脳された状態での思考である)。
ガレオムを密かに造り直しており、それを戦わせ、自身はガノン城の中にて待機している。
リンクたちと戦った時には、体術の他にタブーの能力の一部である光の鎖、そして両手剣を駆使するも敗北を喫する。
その後、リンクたちに同行して空中スタジアムに向かう。

デデデ

一人称 「ワガハイ」
Mr.ゲーム&ウォッチをさらい、フィギュア化させて影虫を生産させていた。
タブーから得た能力は「手裏剣を飛ばす能力」である。
しかし、Mr.ゲーム&ウォッチのフィギュアをもらいに来たというアーカードとの勝負に負け、フィギュアになってしまう。
その後、カービィ達にフィギュア化を解除され、今回の一件を償うとして空中スタジアムに行くことを決める。

ウルフ

一人称 「俺」
ならず者集団の一つである「スターウルフ」のリーダー。
タブーに洗脳されている影響なのか、妙にテンションが上がっているらしい(パンサー談)。
サルガッソーに向かってくるフォックスたちに対して、堂々と宣戦布告をする。
タブーの「電撃を流す能力」を持っていた。
フォックスたちに敗れた後、空中スタジアムに行くことを約束する。

フランドール・スカーレット(東方project)

一人称 「わたし」
「悪魔の妹」という二つ名を持つ吸血鬼。『東方紅魔郷』にて、クリア後に遊べる隠しステージのボスでもある。
少々気がふれており、495年間を紅魔館の地下に幽閉されて過ごしてきた。だが普通に会話はできるし、幽閉されていたことに関して彼女自身はあまり気にしていなかったようである。ちなみに霊夢、魔理沙と戦ったのちには幽閉から解放され、紅魔館の中でなら自由行動も許されている。
吸血鬼とはいうものの、人間から直接血を吸ったことはなく、むしろ人間を見たことすら無かった(紅魔館のメイド長、十六夜咲夜は人間なのだが、彼女のことは人外の存在だと思っていた節がある)。
『東方紅魔郷』にて霊夢と初めて会った際にフランドールがかけた言葉が「で、あなたはもしかして人間?だましたりしてない?人間って飲み物の形でしか見たこと無いの」である。
よくよく考えると恐ろしいことを言っている気もするが、言われた本人は「人間は、紅茶よりは複雑なものなのよ」と冷静……もとい暢気に返した。


吸血鬼ということで元々の身体能力が高く、更に独自の能力として「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」を持っている。
これは打撃による破壊活動をするという意味ではなく、全ての物には力を加えれば物を破壊できる「目」が存在しており、離れた物の「目」を自身の手の中に移動させることができ、強く握ることで爆発(破壊)させてしまうことができる。この能力を使って飛んできた隕石を破壊したこともある。


前述の幽閉されていたという設定上、紅魔郷以外の作品で出てきたのは文花帖と求聞史記のみ。レミリアら他の紅魔館メンバーは比較的登場作品が多い中、彼女の公式作品での出番は少なめである。

二次創作での扱い

とはいえファンからの人気は高く、二次創作で紅魔館メンバーが登場する際はよく出てくる。
性格としては、純真無垢な女の子か、狂気に支配され無差別に力をふるう悪魔かのどちらかといった両極端な描かれ方になる。ほのぼの・ギャグ系の作品だと前者、シリアス系だと後者が多い印象。交友関係としては紅魔館のメンバーはもちろんのこと、魔理沙との絡みも多かったり。
また、彼女のテーマ曲である『U.N.オーエンは彼女なのか?』は知名度が高く、『最終鬼畜妹フランドール・S』を始めとした数々のアレンジ曲が出されており、youtubeやニコニコでは音MADの素材としてもよく使われる。「東方は知らないけどこの曲は聞いたことがある」という人も多いのではないかと思う。
完全に蛇足だが、筆者が東方とはどんなゲームかを知り、興味を持つきっかけになった曲でもあったりする。

