スマブラ個人小説/スマゲンの小説/連載小説 弱肉強食 〜強き者だけが残る世界〜

Last-modified: 2008-10-24 (金) 20:50:59

ここはもとは任天堂ゲーム小説wiki*というところにありましたが移転しました。スマブラを基にしてますが未登場のキャラも登場します。また各キャラが原作では使っていたけどスマブラでは使わなかった技も使用します。一番新しい話はぽちぽちタイプではないのですぐ見れます。

はじまり ~弱肉強食のルール~

「フィギュアから元に戻すには意思を持たなければ元には戻らないんだ。」

マリオは言う。
「へー。そーなんだ。」
そんなこと言うカービィは食と戦いにしか興味がなく戦いのことでも深く考えない。今のも初耳だったのだ。
「うーん。どーいうこと?もっと詳しく。」
悩まない性格のカービィだがこればかりは違うらしい。
「フィギュアは触ると元のファイターに戻る。だがそれは[助けたい、元に戻したい。]のような意思を、思いを持ってこそできること。つまり、助けたくないという気持ちがあれば持ち運んだり、ビンタだってできる。」
「へー。僕もやってみたいな。フィギュアにびんた。」
相変わらずのカービィ。
マリオとカービィが話しているところには他にもファイターがいた。リンクやドンキー、ネスやマルスもいた。
「カービィが知らないと思ったから初歩的な[フィギュアの助け方]を教えたんだけど、そりゃまあ、カービィは気づかぬうちにできてたことだけどね。でもみんなにも改めて知ってほしかったんだ。今から言う、どうしてもみんなを集めて言いたかった[本題]につながることだから。」
そう言うとマリオは[本題]について話しだした。
「ギルクっていうファイターがいるんだがそいつが大会を開いたんだ。」
「ギルク?ああ、よく僕らが知らないところで活躍してるファイターだろ。」
リンクが言った。
「ああ。で、その大会なんだが[フィギュア狩り]って名前なんだ。その大会の優勝者にはすごいご褒美とかがあるらしいんだ。」
「なんだかひどい名前だね。対象者は誰なんだい?どうすれば優勝なの?なによりルールとかは?」
とネス。
「そうそう。それ言いたかったんだ。内容は相手と戦いをし、相手をフィギュアにする。そしてこの世界にいるファイターすべてをフィギュアにすれば勝ち。そう、敗ったファイターのフィギュアは自分のものとし、敗ったファイターが持っていたフィギュアは勝ったファイターのものにできる。まあその持っていたファイターがフィギュアになれば、動けないんで強制的に奪えるしね。そして最後に残った勝ち残ったファイターが優勝。そしてフィギュアになったファイターたちはすべて戻るらしいんだ。どうして[フィギュアの助け方]につながるかといえば、フィギュアを持ち運ぶとき触ってしまうからね。」
「確かにギルクは顔や本当の名前も知らないけど、この世界で一番強いとか言われてるし、王とか、言われてるらしいし、いいことをたくさんしてると思うけど、それだけは違うよ。大会を開くことに疑問があるんじゃなく、内容が問題だよ。」
とリンク。
「というより、相手と戦って勝って、相手がフィギュアになったら助けてあげて握手で終わるのが礼儀じゃないのかい?」
誇らしげに言うマルス。
「ギルクはある程度[フィギュア狩りの心得]は定めたよ。一番は戦うファイター同士の数が平等でないとだめだということ。2対1や3対2とかはダメなんだ。でもタッグ戦はもちろんあり。2対2や3対3。」
「ウホ、それはすべての戦いに共通だ~!」
ドンキーは言う。
「やっぱりおかしいよ。止めようよ。」
とネス。
「いや、ムリだ。ギルクの大会だ。ギルクの命令。」
「そ、そんな・・・。そんなの弱肉強食だ。」
みな、自分が負けるのが怖いのではなく、大会の礼儀のなさに疑問を感じていて、止めようとしたのだ。
「何よりその大会、いつからあるんだい?」
マルスが聞いた。
明日からだよ。」
「え~~~~!」
一同騒然。
ついに明日から世界は弱肉強食のルールになる…。

