スマブラ個人小説/ムスカの小説/グラッジ

Last-modified: 2009-07-03 (金) 21:50:15

小説グラッジの説明

グラッジは、長編小説です。

大勢のキャラが出るため、分かりにくい場合もあるかと思います。

そのため、ここに誰がどうしているかというページ貼っときます。

また、いちいち「第1話 〇〇」とは書きません。

間にあるわけ目(でっかい灰色の奴)は、場面わけ、もしくは時間の経過と思って下さい。

では。

キャラ状況?

事件

タブーの出現・・・世界を怖がらせた大事件「亜空の使者」から1年後・・・

ファイターらは敵というものがいなくなり、戦いそのものの目的を失ってしまった。

自らの力を磨く者、戦いをやめる者、味方と対峙する者・・・


「亜空の使者」の時に比べ、ファイターの気持ちはバラバラに、そしてチームワークまでも失った。

この状態を見た神々、マスターハンド・クレイジーハンドは何度も密会を行った。

このままでは、スマブラ世界の存在がいらなくなってしまう。



そして、決まった。

神自らが、フィギュアとなり、敵をおびき寄せ、ファイターの戦意・チームワークを取り戻そうという賭けに出ることを・・・

神自身も、これが非常に危険である事は分かっていた。



それでも、神はそれを承知の上で決めた。

ファイターを信じて・・・



これが実行されるのは、8月25日正午。

現在は8月24日13時35分。

タイムリミットは1日を切った・・・

8月24日14時00分

「ふぅ。やはり、ラグネルを思い通りには動かせないか。もう少しスピーディに操れば、良くなるんだが。」

そう呟くのは、アイクである。



「しかし、人がいないな・・・タイマンしたいんだが・・・」

アイクは今、森の中にいる。

森に行って、適当に羊やら鹿やら狩って、肉を手に入れて、人を探し、タイマンに挑む、という1石2鳥なことをしていた。



そこで朝支度し、出かけたのだがそこでマルスが喧嘩を吹っ掛けた。

いや、マルス自身は注意程度に言ったのだろう。

「アイクは損が多いんだからさ、どっちかにしたら?狩った後だと、疲れるでしょ?」


この言葉に頭にきたアイクはマルスを見返そうと、ずっと森の中で人を探しながら、獲物を探した。

しかし、今ではマルスが言ったようになっている。

「・・・あいつもつまらない奴だよな。」


ふと、アイクは呟いた。

「誰が・・・つまらないだって?」

「・・・!?誰だ!」

「誰かは君が知っている。」



「姿を見せろ!」

アイクはそう言いながら、ラグネルを構える。

相手の声から殺気を感じたのだ。

冷や汗が流れ、服がぬれる。



「別に、危害を加えようとは思ってないから・・・安心しろよ。」

「マルスか?マルスなんだろ!出てこいよ!」

あまりの殺気に恐怖を感じたアイクはそう叫んでしまう。

「マルス?懐かしい名前だな・・・」



懐かしい・・・?

どういうことだ・・・?