この小説での動向

紅魔館にて退屈な日々を過ごしていたが、いつの間にやら自分の部屋に忍び込んでいたタブーに洗脳されてしまい、姉であるレミリアに攻撃をした後に紅魔館を逃亡。そして“この世界”にやって来る。このことは霊夢、魔理沙、紫が戦士たちに手を貸すことへと後々につながっていく。
禁忌の継承者本編には第18話で初登場。タブーからは「分身を作り出す能力」が与えられており、霊夢たちとの戦いにおいては、自身の持つスペルカードの一つ『フォーオブアカインド』と組み合わせることで、超高密度の弾幕を張って攻撃した。その手の戦い方を得意とする霊夢がすかさず結界を張って防御してしまうほどの激しさである。
セネリオが立てた戦術によって一度は追いつめられるものの、切り札の「秘弾『そして誰もいなくなるか?』」を使い、逆転して全滅させる。しかし、その後に駆けつけてきたレミリアによってフィギュア化された。
そして洗脳も解け、レミリアとも和解し、空中スタジアムに行くことになる。
第22話では幻想郷に帰るようにとレミリアに言われ、それに従ったのだが、どういうわけか咲夜と共に後書きに迷い込んでしまった。そこではルークとヤンに興味を持ち、遊び相手と認定した模様。

アレクサンド・アンデルセン(HELLSING)

一人称 「俺」(「私」を使う場合もあり)
法皇庁第13課に所属する神父。ヘルシング機関におけるアーカードの様な存在で、対化物用の鬼札と言われる。その実績は高く、「聖堂騎士(パラディン)」や「銃剣(バイヨネット)」、「天使の塵(エンジェルダスト)」、「殺し屋」、「首斬判事」といった数々の二つ名が付くほどである。
普段は孤児院に勤めていて子供たちに慕われているが、カトリックの狂信者という一面も持ち、悪魔などといった存在に対しては容赦がなく、「絶滅主義者」と称されることもあるほど。
「我らは神の代理人 神罰の地上代行者 我らが使命は 我が神に逆らう愚者を その肉の最後の一片までも絶滅すること Amen」
上の台詞はそんな彼の狂信者ぶりを端的に表しているといっても過言ではない。


……と、こう書いてみると暴力的なイメージが強いのだが、孤児院の子供たちには優しく接している。また、原作四巻でアーカードたちがブラジルへ遠征した時に、彼らは本部への帰還方法に困ってしまうのだが、(上官からの命令とはいえ)アンデルセンが本来の殺意を抑えて助け船を出したりと、筋が通ったところも見せている。
戦闘スタイルは銃剣を用いた二刀流。また、どこに隠し持っているのか知らないが大量の銃剣を取り出して投げたり、それらに火薬を仕込んで鎖に括りつけて投げたりと、柔軟性の高い戦い方を見せている。それに加えて生物工学の粋を凝らした自己再生能力と回復法術により自力で傷を再生できてしまうため、(ポケモンに例えるならば、たべのこし+アクアリングのコンボを使っているような感じ)生半可な攻撃ではびくともしない。

原作のネタバレにもなってしまうが……

原作八巻で、拘束制御術式を全て解放した(いわゆる手札を出し切った状態の)アーカードと決着をつけるべく戦闘をした際、大きなダメージを受けてしまった彼は、エレナの聖釘を使って茨の化物になろうとするが、彼を「宿敵」と評していたアーカードは化け物となってしまうのをやめるよう説得する。曰く「人間でいる事にいられなかった弱い化け物は人間に倒されなければいけないんだ」
アーカードにとっては宿敵であると同時に、憧れの対象であったのかもしれない。
だが結局、彼は化け物を駆逐するためなら自分自身が化物になっても構いはしないとして、アーカードの忠告を無視し、化け物となった。
最終的に、アンデルセンとアーカードの死闘はアーカードの勝利という形で幕を下ろし、アンデルセン神父は死亡してしまったが、息を引き取る直前に、孤児院の子供たちを心配している様子を見せた。そんな彼の最期を看取ったアーカードを始めとする多くの者たちが追悼を行い、読者の涙を誘った。HELLSING屈指の名シーンと言っても良いのではないかと思う。
その直後にとある主要登場人物の裏切りが発覚し、多大なショックも受けたのだが。