第一章  ~一日目~

第一章 第一話 ~不意打ち~

「うわあぁぁぁーーーー~~~~・・・・!」
何者かの叫び声で目を覚ましたマリオ。マリオは寝る前、「弱肉強食のルール」について考えた。そのため詳しくは覚えてないが弱肉強食のルールのむなしき世界の夢を見たらしい。
「うう。頭が何か痛い・・・。」
「さっきの叫び声は・・・。まだ日は登っていない。・・・!?ルイージがいない?まさか!?」
マリオはすぐさま外に出た。そこにはむなしくフィギュアとなり横倒れしたルイージとそのルイージを戦闘機に乗せようとしてたウルフだった。
「ちょっと待て!!弟に何を!」
「おお。マリオ。あんたの弟はもらったぜ。忘れたか?今日から弱肉強食のルールだぜい?」
「でもまだ日は登ってない。」
「あらら、どこでそんなルールを聞いたんですかあ?」
「くっ・・・!」
「俺は夜行性の一匹狼。でもみな寝てて獲物はいなかった。だがそこに今日からこの先のために夜中からトレーニングして頑張ってたこの永遠の二番手を見つけた。そこを殺ったんだ。」
「お、お前、不意打ちか!」
「また初耳ですよう?不意打ち禁止令いつでたぁ?まあオオカミの習性ってやつかな~。でもある程度のプライドくらい俺にはあるぜ。」
そういうとウルフは乗ってきた戦闘機「ウルフェン」を指差した。
「あれにはもちろん頼ってねーよ。まあこのお気に入りのクローブラスターには頼ったがな。」
「あんたは俺からルイージを取り返したいらしいな。」
「う・・・。違う、あんたを倒してルイージのフィギュアもゲットするんだよ・・・。」
「おー。そりゃ話がはえー。早速勝負だ!ヒゲさん!」
「ああ!いくぞ狼!」
二人の壮絶なる大乱闘が始まった。

第一章 第二話 ~夜明けの乱闘~

二人は突進するように前進し二人の距離はとても短くなった。ウルフの視界からマリオが消えた。ウルフの足元にマリオのダブルキックが直撃。
「先制攻撃は僕がもらったよ。低い体勢のワザで来るとは思ってなかっただろう?」
「悔しいがその通りだ。」
マリオとウルフとの距離にはある程度余裕がある。
「イリュージョン!」
ウルフはいきなり意味不明な言葉を発した。
「ぐっ!!」
マリオにウルフのウルフフラッシュが当たった。気づくとウルフは後ろに!マリオが振り向く間もなく、ウルフの連続の引っ掻き攻撃が炸裂。6回も当たった。
しかし、ウルフが油断してる隙にマリオのファイアボールがクリーンヒット!威力の高いファイアボールだったのかウルフには大ダメージだった。またウルフの視界からマリオが消えた。
「上か!」
ウルフの予想通りマリオは上に。マリオはヒップドロップで攻撃を仕掛けてきた!
ウルフは完全にマリオの攻撃を読みマリオの攻撃をかすりもせずによけた。
「ふんっ!!」
ウルフのキリングラッシュが炸裂。ヒップドロップを読み大きな隙を逃さずついたウルフの見事な技だった。
マリオは全速力で走りウルフにスライディングで攻撃。ウルフはよけるためにジャンプしたが、よけきることができず、逆に、当たるところが転びやすい部分になったため、転ぶという大きな隙を作ってしまった。その隙をすかさず攻撃。マリオのメテオナックルがウルフの背中に直撃!
ウルフはメテオナックルは受けたものの、すぐに華麗な側転で起き上がった。
今度はマリオの視界からウルフが消えた。どこにいるか確かめれば隙になると思い、己の勘だけを頼りにすぐさまスーパージャンプパンチで上方向に攻撃!マリオの予想通りウルフは上にいた。だが攻撃が届かない・・・。
ウルフはマリオの予想より少し高めのところにいた・・・。
「残念だったな。」
ウルフはメテオクラッシュでマリオを地面に叩きつけた。ウルフは落下しつつ、クローブラスターを素早く連射しマリオに7発もヒットさせた。
「終わりだ!!!」
ウルフはとどめのメテオクラッシュを当てようとした。迫りくるウルフ・・・。
その時、太陽の光がマリオの眼に届く。マリオにはそれは希望の光に見えた。
マリオは日が差した瞬間すぐに起き上がり、ウルフのとどめの一撃をよけた。
そしてすぐにマリオは眼にも止まらぬ速さで高くジャンプしウルフの頭上へ。
「うおおぉ!」
マリオは炎のメテオナックルをウルフに当てた。ウルフはすさまじい勢いで地面に叩きつけられ、大ダメージだった。しかしまだウルフはフィギュアにはならない。
「ちっ、なめんなよ!!」
ウルフはすぐに起き上がった。
「炎のメテオナックル程度でいい気になんな。見ていろ・・・。」
ウルフは電撃をまとったキリングラッシュを放つ。
しかし、気づくとマリオはクローブラスターでも届かないような距離にいた。
「はあぁ!!」
マリオは超巨大のファイアボールを放った!
迫りくる、ファイアボール。しかしウルフは落ち着いて対応した。
「バカめ。」
ウルフは超巨大なリフレクターを張った。
リフレクターとファイアボールは激しくぶつかりあう!
ファイアボールが押している!
「ま、まさか、このリフレクターが炎の玉程度に!」
リフレクターは割れそうになる!
「なんてね。」
リフレクターはすさまじいパワーを放ち、ファイアボールをさらに巨大に強力にして跳ね返した!
「ははは!自分の技でフィギュアになるという、あっけなさ。屈辱を味わえマリオ!」
今度はマリオにファイアボールが迫ってくる!
しかし、マリオは何も恐れず、それどころか自らファイアボールに近づいた!
「血迷ったか。」
ウルフは言った。
「はあぁぁぁ!」
マリオは黄金に輝くマントで一瞬にしてファイアボールを跳ね返した!
ウルフにさらにさらに強力なったファイアボールが直撃した!

