スマブラ個人小説/チャカラの小説/二大神の日記

Last-modified: 2015-04-16 (木) 19:07:31

目次

本文

○月○日

私は退屈だ。
ここの所退屈だ。
兄弟喧嘩でもして気を紛らわそうかと思って弟を殴ったら千倍返しされた。
退屈にも程がある。
愚痴になってしまったが、まあいいだろう。今日の所はこれで良しとする。

○月○日

兄貴がこの所ずっと『退屈だ』と繰り返している。
気が滅入る。

○月●日

あまり退屈だから、取敢えずなにかしてみる事にする。
…そうだな。アレが良いだろう。少し部屋に引き籠る事になるが、まあ構わない。
出来上がったら弟に知らせよう。驚くだろう。

○月◎日

兄貴が部屋に引き籠った。中から何か音がするようだが、ゲーム廃人だのにならないか心配だ。

○月〇日

○月〇日

今日も出てこない。飯を届けに行ったらいらないと言われた。それきりだ。
日記を書くのに兄貴の一挙手一投足を(面白いから)あてにしていたのだが…


◇月○日

一か月余りかけたプロジェクトがそろそろ完成しそうだ。
後はこの人形を…

◇月○日

兄貴の部屋の中から歓声が聞こえた。
ゲーム完クリでもしたのだろうか?

1月21日

今日は特別の飾り字で書く事にした。
何しろ、プロジェクトが完成したのだから。
このプロジェクトを私たちに所縁のある『smash bros.』とでも名付けようか?

1月21日

やつれた兄貴が部屋から奇声を上げて出て来た。怖い。
『smash bros.』とか言うプロジェクトが完成したらしい。
夜遅くだから夢でも見たのだろう。取敢えず明日は飯を大量に作ろう。

1月22日

兄貴のプロジェクトは正直凄かった。信じなくてゴメン。
中を覗いたら人形が動いて戦っていた。素晴らしいクオリティだ。
あれを兄貴と一緒に動かしていこう、と決意した。

1月23日

基本要素は大体出来た。
ステージ『ピーチ城上空』で、二人のファイター『マリオ』と『ドンキーコング』をランダムアルゴリズムに従って動かしているだけだが、その内自我も植え付ける事が出来る。
取敢えず今はファイター達の使う『アイテム』を作るのに専念しよう。完成が楽しみだ。

1月24日

兄貴の手伝いで『ハリセン』とやらを四つ程作っている。
チマチマした作業になるが、それでも自分の作った物があの箱庭で動くのはとても良い気分だ。

あ、壊れた。

1月26日

『ドンキーコング』を巨大化した物や『マリオ』を金属にした物を作ってみたが、使い道が見当たらない。
取敢えず残して置くことにする。
しかし使い道あるかね。