この小説での動向

ローマの孤児院にてタブーと出会う。タブーを斬ろうとしたものの、「戦士たちがアーカードを倒そうとしている」と聞き、奴を倒すのは自分であると考えており、それを邪魔する戦士たちを倒すべく、(形式上)タブーと手を組んで“この世界”にやって来た。
また、アンデルセンは洗脳はされておらず、タブーの能力を使う気は無いと言っている(タブー自身、アーカードと戦いに行く=エネルギー体が一か所に集まることになり、結果的に自分に都合がよい方に進むため、洗脳する必要性は無いと考えている)。
本編には第20話で初登場。スネークたちと戦った際には一旦追いつめられたことにより、タブーに「所詮は人間」と一方的に見限られ、フィギュアとなってしまった。しかし、レッドにフィギュア化を解除してもらったことにより、今後は戦士たちに手を出さずに、本来の目的であるアーカードの打倒を「自分のやり方で決着をつける」として姿を消した。
そして戦士たちとは異なった場所から亜空間の中に行き、レプリカの一体にしてFE蒼炎のラスボス、アシュナードと戦って何とか勝利した。その後、戦士たちとアーカードが戦っている真っ只中に乱入。戦士たちと一時的に手を貸し、アーカードに止めを刺した……のだが、碌な状態でアーカードは戦えていなかったから、次に会う時は互いに万全の状態で、それこそ一対一で決着を付けようと約束した。

その他

主に戦士たちをサポートするキャラ達。そうでない者もいるが、「その他」なので気にしてはいけない。

マスターハンド

一人称 「私」
戦士たちに手紙を送った張本人。その理由は「タブーの復活を止めるため」らしい。
手紙を送った直後にアーカードの攻撃を受けるが、紫に助けられる。スキマの中にて戦士たちと再会した後は、禁忌の継承者たちを倒すように命じ、自身は空中スタジアムにて待機していた。

八雲 紫(やくも ゆかり)(東方project)

一人称 「私」
「境界を操る程度の能力」を持つ、幻想郷の創造に関わってきた妖怪。原作では妖々夢にて隠しステージのボスを務めた。
軽く千年は生きているという噂があるが、詳しい正体は不明。そんな彼女を一言で表すならば「胡散臭い」。何手も先を見通して居ながら多くを語らず、裏が全く読めない性格に加え、能力の関係(後述)で神出鬼没にも程があるからだと思われる。


「境界を操る程度の能力」とは、非常に実用性の高い能力である。
例えば、何も無い空間に裂け目を作って(異世界だろうと二次元だろうと夢の中だろうと)離れた場所へと瞬時に移動できるようになる。ぶっちゃけどこでもドアである。二次創作でよく使われるのがコレ。
他にも万物の存在を成立させる境界を『操作する』ことで自由自在に創造と破壊を行えたりするなど、とんでもない能力である。曰く「対策も防御法も一切存在しない、神に匹敵する力」とのこと。
とはいえこの能力が効かない相手もいるので、万能とは言えないようだが。
「境界を操る(ry」以外に特筆すべき点は、頭脳の高さか。
数学にはめっぽう強いらしく、北斗七星が北極星を飲み込んでしまうまでの時間をも瞬時に求める事も可能だとか。……どのくらい凄いのか却って分かりにくいが、軽くスーパーコンピューターを上回るほどの能力を持っているという認識で大体OKだと思う。
また、彼女には式神がおり、基本的に雑務を任せている。その式神もまた高い能力の持ち主だったりと、もうすごいとしか言いようがない。

二次創作での扱い

「境界を(ry」の利用価値が高いのか、二次創作の便利屋と呼ばれる。
東方関連でのクロスオーバー作品では非常に出現率が高い。どこでもドアな彼女の能力が原因でとある世界のキャラが幻想郷に紛れ込む……というのはよくある話。逆に、この小説のように東方キャラが別世界に干渉する際も、彼女が絡んでいることが多い。
「何もかもお見通し」といった感じで胡散臭くキーパーソン臭を出しながら登場するというのもよくある(ry
また、先程まで触れてきたように強力な力を持っていることから、東方キャラの中でも屈指の実力者(時には最強)として扱われやすい。
……と、シリアス系の作品だとこんな感じになるのだが、ギャグものの内容だと性格ががらりと変わる。
一日の大半を寝て過ごし、あまつさえ冬眠までするという原作設定から何もしないぐうたらと化していたり、暇潰しに別の世界から何か変な物を持ってきてトラブルの原因となったり、無駄に自分の能力を生かして、前触れもなく他人の家に「ババーン!!」と登場したり……。
結論:まあ、色々いじられたりもするくらい人気があるということで。

この小説での動向

十六夜咲夜からフランドールが洗脳されて幻想郷を抜け出してしまったという話を聞き、“この世界”へとやって来た。その際に偶然居合わせたのかは知らないが、アーカードの攻撃によってやられそうになっていたマスターハンドを、自身が離れた場所へ移動するときに使う独自の空間(スキマ)に連れ込むことで助ける。
そしてマスターハンドから事情でも聞いたのだろう。翌日、アーカードと戦っていた戦士たちもスキマへと連れ込み、禁忌の継承者に関することを説明した……というのが彼女が初登場した第6話(と第7話)の内容である。
その後、チーム分けした戦士たちをそれぞれの禁忌の継承者の居場所の近くまで送った。