第一章 第三話 ~ライバル~

ウルフのフィギュアが遠くに見える。マリオは勝利したのだ。
マリオはすぐにルイージのフィギュアのある方へ向った。
マリオはルイージのフィギュアを触った。するとルイージは元の姿に戻った。
マリオは約束と違い、ルイージを助けたのだ。
今度はマリオはウルフのいる方へ向った。ルイージもついていく。そしてウルフも助けた。
「うう、も、元の姿に!?マ、マリオなぜおれを・・・。」
「・・・。実はお前とルイージのフィギュアが欲しかったんじゃなく、最初からルイージを助けたかったんだ。おまえを倒し、ルイージを助け、お詫びにお前も助けるつもりだった。あの炎のメテオナックルや巨大ファイアボールはルイージを助けたいという気持ちがあったから生まれたんだ。きっと助ける気がなければあんなパワーは生まれなかった。」
「悔しいぜ、俺は。俺を敗った者に助けられる・・・。この弱肉強食のルールというこの世界でどれだけの屈辱か・・・!俺のためにやったかもしれないが、逆に俺はプライドを傷つけたんだよ。」
「すまない。だが、ルイージだけ助け、お前のフィギュアだけだけ奪うなんてことはできない。それもこっちのプライドに反する。」
するとルイージがしゃべりだす。
「僕も悔しかったよ兄さん。もう兄には頼らないと誓ったのに。ウルフは不意打ちだったけどそれもいい作戦の一つだったと思う。僕はね。もうこの世界にフィギュアの復活という言葉はないんだ。」
「本当にすまない。・・・いつかもう一度・・・。僕とウルフは強くなってもう一度戦うんだ。それで決着にしよう。」
「もう、そうせざるを得んな。」
「だが俺も不意打ちですまなかった。次に会うときは正々堂々と勝負だヒゲ!」
「もちろんだ狼!」
ルイージは二人の話し合いをただ呆然と見ていた。
「ああそうだ。これをやる。不意打ちの詫びだ。」
そういうとウルフはマリオに使い果たされたクローブラスターを、ルイージに新品の普通のブラスターを渡した。
「これってお前の大切な・・・。」
「予備ならいくらでもある。遠慮すんな。」
そういうとウルフはウルフェンのもとへ・・・。
「あ、そうだ。最後に聞きたかったことがある。あの巨大ファイアボールを跳ね返したマント、スーパーマントではなかったな。黄金の輝きのマントは初めて見たぜ。なんていうんだ?」
「ああ、あれ。ゴールデンマントっていうんだ。」
「サンキュ。」
「僕も聞きたいことがある!お前、僕がスーパージャンプパンチ当てようとしたとき、予想以上に高い所にいただろう?どうやってあんなとこまで・・・。お前のジャンプでは届かないはず・・・。」
「ウルフフラッシュで即座にそこまで行ったんだ。」
「おお。やるな。」
「へっ。」
ウルフはウルフェンに乗り、どこかへ行った。マリオは少し笑みを浮かばせながら見送った。
「またな[ライバル]・・・。」
マリオとウルフはそう頭の中でつぶやいていた。