「お。どうやら疑問に思ったようだね。まぁ、明日になれば分かるさ。今日は君と話したかっただけさ。じゃあね。」

「おい!待て!姿を見せろ!俺とタイマンしろ!」



「バイバイ。」

次の瞬間、殺気は消え去った。

服が肌にべたついて、気持ち悪い。

「今日は・・・帰るか・・・」






8月24日18時00分

タイムリミットまで後
  18時間

「マリオ兄さ~ん!手紙だよ~!」

「ファンレターかな?」



仲良くしゃべるのは、マリオ・ルイージの兄弟である。

「兄さん。手紙多いね。」

「じゃあ、開けるか。」

「会話になってないけど・・・」



ビリビリ・・・

いつもマリオは手で封を破る。

これが、ルイージにとって兄の嫌なところだ。



「兄さん・・・手紙ぐらい丁寧に開けようよ。はさみがあるんだしさ・・・」

「アー アー 聞こえましぇーん。」

「・・・ハァ~・・・」



几帳面なルイージにはおおまかな兄のすることが、あまり受け入れられない。

まぁ、慣れて来たのだが・・・

「な・・・なんだこれは・・・!?」

「どうしたの?兄さん。」

「ちょっと見てみろ。」

「なになに・・・?」



人気者のマリオへ送る


スーパースターだからって、調子に乗ると痛い目にあうぞ。


明日の正午、戦場にみなを呼べ。


もし、1人でもいなかった場合、お前の周りに不幸が訪れる・・・


後、ピーチ姫はこちらで人質にしている。


ピーチ以外を全員連れてこい・・・いいな!


信じられないかもしれない。これが証拠の写真だ。





「兄さん・・・これって・・・」

「全て、血で書かれている・・・それに・・・ピーチ姫・・・」

「間違いない・・・ピーチだ・・・」

2人は黙り込む。


やがて、マリオが口を開いた。

「とりあえず、今は・・・送ってきたやつに従う以外はない・・・」

「そ、そうだよね・・・みんなに電話してくるよ・・・」

「頼む・・・」



ルイージが携帯電話を取り出し、プッシュし始めた。

『ピーチ・・・必ず助けるからな・・・!』

『そして、犯人のやろう・・!絶対に捕まえる・・・!』

マリオは固く決心した。






スマブラ世界から遠く離れたところにある「ポケモン世界」。

こちらでは、1年に1回の大ポケモントーナメント決勝が行われていた。

相手は、ジラーチ。こちらはアイドル、ピカチュウ。



観客席からの応援が、2人を包んでいた。

「さあ~、始まりました!第12回大ポケモントーナメント決勝!期待の新星『ジラーチ』と初回から第11回まで優勝をしている『ピカチュウ』の戦い!。これは、私もドキドキしてまいりました~!」

「おっと・・!早速、ピカチュウが行動に出た!牽制の10万ボルト!ジラーチは軽やかな動きで、かわす!なんという華麗なかわし方!まるでピカチュウをあざ笑っているようだ!」



その直後、応援の声が一斉に消えた。

代わりに、悲鳴・叫び声が聞こえる。

「お・・・おっと・・・。どうしたのでしょうか?一体このスタジアムに何が起きたのでしょうか?あ・・・あれは・・・!レックウザがこっちに向かってきています!!いや・・・落ちてきてます!や・・や・・・これは・・・。私は怖くなったので逃げます!みなさんよろしく!(早く逃げなきゃ)」



ズドドーン!!!

レックウザがスタジアムの天井を突き破り、けたたましい轟音が響く。

・・・そして、静寂。



「な・・・なにが起こったピカ?」

観客席から、準決勝敗退のルカリオが飛び出して、ピカチュウ・ジラーチの前に降りた。

「ピカチュウ・・・あれを見ろ・・・」

そうルカリオが指さした先には、彗星のようなものが空一面たくさんあった。



「あ・・・あれは?」

「自分でも信じられないが・・・迷信では、あれが出た翌日には、とても大きな不幸が訪れるらしい・・・」

「・・・・・・」

ピカチュウの愛用の携帯が鳴る。



それにピカチュウは気付かなかった。

あまりにも、分からない事が急に出て、こんがらがっていたのだ。

「ピカチュウ・・・電話。」

「あ・・・」


ピカチュウは携帯を取り、出る。

相手はルイージだった。

「うん・・・うん・・・分かったピカ。」



そして、電話を切った。

「なんだって?」

ルカリオは尋ねる。

「なんか、ちょっとまずい事態になったから、明日の正午に戦場に集まれだって。」

「明日・・・。嫌な予感がするな・・・」

「気のせいだって。」

「それだといいのだが・・・」



その後、スタジアムの周りはマスコミで大騒ぎとなった。