第22話では戦士たちが集めてきたタブーのエネルギー体を一旦霊夢に封印させ、それから幻想郷にて厳重に封じ込める……予定だったのだが、そこへアーカードが乱入。彼女とて邪魔が入るのを予期してはいたのだが、霊夢が人質に取られていたため、タブー復活を懸念しつつも、アーカードの要求を呑んだ。


そして亜空間に行った際には戦闘には参加せずマスターハンドと一緒に待機組に……。
このまま出番無しで消えてしまうのかと思いきや、最終話にてこっそり戦士たちのサポートを行っていたことが明らかに。また、アーカードを諭す場面も見られた。

蛇足のような独り言

この小説に登場した初めての東方キャラですが、実際に戦闘を行ってはいません。
戦わなかったという点では咲夜も同様なのですが、この二人は戦闘ものでの扱いが難しそう、というのが個人的な感想です。
少なくとも、この小説に登場する他の東方キャラは分かりやすい攻撃方法を持っている(霊夢、魔理沙)、或いは素の身体能力が高かった(レミリア、フランドール)ので動かしやすかったのですが、紫と咲夜はそうも行きませんでした。理由は彼女らの持っている能力にあります。
前者はこの項で説明した通り、そして後者は時間を止めたりできるといったもので非常に強力です。もちろんボス級の敵と戦った際に「能力使いまくり余裕で倒せました」では興醒めしてしまうため、敵は戦っている最中にそれらの能力の弱点を見抜いて返り討ちにする……というのが望ましかったのですが、私のオツムではそれが思いつきませんでしたorz
じゃあ能力を使わずに戦わせればいいんじゃないかと思われたかもしれませんが、それだと今度は「キャラの魅力」が無くなってしまうと思い、苦し紛れの策としてこの二人には戦闘を避けさせたのです。
ちなみにレミリアとフランドールもほとんど能力を使わなかったのですが、彼女らは「非常に高い身体能力を持つという吸血鬼の特性の一種」を前面に押し出すことでキャラとしての魅力は殺さずに済んだかな、と思っています(私の文才でそれを上手く表現できたかは別問題ですが)。

パワードスーツの精(元ネタありのオリジナル)

一人称 「わたし」、「ワタクシ」
サムスがフィギュア化している最中に見た夢の中に出てきたオッサン精霊。サムスにこれから危機が起こることを伝える。ただ、自己紹介で精霊と名乗っただけで、本当に精霊なのかは不明。
それっきり出番が無いのかと思いきや、26話にてまさかの再登場をした。
このキャラの元ネタはヘルシングの原作・OVA共に三巻に登場した「ハルコンネンの精」から。

ペッピー

一人称 「わし」
スターフォックスの最古参。かつてはフォックスたちと共に闘っていたこともあったが、年をとるとともに前線からは退き、サポート役に回るようになる。

スリッピー

一人称 「オイラ」
スターフォックスの整備士。今回はペッピーと共にフォックスたちのサポート役に回る。
常識の斜め上を行くネーミングセンスを持ち、ロボットに妙な名前をつけようとした。

パンサー

一人称 「俺」
気障な雰囲気を漂わせる黒ヒョウで、スターウルフのメンバーの一人。
サルガッソーにグレートフォックスが接近していることを知り、通信して目的を尋ねようとするものの、途中でウルフに「くぁwせdrftgyふじこlp」されてしまう。第16話の後書きで生存を確認。

博麗 霊夢(はくれい れいむ)(東方project)

一人称 「私」
幻想郷(と外の世界との境目)にある博麗神社という場所に住んでいる巫女。東方シリーズの主人公の一人である。


性格は単純だが表裏が無く、人間だろうと妖怪だろうと関係無く惹き付けてしまう不思議な雰囲気を持っている。まあ、彼女自身は相手の種族だとかに興味があるわけではなく、良くも悪くも平等な態度で接している。
いつも暢気で危機感に欠けているため、なかなか意識することはないが、彼女は幻想郷と外の世界(この小説で称される“もう一つの世界”にして、我々が住んでいる場所)を分け隔てる大結界の管理者でもあり、幻想郷の存亡に大きく関わっている。幻想郷の妖怪達は彼女を倒し(殺し)てはならない事になっており、 万一倒してしまったら、管理者を失った大結界はいずれ綻び、かつて妖怪達を幻想郷へ追いやった原因である外の世界の人間達の「幻想を拒絶・否定する力」によって妖怪は滅びてしまう。そのため、妖怪の誰かが(本気の殺し合いをして)彼女を倒すことはまず起こり得ない。そんなことをしたら結果的に自分の首を絞めることにも繋がりかねないし。


