小説グラッジの説明
グラッジは、長編小説です。
大勢のキャラが出るため、分かりにくい場合もあるかと思います。
そのため、ここに誰がどうしているかというページ貼っときます。
また、いちいち「第1話 〇〇」とは書きません。
間にあるわけ目(でっかい灰色の奴)は、場面わけ、もしくは時間の経過と思って下さい。
では。
キャラ状況?
事件
タブーの出現・・・世界を怖がらせた大事件「亜空の使者」から1年後・・・
ファイターらは敵というものがいなくなり、戦いそのものの目的を失ってしまった。
自らの力を磨く者、戦いをやめる者、味方と対峙する者・・・
「亜空の使者」の時に比べ、ファイターの気持ちはバラバラに、そしてチームワークまでも失った。
この状態を見た神々、マスターハンド・クレイジーハンドは何度も密会を行った。
このままでは、スマブラ世界の存在がいらなくなってしまう。
そして、決まった。
神自らが、フィギュアとなり、敵をおびき寄せ、ファイターの戦意・チームワークを取り戻そうという賭けに出ることを・・・
神自身も、これが非常に危険である事は分かっていた。
それでも、神はそれを承知の上で決めた。
ファイターを信じて・・・
これが実行されるのは、8月25日正午。
現在は8月24日13時35分。
タイムリミットは1日を切った・・・
8月24日14時00分
「ふぅ。やはり、ラグネルを思い通りには動かせないか。もう少しスピーディに操れば、良くなるんだが。」
そう呟くのは、アイクである。
「しかし、人がいないな・・・タイマンしたいんだが・・・」
アイクは今、森の中にいる。
森に行って、適当に羊やら鹿やら狩って、肉を手に入れて、人を探し、タイマンに挑む、という1石2鳥なことをしていた。
そこで朝支度し、出かけたのだがそこでマルスが喧嘩を吹っ掛けた。
いや、マルス自身は注意程度に言ったのだろう。
「アイクは損が多いんだからさ、どっちかにしたら?狩った後だと、疲れるでしょ?」
この言葉に頭にきたアイクはマルスを見返そうと、ずっと森の中で人を探しながら、獲物を探した。
しかし、今ではマルスが言ったようになっている。
「・・・あいつもつまらない奴だよな。」
ふと、アイクは呟いた。
「誰が・・・つまらないだって?」
「・・・!?誰だ!」
「誰かは君が知っている。」
「姿を見せろ!」
アイクはそう言いながら、ラグネルを構える。
相手の声から殺気を感じたのだ。
冷や汗が流れ、服がぬれる。
「別に、危害を加えようとは思ってないから・・・安心しろよ。」
「マルスか?マルスなんだろ!出てこいよ!」
あまりの殺気に恐怖を感じたアイクはそう叫んでしまう。
「マルス?懐かしい名前だな・・・」
懐かしい・・・?
どういうことだ・・・?
「お。どうやら疑問に思ったようだね。まぁ、明日になれば分かるさ。今日は君と話したかっただけさ。じゃあね。」
「おい!待て!姿を見せろ!俺とタイマンしろ!」
「バイバイ。」
次の瞬間、殺気は消え去った。
服が肌にべたついて、気持ち悪い。
「今日は・・・帰るか・・・」
8月24日18時00分
タイムリミットまで後
18時間
「マリオ兄さ~ん!手紙だよ~!」
「ファンレターかな?」
仲良くしゃべるのは、マリオ・ルイージの兄弟である。
「兄さん。手紙多いね。」
「じゃあ、開けるか。」
「会話になってないけど・・・」
ビリビリ・・・
いつもマリオは手で封を破る。
これが、ルイージにとって兄の嫌なところだ。
「兄さん・・・手紙ぐらい丁寧に開けようよ。はさみがあるんだしさ・・・」
「アー アー 聞こえましぇーん。」
「・・・ハァ~・・・」
几帳面なルイージにはおおまかな兄のすることが、あまり受け入れられない。
まぁ、慣れて来たのだが・・・
「な・・・なんだこれは・・・!?」
「どうしたの?兄さん。」
「ちょっと見てみろ。」
「なになに・・・?」
人気者のマリオへ送る
スーパースターだからって、調子に乗ると痛い目にあうぞ。
明日の正午、戦場にみなを呼べ。
もし、1人でもいなかった場合、お前の周りに不幸が訪れる・・・
後、ピーチ姫はこちらで人質にしている。
ピーチ以外を全員連れてこい・・・いいな!
信じられないかもしれない。これが証拠の写真だ。
「兄さん・・・これって・・・」
「全て、血で書かれている・・・それに・・・ピーチ姫・・・」
「間違いない・・・ピーチだ・・・」
2人は黙り込む。
やがて、マリオが口を開いた。
「とりあえず、今は・・・送ってきたやつに従う以外はない・・・」
「そ、そうだよね・・・みんなに電話してくるよ・・・」
「頼む・・・」
ルイージが携帯電話を取り出し、プッシュし始めた。
『ピーチ・・・必ず助けるからな・・・!』
『そして、犯人のやろう・・!絶対に捕まえる・・・!』
マリオは固く決心した。
スマブラ世界から遠く離れたところにある「ポケモン世界」。
こちらでは、1年に1回の大ポケモントーナメント決勝が行われていた。
相手は、ジラーチ。こちらはアイドル、ピカチュウ。
観客席からの応援が、2人を包んでいた。
「さあ~、始まりました!第12回大ポケモントーナメント決勝!期待の新星『ジラーチ』と初回から第11回まで優勝をしている『ピカチュウ』の戦い!。これは、私もドキドキしてまいりました~!」
「おっと・・!早速、ピカチュウが行動に出た!牽制の10万ボルト!ジラーチは軽やかな動きで、かわす!なんという華麗なかわし方!まるでピカチュウをあざ笑っているようだ!」
その直後、応援の声が一斉に消えた。
代わりに、悲鳴・叫び声が聞こえる。
「お・・・おっと・・・。どうしたのでしょうか?一体このスタジアムに何が起きたのでしょうか?あ・・・あれは・・・!レックウザがこっちに向かってきています!!いや・・・落ちてきてます!や・・や・・・これは・・・。私は怖くなったので逃げます!みなさんよろしく!(早く逃げなきゃ)」
ズドドーン!!!
レックウザがスタジアムの天井を突き破り、けたたましい轟音が響く。
・・・そして、静寂。
「な・・・なにが起こったピカ?」
観客席から、準決勝敗退のルカリオが飛び出して、ピカチュウ・ジラーチの前に降りた。
「ピカチュウ・・・あれを見ろ・・・」
そうルカリオが指さした先には、彗星のようなものが空一面たくさんあった。
「あ・・・あれは?」
「自分でも信じられないが・・・迷信では、あれが出た翌日には、とても大きな不幸が訪れるらしい・・・」
「・・・・・・」
ピカチュウの愛用の携帯が鳴る。
それにピカチュウは気付かなかった。
あまりにも、分からない事が急に出て、こんがらがっていたのだ。
「ピカチュウ・・・電話。」
「あ・・・」
ピカチュウは携帯を取り、出る。
相手はルイージだった。
「うん・・・うん・・・分かったピカ。」
そして、電話を切った。
「なんだって?」
ルカリオは尋ねる。
「なんか、ちょっとまずい事態になったから、明日の正午に戦場に集まれだって。」
「明日・・・。嫌な予感がするな・・・」
「気のせいだって。」
「それだといいのだが・・・」
その後、スタジアムの周りはマスコミで大騒ぎとなった。