幻想郷独自の決闘法『スペルカードルール』を制定したのも彼女。このルールによって人間は圧倒的な実力差を持つ妖怪とも互角に戦え、妖怪は殺してはいけない存在である博麗の巫女(霊夢)を、ルール上であるとはいえ倒すことができるようになった。簡単に言えば、定められた規則のもとでスポーツ感覚で気軽に戦闘が行えるようになったのである。


「空を飛ぶ程度の能力」を持っており、自力で空を飛べる……のだが、そんなことができる奴らは幻想郷中にゴロゴロいるため、あまり希少な感じはしない。とはいえ、この能力はもっと広い意味を持っており、その場の雰囲気に左右されにくい、あらゆるものに縛られないという概念的なものを意味している。霊夢が誰に対しても平等といった性格も、この能力の一端を表しているといえよう。

二次創作での扱い

主人公なだけあって、交友関係は幅広い。東方シリーズのほとんどのキャラとの絡みが見られるが、その中でも一緒に登場することが特に多いキャラは、もう一人の主人公である魔理沙、コンビを組んだこともある紫、紅魔郷の一件にてなんだか気に入られたっぽいレミリアと、この小説の中に登場する東方キャラだけでも、多くの者たちと親交がある。


また、神社に住んでいるためちゃんとお賽銭箱はあるものの、肝心の入れてくれる人が滅多にいないといったことから、「貧乏生活を強いられている」ような描写がされていることがよくある。下手すりゃ守銭奴と化していたり。


そして霊夢は歴代の博麗の巫女の中でも最強であり、尚且つ彼女が『夢想天生』という必殺技(説明すると長くなるので簡単に言うが、絶対に相手からの攻撃を受け付けずにこちらが一方的に攻撃できるという代物である)を持っていることから、東方キャラの中でもトップクラスの実力を持った存在と位置付けられることが多い。まあ前述にもあるように、彼女は戦いで死ぬと非常にまずいことになるため、実力が備わっているのは当然なのかもしれないが。
おまけに、戦闘の技術などは持ち前の才能と勘の良さだけで何とかしてしまっているというのだから恐ろしい。「友情・努力・勝利」を掲げている少年漫画の主人公たちを見習って欲しいと思ったのは俺だけでいい

この小説での動向

咲夜の依頼によって、禁忌の継承者と化したフランドールを止めるために、紫、魔理沙と共に“この世界”へとやって来た。フランドールを止めるのは魔理沙と二人だけで十分と考えていたようだが、慎重派の紫によってサムス、ピット、セネリオの三人と協力することに。第17話で初登場。三人には弾幕をよけるための簡単な技術を身に着けさせた後に、フランドールと戦闘した。
結果的に負けt(セネリオとかフランのほうで大体のことは書かれているので略)
第22話で空中スタジアムに来た時に、他の戦士たちが集めてきたタブーのエネルギー体を簡易結界で一時的に閉じ込めようとするが、その時に、ワープを使って突然現れたアーカードに銃を突き付けられ……いわゆる人質である。が、いたって暢気な態度で居続けた。なんなんだこの巫女。
亜空間にてアーカードと対峙した時に戦う理由を問われるが、「何となく」ときっぱり答えた。……それでいいのか。そういう答えを聞いたアーカードは、彼女には一切の迷いが無いと判断したけど。
そんなこんなで戦いが終わった後、幻想郷へと帰って行った。
余談だが、この小説の霊夢は危機感ゼロな言動が多い、と今更ながらに感じている。
筆者が彼女の暢気な性格を表現したかったからと言えばそれまでなのだが……。

霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)(東方project)

一人称 「私」
東方シリーズの主人公の一人にして、魔法使い。原作の世界観だと、魔法使いとは妖怪の一種なのだが、彼女は魔法を使うだけの……要するに普通の人間である。
光と熱に関する魔法を使い、その攻撃力は人間の中では最高クラスとも評されている。
スペルカードルールでの戦いにおいてはその高い火力で相手を圧倒しており、「弾幕は火力だぜ」とのこと。
マスタースパークを始めとする彼女の魔法は見た目が派手だが、それは様々な実験による試行錯誤の末に完成させたものであったりと、人知れず努力している。また、他人が使った弾幕を独自に改良して使っているという噂もあったり。ちなみに、彼女の「いかにも魔法使い」といった感じの服装や、いつも傍らにある竹箒は本人の魔法使いとしてのイメージを尊重したものであり、それ以上の意味合いは無いようだ。
実は両親から勘当された身で(理由は不明)、独立して霧雨魔法店という何でも屋を開いているが、立地条件が悪いこともあって滅多に客が来ない。それが原因かどうかは知らないが、霊夢がするべき異変の解決を先行して行ったりもする。


ちなみに、原作者曰く「魔理沙は、我々に近いレベルの人間がいないと誰も話についていけないので、って理由でいるような感じ。脇役だしね。」とのことで、人外の奴らが多い東方シリーズの中では、普通の人間に最も近い存在であるといえる。他にも人間キャラは何名かいるが、そのどいつらもが「お前ら人間じゃねぇ!!」と突っ込みたくなるような能力を持っていることだし。

二次創作での扱い

霊夢並、あるいはそれ以上に交友関係が幅広い。
他人の家に侵入して「死ぬまで借りていく」という名目で泥棒をやったというエピソードがあることから、○○を盗む(借りる)という描写がたびたび見られる。(一応彼女の名誉のために言っておくと、泥棒であることは公式設定だが、二次創作においてその面が強調されていることがあるだけなのだ、ということをお忘れのなきよう)
そういったトラブルの主な被害者であるパチュリー・ノーレッジや、(この小説では未登場だが)原作でコンビを組んだ回数が多いアリス・マーガトロイドとの絡みが比較的多い。魔法使いつながりということで普通の友人関係、あるいは(いい意味で)ライバル関係を築いていたりする。
また、紅魔郷にて印象的な会話をしていたことから、フランドールと仲が良くなっていることも。
ちなみに、もう一人の主人公である霊夢と対比した場合、有り余る才能を持っている霊夢に対し、彼女は努力型と位置づけられやすい。前述の魔法に関する人知れぬ努力の件も関係しているのだろう。時には自分の実力に思い悩むことも……って、霊夢よりよほど主人公らしい気がs


###このコメントは夢想封印されました###

この小説での動向

霊夢、紫と共に“この世界”へとやってくる。初登場は第17話。
何気に彼女が間接攻撃チームのメンバーの中で最も男前な喋り方をしていたり。
どうやら友人であるフランドールがタブーに洗脳されてしまったということで、心を痛めていたようだ(この小説ではフランと彼女は友人関係があるという設定)。
そういうこともあって、戦う前に説得しようとするものの、最初からフランドールは聞く気0%だったために失敗。完全に戦いに乗っていることを認識した魔理沙は、倒すことによって目を覚まさせることを決意した。
結論から言うとそれも失敗に終わってしまったが、最終的にはフランドールが正気に戻ったため、安堵する。


第23話のチーム分けにおいてはネス、リュカ、ピットと共にレプリカの一体を倒すことが決まり、第28話で戦うことに。相手はあのポーキーだ。
ポーキー戦の前半では空気と化しており、ようやく攻撃したと思ったらサイコカウンターで弾かれたりと良い所が無い……と思いきや、相手を倒すための考察をしたりと、頭が回る面を見せる。まあ、出した結論は「強力な物理攻撃によって一撃で仕留める」というものだったが。
そんなこんなで、自身の持ち物であるミニ八卦路をエンジン代わりに使って速度を増した体当たりを仕掛ける(詳しくは第28話を参照のこと。また、オリジナル設定であることに注意されたし)。で、ポーキーに止めを刺してしまった。
「魔理沙は大変なものを盗んで行きました……ボスを倒すというオイシイ役回りです!!」(オイ待て

追記:つい最近買ったグリモワールオブマリサにて、彼女が「ブレイジングスター」という、マスタースパークを後方に撃った推進力で空を翔るスペルカードが存在することを知りました。
そうとも知らず、第28話のアレをさもオリジナル技のように書いてしまったのはお恥ずかしい限りで……。
というわけで、あの体当たりはブレイジングスターを応用したものであると解釈していただければ幸いです。

レミリア・スカーレット(東方project)

一人称 「私」
紅魔館の当主を務めている吸血鬼。外見は十歳前後の幼い少女だが、500年以上の年月を生きている。
原作では紅魔郷のラスボスを務め、それ以降の作品にもたびたび出演していたりと、準レギュラーに近いポジションとなっている。


大人びた口調で話すものの、性格は我が儘で、面白そうなことを思いついたら即実行という、子供っぽい面がある。精神年齢は外見に左右されるのだろうか。
身辺の関係としては、妹のフランドール、親友のパチュリー、部下に咲夜や紅美鈴を始め、多数の妖精を雇っている……といったところである。
吸血鬼ということで、太陽光が苦手だったり、流水の上を渡れない(雨のとき出歩けない)等の弱点が存在するが、日傘を差して外を出歩いたりすることもあるので、少なくとも致命的な弱点とはなっていないようだ。


彼女が持つ能力は「運命を操る程度の能力」。これを字面どおりに解釈するならば、あらゆる物事を「計 画 通 り」に進められる……はずなのだが、不可視の能力である以上、本当に運命を操れるのかは分からない。『求聞史紀』によると、「近くにいるだけで数奇な運命を辿るようになり、例えば珍しいものに遭遇しやすくなる」といった内容が書かれているため、何かしらの影響はあるようだが……。二次創作では解釈が分かれるところである。

二次創作での扱い

まずは「運命を操る程度の能力」について。
これは扱いによっては完全無欠な能力になりうるはずなのに、アイスの当たり棒を連発したり、麻雀で良い役を出しまくる(ほぼイカサマ)といった、凄いのか凄くないのかよく分からないことに使われたりもする。
もちろん彼女がギャグキャラとして扱われた際の話だが、原作者が関わってる作品にて「ぎゃおー!食べちゃうぞー!」なる迷言を残したりと、本当にネタ化が進んでいるようなので、一概にキャラ崩壊とは言い切れない……のか?
上記のようにギャグ要員と化しているレミリアはカリスマブレイクと称されることが多い。
理由は、原作で登場したばかりの頃のカリスマ溢れる言動と姿勢が微塵も感じられないことからである。
だが、シリアス系の作品ならばそれが如何無く発揮されている。
何手も先の行動を読む、敵と対峙したら余裕を持って往なす、さり気なく部下を気にかける……といった具合だ。妹とはまた違った方向で二極端な描かれ方をしている。


東方のボスキャラはカリスマ云々が話題になりやすいが、彼女はその中でも群を抜いていると言えるだろう。

この小説での動向

妹であるフランドールがタブーに操られてしまい、紅魔館から出て行くのを止めようとするも、逆に攻撃を受けて失敗してしまう。その後、メイド長の十六夜咲夜に今回の一件を八雲紫と博麗霊夢に伝えるよう命じる。
しかし、やはり居ても立っても居られないということで“この世界”へとやって来て(第19話)、霊夢一行がフィギュア化してしまったという状況を救った。
その後、フランドールとは和解し、ひとまずは戦士たちに付いて行くことを決める。
ちなみに、彼女はヴラド・ツェペシュの末裔を名乗っていたりするが、実際の血縁関係はない(本物の末裔だったらアーカードの子孫ということになってしまうし)。そうしている理由について、咲夜は「憧れのようなものを持っているのだろう」と述べている。
空中スタジアムにてアーカードと対面した際には丁寧な物腰を見せた。
その後、危険な目に遭わせないようにとフランドールを幻想郷に帰し、自分が戦いから戻ってきたときの祝いの準備をするよう咲夜に命じた。


第27話では百体以上のプリムを秒殺するというチートっぷりを発揮。次に現れたデュオンもそのままの勢いで駆逐するかと思われた……が、ガノンたちの見せ場が無くなってしまうため対アーカードに力を温存するために自重した。


そして第36話にて、待ちわびていたアーカードとの対戦をする時が来た。
アーカードは「その憧れていた吸血鬼が、人間に倒されることを望む弱い化物だと知ってもか?」と訊いてくるものの、彼女はそれに対して多少の失望と、それ以上に純粋な憧れを抱いていたことを伝える。そして自身の強大な力を信じる彼女は、あえて一人の吸血鬼として彼と戦うことを宣言した。ここら辺のレミリアの台詞が、下手をすると告白しているように聞こえたかもしれないと後で思ったのは内緒


結果的に、戦闘経験が豊富だったアーカードに敗れてはしまったが、エピローグでは彼と別れる直前に再戦の約束をし、尚且つ血を分けてもらったので機嫌は良かったようだ。
性格も丸くなったようだし。ついでにアーカードの血の影響でパワーアップしたかも、という感じがあるが、それは神のみぞ知る……。

十六夜 咲夜(いざよい さくや)(東方project)

一人称 「私」
短編集に登場。レミリアの部下にして、紅魔館のメイド長を務めている人間。
「完全で瀟洒な従者」という二つ名を持っている。
短編集の話ではレミリアが攻撃を受けて一時的に意識を失っていた時に狼狽していたものの、命令を受けたときには落ち着いて対処するなど、基本的に冷静な性格である。その後、レミリアと一緒に“この世界”にやって来る。
第18話では時を止める能力を活かし、一瞬で紅茶を淹れるといった芸当をセネリオに披露した。だが、うっかりレミリアの口に合わせた砂糖アリアリの奴を渡してしまったようだ。
第22話でレミリアに命令されて幻想郷に帰った……と思いきや、後書きに迷い込んでしまった。

紅美鈴(ホンメイリン)(東方project)

一人称 「私」
後書きにのみ登場。紅魔館の門番を務めているが、そこを舞台にした短編集では出番がなかった。ごめんよ美鈴。
武術に長け、気を操ることもできるが、残念ながら舞台裏となっている後書きというコーナーにおいてそれが発揮されることはない。基本的に作者の気持ちを代弁する役割である。

パチュリー・ノーレッジ(東方project)

一人称 「私」
後書きにのみ登場。レミリアの親友であり、紅魔館の地下にある大図書館に住んでいるが、短編集では存在が示唆されてすらいなかった。ごめんよパチュリー。
魔法に精通しており、様々な属性魔法を操ることができるものの、残念ながら後書きでそれが発揮されることはない。基本的に小説の内容に対して突っ込む役割である。ちなみに、サムスのことはロボットだと勘違いしていた様子。

ウインドの精(元ネタありのオリジナル)

一人称 「私」
セネリオの夢の中に出てきたオッサン精霊。語尾に「ウインド」と付けて話す。
原理は分からないが、「ウインド空間」というものを持っているらしい。
こう言っちゃ失礼だが……パワードスーツの精と違い、コイツはほとんど役に立っていない。
元ネタはヘルシングの原作・OVA共に5巻に出てきたジャッカルの精から。

阿部 高和(あべ たかかず)(くそみそテクニック)

一人称 「俺」
イイ男である。ウホッ。一応、自動車修理工で“もう一つの世界”の住人。何気にHELLSINGと東方以外の作品から唯一登場したキャラだったりする。
第20話で登場。“この世界”でイイ男たちと戦闘(や)れると噂を聞いてやって来たのだとか。
ただし、禁忌の継承者ではない。スネークたちと本気で戦おうとしたところを、ワルイージに阻止され、ロープでぐるぐるに縛られる。で、そのまま忘れ去られてしまう。
しかし最終話にてまさかの再登場を果たし、無事にもといた世界へと帰って行った。

ルーク・バレンタイン(HELLSING)

一人称 「私」
原作ではワンちゃんの餌になってしまった吸血鬼。後書きにのみ登場。
同じく後書きを担当するヤンの兄でもある。敬語とため口が混ざった口調で話すのは、話しかける対象が読者とヤンで分かれているため。また、同じく後書きに出ている美鈴たちには敬語を使っている。
どちらかというと、ヘルシング本編の真面目な態度よりも、巻末のおまけ漫画に出てくるようなゆるい雰囲気を放っている。ちなみにヤンには舐められ気味。
東方キャラたちと一緒に後書きを担当するようになった頃には、いじられ要員と化していた。

ヤン・バレンタイン(HELLSING)

一人称 「俺」(一応)
「燃え尽きちまったぜ……真っ黒な灰によ……」
原作では↑みたいな最期を遂げた吸血鬼(だいたいあってる)。後書きにのみ登場。
ルークの弟で、カタカナが混じった話し方をするなど、少しふざけている部分がある。
ヘルシング本編でもそんな感じだったが、巻末のおまけ漫画だともっとふざけている(この小説の後書きでも大体そんな感じ)。
後書きのいじられ要員その二。パチュリーのロイヤルフレアをくらい、フランドールの遊び相手をさせられ、
咲夜からは殺人ドールと、あんちゃんより酷い目にあっている。
だが最終的には兄弟仲良く紅魔館に居候することに……。どうやって来たんだとか突っ込んだら負けだ。